「color」といえば「色」という意味ですが、「色」のほかにも微妙にニュアンスの違う意味があります。そして、「red(赤)」や「blue(青)」など、ひとつひとつの「color」には、その色ならではの意味もあります。また、「color」のほかに「colour」という綴り方もありますが、この二つの綴りの違いはどのようにして生まれたのでしょうか?

それでは、多彩な「color」についてご紹介しましょう。

「color」の意味

よく使う色一覧

名詞の「color」の意味は「色」のほかに、白黒に対する「カラー、色彩」という意味や、「(はだの)色」という意味で使われることがあります。

Aさん
The book is full of color illustrations.
訳)その本はカラーのイラストが豊富です
Aさん
You should never judge people by the color of their skin.
訳)人をはだの色で判断してはいけません

複数形の「colors」は、「絵の具」という意味で使われます。水彩絵の具は「watercolors」ですが、油絵の具は「oil paint」です。
「color」には動詞もあり、「(…に)色をつける、色をぬる」「(髪)をそめる、カラーリングする」「色づく、赤らむ」という意味です。

Aさん
Color the circle red.
訳)丸を赤くぬりなさい
Aさん
I’d like to have my hair colored.
訳)カラーリングをお願いします
Aさん
Leaves change color in autumn.
訳)木の葉は秋に色づく

「color」と「colour」の違いって?

よく使う色一覧

この「color」ですが、uが入った「colour」という綴りの二通りを目にしたことはありませんか?どちらかが間違いでどちらかが正しいの?と思わず考えてしまいますが、どちらも正しい綴りです。というのも「color」はアメリカ英語で「colour」はイギリス英語。色彩豊かを意味する「colorful」はイギリスでは「colourful」と綴ります。どちらを使っても間違いではありませんのでご心配なく。

「colour」は、11世紀ごろにフランスがイングランドを支配していたことで、語尾が「-or」だった英語がフランス式の「-our」になったとされています。「colour」以外でも味や風味を意味する「flavor」や、ユーモアなどを意味する「humor」はアメリカ英語であり、イギリスでは「flavour」、「humour」と綴られます。

アメリカ英語とイギリス英語の表記ゆれは大抵が語尾で発生します。この「-our」以外にもまだたくさんのパターンがあります。自分の見慣れた単語とはなにか違うけど普通に使われている、そのような文字を目にしたときは英米表記の違いも視野に入れておくと混乱は防げます。

よく使う色一覧

英語で使っている発音をそのままカタカナで使っていることも多い基本色の一覧です。

日本語名 英語名 カラーコード
white #ffffff
black #000000
red #ff0000
blue #0000ff
yellow #ffff00
green #008000
brown #a52a2a
orange #ffa500
purple #800080
gray #808080

その他、金色はgold、銀色はsilverとなります。

知っておきたい基本色以外の色一覧

こちらは基本色以外で使用頻度の高い特殊な色をまとめました。

日本語名 英語名 カラーコード
朱色 vermilion #eb6101
バラ色 rose #e9546b
空色 sky blue #a0d8ef
藍色 indigo #165e83
navy blue / dark blue #223a70
銅色 copper #752100
サーモンピンク salmon pink #f3a68c
サンゴ色 coral #f5b1aa
琥珀色 amber #bf783a
からし色 mustard #d0af4c
カーキ khaki #f0e68c
肌色 peach #fce2c4
ワインレッド burgundy #b33e5c

カーキやサーモンピンクなどそのまま英語読みを使っているものもあれば全くちがうものも。銅色はブロンズじゃないの?と思った方も多かったのではないでしょうか。bronzeは青銅を表す単語なので、色を伝えたいときはcopper(カッパー)を使うことをお薦めします。

虹色は2つある!?rainbow vs iridescence

rainbow vs iridescence

気を付けたいのが虹色を表現するときに使うことばです。

虹色は赤、橙、黄、緑、青、紫の6色が並んで一つになったパターンを一言で虹色と表します。「虹色が7色」は実は日本の虹色の共通認識であり、どの色をもって虹色とするかは国によって異なります。アメリカでは先ほどの6色が基本となっており、日本ではそれに“藍”を足した7色がより浸透しています。

このように数色の色で織りなされるrainbowとは異なり、水が光に反射してきらめく姿やプリズムなどの表現をしたいときはrainbowではなくiridescenceを使いましょう。rainbowとiridescence、日本語ではどちらも虹色と訳せますが、英語ではどのような使い方をするのでしょうか。

