英語面接で多くの人が苦手と感じる質問が、
“What are your weaknesses?”(あなたの弱みは何ですか?)です。
しかし、この質問は減点目的ではありません。むしろ、成長力や課題への向き合い方をアピールできるチャンスです。評価されるのは「弱みそのもの」ではなく、課題に気づき行動を変え、改善してきたプロセスです。
弱みを“改善ストーリー”として伝えることができれば、選考で大きな差をつけることができます。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- “What are your weaknesses?” は減点目的ではなく、課題への向き合い方や成長力を見る質問であり、改善プロセスが重視される。
- 弱みは、「課題 → 行動 → 改善」の流れで“改善ストーリー”として伝えることで、前向きな印象につながる。
- 致命的な弱みや改善意思のない内容は避け、具体的なエピソードと現在の変化まで伝えることが評価のポイント。
なぜ弱みを聞くのか?

弱みの質問では、スキル以上に「人としての成長力」が見られています。自分をどう理解し、どう改善してきたかが評価のポイントです。
自己分析の深さ
面接官は、「自分を客観的に見られているか」を確認しています。
弱みを言語化できる人は、日頃から自分の行動を振り返り、改善していると判断されます。
これは、ビジネスにおいて重要な「自己認知力」の高さを示します。
課題への向き合い方
弱みは、「現時点の課題」とも言えます。重要なのは、「課題をどう認識したか」「どう行動を変えたか」です。
問題を他人のせいにせず、自分ごととして改善できる人材かどうかが見られています。
ポジションとの相性
弱みの内容が、職種や企業文化と大きくズレていないかもチェックされています。
例えば、チームワークが重視される環境で「協調性がない」はリスクになります。弱みは、「致命的でないもの」を選ぶことが重要です。
弱みを見つけるポイント
弱みは無理に作るものではなく、これまでの経験の中にヒントがあります。重要なのは、改善につながる形で整理することです。
長所の裏返しから考える
強みと弱みは表裏一体です。
- 慎重 → 決断に時間がかかる
- 責任感が強い → 抱え込みすぎる
- 協調性がある → 主張が弱い
このように考えると、自然に言語化しやすくなります。
失敗・課題から振り返る
過去の失敗や指摘された経験を振り返ると、自分の弱みが見えてきます。
「なぜ失敗が起きたか」まで深掘りすることで、自分自身の弱みが見え、その失敗からどうやって克服し成長したかが見えてくるでしょう。
避けるべき弱みは?

弱みは何でも良いわけではありません。選び方を間違えると、評価を下げてしまう可能性があります。
致命的な弱み
時間にルーズ、責任感がない、協調性がないなど、信頼に関わるものや業務に差しさわりのある弱みは避けましょう。
たとえ改善の意欲を示したとしても、採用リスクが高いと判断されてしまいます。
改善の意思がない内容
本人の努力ではどうにもならない弱みや「苦手ですが特に対策していません」はNGです。
必ず改善の努力ができる弱みを伝えましょう。
「弱みはありません」
自己分析が浅い、自分を客観視できないと判断されます。
素直に課題を認識している方が評価されます。自分自身の弱さを認め改善しようとしている姿勢は、人として誠実さや謙虚さの表れだと評価されます。
弱みを好印象に伝えるコツ
弱みは伝え方次第で評価ポイントに変わります。鍵となるのは「改善ストーリー」です。
ポジティブに言い換える
ネガティブな表現のままだと、ネガティブなままの印象が伝わります。物事を一方向ではなく多角的に捉える力も評価ポイントとなります。
たとえば、「完璧主義 → 品質へのこだわりが強い」「慎重すぎる → リスクを丁寧に確認する」など、裏返すと弱みも強みに変わります。
具体的なエピソードを入れる
抽象的な説明では説得力が出ません。実際の経験を一つ入れるだけで面接官にも伝わりやすくなり、印象が大きく変わります。
改善のプロセスを伝える
最も重要なのがここです。「どんな行動を変えたか」「どんな工夫をしたか」を具体的に伝えましょう。弱みは改善すれば強みに変わり、人としての成長の糧になることが伝わります。業務の上でも、自分自身を見つめて改善する力があると評価されます。
最後に「今はどう改善されているか」を伝えることで、前向きな印象になります。
弱みは「改善ストーリー」で語る

評価される回答には共通点があります。それが「課題 → 行動 → 改善」の流れです。
弱みの回答は、以下の流れで構成すると効果的です。
- 弱みを簡潔に述べる
- 具体的なエピソード
- 改善のための行動
- 現在の変化・成果
この流れがあることで、再現性のある成長力を示すことができます。
回答例①(学生)
Interviewer:
What are your weaknesses?
(あなたの弱みは何ですか?)
Candidate:
One of my weaknesses is that I tend to be too detail-oriented, which sometimes slows down my work.For example, during a group project at university, I spent too much time refining the presentation slides, focusing on small design details. As a result, I had less time to prepare for the actual delivery.
After that experience, I started setting clear time limits for each task and prioritizing what really matters. Recently, I’ve been able to complete my work more efficiently while maintaining quality.
私の弱みは、細かい点にこだわりすぎてしまい、作業に時間がかかることです。
例えば大学のグループプロジェクトでは、資料のデザインの細部にこだわりすぎてしまい、発表練習の時間が十分に取れませんでした。
この経験をきっかけに、タスクごとに時間を決め、優先順位を意識するようになりました。現在では、品質を保ちながら効率的に作業できるようになっています。
detail-oriented=「細部重視の、細部に気を配って、きちょうめんな」(英辞郎)
回答例②(キャリア採用:エンジニア)
Interviewer:
What are your weaknesses?
(あなたの弱みは何ですか?)
Candidate:
One of my weaknesses is that I tend to take on too much responsibility.In my previous role as a software engineer, I sometimes tried to handle multiple tasks on my own, which affected my efficiency.
To address this, I started to communicate more with my team and divide tasks when appropriate.
As a result, our team improved overall productivity, and I was able to focus more on high-priority tasks.
私の弱みは、責任感が強すぎて業務を抱え込みすぎてしまう点です。
前職のエンジニアとして、複数のタスクを一人で抱え込み、効率が落ちてしまうことがありました。
そこでチームとのコミュニケーションを増やし、適切にタスクを分担するようにしました。
その結果、チーム全体の生産性が向上し、自分も重要な業務に集中できるようになりました。
productivity=「the rate at which a worker, a company or a country produces goods, and the amount produced, compared with how much time, work and money is needed to produce them」(Oxford Learners Dictionaries)
まとめ
“What are your weaknesses?” は、弱みや短所をあからさまにする質問ではありません。
「どのように成長してきたか」を確認する質問です。
重要なのは、弱みを正直に認識すること、改善の行動を具体的に示すこと、現在の変化まで伝えることです。
完璧な人材よりも、課題に向き合い成長できる人材が求められます。弱みを「マイナス」ではなく、「成長の証」として伝えられれば、自身の強みになります。
