リテラシーの意味を完全にマスターしよう!
皆さんは「リテラシー」の意味について、パッと答えることはできますか?
この記事では英語学習者に向けて、リテラシーの意味や使い方はもちろん、言い換えも紹介しています。
“Literacy”の意味が分からない方や、リテラシーが無い人・低い人の使い方、ビジネスで使われる「情報(IT)リテラシーの意味を知りたい方も必見です。ぜひ参考にしてください。
「リテラシー」の意味は?
「リテラシー」とは一体何を指すのでしょうか?
ここでは、リテラシーの基本的な意味から、特定の分野での使われ方、リテラシーが無い人・低い人の意味についても掘り下げていきます。
「リテラシー」は「能力」を意味する
結論から言うと、「リテラシー」は能力そのものを指します。
リテラシー(英: literacy)とは、原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり(後述)、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。
引用:ウィキペディア 様
もともとは英語の”Literacy”に由来する「読み書きの能力」を指す言葉でしたが、現在では「ある分野における知識や技能の有無」と解釈されます。
派生語もどんどん生まれており、これから紹介する「IT(情報)リテラシー」などのその一例です。
「リテラシーがない人」「リテラシーが低い」の意味は?
「リテラシーがない人」や「リテラシーが低い」とは、特定の分野における基本的な知識やスキルが不足している状態を指します。
例えば、パソコンの基本操作ができない場合、その人はITリテラシーが低いと言えるのです。
英語ではこのような状態を”Illiteracy(非識字)”と表現したりしますが、相手にとってはマイナスの表現となる為、使う状況に注意しましょう。
ビジネスで言われる「IT(情報)リテラシー」とは?
ビジネスにおける「IT(情報)リテラシー」とは、仕事の効率化や問題解決のために必要なITの使用能力を指します。
例えば、年間の売り上げをExcelやGoogleスプレッドシートを使って管理するスキルや、プレゼン資料をPDF形式でダウンロードできるようにする能力など、業務で必要とされる具体的な能力が含まれるイメージです。
つまり、「君はITリテラシーがないよね。」と上司に言われた場合は、会社で求められる基本的なスキルが不足していることを意味し、スキルアップが必要であるという指摘となります。
“Literacy”の単語解説
ここでは、”Literacy”という単語について、基本的な意味や使い方、発音や品詞について詳しく解説していきます。
カタカナの「リテラシー」と、どんな違いがあるのかに注目しながら見ていきましょう。
“Literacy”は「識字能力」を意味する
“Literacy”は結論から言うと、「識字能力(読み書きの能力)」という意味です。
この基本的な意味から派生して、より広義に「ある分野の知識や技術を持つこと」や「内容を理解し適切に扱う能力」を指すようになりました。
例えば、「デジタルリテラシー(Digital literacy)」は、PCのタイピング能力やネット上の情報を探したり、問題ないかを確認する能力を指す言葉です。
このように、”Literacy”は日常生活や専門的な分野においても重要な役割を果たしています。
“Literacy”の品詞と発音
“Literacy”の品詞は名詞です。発音は「リタラシー [ˈlɪtərəsi]」となります。
この単語は形容詞の”Literate(読み書きができる)”と関連しているので、セットで覚えておくと良いでしょう。
“Literacy”の使い方
“Literacy”は広い範囲で使われる言葉なので、以下のような使い方が存在します。
- “Digital literacy” – デジタルリテラシー
- “Information literacy” – 情報リテラシー
- “Health literacy” – ヘルスリテラシー
- “Financial literacy” – 金融リテラシー
- “Media literacy” – メディアリテラシー
どれも「○○リテラシー」の形で訳すことができますが、”Literacy”の前に付随している単語の意味が分からないと、意味が全くイメージできません。
そのため、広範に使われる英単語だからこそ、セットで使われる英単語の意味をしっかり覚えておくことが重要です。
“Literacy”の例文
訳)金融リテラシーを向上させることで、より良い資金管理ができるようになります。
この例文では、使い方の項目で紹介した”Financial literacy(金融リテラシー)”として使用されており、自身の金銭管理能力を向上させる重要性について話しています。
“Finance(資金管理)”の複数形も、お金の話をする上では頻繁に出てくる単語なので、覚えておくと良いでしょう。
“Literacy”の関連表現
“Literacy”は色々な文脈で使われる単語なので、関連語も数多く存在します。以下が”Literacy”の関連語の一例です。
- “Illiteracy” – 非識字
- “Educational” – 教育の
- “Numeracy” – 算数能力
それぞれ「どんな点で関連しているのか」から、実際に「どのように使うのか」の部分まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
“Illiteracy” – 非識字
“Illiteracy”は「非識字」と訳され、基本的な読み書きのスキルが欠けている状態を指します。
この記事の主題でもある”Literacy(識字能力)”の反対語であり、「無学」や「無教育」と訳される場合もあるのです。
品詞は「名詞」で、発音は「イリテラシー [ɪˈlɪtərəsi]」となります。
“Illiteracy”の使い方
訳)このキャンペーンでは、農村地域の非識字の撲滅を目指している。
“Educational” – 教育の
“Educational”は、「教育の」と訳される単語です。この単語は、学校で使われる教科書から先生が教える授業までの、教育に関するもの全般を指します。
“Literacy(識字能力)”とも関連があり、”Educational”は教育を通じてこのリテラシーを身につける手段となるのです。
品詞は「形容詞」に分類され、発音は「エデュケーショナル[ˌɛdʒʊˈkeɪʃənəl]」となります。
動詞の”Educate(教育する)”や名詞の”Education(教育)”と関連しているので、覚えておくと便利です。
“Educational”の使い方
訳)学歴が高いほど、より良い仕事に就けることが多い。
“Numeracy” – 算数能力
“Numeracy”は、「算数能力」と訳される言葉です。
“Literacy”が「読み書きの能力」を指すのに対し、日常生活で必要とされる基本的な数学力や計算能力を指します。
国語力は”Literacy”、算数・数学力は”Numeracy”とセットで覚えておきましょう。
品詞は名詞に分類され、発音は「ナムラシー [ˈnjuːmərəsi]」となります。
“Numeracy”の使い方
訳)計算能力を向上させることで、予算立ての能力をかなり高めることができる。
まとめ
こちらの記事では「リテラシー」というカタカナ表現の解説から、英単語の”Literacy”について広く紹介していきました。
色々な側面からリテラシーについて学んできたので、最後に復習をしておきましょう。
- 「リテラシー」は広い意味での「能力」という意味。
- 「リテラシー」は英単語の”Literacy”に由来。
- 「IT(情報)リテラシー」は情報関連のスキルを有しているかを指す。
- “Literacy”は、個人の読み書きの能力を指すが、現在では特定の知識やスキルの有無を示す。
関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。この記事を出発点として、さまざまな角度からの学習を続けていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。