Aさん
She was wearing a bold rainbow color dress.
訳)彼女は派手な虹色のドレスを着ていた。
Aさん
I like the color iridescence like bubbles.
訳)シャボン玉のような虹色が好き。
Aさん
Water has given shine iridescent color by the sun.
訳)太陽の光で虹色にきらめく水面。

iridescenceの形容詞はiridescentです。iridescentはあいまいでどちらの色とも取れるような色や、光線によって変わる色合いを表現するときに使います。「a iridescent green car」(玉虫色に輝く緑の車)のように、後ろに名詞がつくときはこの形容詞のiridescentを使いましょう。ちなみに日本語ではタマムシがそのまま語源に使われていますが、英語でタマムシはjewel beetleです!

白黒は英語でblack-and-whiteです。英語で日本語順通りにwhite-and-blackということはありませんので気を付けましょう。

知らないじゃ済まされない! 肌色問題

肌色は黄色みがかった薄いオレンジで日本人の肌の色に近いことから肌色と言われてきました。しかし2000年以降は人差別意識や国際感覚の配慮から肌色の呼び名は廃止され、今では「うすだいだい」「ペールオレンジ」と呼ばれています。

しかし英語でpale orangeといっても日本人が知っている「肌色」には直結しづらいのです。そこで一番伝わるのが「peach」。日本でピーチ色といえば少し強めのピンクが頭に浮かびますが、英語でpeachとえいば少し赤みがかった薄いオレンジを指すので、「うすだいだい」に近い色と言えるでしょう。

特定の色ではなく「人の肌の色」としてのことばはskin colorです。黒人はblack people白人はwhite peopleと表現できますが、肌の色の表現にblackやwhiteを持ってくると差別として捉えられかねないので注意が必要です。肌の色について表現するときはトーンの暗い肌の色であればdark skin、brown skin、chocolate skinなど。明るい肌の色であればlight skin、fair skinなどと表現できます。

濃淡や色調、色の加減を表すことば

濃淡や色調、色の加減を表すことば

  • 薄い … light
  • 濃い … dark
  • 明るい … bright
  • 深い/濃い … deep
  • はっきりした … vivid
  • 淡い … pale
  • 蛍光の … fluorescent
  • 暖色 … warm color
  • 寒色 … cool color
  • 中間色 … neutral color
  • 原色 … primary color
  • 補色 … complimentary color
  • 単色 … mono color
  • 2色/バイカラー … bicolor
  • 3色/トリコロール … tricolor
  • 多色 … multicolor
  • モノクロ…black-and-white
  • 玉虫色…iridescence
  • 無色…colorless

lightとbrightがしばしば混同されがちですが、色彩を表す際にはlightは薄い、brightは明るいと覚えておけば混乱は防げます。

水色は薄い青色を指すのでlight blue、黄緑も薄い緑を意味するのでlight greenです。逆に濃い色合いを表現する時はdarkもしくはdeepを使うといいでしょう。紺色はnavy blueですが、dark blue、deep blueなどでも同じように伝わります。

”ish”を付けると「○○色っぽい」という表現に

語尾に接尾辞の「ish」を付け加えることで「~色がかった」という表現ができます。活発で見た目や行動が男の子っぽい女の子を日本語でも「ボーイッシュ」と表現したりしますね。その「イッシュ」の部分です。この「ish」表現は色だけでなく人やものの傾向を表したり、時間にも使えたりしてとても便利な覚えておきたい表現のひとつです。時間に使う場合は、はっきり何時と言い切れないときなどに使います。

Aさん
What time did you come back home last night?
訳)昨日の夜何時に家に帰った?
Bさん
I don’t exactly remember but probably 9ish.
訳)はっきりとは覚えてないけど9時くらいだったかな。

 

Aさん
His attitude becomes childish when he gets drunk.
訳)お酒が入ると彼の言動は子どもっぽくなる。

色に使う場合も緑がかった青であればgreenish blue、赤みがかった茶色ならreddish brownです。
このように語尾に着けるだけでぐっと表現の幅が広がります!

