「菊」を英語で言うとなんと言うのでしょうか。

菊は英語でchrysanthemumと言いますが、英語の由来についてはあまり知られていないかもしれません。

日本では菊はとても身近な花であり、鑑賞用として展示会が開かれたり、故人へ送る花としても一般的に認知されています。

加えて、鑑賞するだけの花ではなく、食用としても食べられています。

日本だけでなく、ヨーロッパでも知られている花ですので、英語での表現方法について知っておくこともおすすめです。

本記事では、菊にまつわる英語表現についてご紹介します。

「菊」って英語でなんて言うの?

「菊」って英語でなんて言うの?

ここでは「菊」について英語で伝えるときに使える英単語を解説します。

chrysanthemum(mum)

菊の単語は、chrysanthemumと言います。複数形ではchrysanthemumsとなります。

chrysanthemumは、クリサンサマム、クリサンセマム、と発音します。

chrysanthemumは略すとmumとなり、マムと発音します。

chrysanthemumの成り立ちですが、ギリシア語の chrysoで黄金の、 anthemonで花に由来しています。菊は黄色い花が多いことからも影響しています。

・例文

Aさん
There are a lot of different kinds of chrysanthemum.

菊にはたくさんの種類があります。

Aさん
Many kinds of chrysanthemums are produced in Aichi Prefecture.

いくつもの種類の菊が愛知県で生産されています。

Aさん
The chrysanthemum shows are held in my hometown so that a lot of people came here.

菊の品評会が地元で開催されるため、たくさんの人が集まります。

Aさん
My father grows beautiful chrysanthemums every year.

父は毎年、美しい菊を育てています。

Aさん
The cultivation of chrysanthemums is her hobby. 

菊の栽培は彼女の趣味です。

天皇家との由来とは

菊はどのようなイメージを持っていますか。

日本でも菊の花はとてもポピュラーな花であり、多くの人に認知されていると思います。

その理由の一つは皇室紋章であること、二つ目が仏花として用いられているからです。

一つに、皇室の紋章として菊の紋章chrysanthemum crestがあります。1926年に皇族の紋章として定められましたが、さらに鎌倉時代から天皇が自らの印として用いられてきた歴史があります。

もともと菊は、日本由来の植物ではなく、奈良時代より中国大陸から観賞用として輸入されました。平安時代からは 節句で詠まれることの多い花であり、とても人々の身近にある花であることがわかります。

・例文

Aさん
A typical Kamon is the chrysanthemum crest ( Kiku-mon) of the imperial family .

菊紋は皇族の家紋です。

Aさん
The chrysanthemum crest  symbolizes the emperor’s family.

菊の御紋は天皇家の象徴です。

弔事に選ばれる風習とは

日本では昔から仏花や献花として菊が使用されてきました。そのため、故人のお通夜やお葬式の際に白や黄色の菊が飾られることが一般的になっています。

世界的に見ても中国や韓国で葬儀の際に菊を使用することが多いですし、フランス、ポーランド、クロアチアなどの一部のヨーロッパでも白い菊を持参して墓参りを行うことがあるようです。

・例文

Aさん
She placed chrysanthemums on her mother’s grave tomb.

彼女はお母さんのお墓に菊の花を供えました。

Aさん
Jenny put beautiful chrysanthemums on the altar.

ジェニーは祭壇に美しい菊の花を供えました。

その他「菊の花」にまつわる英語表現

その他「菊の花」にまつわる英語表現

ここでは食べることのできる菊の花について解説します。食用菊や、キク科の植物として私たちが食べている春菊についてどのように英語で表現されるのか見ていきましょう。

edible chrysanthemum

観賞用として知られている菊ですが、もちろん食べることもできます。

食用菊を英語で、edible chrysanthemumと言います。

edibleは形容詞で食べられる、食用の(に適する)という意味があります。

反対に、inedibleは、形容詞で(味が悪い・有毒であるなどの理由で)食べられない、食用ではない、という意味があります。菊によっては食べられないものもあるので、食用でないことをいう時に使うことができます。

食用菊には解毒効果があると言われており、料理としては、お浸し、酢の物、和え物、天ぷらや吸い物など様々な料理に使われています。

・例文

Aさん
He sells  edible chrysanthemums at the local market. 

彼は食用菊を地元の市場で売っています。

Aさん
Edible chrysanthemums are especially grown as food.

食用菊は食品として特に栽培されている菊を言います。

garland chrysanthemum、crown daisy

春菊は英語で、garland chrysanthemum、またはcrown daisyと言います。

 daisyは、キク科のヒナギク属のことを指していて、日本でいう雛菊を意味します。

春菊はキク科に属する植物です。日本、中国、韓国などの東アジアでは葉と茎の部分が食べれており、独特の香りのある植物で、すき焼きなどの鍋物として食べられています。欧米では食用ではなく、観賞用として作られています。

・例文

Aさん
Garland chrysanthemum is the shrubby annual of the Mediterranean with yellowish-white flowers.

春菊は黄色がかった白い花を持つ地中海地域産の低木状の一年生植物です。

Aさん
Japanese people eat crown daisies as an edible plant.

日本人は食用として春菊を食べています。

Aさん
We ordered Sukiyaki with garland chrysanthemum.

私たちは春菊入りのすき焼きを注文しました。

まとめ

「菊」に関連した英語表現について紹介しました。

chrysanthemumは菊を意味する英語表現です。

その歴史は深く、日本ともとても歴史の深い花の一つです。英会話では、自分の国のルーツについても触れる機会が多くあります。そんなときに、会話の一つとして菊について話せるように知っておくと良いでしょう。

今記事では菊にまつわる歴史から、英語の意味、英語のフレーズについてもまとめたのでぜひ役立てていただければと思っています。

ぜひ参考にしてくださいね。