「英語で何て言う?」コーナー、今回は「話」についてです。

会議や集会での演説、友達とのおしゃべりや噂話など、話をするシチュエーションは様々です。英語では、それぞれの場面に応じて、「話す」を意味するいくつかの単語を使い分けます。

早速、「話」について掘り下げていきましょう!

「話」に関する英単語まとめ

まずは「話」に関連する英単語を紹介します。

  • 会話                 a talk, a conversation, a chat
  • 話すこと・物語   a story, a tale
  • 話題      a subject, a topic
  • うわさ     a story, a rumor

その他、「話」と関連する英単語として、意思表明は「a statement」、演説は「a speech」、講義は「a lecture」、意見は「a reamrk」、相談は「consultation」、交渉は「negotiation」です。

「話」を使った基本的な英語表現

前章で紹介した「話」に関する単語を使った基本的な英語表現を見ていきます。日常生活で使える表現ばかりですので、ぜひ覚えて使ってみましょう。

「話をする」は「have a talk」とも言いますが、「talk」1語だけでも「話をする」という動詞の働きをしますね。「I had a long talk with Yumi on the phone.」は、「由美と電話で長話をした」という意味です。また、「私は放課後先生と話をした」は、「I talked to [with] my teacher after school.」となります。

次に、「story」(物語)、「subject」・「topic」(話題)を使った例文を見てみましょう。

  • I can’t believe her story.   彼女の話、信じられないよ。
  • This is a true story.   これは実際にあった話なんだ。
  • Don’t change the subject. / Stay on the topic.   話をそらさないでよ。

「story」 というと、日本語では語り伝えられた話(物語)というイメージかもしれませんが、進行している実際の話そのものを指して使われていることがわかりますね。3番目の分は、何か気まずかったのか、話題を変えた相手に対して使える表現です。

さらに、うわさなどの伝聞は、「I hear」(聞くところによると)と前置きして、伝えることができます。「I hear [They say] Ono will change his school.」は、「小野くんは転校するという話だよ」となります。

最後に、「聞き上手」は「a good listener」と言いますが、「話し上手」は英語でどのように言うのでしょうか。「The principal is a good speaker.」で「校長先生は話が上手です」となります。「speaker」が「話し手」と訳されるように、「speak」にも「話す」という意味がありますね。次章では、「talk」と「speak」の違いについて見ていきましょう。

「Speak」 と「Talk」の違い

「speak」と「talk」はどちらにも「話す」という動詞の意味がありますが、どのように使い分けるのか見ていきましょう。

大きな違いとしては、「speak」が発話であるのに対し、「talk」は対話のシチュエーションで使われます。「speak」は話し手から聞き手への一方向のコミュニケーションですが、「talk」は両者の相互コミュニケーションをイメージするとわかりやすいかもしれません。それを踏まえて、次の2つの文の違いを考えてみましょう。

I need to speak to you.   あなたに話す必要がある。

I need to talk to you.   あなたと話し合う必要がある。

それぞれの文は、話す目的やシチュエーションが異なります。「speak」を使った文は、会議などで報告をするような場面が想像できます。それに対し、「talk」を使った文は、友達同士でじっくり語り合うような、どちらかというとくだけた雰囲気が伝わります。

また、聞き手の存在の有無がポイントになります。「Do you speak English?」(あなたは英語を話しますか?)とは言いますが、「Do you talk English?」とは言いません。「speak」は、声を発することに焦点が置かれていて、話す相手との相互コミュニケーションは不要です。それに対し、話す相手が存在し、やり取りが発生する場合に「talk」を使います。

話に関わる応用表現

これまで紹介した「話」に関わる表現以外に、日常的に使えるものをさらに見ていきましょう。

会話の中で、「ここだけの話だけど…」と声を小さくして話したいことがある時は、「between you and me」と前置きして話し始めてみましょう。二人の間だけの秘密にしてほしいという気持ちが伝わる表現です。

また、話しを変えたい時には、「Can we talk about something else?」(別の話にしない?)と提案することができますが、それまでの相手の話を折るニュアンスが伝わります。代わりに、「by the way」(ところで…)と前置きすることで、スムーズに次の話題に入っていけるかもしれません。

さらに、問い合わせなどで電話をかけた時に話し中ということはよく起こりますね。そんな時には、「The line is busy again.」(また話し中だ)と言います。忙しくて電話(回線)がつながらない状態を表している表現です。また、最初に電話に出た人と、話したい人が違う時は、「May I speak to 〜?」(〜と話してもいいですか)と聞きます。逆に、自分宛にかかってきた電話を受ける時は、「This is 〇〇 speaking.」(〇〇です)と言って出ます。名前を名乗らずに、「Speaking.」とだけ言って、「私です」と伝えることも多いです。

最後に、聞き手が「話」に理解があることを「話がわかる」と言いますが、英語では、「物分かりが良い」という意味の「understanding」を使って表現します。「Mr. Oka is understanding.」で、「岡先生は話がわかる」となります。

まとめ

今回は「話」に関する英単語や英語表現を紹介しました。

話題を変えたい時や電話応対など、日常会話のシチュエーションで使える表現もたくさんあったと思うので、これを機に覚えて、使ってみてくださいね。

では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)