色を使ったイディオム

色を使ったイディオム

色は特定の色を指す以外にもいろいろな表現ができます。それぞれの色が持つ意味と表現方法を知ると、よりイメージしやすくひとつ上の表現になること間違いありません。

blue

  • feel blue / 浮かない、落ち込んでいる
  • once in a blue moon / めったにない
  • out of the blue / 不意に、突然に
  • true blue / 忠実な人
  • into the blue / 消え去る

少し気分が落ち込んでいたり、沈んでいるときなどに「ちょっと今日はブルーなんだよね」などと使うように、青色は清々しい爽やかなイメージと、マイナスなイメージの相対するニュアンスを併せ持つ色です。これは英語でも同じで「blue Monday」というと、日曜日のあとで仕事や学校へ行くのがいやになることから、「ゆううつな月曜日」という意味です。日本と異なるのは、欧米で青と言えば“卑猥な色”として認識されていることです。日本で言う「ピンク映画」は「blue film」と言われ、「blue jork」はいわゆる「下ネタ」という意味になります。

once in a blue moon

めったにお目にかかれないブルームーンのように「極めて珍しい」「ごくまれに」を意味するイディオムです。

Aさん
My brother drinks once in a blue moon.
訳)兄がお酒を飲むことはめったにない。

 

Aさん
How often does your mother visit you?
訳)お母さんはどのくらいの頻度で来る?
Bさん
Once in a blue moon since she has a problem with her leg.
訳)足を悪くしてからはめったに来ないよ。

out of the blue

「out of the blue」は思いがけないことが突然起きたときに使います。日本語でいうところの「青天のへきれき」に最も近いと言えるでしょう。

Aさん
My mother-in-law called me out of the blue and it scared me!
訳)お義母さんから急に電話がかかってきてびっくりしちゃった!
Aさん
The shirt came out of the blue I thought lost it.
訳)無くしたと思っていたシャツが突然出てきたんだ。

 

true-blue

高貴な色とされる青を使った「true-blue」は「忠実な人」「信頼できる人」という意味で使われます。

Aさん
His true-blue assistant always supports him.
訳)忠実なアシスタントはどんな時も彼をサポートしてる。
Bさん
Right, She is true-blue. very trustable.
訳)その通りだね。彼女はほんとに信頼できる。

into the blue

空や海など広大さを連想させる青は、「はるか彼方」といった意味にも繋がり冠詞がついたthe blueで海のことを指します。海に入ってしまったらどこに行ったかわからなくなるイメージで「into the blue」は、「跡形もなく消え去る」といった意味になります。

Aさん
There were lots of rubble on the street but they have gone into the blue this morning!
訳)通りにあったあんなにたくさんのがれきが今朝にはなくなってたんだよ!

日本語の「青」は英語の「blue」よりも意味が広く、「青信号」、「青葉」、「青リンゴ」のように、実際には「緑」でも「青」ということがあります。これは日本がはるか昔、色を表現する言葉が少ない時代に緑色を含んだ寒色系の色全般を“青”と表現していたためです。英語では「青信号」は「green light」、「青葉」は「green grass」、「青リンゴ」は「green apple」のように、「green」を使います。どれも実際の色は青ではなく緑ですが日常的に青と言うことに対してもはや何の違和感も抱きません。直訳してしまわないよう気を付けましょう!

pink

  • pink elephant / 幻覚を見る
  • in the pink / 健康的
  • get the pink slip / クビになる

英語圏でピンクは健康的で元気なイメージが強いです。冒頭でも触れましたが、日本語でポルノのことをピンク映画などと言ったりしますが、英語圏でピンク色はわいせつな色という認識は特にありません。しかし「性」を表す意味では女性的なニュアンスが強いようです。「pink color job」は「女性に優位な仕事」または「女性が多い仕事」を指します。

see pink elephants

アルコールの過剰接種などにより幻覚が見える状態を意味します。なぜピンクの像?と不思議に思う人も多いでしょう。ディズニー映画「ダンボ」の映画の中で、酔っ払ってしまったダンボが幻覚でピンクの像を見たシーンが由来とされています。

Aさん
Diego told me that he saw dogs flying…
訳)ディエゴが飛んでる犬を見たって言ってたんだけど…
Bさん
Saw dogs flying? That’s definitely his pink elephant when he got drunk.
訳)飛んでる犬を見た? そんなの酔った時のあいつの幻覚に決まってるだろ

in the pink

パっと赤らんだ血色のいい顔色、元気で健康な様子を表します。

Aさん
It’s been a while I’m glad to see you in the pink!
訳)久しぶりだね、元気そうでなによりだよ!

