「英語で何て言う?」コーナー、今回は「旗」についてです。
「旗」は英語で「a flag」です。「旗」にも国旗や信号旗など様々な種類がありますね。
今回も、「旗」に関する基本表現から、応用表現まで掘り下げていきたいと思います。
「旗」に関する英単語まとめ
まずは、「旗」に関する英単語を紹介します。
「旗」は、英語で言うと「a flag」で、複数形は「flags」です。
「旗」と関連する英単語として、「旗ざお」は「a flagpole」、「旗振り(役)」は「a flagman」、「旗印」は「slogan」、「手旗」は「a handflag」、「チェッカーフラッグ」は「a checkered flag」です。
「旗」の様々な種類
この章では、様々な種類の「旗」について解説します。
- 校旗 a school flag
- 国旗 a national flag
- 優勝旗 a champion flag
- 信号旗 a signal flag
- 三角形の小旗 a pennant
「校旗」は、学校の「旗」のことですが、大学の「旗」のことを特に「University flag」(学旗)と言います。また、海外では、大学の「旗」は「banner」として掲げられることが多いようです。「banner」(横断幕)も「旗」と訳されることがありますが、一般的に旗竿がないものを意味します。
「国旗」は、国民の祝日に軒先などに掲げられることがありますね。愛国心の強いアメリカでは、よく目にする光景です。日本でも時々見られますね。それに対し、イギリスでは個人の家で国旗を掲げる習慣はないようです。イギリスには、他の国のような建国や独立の要素をもつ祝日がないためかもしれません。
「旗」に関わる基本表現
この章では、「旗」に関する基本的な表現を解説します。「flag」の意味だけを知っていてもなかなか日常会話の中では使いにくいと思います。「旗」の状態や動かし方によって、一緒に使う動詞が違うことがポイントです。
- 旗をあげる raise a flag / put up a flag
- 旗をあげている fly a flag
- 旗を降ろす take down a flag
- 旗を振る wave a flag
「raise [put up] a flag」は「旗をあげる」という意味です。また、「red」(赤い)を補って「raise a red flag」で「警告する」という意味合いで使われます。
「fly a flag」(旗をあげている)は、「fly」(飛ぶ)を使うことで、「旗」が翻っている様子が想像できますね。「半旗を掲げる」は、「fly a flag at half-mast」と言います。アメリカでは、毎年5月の最終月曜日の「メモリアルデー」と呼ばれる祝日に半旗を掲げます。この日は、戦争で亡くなった兵士を追悼する日です。
「旗を振る」という意味の「wave a flag」は、単純に「旗」を左右に振る動作もありますが、応援や支持行動を意味します。また、「white」(白い)を補って、「wave a white flag」で、「白旗を振る」=「降参する」という意味になります。さらに、モータースポーツで振る「旗」は、黒白の市松模様の「checkered flag」(チェッカーフラッグ)ですが、「take the checkerd flag」で「(レースで)1位でゴールする」ことを意味します。
「旗」に関わる応用表現
この章では、「flag」を使った応用的な英語表現を紹介します。
「flag」には「旗」という名詞の意味以外に、「旗で知らせる」という動詞の意味もあります。最もよく使われる表現に、「flag down」(旗を振って [合図して] 止める)があります。「I have to flag down a passing car for help.」は、「救助をお願いするために通り過ぎる車を止めなければならない」という意味です。
次に、「flag」が「旗」以外の意味で使われる例を2つ紹介します。
まず、「flag」 には「逮捕する」という意味があります。「The police flagged him for speeding.」は、「警察はスピード違反で彼を逮捕した」です。「flagged」は、「flag」の過去形です。
また、「落第点を取る」という意味でも使われます。「Study hard or you will flag this exam.」は、「一生懸命勉強しないとこの試験で落第点を取るよ」です。「Study hard or you will get a flag on this exam.」でも同じ意味で、「flag」は「落第点」という意味の名詞としても使われます。
まとめ
今回は「旗」に関する英単語や英語表現を紹介しました。
俗に「緑のおばさん」と呼ばれる、小学校の通学路で黄色い「旗」を持って子供たちを誘導する職員を英語では、「lollipop woman」と言います。持っている標識が「lollipop」(棒付きのキャンディー)に似ていることからこの愛称で呼ばれています。
「旗」に関する基本的な表現から、日常会話でも使えるスラングも紹介しました。
ぜひ使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行(株式会社学研プラス)