「アイコニック」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
あまり聞きなじみがない言葉なので、わからないという方も多いでしょう。
そこで、今回は「アイコニックってどういう意味?」をテーマにアイコニックの意味や語源、さらに、どのようなシーンで使われているのか紹介していきます。
アイコニックってどういう意味?
そもそも、アイコニックとはどのような意味なのでしょうか。
アイコニックは「肖像」や「聖像」、「象徴」という意味があり、主に美術や芸術の中で使用されます。
アイコニックには大きく分けて2つの意味があると解釈されており、それぞれの違いを理解しておく必要があるでしょう。
まず、1つ目は「肖像」というニュアンスです。
肖像というのは、肖像画という言葉があるように、人物の写真や彫刻のことを意味しています。
つまり、アイコニックというのは、実在の人物の姿を絵や彫刻などの美術・芸術品として完成させたものとして解釈されているのです。
そして、もう1つは「伝統形式」というニュアンスです。
伝統形式というのは、古くから伝わる慣習やしきたりのことをいい、たとえばお盆にお墓参りに行ったり、節分には豆をまいたりなど、そういった伝統文化のことを意味しています。
アイコニックというのは「伝統形式」というニュアンスがあり、そういった意味で使用されることも少なくありません。
アイコニックの語源は?
日本語では「アイコニック」という言葉はあまりなじみがありませんが、もともとの語源はどこにあるのでしょうか。
アイコニックの語源は英語のiconicとされています。
英語のiconicには「肖像」という意味があり、日本語のアイコニックと同じように使うのが一般的です。
ただ、iconic自体はもともとギリシャのeikonからきており、日本語のアイコニックのもとをたどると、ギリシャ語のeikonにつながるのです。
ちなみに、英語のicon(日本語のアイコン)は、このギリシャ語のeikonから派生したものといわれています。
アイコニックはどのようなシーンで使う?
アイコニックはどのようなどのようなシーンで使われるのでしょうか。
アイコニックのスラング的な意味は?
アイコニックという言葉はスラング的な意味で使われることがあります。
そもそも、スラングというのは一般的に使用される意味ではなく、特定の社会やグループ、組織の中でのみ限定的に使用される言葉を意味しています。
たとえば、bucksという言葉は雄鹿を意味することばですが、アメリカ圏では「お金、ドル」という意味で使用されています。
このように本来の意味とは異なる意味として使われるのがスラングです。
アイコニックも同様にスラングとして使われる場合は、「若者言葉」や「ファッション」という意味があります。
アイコニックは肖像や伝統というのが本来の意味ですが、スラングでは違う意味として使われます。
アイコニックのファッション的な意味は?
ファッション業界でもアイコニックという言葉が使われることがあります。
ファッションで使用されるときは、「ファッションの肖像」や「ファッションの習慣」というニュアンスで使われ、主にファッションリーダーのことを指すことが多いです。
つまり、その時代のファッションリーダーのことをアイコニックと呼ぶのです。
- 80年代のアイコニックは〇〇〇。
- 90年代のアイコニックは〇〇〇。
というように、それぞれの時代のファッションリーダーのことをアイコニックと表現することがあります。
アイコニックのデザイン的な意味は?
スラングやファッションのほか、デザインの中でも使用されることがあります。
デザインで使用される場合は、商品やサービスの象徴を意味することが一般的です。
たとえば、会社のロゴマークやトレンドマークなどもアイコニックといえるでしょう。
アイコニックのコンピューター用語としての意味は?
アイコニックはコンピューターの用語として使われます。
パソコンやタブレットを使用されたことがある方なら、一度は聞いたことがある「アイコン」という言葉ですが、この言葉の語源はアイコニックと同じくギリシャ語のeikonです。
そのため、アイコニックという言葉もアイコンと同じように使われることがあります。
アイコニックにまつわる英語表現 ここでは、アイコニックにまつわる英語表現を紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
- 象徴的ブランド:iconic brand
- 偶像化される役:iconic character
- 象徴的企業:iconic company
- 象徴的なデザイン:iconic design
- 画像資料;iconic document
- 伝説の人物:iconic figure(象徴的な人物というニュアンス)
- アイコン言語:iconic language
- 画像模型:iconic model
- 図像的記号:iconic notation
- 象徴的な製品:iconic product
- アイコン検索:iconic search
- 象徴的なイメージの確立:establishment of an iconic image
iconicを使った英語例文集を紹介
ここでは、iconicを使った英文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なぜ、この場所がお気に入りなのでしょうか。
なぜなら、今やここは象徴的な場所だからです。
象徴的な日本食について説明していただけますでしょうか。
この企業で使用されている象徴的な表現についてご説明ください。
英語のiconicは覚えておいたほうがよい?
アイコニックは英語でiconicと表現します。
iconicには象徴や肖像という意味がありますが、実際日常的に使う英語表現なのでしょうか。
結論からいうと、あまり頻出する英語ではありませんが、ビジネスシーンや学校などでは、使うこともあるでしょう。
「象徴的なデザイン」「企業の象徴的なイメージ」「肖像模型」など、少し使用される場所が限定されるものの、覚えておいて損はありません。
さらに、英語検定やTOEICなどではよく出てくる英語なので、英語のスキルアップのためにも覚えておいたほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「アイコニックってどういう意味?」をテーマにアイコニックの意味や特徴について紹介しました。
普段はあまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、さまざまなシーンで使用されています。
また、スラング的な意味で使用されることもあり、本来の意味とは異なる意味で使われることもあるのです。
そのほか、デザインやファッション、さらにコンピューター用語でも使われるので、それぞれの意味やニュアンスの違いを理解して、使いこなせるようになりましょう。