「うーん、何だっけ、、、」
「うーん、っていうか」

意識はしないものの、普段の会話に「うーん」が使われています。考えや答えがすぐにでてこないときに会話を繋いでくれる便利な言葉です。このことから「つなぎ言葉」と呼ばれています。
私たちにとって母国語ではない英語を使う会話なら、なおさらつなぎ言葉が必要ではないでしょうか?

ということで、この記事では「うーん」に当たる英語のつなぎ言葉を紹介します。英語でスラスラと話せるようになるまでは、つなぎ言葉がきっと助けになるでしょう。

つなぎ言葉の役割とは?

つなぎ言葉「うーん」などは、なんと言っても次に何を言おうかと考えているときに生じる小さな「間」を埋めるのに効果的です。
ちなみに、つなぎ言葉は英語でfiller wordと呼ばれます。fillerは「満たす」という意味をもつことから、文と文、言葉と言葉のスキマを埋めるつなぎ言葉だと考えると分かりやすいですね。

その役割を確認してみると、大きく2つあります。

話し手にとっての役割

英会話をするときに沈黙は避けたいですね。とっさに言葉がでてこないとき、つなぎ言葉を使うことで時間稼ぎになります。何を言おうか考える時間を稼ぐという役割になり、気まずい時間を避けることができるのがつなぎ言葉です。

聞き手に対しての役割

話し手がつなぎ言葉を使うことで、聞き手の方は話し手がまだ話し終えていないんだな、これから何か言うんだなと察することができます。

つなぎ言葉の役割がわかったところで、ここかはら「うーん」を具体的に紹介していきましょう。

言葉が出てこない!考えがまとまらない!ピンチを助けるつなぎフレーズ

言葉が出てこない!考えがまとまらない!ピンチを助けるつなぎフレーズ

まずは、とっさに言葉が出てこなかったり、考えがなかなかまとまらなかったりと焦るシーンで使える「うーん」です。沈黙を避け、ピンチを助けるクッションの役目になります。

Hmm/Umm

とりあえず「うーん」「えーと」と言葉を発したいときのつなぎになります。短い言葉ではあるものの、Hmm(ふーむ)/Umm(うーむ)さえ言わないと、答えを考え込んでいるときにシーンと沈黙になってしまうことをイメージしてみてください。
他にもUm/Uh/Ahがあり、「ん〜と」「あぁ」などを表します。

Aさん
Umm, I don’t know if I can do it.
訳)うーん、それができるかちょっと分からないなぁ

例えば、(沈黙)… I don’t know if I can do it.とするより、上記のようにつなぎを入れると会話がより成立することになります。

Well

「うーん」「んーと」の定番つなぎ言葉がwellと言えます。英語に困らないネイティブでもよく使っているイメージがありませんか?

Aさん
Do you mind if I borrow your jacket tomorrow?
訳)明日、ジャケットを借りてもいいかな?
Bさん
Well, I was planning to wear it tomorrow.
訳)うーん、明日着ようと思っていたんだけどね。

Let me see

Let me seeは「うーん」の定番ですが「ちょっと待って」というニュアンスであることから時間稼ぎにぴったりのつなぎフレーズになります。

Aさん
Shall we go to the gym later today?
訳)今日この後、ジムに行かない?
Bさん
Let me see, I think I need to go shopping later.
訳)えーと、後で買い物に行かないといけないんだわ。

ちょっと踏み込んで話を展開!相手の注意を引きたいときは?

ちょっと踏み込んで話を展開!相手の注意を引きたいときは?