pink slip

昔は解雇通知をする際にピンク色の紙「pink slip」を入れていたことから「 get the pink slip」で解雇されるという意味となりました。
Aさん
Ben wasn’t in the meeting did he take another charge?
訳)この前のミーティングにベンいなかったね、担当変わったの?
Bさん
You don’t know that he got the pink slip!
訳)知らないの、彼クビになったんだよ!

red

  • see red / 激怒する
  • turn red / 赤面する(恥ずかしくて)
  • red-handed / 現行犯
  • paint the town red / どんちゃん騒ぎ
  • red letter day / 記念日

赤は日本語でも英語でもアクティブなイメージや危機のサインなどで共通します。

see red

「see red」 と「turn red」どちらも表情に関する表現ですが大きく異なります。「turn red」は緊張や恥ずかしさで赤面する様子を表しますが、「see red」 は怒る、それもむっとする程度の怒りではなく「激怒する」の意味です使います。

Aさん
Emily was kind of upset last night wasn’t she?
訳)エミリー昨日の夜なんだか怒ってなかった?
Bさん
She is usually calm but she saw red when Sam said something.
訳)サムが何かを言った途端、あの温厚な彼女が怒りの表情を見せたんだ。

 

turn red

Aさん
His face turned red in seconds when he went on stage.
訳)ステージに上がったとたんみるみるうちに顔が赤くなっていった。

red-handed

赤い手を意味する「red handed」、血に染められら手のことを指し「現行犯」を意味します。もちろん本当に血に染まるような殺人などの現行犯だけを指すわけではないので、幅広く使えます。
Aさん
My house wall got graffiti and finally I caught boys red-handed!
訳)うちの壁が落書きされてたんだけど、この前やっと男の子たちを現行犯で捕まえたの!

Aさん
Tom was stealing the car when the police drove by and caught him red-handed.
訳)トムが車を盗んでるとき、警察の車が通りかかって現行犯で捕まったんだ。

paint the town red

街を赤く塗ると直訳できます。血気盛んなイメージの赤で街を一色にするイメージから、「どんちゃん騒ぎ」を意味します。
Aさん
You know we are old and don’t really go out and paint the town red anymore.
訳)もう若くないし、外でハメを外すようなことはしないな。

Bさん
Hey come on! I found a new bar. Summer is ending let’s go to paint the town red!
訳)なに言ってるんだよ!新しいバーを見つけたんだ。夏がおわっちゃうんだよ、ハメ外しにいこうぜ!

red letter day

カレンダーに赤丸をしたり、赤ペンで書き込んだりすることから、おめでたい日、記念すべき日などを意味する「red letter day」。逆に不幸事や厄日などは「black letter day」となります。併せて覚えておくといいでしょう。
Aさん
I established my company on October 5th it’s such a red letter day for me. 
訳)10月5日は僕が会社を設立した記念すべき日なんだ。

green

  • turn green / 青ざめる
  • The grass is always greener on the other side of the fence / 隣の芝は青く見える
  • as green as grass / 青二才
  • green with envy / 妬み、嫉妬
  • greenhorn / 素人、新米

同じ活気でも赤色が持つ血気盛んな活気とは異なり、緑は若々しさあふれる新鮮な活気がイメージされます。
そのイメージから未成熟の象徴とされ、青二才や未熟者といったネガティブなイメージも持ちます。

as green as grass

青葉を意味するgreen grassは「as green as grass」で「青二才」や「世間知らず」といった意味で使われます。

Aさん
I thought I was an independent woman but when I get the first job I was just as green as glass.
訳)自分では一人前のつもりだったけど、社会に出た時の自分はただの青二才だった。

green with envy

envyは羨むという意味です。日本ではあまりなじみがありませんが、英語圏で緑は嫉妬心を表す色という認識があります。「green with envy」で深い嫉妬心を表現できます。

Aさん
I told Emily that I started to have a relationship with Jinny and She was really green with envy…
訳)エミリーにジミーと付き合ってることを言ったんだけど、彼女嫉妬心をむき出しにしてたの…。
Bさん
I knew it She really liked him that’s why.
訳)やっぱり彼女ジミーのことが好きだったんだ。だからだよ。

greenhorn

hornは動物などに生えている角を意味する単語です。生えたての角を持つ成長途中である様子をイメージして「新米」や「素人」などという意味で使われます。若さゆえの経験値の低い青二才とは違い、greenhornは、その場に入ったばかりで右も左も分からない、なじみがない様子や、世間知らずというような少しネガティブな印象が強いので使う際には注意しましょう。

