はじめて会った方に対し、自己紹介をかねて出身地を言う場合がありますよね。自己紹介の定番ともいえます。

また、留学したり、海外旅行に行ったりすると、出身地を聞かれることもあるでしょう。

「出身地」の話題は何度も会話に登場する分、自然と身に付く表現かもしれませんが、シーンやニュアンスに合わせて表現を使い分けられるとさらに便利です。

そこで今回は、英語で「出身地」を表現するフレーズをいくつか紹介します。

学校で習う基本の「I’m from ○○.」以外の表現も登場しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「私は〜の出身です」を英語で言うと?

出身地を語る基本の証言といえば、「I’m from ○○.」ですよね。
学校の授業で習ったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。〇〇の部分に国名を入れるだけなので簡単でしょう。

また、国名を答えるだけでなく、県名も含めて言いたい場合には以下の表現が便利です。
「I’m from △△, ○○.」△△の部分に都道府県、〇〇の部分に国名を入れます。

Aさん
I’m from Osaka, Japan.
訳)私は日本の大阪府出身です。

また、ニューヨークや東京、ロンドンといった有名な地名であれば、地名を言うだけで十分かもしれませんが、地方の場所であればさらに細かな説明が必要な場合がありますよね。

その場合、「△△ is 方角 〇〇.」という表現を使います。△△の部分に都道府県、〇〇の部分に国名を入れます。

Aさん
Hokkaido is northern Japan.
訳)北海道は日本の北部にあります。
【方角】
北部:northern
南部:southern
東部:eastern
西部:western

「〜生まれ…育ちです」を英語で言うと?

「〜生まれ…育ちです」を英語で言うと?

ここでは、さらに細かく出身地を表現するフレーズを紹介します。

「生まれも育ちも〇〇です」というのを英語で伝える場合

生まれた場所と育った場所が同じ場合、日本語では「生まれも育ちも」という言葉を使いますよね。
英語では、「I was born and raised in ○○.」というフレーズがぴったりです。

bornは「生む」という意味のbearの過去形、raisedは「持ち上げる」「出世させる」という意味のraiseの過去形であり、どちらも受動態として使います。

Aさん
I was born and raised in Tokyo.
訳)私は生まれも育ちも東京です。

「〜生まれ…育ちです」というのを英語で伝える場合

生まれた場所と育った場所が異なる場合、日本語では「〇〇生まれ、△△育ちです」という言葉を使いますよね。
その場合、英語では「I was born in 〇〇 and was raised in △△.」というフレーズ
を使いましょう。

Aさん
I was born in Osaka and was raised in Tokyo.
訳)私は大阪で生まれて、東京で育ちました。

「出身はどこですか?」を英語で

「出身はどこですか?」を英語で

初対面の人との会話では、最初に出身地を聞かれる、または聞くのが一般的ですよね。
外国籍の方との会話に限らず、日本人同士でも「何県出身ですか?」と聞くことがあるでしょう。

英語で最も一般的な出身地の質問は「Where are you from?」になります。学校で習ったのを覚えている方も多いでしょう。

そして、「Where are you from?」と聞かれたら、「I’m from 〇〇.」と答えます。

Aさん
Where are you from?
訳)どこの出身ですか?
Bさん
I’m from Japan.
訳)私は日本の出身です。

 

 
なお、出身地に関する質問の形式には「Where are you from?」以外にもパターンがあります。

「どこから来たの?」というニュアンスを伝える場合

「Where are you from?」のほか、「Where do you come from?」もよく使われる表現です。「どこから来たの?」というニュアンスがありますが、過去形で質問しないよう注意しましょう。

Aさん
Where do you come from?
訳)どこから来たの?
Bさん
I come from Japan.
訳)日本から来ました。

 

 

ただし、「come from」を使った表現は、相手のアイデンティティを問う質問として使われるケースがあります。
日本に住んでいるのは日本人が圧倒的に多いため忘れてしまいがちな感覚かもしれませんが、世界にはさまざまな人種の方がいますよね。

特にアメリカのような多国籍国家では、アメリカ人の他にもさまざまな人種の方が暮らしています。

そこで、「Where do you come from?」と質問すると、相手のルーツを問うようなニュアンスに解釈されてしまい、「(生粋のアメリカ人ではないみたいだけど)どこから来たの?」という質問として捉えられてしまう可能性があるのです。

稀なケースかもしれませんが、気を付けるべき表現ともいえます。

過去形を使って尋ねる場合

過去形を使った表現では、「Where were you born?」というフレーズがあります。

「どこで生まれたの?」という意味になり、出身地というより出生地を聞く質問になりますよ。

「〜のどこの出身ですか?」を英語で

「〜のどこの出身ですか?」を英語で

日常会話ではどこの国の出身か分かったら、「〇〇国のどこの出身ですか?」と会話が続きます。
「日本のどこ?」「アメリカのどこ?」と会話を続けられるようフレーズを確認していきましょう。

基本的に2パターンの表現を覚えておけば十分です。

Where in+国名?

たとえば、「Where in Japan?」で「日本のどこ?」という意味になります。

国名をあてはめるだけなので、簡単な表現ですね。

Whereabouts(in+国名)?

さらに簡単な表現にWhereabouts?と聞くだけのフレーズもあります。
同様の意味ですが、一言だけで済むので簡単でしょう。

Aさん
Where are you from?
訳)どこ出身なの?
Bさん
I’m from Japan.
訳)私は日本の出身です。
Aさん
Oh, that’s nice! Where in Japan?
訳)うわ、いいね!日本のどのどこ?
Bさん
Tokyo.
訳)東京です。

 

少しだけ気をつけたい “Where are you from?

せっかく出身地のフレーズを覚えたのに、相手の答えた出身地の国がどこか分からない……というケースも少なくありません。

日本語のカタカナ表現で使っている国名と英語の国名が一致していないケースも多く、どこの国か分からないという問題が起こりがちなのです。

そこで、日本語とは異なる発音の国名を紹介します。

日本語 英語
オランダ the Netherlands(ネザーランズ)
スイス Switzerland(スウィツァランド)
ドイツ Germany(ジャーマニー)
トルコ Turkey(ターキィ)
ベルギー Belgium(ベルジャム)
インド India(インディア)
ベトナム Vietnam(ヴィエトナム)

カタカナで発音を表していますが、カタカナには表現できない音もあるため、実際の発音は音で確認するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

出身地の答え方や質問の仕方にはさまざまなフレーズがあることが分かりましたね。

「I’m from 〇〇.」は頻出ですが、後にも会話が続くことを想定しておくようにしましょう。

また、地方の場所であればさらに細かな説明が必要な場合があります。国のどこにあるのかを方角で示せると、よりスムーズなコミュニケーションになりますよ。