「うーん、っていうか」という感じで、踏み込んで会話をしたいときってありませんか?つなぎ言葉を使って、相手の注意を引きたいときのつなぎ言葉です。

I mean

「うーん、つまりね」と自分の思っていることを伝えるシーンで使えるつなぎ言葉です。

Aさん
I mean, I want you to take me to the airport.
訳)うーん、つまりね、空港まで送って欲しいの。

You know

直訳は”あなたが知っている”かもしれないという意味になりますが、それより軽い感じで「うーん、ほらほら」というニュアンスをもちます。

Aさん
You know, unfortunately Mark didn’t get his driving license.
訳)うーん、ほら、残念だけどマークは運転免許を取れなかったんだよ。

表現のニュアンスを微調整するつなぎフレーズ

https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%86%e3%83%ac%e3%83%93-%e7%94%b7-%e8%a6%8b%e3%81%a6-%e9%83%a8%e5%b1%8b-3774381/

つなぎフレーズには、話し手が言ったことを確認したり、自分が言いたいことを微調整できるものがあります。

I guess

ご存知「言い当てる・推定する」という意味のguessを使い、あまり確信がないときに使えるのがI guessです。

Aさん
I guess, you didn’t like the film?
訳)うーん、あの映画好きじゃなかったのかな?

Basically

「うーん、大体においてはね」と、ある程度は納得・賛成する場合に使えます。

Aさん
Basically, I think that our presentation went well.
訳)うーん、大体においてはね、プレゼンうまくいったと思う。

Actually

Actuallyは「実際は・本当は」という意味の副詞です。何かを告げるとき、または相手の言うことと異なることを言うときに使われます。

Aさん
Would you like a steak tonight?
訳)今晩、ステーキなんてどう?
Bさん
Actually, I’m a vegan…
訳)えーと、実はヴィーガンなの。

話題を変えたいときにはこんなフレーズ

話題を変えたいときにはこんなフレーズ

「えーと、ところでね」と話題を変えたいときは、皆さんもよくご存知のフレーズを使います。

By the way

「うーん、ところでさ」と話題を変えるときに便利なのがby the wayです。カジュアルにもフォーマルにもOKですし、SNSやメッセージではBTWと省略形で使われます。

Aさん
I’m crazy busy!
訳)めちゃ忙しい!
Bさん
By the way, did you change your password as I asked?
訳)えーと、ところでお願い済みだけどパスワード変更した?

Anyway

相手の話しを終わらせる形で「とにかく」「いずれにしても」という意味のanywayで話しをつなぎます。

Aさん
Anyway, I wanted you to know about it.
訳)えっと、とにかくそれを知って欲しかったんです。

口頭でよく使うカジュアルな「つなぎ言葉」一覧

ここでは、口頭でよく使うつなぎ言葉を一気に紹介しましょう。皆さんが普段使っているつなぎ言葉があるのではないでしょうか?

Also また

But/Although だけど

Kind of/sort of 何ていうか・まぁ

Like ~という感じ・みたいな


Right? でしょ?


So/And/Therefore そう・だから
Aさん
Do you think you got motivation to study for the exam?
訳)試験へのモチベーション上がったと思う?
Bさん
Sort of… I have to concentrate more.
訳)まぁ何ていうか。もっと集中しないと。

メールなどフォーマル場面で使う「つなぎ言葉」一覧

メールなどフォーマル場面で使う「つなぎ言葉」一覧

カジュアルな会話に限らず、フォーマルな場面でも使えるつなぎ言葉があります。メールやレターで使うことで文章をナチュラルにします。

At the end of the day すべてを考慮した結果

Besides さらに


Except ~を除き


For instance 例えば


Furthermore さらに


In general 一般的に


Instead of ~の代わりに


However しかし


Needless to say 言うまでもなく


Otherwise そうでないと


Since それゆえに


Therefore ゆえに
Aさん
At the end of the day, we’ve decided to ask more information before making a decision.
訳)すべてを考慮した結果、さらなる情報をいただいてから判断しようということになりました。

つなぎ言葉「うーん」の英語まとめ

日本語でも自然に使っているつなぎ言葉「うーん」の英語バージョンを紹介しました。

冒頭、これらの言葉は便利であり、英語がスラスラになるまでの助けになると述べました。
しかし、使いすぎには注意しなければいけません。特に、同じつなぎ言葉を繰り返し頻繁に使うのは避けましょう。
そして、プロフェッショナルな場面では「うーん」「えーと」は極力使わないほうがコミュニケーションスキルが高く評価される傾向があります。

使いすぎは逆に相手に悪い印象を与えてしまうということを頭において、少しづつ正しく使ってみてくださいね。