日本語の「気をつける」って便利な言葉ですよね。
「車来るよ、気をつけて!」や、「運転するときは気をつけてね」などで良く使います。
その他、「食事に気をつける」「体調に気をつける」「言葉遣いに気をつける」などと言ったりもします。
日本語では色々な表現で使える単語なだけに、英語に訳そうと思うと迷ってしまう事も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「気をつけて」の英語表現を意味合い別にご紹介します。
状況に合った英単語を選べる様になって、英語の表現の幅を広げていきましょう。
危険が目の前「気をつけて!」の英単語
まずは、危険が目の前にある時の「気をつけて」の英語表現を見ていきましょう。
差し迫った危険を相手に知らせる時に叫ぶ言葉です。
Watch out!
“watch out”は、「危ないよ!」と切迫した状況を表すときによく使われます。
または、切迫度は低くても、「用心して」というニュアンスで注意を促す場合にも便利です。
- Watch out! There is a car coming!
訳)危ない!車が来てるよ! - You should watch out for thieves around here.
訳)この辺ではスリに気をつけた方がいいよ。
Behind you
“behind you”は、文脈により他の意味にもなりますが、「気をつけて!」という声かけとしても使われます。
ただし文字通り、危険が相手の後ろから迫っている場合に限ります。
- Behind you! You are gonna hit by a ball!
訳)後ろ危ない!ボール飛んでくるよ!
Mind ~
“mind”の後に特定の単語を続けて、その対象に対する注意を促します。
特に、足元や頭上を示す場合に良く使われます。
- Mind your head. The ceiling is very low here.
訳)頭上に注意を。ここは天井がとても低くなっています。 - Mind your step. It’s slippery here.
訳)足元に注意を。ここは滑りやすくなっています。 - Mind the gap.
訳)すき間に注意。
配慮を促す「気をつけて」の英単語
次に、「慎重にね」「配慮してね」と伝える場合の「気をつけて」の英単語を見ていきましょう。
切迫感は無いですが、問題や危険を回避する様に注意を促す場合です。
Be careful
“be careful”は切迫した状況ではないけれど、何か危険が予測される場合に使われます。
事故や失敗を起こさないように、注意してねといったニュアンスです。
- Be careful when you cross the road.
訳)道路を渡るときは気をつけて。 - You will slip if you are not careful.
訳)気をつけないと転ぶよ。
一般会話では”be careful”で十分ですが、似た言い方に下記の様な表現もありますよ。
- be cautious
- be vigilant
- be alert
- be mindful
Watch
“watch”には、 その後に名詞を続けて「~に気をつける」「注意する」という意味があります。
“watch out”が漠然としているのに対して、“watch+名詞”は対象を特定しています。
watch がもともと持つ 「じっくり見る」 という意味から、この様な用法になったと考えられています。
- I have to watch my diet.
訳)食事に気をつけています。 - You should watch your language!
訳)言葉遣いに気を付けて! - Watch your back. It’s a little rough in this area.
訳)気をつけて、この辺は少し物騒だから。
keep an eye on ~
“keep an eye on~”という表現も便利です。「〜を注意して見ておいて」という意味合いになります。
- Can you keep an eye on the stove while I’m taking a shower?
訳)シャワーしてる間、キッチンの火見ておいてくれる?
相手を気遣う「気をつけて」の英単語
会話の最後や、別れ際に「お身体に気をつけて」とか「気をつけて帰ってね」などといいますよね。
そういった、相手の健康や安全を気遣う場合の「気をつけて」は以下の様に表現するのが一般的です。
Take care of
“take care of”は、お世話をするという以外に、体や健康に気を付けるという意味があります。
- Please take good care of yourself
訳)大変な時期かと思いますが、ご自愛ください。
Look after
“look after”は、”take care”と同じ意味合いで使われますが、”take care”の方がより一般的です。
- Please look after yourself.
訳)ご自愛ください。
Safe
“safe”は見送り時に良く使う表現です。
- Drive safe/safely.
訳)運転気をつけてね。 - Have a safe trip.
訳)旅路気をつけてね。
失敗を繰り返さない「気をつけます」の英語表現
その他、謝るときにも「以後気をけます」などど、「気をつけます」を使いますよね。
この様なシチュエーションでは、「気をつける」という言葉にとらわれず、下記の様な言い回しで気持ちを伝えるのが自然です。
どちらとも、意味合いとしては「2度としない(起こさない)様に気をつけます」といったところです。
- It won’t happen again.
- I’ll make sure it doesn’t happen again.
「気をつけて」の英語名詞
最後に、「気をつける」ことを促す名詞の英単語をご紹介しておきます。
注意喚起のサインなどに良く使われる表現です。
「注意!警告!」の英単語
-
warning:警報、警告
例:Warning! High voltage. Keep out.(訳)警告!高電圧。立入り禁止。
-
caution:注意、用心
例:Proceed with caution.(訳)注意して進め。
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alert:警戒
例:Alert. Error detected.(訳)警戒。エラー発生。
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beware:注意する
例:Beware of bears!(訳)熊に注意!
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care:注意、用心
例:Handle with care.(訳)取り扱い注意。
-
attention:注意
例:Pay attention to the instructions.(訳)指示に注意を払うこと。
「留意点」の英単語
その他「気をつける事項」を「留意点」という程度の意味で使う場合は、そこまでインパクトのある言葉を使う必要はありません。
下記の様な表現で十分です。
- Important notes/notice/points (訳)重要な点
- Cautionary points (訳)気をつける点
- Things to be careful of (訳)気をつける事柄
まとめ
今回は主に4つの異なる意味合い別に、「気をつける」の英語表現をご紹介しました。
「気をつける」の様な漠然とした日本語を英語で伝えるのはトリッキーですよね。
でも、”watch out!”や、”be careful”そして”take care of yourself”など、どれも非常に良く使う言葉です。
一度身につければ忘れないシンプルな表現ばかなりなので、実践で試してぜひ使いこなしていきましょう。