さて今回は、色に関する話題です。

色は無限にあり、それに人間が徐々に名前を付けていったので、厳密にはまだまだ全部の色に名前があるわけではありません。その中でも、今回は水色に注目しようと思います。

水色が好きな人は多いですし、男女問わず小物などに使える色で日常生活にもあふれていますしね。日本語でもそうですが、水色と一口に言ってもたくさんの色があるので、そのニュアンスを単語ごとにご紹介していきます。

light blue

一般的に英語で水色と言えば、light blueを思いつく人は多いのではないでしょうか。文字通り、薄い青色ですから、水色です。ここで使われているlightという単語は「薄い」という意味で使われるものです。

一般的であるため、クレヨンや色鉛筆にもこのようにlight blueという表記を見かけることができます。もし色に関する英語を覚えるのであれば、水色はlight blueで良いでしょう。

baby blue

baby blue

特に服に使用する水色はbaby blueと言います。これも文化の違いによる独特の言い回しです。なぜ赤ちゃんという単語が入っているのかというと、海外では出産祝いに男の子なら水色のメッセージカードを添えるという習慣があるからです。ちなみに女の子ならピンクだと決まっています。

そして贈り物には男の子なら水色の服、女の子ならピンクの服を送ることが多いので、その服の色がbaby blueと呼ばれるようになったのです。このような文かがないと色が具体的に思い浮かべられませんが、贈るのは淡い色の服なので、淡い水色と思ってもらえばOKです。反対に、薄いピンクならbaby pinkと言いますよ。

turquoise blue

水色の中でも少し緑が入っているような色合いを表したい時には、turquoise blueを使います。こちらは日本語でもターコイズブルーと使うので、ある程度の色合いはイメージできますかね。特に宝石やアクセサリーなどの色を表す時に使われます。

似た色にエメラルドグリーンがありますが、こちらは水色というよりグリーンが主体ですから少しニュアンスが異なります。turquoise blueでしっくりこない場合は、aqua-blueと言い換えることもできます。

sky blue

sky blue

水色を日常の中で探して見ると、空の色がそれに当たりますよね。まさに水色という感じですが、これを英語で表すならsky blueになります。そのままの意味ですが、空のあの水色は世界共通ですから、厳密にどんな色か伝えたい時はこちらを選ぶのもおすすめです。

特に、雨上がりの澄んだ青空や、嵐が過ぎ去った後の晴れやかな青空を思う受かべる人は多いです。同じ青空でも、夏の空なのか冬の空なのかで印象が変わるので、なんとなく色も違うように思えるかもしれませんが、海外でも水色と言えば空の色なので伝わりやすくはありますよ!

pale blue

水色は、pale blueと言うこともあります。子どもの色鉛筆の水色に、英語でpale blueと表記があり、「あれ?light blueじゃないの?」と思った親御さんもいるようです。ここで使われているpaleは「淡い」という意味で、pale blueは直訳すると「淡い青色」となります。やはり水色の表現になりますよね。

また、paleは顔色などに使われると、「青白い」や「青ざめた」という意味になります。あまり良い表現ではないのかと思いきや、海外では瞳の色の表現にも使われ、この場合に悪いイメージは付きません。むしろキレイな目の色として言われます。目の色とわかるように言いたいなら、pale blue eyesと言います。言い方ひとつで、同じ色でも相手が抱くイメージが変わるというのは面白いですよね。

pastel blue

pastel blueは、その名の通りパステルブルー、つまり、パステル画を描く時のあの柔らかい色彩を表しています。あまりパステルアートをしたことがないのであればなかなかその印象を掴むのは難しいかもしれませんが、ファッションなどではパステルカラーなどと言って、淡い色合いを示しますよね。日本ではあの感覚が一番わかりやすいように思います。

しかし海外ではペンキのイメージが強くあるようで、ペンキの水色を表す英単語です。日本よりもDIYを大規模に行うことが多い海外では、家の塗装も自分で行うほどの腕。ですからペンキをホームセンターなどで買って扱う機会も多いのです。ですから、淡い水色というよりは、ペンキの鮮やかな水色のイメージの方で覚えておくようにしましょう。このように、文化の違いによって色を表す表現が変わるのも興味深いものです。

eggshell blue

少しくすんだ水色であることを伝えたいなら、eggshell blueを使います。eggshellは「卵の殻」という意味です。卵の殻は白いのにどうして水色という表現の中に使わているのかというと、アヒルの卵はくすんだ薄い水色をしているからです。ですからduck egg blueと言い換えることも可能です。アヒルの卵の色が水色をしていることは日本ではそこまでポピュラーではありませんから、これも海外ならではの表現だと言えますね。

「青」を表す色々な英語表現

「青」を表す色々な英語表現

色は無限にあると言いましたが、もっと表現の幅を広げていくには以下のような英語も知っておいた方が良いでしょう。これらは青を表す英語表現です。色に関して厳密なイメージを求めているなら、それぞれの色を理解した上で使うと良いでしょう。美術系に興味があったりすると、このような単語を使う場面も増えてきます。

  • Cerulean
    セルリアン
  • Cornflower
    コーンフラワー
  • Teal blue
    ティールブルー
  • Cobalt
    コバルト
  • Persian blue
    ペルシャンブルー
  • Sapphire
    サファイア
  • Royal blue
    ロイアルブルー
  • Oxford blue
    オックスフォードブルー

いかがでしょう。いくつか知っている色はありましたか?水色と表現しても良いようなもの、深い色、淡い色、色々ありますよね。

色が関係している英語の名前

色が関係している英語の名前

これは面白い豆知識なのですが、実は、英語圏の人の名前には水色のイメージを含んだものがあるんです!日本で言うところの、名前に「青」という感じを使っているようなものでしょうか。英語だと単に名前は固有名詞であり、意味を追求することはあまりないと思うので、ここで青を連想させる名前をご紹介しておきましょう!

  • Azure
    アジュール(青空)
  • Bluebell
    ブルーベル(青い花)
  • Iris
    アイリス(青紫の花)
  • Livius(男性)、Livia (女性)
    リビウス/リビア(ラテン語で青を表す)
  • Linnea
    リネア(小さい青い花)
  • Marine
    マリーン
  • Sapphire
    サファイア
  • Tiffany
    ティファニー

まとめ

水色を英語で言い表したいのであれば、一言light blueと言えば良いのですが、それ以外の表現を知るとますます言語の面白味が出てきたのではないでしょうか。

他の水色の表現を知るだけでなく、どうしてそんな表現になったのかを知ると海外と日本の文化の違いも見えてきます。

今家に色鉛筆やクレヨンがあれば、英語でどう表記されているかなと見てみてください。どの英単語が使われていますか?