「交通状態に応じて、電車と自動車を使い分けます。」
「天気に応じて、AプランとBプランを上手に使い分けます。」
↑のように、「使い分ける」という表現は日常生活でよく使われます。
そんな「使い分ける」を、英語ではなんと言うのでしょうか?
この記事では、「使い分ける」や「状況に応じて使い分ける」を英語で自然に言えるようになるため、例文付きで紹介します。
「使い分ける」の意味になる英語表現
「使い分ける」の意味になる英語表現として、主に以下の表現が使われます。
Use different ~
「使い分ける」を英語で表す時に役立つのが「Use different ~」という表現です。
Useは「使う」を意味しますし、Different〜で「異なった〜」を意味しますから、Use different ~で「異なった〜を使う」の意味になります。
「異なった〜を使う」というのは、言い換えれば「使い分ける」とも取れますから、「Use different ~」が「使い分ける」を表現するときに役立つというわけですね。
例文↓
- I use different spices for various dishes to enhance their flavors.
私は異なる料理に異なる香辛料を使い分けて、その味を引き立てます。 - It’s important to use different strategies for different types of problems.
異なるタイプの問題に対しては異なる戦略を使い分けることが重要です。 - She knows how to use different software programs for different tasks.
彼女は異なるタスクに異なるソフトウェアプログラムを使い分ける方法を知っています。
Separate ~
「使い分ける」を英語で表す時に「Separate~」も役に立つ表現だと言えます。
Separate~には「分ける」や「分かれる」という意味があります。
身近な例を挙げてみると、アパートやマンションなどで、お風呂とトイレが「分かれて」いるタイプを「セパレートタイプ」と呼びますよね。
お風呂とトイレが「分かれて」いることを表す「セパレート」が、英語の「Separate~」というわけです。
例文↓
- I separate my work emails from personal ones to stay organized.
仕事のメールと個人のメールを使い分けて整理を保っています。 - It’s important to separate recyclables from non-recyclables for eco-friendly disposal.
環境に配慮して、再利用可能なものとそうでないものを使い分けることが重要です。 - She separates her wardrobe by season to easily find the right clothes.
彼女は季節ごとに衣類を使い分け、適切な服を簡単に見つけます。
「状況に応じて」を英語で言うと?
「使い分ける」を表現するときには、「状況に応じて使い分ける」など「状況に応じて」という表現と相性が良いので一緒に使う機会が多いです。
「状況に応じて」を英語で表現するには、以下の英語表現が使われます。
Depend on ~
「状況に応じて」を英語で表すには、「Depend on ~」という英語表現が使えます。
「Depend on ~」はもともと「〜による」や「〜に依存する」という意味で使われる英語表現です。
例えば、It depends on the situation.といったように、「状況に依存する」の意味になれば、「状況による」を英語で表現できますよ。
例文↓
- I use different transportation options depending on the distance I need to travel.
私は移動する距離に応じて異なる交通手段を使い分けます。 - My friend separates the language he uses depending on who he talks to.
私の友達は誰に話すかによって言語を使い分けています。 - The choice of words in your speech will depend on the audience you’re addressing.
スピーチでの言葉選びは、対象となる聴衆に応じて使い分けましょう。
Based on ~
「Based on ~」も「状況に応じて」を表現するのに役に立つ英語表現です。
「Based on ~」はもともと「〜に基づいて」の意味で使われます。
例えば、先述の「Depend on ~」のように「It’s based on the situation.」という文章になれば、「それは(そんな)状況に基づいている」の意味になり、転じて「状況に応じて」を意味するわけですね。
例文↓
- I choose my outfit based on the weather forecast for the day.
その日の天気の状況によって服装を選びます。 - He uses different language based on situations.
彼は状況に応じて違うことばを使う。 - The decision to invest in this project will be based on the potential return on investment.
このプロジェクトへの投資は、潜在的な投資利益の状況に応じて判断されるでしょう。
【補足】「状況によります」を表す英語表現
「あなたは自動車と電車、どちらの移動を好みますか?」などの2択の質問をされたとき、特に「どちらとも言えない」と感じたときに「それは状況によりますね。」と答えることがあるでしょう。
相手の質問に「状況によりますね。」と英語で返したいとき、「It depends.」と答えることができます。
前項で「状況に応じて」を「Depend on ~」で表すとお伝えしましたが、「状況によります。」とひと言で返す場合は「It depends.」を使うイメージです。
身近な例を挙げると、英検のライティング(英作文)で「It depends.」が役に立つことが多いです。
「犬と猫、どちらがお好きですか?」などの身近な質問から、「国際社会が多様性を認めるために、メディアを使ったアピールをもっとすべきだと思いますか?」などの社会的な質問まで、小論文形式の場合「Yes」か「No」、あるいは「I agree(同意)」か「I disagree(不同意)」のどちらかの立場から、根拠や理由と一緒に書いていきます。
そうした場合に、「It depends.」を使うと、どちらかの立場からも主張ができるわけですね。
例えば、「犬と猫、どちらがお好きですか?」という質問に対してなら、「場合によります。飼うなら犬ですが、好きなのは猫です。」と、どちらの立場からも答えられるわけです。
例文↓
問:企業はもっとオンラインサービスを提供すべきですか?
回答:状況によります。老人などのテクノロジーに人々を相手にしているビジネスは、顧客を失うリスクがあります。対して、そうでないビジネスは、利便性のためにもっとオンラインサービスを提供すべきです。
まとめ
この記事では、「使い分ける」や「状況に応じて使い分ける」など、日常生活でよく登場する「使い分ける」の英語表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、例文を参考に「使い分ける」の英語表現を、自然な表現で適切に使い分けるだけの知識を十分に持っているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。