「ピアス」は英語で”pierce”だと思っていませんか? 確かに”pierce”という単語はありますが、「ピアス」を表す言葉ではありません。

「キャッチ付きピアス」や「チェーンピアス」なども、英語名が浮かびそうで浮かばない言葉。日本ではあまりなじみのない英単語なので、いざ思い出そうとしても難しいですよね。

そこで今回は、ピアスやイヤリングを英語で何と言うかだけでなく、ピアスのデザイン別英語名やピアスにまつわる英語表現を解説。曖昧なイメージを正確な知識にアップデートできます。

楽しい耳元のおしゃれに関する英語を、リラックスしながら学んでください。

ピアスを英語で何て言う?

「ピアス」は”earrings”

「ピアス」は英語で”earrings(イヤリングス)”です。日本では「イヤリング」と「ピアス」ははっきりと使い分けますが、英語ではどちらも”earrings”。ピアスに限定したいときは、”pierced earrings”や”earrings for pierced ears”という言葉を使うこともあります。

両耳用のピアスには、”a pair of earrings”という言い方も◎。片耳用なら、単数形の”an earring”ですね。

「ピアスをつける」と言いたいときは”wear earrings(両耳の場合)”で、こんな風に使います。

Aさん
She is wearing earrings.
訳)彼女はピアスをつけています。

“pierce”の意味は?

では”pierce”はどういう意味なのでしょうか? ”pierce”は「穴を開ける」や「貫く」といった意味を持つ動詞。”pierce a hole(穴を開ける)”といった使い方ができます。

受動態に変えて、こんな風に使っても◎。

Aさん
My ears are pierced.
訳)私の耳にはピアス穴があるよ。

日本語の「ピアス」は和製英語で、実際は名詞としては使えませんのでご注意を。

「イヤリング」は英語で何て言う?

「ピアス」が”earrings”なら、「イヤリング」は何と言うのでしょうか? 答えは”clip-on earrings(クリップオン・イヤリングス)”。もちろん”earrings”の中に「イヤリング」も含まれますが、ピアスと区別したいときは”clip-on earrings”です。

 “clip-on”とは「クリップ式の」「クリップで留められる」という意味。”clip-on earrings”は「クリップ式のイヤリング」ですね。

”clip-on”はイヤリングだけでなく、”clip-on sunglasses(クリップ式のサングラス)”など他のものにも使えます。

ピアスの種類を英語で言ってみよう

ピアスの種類を英語で言ってみよう

ピアスのデザイン別英語名

ここでは、ピアスのさまざまなデザインの英語名をまとめました。

■studs(スタッズ):スタッドピアス(キャッチ付きピアス)

耳の裏側にキャッチをつけて使うタイプ。耳たぶの上にビーズやモチーフなどが載る、小ぶりなピアスです。

■hoop earrings(フープ・イヤリングス):フープピアス

丸い輪の形をしたピアス

■wire hook earrings(ワイヤーフック・イヤリングス):フックピアス

ピアス穴にフックを通すタイプ

■threader earrings(スレダー・イヤリングス):チェーンピアス

本体が細いチェーンでできており、ピアス穴にチェーンを通すタイプ。”thread(スレッド)”には「糸を通す」という意味があります。

■dangle earrings(ダングル・イヤリングス):揺れるピアス

フックなどの先にモチーフがついており、動くたびに揺れるピアス

■chandelier earings(シャンデリア・イヤリングス)

シャンデリアのようにビーズなどが散りばめられ、揺れるデザインのピアス

■huggie earrings(ハギー・イヤリングス)

小さなフープピアス。フープピアスと同じく輪の形ですが、小さく作られており耳に密着します。耳をハグ(hug)するようなデザイン。

■clusters(クラスターズ)

小さなビーズなどが密集したデザイン。スタッドピアスや揺れるピアスでよく見られます。

■Bajoran earrings(ベイジョラン・イヤリングス)

Bajoran earringsは、耳たぶと耳の上側がチェーンでつながれたデザイン。耳たぶにはピアス、耳上部にはイヤカフがついており、両方をチェーンでつなぎます。

“Bajoran”とは、映画『スター・トレック』に出てきた「ベイジョー人」のこと。Bajoran earringsという名前は、ベイジョー人がつけていたピアスのデザインに由来しています。

ピアスをつける場所の英語名

耳たぶにつけるのが一般的なピアスですが、ほかにもこんなところに装着可能です。

earlobe 耳たぶ
tragus トラガス(耳の顔側の軟骨)
helix ヘリックス(耳上部の軟骨)
snug スナッグ(トラガスの反対側の軟骨)

体につけるピアスは”body jewelry(ボディ・ジュエリー)”と呼ばれ「つけている場所+ピアスのタイプ」で表現します。「鼻につけるキャッチ付きピアス」なら”nose stud”、「へそにつけるリングピアス」なら”bellybutton ring”といった具合ですね。

ピアスをつける部位の代表例はこちら。

nose
lip  くちびる
bellybutton へそ
eyebrow
tongue

ピアスにまつわる英語表現

ピアスにまつわる英語表現

ここからは、ピアスにまつわる英語表現を解説付きでご紹介します。

Aさん
I want to get my ears pierced.
訳)ピアスの穴をあけたい。
Aさん
I got my ears pierced last week.
訳)先週ピアスの穴をあけたよ。

”get my ears pierced”で「ピアスの穴をあける」です。

Aさん
I have a metal allergy.
訳)私は金属アレルギーです。

「アレルギー」は”allergy”で、”have a / an ~ allergy”で「~アレルギーがある」と表現できます。”I’m allergic to  ~.”でもOKです。ちなみに”allergy”の読み方は「アラジー」で、「アレルギー」とは言いませんのでご注意を。

Aさん
Where can I get hypoallergenic earrings?
訳)アレルギーを起こしにくいピアスはどこで買える?

”hypoallergenic earrings(ハイポアラージェニック・イヤリングス)”とは、金属アレルギーの人に配慮して作られた、低刺激性のピアスのことです。

Aさん
I am wearing matching earrings and necklace today.
訳)今日はおそろいのピアスとネックレスをつけているんだ。

「おそろいの~」は”matching ~”。セットで売られているアイテムを身につけているときに使える表現です。

ピアスにまつわる英語一覧

ピアス本体(ピアス穴に差し込む部分) earring post
キャッチ earring back
ファーストピアス first earrings
ピアッサー ear piercing gun
18金 18-karat gold
プラチナ platinum
チタン titanium
宝石 gems

キャッチ付きピアスの場合、耳に差し込む本体部分が”earring post”でキャッチが”earring back”です。自分でピアス穴をあけるときに使う「ピアッサー」は”ear piercing gun”。

「18金」は”18-karat gold”で、”18K gold”でも◎。ゴールドのランクに応じて、数字を変えて使えます。

まとめ

英語では「ピアス」も「イヤリング」もまとめて”earrings”と呼ぶのは、意外だったかもしれません。”pierce”が「ピアス」ではなく「穴をあける」という意味を持つことも、少し勉強しないとわからないもの。

ただおしゃれに関する話題は使いやすく、盛り上がるトピックでもあります。ピアスの種類などの英語名などは、楽しみながら覚えられて◎。ぜひ正確な英語表現をおさえて、スマートにくだけた英会話を楽しんでくださいね。