「商業的に成功すれば街も活気付くと思います。」

「商業で成功するには優れたマーケティング力が不可欠です。」

以上のように、ビジネスの場やお金、経済の話になると商業の話題が挙がるでしょう。

英語を話す外国人は、こうした「商業」を細かい意味や使い方の違いから色んな英語を使って話します。

この記事では、「商業」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介します。

また、こうした「商業」に特化した英語力を身につけられる検定試験も紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。

「商業」を英語で表現するには?

「商業」を英語で表現するには?

「商業」を英語で言うためには、以下の英語表現が使えます。

commerce

「商業」を英語で言うときは、最も一般的な表現として”commerce”が挙げられます。

”commerce”は「コマース」と発音し、日本で「テレビコマーシャル」とカタカナで言われる「コマーシャル」の元となっている言葉です。

commerceは「商業」や「取引」を表すので、広く「商業」の意味で使うことができます。

【例文】

  • The city’s downtown area is bustling with commerce and trade activities.
    その都市の中心部は、商業と貿易の活動でにぎわっています。
  • Effective marketing strategies are crucial for success in modern commerce.
    現代において商業で成功するためには、効果的なマーケティング戦略が不可欠です。
  • International commerce relies heavily on efficient transportation networks.
    国際商業は、輸送ネットワークの効率性に大きく依存しています。

commercialism

「商業」を表す英語表現の中には、上述した”commerce”の派生で”commercialism”もあります。

commercialismは、後ろに”〜ism”とついていることから、「商業主義」と訳すことができます。(nationalismが「国粋主義」、naturalismが「自然主義」と訳されるのと同じです。)

commercialismは「商業主義」と訳されるように、利益や商業主義の精神、商業活動の主導や重視を指します。

commercialismは「なんでも商業にしてしまう」という批判的な意味合いでも使われますし、「商業主義の精神に基づいて〜」という経済活動へのポジティブな期待を表すニュアンスでも使われます。

【例文】

  • The city’s vibrant atmosphere owes much to the thriving commercialism in the area.
    この街の活気に満ちた雰囲気は、この地域の商業主義の繁栄によるところが大きいです。
  • Some argue that excessive commercialism is detrimental to local culture.
    過剰な商業主義は地元の文化にとって有害であるとする意見もあります。
  • The rise of commercialism has led to a shift in consumer behavior.
    商業主義の台頭は、消費者行動に変化をもたらしました。

trade

“trade”も広い意味で「商業」を英語で表すことができます。

カタカナ英語で「トレード」と言われるように、元々の意味は「交換」を表す英単語です。

商業や経済の源流は物々交換から始まり、そこから発展して貨幣(お金)との「交換」によって商業が成り立っていますから、そうした経歴を連想すれば「商業」の意味に結びつけやすいですね。

【例文】

  • Successful entrepreneurs often have a deep understanding of market dynamics and trade trends.
    成功した起業家は、市場の流動性や商業のトレンドに深い理解を持っています。
  • The local government implemented policies to promote small-scale trade in the region.
    地方政府は、地域の小規模な商業を促進するための政策を実施しました。
  • The bustling street was lined with various trade shops selling goods and services.
    活気あふれる通りには、さまざまな商店が商品やサービスを販売していました。

business

businessはそのままカタカナで「ビジネス」と訳されることも多いですが、企業活動などの「商業活動」を広く表現する言葉でもあります。

【例文】

  • Globalization has transformed the landscape of international business.
    国際化の動きは国際商業の状況を変えました。
  • The downtown area is bustling with various business establishments.
    ダウンタウンはさまざまな商業施設でにぎわっている。
  • Business districts are strategically located for easy access to customers.
    商業街は、顧客へのアクセスが容易な戦略的な場所に位置しています。

商業に特化した英語の検定があるのをご存知でしたか?

商業に特化した英語の検定があるのをご存知でしたか?

ここまで「商業」を英語で表す表現をお伝えしましたが、商業の分野に特化した英語の検定試験があることをご存知でしょうか?

「日商ビジネス英語検定」は、商業科の学生さんや事務職志望の方たちが受験する「日商簿記検定」も主催している「日本商工会議所及び各地商工会議所」が主催する検定試験です。

文部科学省が後援する「英検協会」の英語検定と違い、英語のビジネス文書作成や、海外の取引で使われる実用的な英語が主な出題範囲となっています。

「商業」や「ビジネス」に特化した英語力を、身につけたい方や証明したい方にはピッタリの検定試験だと言えます。

商業に特化した英語検定のレベルは?

日商ビジネス英語検定は2023年度より大幅にリニューアルされました。

リニューアルに伴って、それまで英検のように1級、2級、3級と、級別に難易度が設定されていたのに対して、リニューアル後はTOEICのように共通のテストで得点した分だけスコアとして成績が提示されます。

リニューアルされてから間もないので難易度のデータは出揃っていませんが、英語力の難易度で言うと、リニューアル前の日商ビジネス英語検定1級の難易度は、一般的にTOEIC750点~800点程度の英語力が必要と言われていました。

英検1級がTOEIC900程度のレベルと考えると、英語単体の難易度は英検よりも簡単に見えます。

ただし、日商ビジネス英語検定はビジネスマナーやビジネスシーンに伴う知識も必要になるので、しっかりと対策をして挑むのが求められるでしょう。

まとめ

この記事では「商業」を表す色んな英語を例文付きで紹介し、加えて商業に特化した英語力を身につけられる権威のある検定試験を紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、「商業」を意味する英語表現を、あなた自身も英語を話す外国人のように使い分けることができ、また商業の場で活躍する英語力をどのように身につけられるかを十分にご存知でしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。

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