本校は、1986年に開校した私立の中高一貫校です。今年度より、中学全3学年と高校1年生にオンライン英会話を導入しました。高校は特進コースと進学コースに分かれており、進学コースはさらに4つの専攻に分かれています。オンライン英会話は、特進コースと進学コースの探究専攻で実施しています。高校2年生の研修旅行ではハワイに訪問するのでその準備のためと、基本的な英会話力を卒業時までに身につけてほしいという想いから導入を決定しました。

導入にあたっては、複数のオンライン英会話サービスを比較検討しました。最終的には2社が候補に残りましたが、英語科の先生方から高評価であった学研オンライン英会話の採用を決めました。ビデオ通話をするオンラインレッスンでは、通信環境やネットワークでトラブルが多いイメージでしたが、実際に始めてみると全く問題なく、とてもスムーズに進められています。授業内で週1回取り組んでいますが、探究の時間を活用することで英語科の通常授業時間を削ることなく実施することができています。

夏休み明けにオンライン英会話の感想をアンケートで集めたところ、「話せるようになった」「苦手意識が減った」という嬉しい声がありました。「もっと話したい」という声もあり、これは生徒たちの成長の結果だと感じています。また、言葉がすぐに出てこないといった悔しい体験も重要だと考えており、こうした経験を毎週繰り返すことが、生徒たちのさらなる成長につながると期待しています。

今年度がオンライン英会話が初めてだったため、学んだ内容を活かしやすい文法メインのコースを受講しています。その結果、学力テストでは英語の下位層が減少し、全体的に学力が底上げされていることが分かりました。学研オンライン英会話では、予習・復習教材が用意されているので、事前事後学習を通じて知識の定着につながっているのだと思います。

実は、教員も学研オンライン英会話を受講しており、生徒たちにもっとこんな学びをさせたいという想いも強まっています。来年度からは、学校向けにもスキル別トレーニングが利用できるとのことで、インプットの強化にも期待しています。