Aさん
Hey guys She is a greenhorn teacher in this school so guide her inside and around.
訳)みんな彼女は新米教師だから、校内と周りを案内してあげて。

yellow

  • yellow streak / 臆病な
  • yellow belly/ 腰抜け
  • yellow journalism / 大げさな報道

日本では「黄色い歓声」などcheerfulで元気なイメージが強い黄色ですが、英語では臆病な人や気弱な人を表現する色です。

yellow belly

「yellow streak」で「臆病な人」、「yellow belly」だと「腰抜け」という意味になります。黄色いお腹なんて少し変だと思うかもしれませんが、臆病なトカゲの黄色いお腹が語源と知ればなんとなく納得できますね。

Aさん
Jimmy do me a favor can you get a screwdriver in the garage?
訳)ジミーちょっとお願いがあるんだけど、ガレージにあるドライバー取ってきてくれない?
Bさん
Nah He is such a yellow belly. Jimmy believes ghosts exist so he wouldn’t.
訳)ジミーは幽霊を信じてる腰抜けだぜ。行くわけないだろ。
Aさん
Jimmy you are not that yellow-bellied guy! please my hands are busy now.
訳)ジミーは腰抜けなんかじゃないわよね!今手がふさがってるの、お願い!

black

  • black out / 真っ暗になる、失神する
  • get a black eye / 目にあざを作る
  • black sheep / 厄介者

「get a black eye」は殴られたりしてできる目にできるあざのことを指します。体にできるあざ、いわゆる「青あざ」は「black and blue」で表現します。

black sheep

白い羊の群れに黒羊が一匹混じっている外れ者のイメージから「厄介者」という意味で、特に家族や仲間内でいつも何かしらトラブルを持ち込む人に使うことが多いです。

Aさん
Guess what my brother had a fight with his friend and my mother had to see the teachers again.
訳)ちょっと聞いてよ、うちのお兄ちゃん友達とケンカでトラブって。お母さんまた学校に呼び出されたんだ。
Bさん
Again? your family is all nice. Why always brings trouble He is such a black sheep!
訳)また?家族みんな穏やかなのに、きみのお兄ちゃんだけはいつもトラブルを持ち込む厄介者だね!

white

  • white out / 視界が遮られる
  • raise the white flag / 白旗を上げる(降参する)
  • white lie / 罪なき嘘
  • white elephant / 無用の長物

汚れのない純真潔白な白のイメージは日本でも同じです。ただ日本では、澄んだ水やクリアなガラスなどの濁りのない透き通ったものを表す際に白色はあまり使いません。しかし英語では澄んだ水は「white water」透き通ったガラスなどは「white grass」と言います。

ここで整理しておきたいのが「black out」と「white out」です。「black out」は気を失う失神を意味し、「white out」は雪や霧、煙など物理的な現象から視界が遮られる状況を意味します。混乱し間違って使ってしまわないよう、今一度しっかりと意味を再認識しておきましょう。

white lie

そんな潔白な印象から思わず口をついてしまった小さな悪気のない嘘の事を「white lie」で表現できます。

Aさん
What did you answer her about the new hair?
訳)彼女のヘアスタイルになんて返したの?
Bさん
Well, I said looking nice. Of course I can’t tell everyone is laughing so I gave a harmless white lie.
訳)そりゃあいいねって返したよ。みんな笑ってるなんて言えるわけないだろ。無害な罪なき嘘さ。

white elephant

「Pink elephant」 は酩酊状態に見る「まぼろし」でしたが、「white elephant」は「無用の長物」を意味します。昔タイで皇族に献上されていた白い像が由来で、特に何かに役立つわけでなく莫大にかかる飼育費用からやっかいなもの、維持にお金がかかる、役にたたないもを表す際にこの「white elepahnt」が使われるようになりました。

Aさん
My father often receives gifts from his clients. those seem expensive but for me just white elephants.
訳)父はよく取引先からプレゼントをもらうの。高価そうなんだけど私からしてみればなんの役にも立たないガラクタばっか。

まとめ

意外と多い、色に関するイディオム。これらを理解し使いこなせば表現の幅が広がり会話が弾むこと間違いありません!ちなみにアメリカの有名バンド、マルーン5のマルーンも色を意味する単語です。マルーン…どんな色かなんとなく想像できる方も多いのでは。フランス語のmarronを語源としたmaroonは、そうです。日本語で栗色を意味します。

知っているようで知らない色の使い方。なんとなくで終わらせず正しく知って楽しく活用しましょう!