英文を和訳する時、直訳でも意訳でも意味が通じれば良いのですが、実はネイティブからすると誤訳だよと指摘されてしまうこと、あるいは会話をしていて自分が意図したことと違う風に伝わってしまったことはありませんか?日本人ならではの間違いは多々あり、多くの人がミスをしてしまいます。しかしそれって、ポジティブに考えれば皆の苦手を一気に払しょくするチャンスでもありますよね!ここでありがちな誤訳を学び、きちんとした訳ができるようにしていきましょう!

単語による誤訳

単語による誤訳

ほとんどの場合、言いたいことを誤訳してしまう原因はすべてが「日本語=英語」にはならないことです。確かに日本語ではそう言うけれど、英語では別の表現があるから適切ではないと思われてしまうことも・・・。単語による誤訳は結構多いので、ここでありがちな誤訳を見てみましょう。

playは大人のお出かけには使えない

日本では、大人が今度遊ぼうとも言いますよね。けれど、英語では子どもの遊ぶと大人の遊ぶは違うと考え、使う単語も違います。子どもが遊ぶ場合に使われる動詞は「play」、一方、大人があそぶ場合に使われる動詞は「hang out」や「chill out」なのです。よって、大人なのに「play」と使うとなんだか違和感がある印象に・・・。これが誤訳に繋がっていくので注意しておきましょう。以下は誤訳バージョンと修正バージョンの会話です。

【誤訳】

Aさん
Let’s play some time next week!
訳)来週いつか遊びましょう!
Bさん
Ah…OK! You mean “chill out”?
訳)えっと・・・いいよ!”chill out”って意味だね。

【修正後】

Aさん
Let’s hang out some time next week!
訳)来週いつか遊びましょう!
Bさん
Of course!
訳)もちろん!

What’s your hobby?も誤訳より

中学時代、相手の趣味を聞く時にはWhat’s your hobby?と聞くと習いましたよね。このように、学校では正しいと習ったことが、実はネイティブから見ると違和感があると言われることは多々あるので悲しいものです・・・。もっとナチュラルな言い回しを習えないものなのかと思ってしまいますよね。それを正しいとしている教科書も、日本の英語教育も遅れているという証拠になっています。

なぜWhat’s your hobby?が誤訳よりなのか、その理由はやはり単語にあり、そもそも趣味を表す「hobby」は凝った趣味専用で使われるものだからです。ですから、例えばたくさんの方が趣味としている読書や映画鑑賞は「hobby」とは言えなくなってしまうのです。以下は誤訳よりな表現を使った言い回しと、その修正バージョンです。

【誤訳】

Aさん
What’s your hobby?
訳)あなたの(凝った)趣味はなんですか?

【修正後】

Aさん
What do you do in your free time?
訳)あなたは暇な時何をしているんですか?

趣味を聞きたいなら、暇な時に何をしているかと表現を変えてみましょう。

表現による間違い

表現による間違い

ここからは、日本人が間違えやすい表現に関する誤訳を紹介していきますね。正しい文章とほぼ同じであっても、やはりネイティブからするとへんてこりんな言い方をしているなと思うもの。それは日本に来たばかりの外国人だって同じでしょう。より自然な言い回しを習得したいなら、ありがちなミスは今日で封印です!

場所を聞く時にwhereでは不適切なことも

「どこ?」と場所を聞く時には絶対的に「where」と覚えていると、誤訳してしまうことがあります。確かに英語を習った時には疑問詞はそれぞれ和訳を教えられましたが、それでは正しい表現になってしないものが存在します。これも日本語と英語がまったく同じに使えないから起こるミスですね。

以下の誤訳と正しい文章を見てみると、首都はどこかというより、首都名が何かと聞く方がナチュラルとわかります。これは英語のニュアンスなので暗記してしまっても良いでしょう。

【誤訳】

Aさん
Where is the capital of Australia?
訳)オーストラリアの首都はどこですか?

【修正後】

Aさん
What is the capital of Australia?
訳)オーストラリアの首都はどこですか?

まとめ

誤訳してしまわないように気を付けていても、学生時代に正しいと習ったことが間違いだったら当然「どうして?」となりますよね。日本人の場合、特別にインターナショナルプリスクールなどに通った経験がない場合や、帰国子女でない場合は今から学校教育から抜け出して自然な言い回しを別で学習しなければなりません。こここそが社会人からの英語勉強ですね。