“used to”には「以前は〜した」という意味と「〜に慣れている」という全く異なる2つの意味があります。

それぞれ前後につける品詞も違うので、文法の間違いをしがちです。

本記事では“used to”の2つの意味、文法上の注意点、また関連表現を例文を使って徹底的に説明します。

“used to”「以前は~した」「以前は~だった」

"used to"「以前は~した」「以前は~だった」

まずは「以前は~した」という意味の”used to”から見ていきましょう。

“used to”の意味

“used to”は「以前は〜した」「以前は〜という状態だった」という意味の助動詞です。

「以前はしたけれど今はもうしていない」と、現在との対比が強いイメージです。

過去に何回もしたことや、過去の習慣、過去の一定期間はそのような状況だったが今は違うという意味を表します。

“used to”の文法上の注意点、例文

“used to”は助動詞なので、後ろに動詞をつけます。

主語+”used to”+動詞の形です。

Aさん
She often used to have tea with us.
訳)彼女は以前よく私たちとお茶をのみました。(今はもうそうしていない)
Aさん
He used to work long hours.
訳)彼は以前は長時間働いていました。(今は違う)
Aさん
I used to hate children, but now I’m a mother of three kids.
訳)以前は子供が嫌いでしたが、今は3児の母です。
Aさん
This singer used to be popular.
訳)この歌手は以前は人気がありました。

疑問文や否定文の場合は次のようになります。

Aさん
Did you use(d) to come here when you were a child?
訳)子供の頃よくここに来ましたか?

Aさん
He didn’t use(d) to smoke when he was young.
訳)彼は若いころは喫煙していませんでした。(現在彼は喫煙者)

これらの疑問文、否定文を見て、「疑問文なのに”used”?」と思うかもしれません。

英文法の規則では、”did”や”didn’t”を使い疑問文や否定文をつくる場合は、後に続く動詞を原型にしますよね。

しかし「以前は~した」の意味の”used to”は助動詞なので、疑問文、否定文でも”used to”のままで文法上正しいのです。

ですが普通の疑問文や否定文のように”use to”と原型を使っても間違いではありません。

Aさん
Did you use to play catch in your childhood?
訳)子供の頃キャッチボールをしましたか?

次に”There used to be”という表現を見てみましょう。

“There used to be”「以前は〜があった」という意味です。

Aさん
This is a supermarket but there used to be a school.
訳)これはスーパーですが、ここには以前学校がありました。

Aさん
There used to be a hotel near the airport.
訳)空港の近くに以前はホテルがありました。(今はない)

この文を過去形”There was a hotel near the airport.”にすると、過去に空港の近くにホテルがあったことはわかりますが、現在あるのかないのかはこの文だけではわかりません。

このように「以前は〜だったが今はちがう」ことをはっきりさせるために”used to”を使います。

“be used to”「~に慣れている」

"be used to"「~に慣れている」

次に”used to”の2つ目の意味「〜に慣れている」を見てみましょう。

“be used to”の意味

“be used to”は後ろに名詞か動名詞(~ing)が続きます。

“be used to 名詞”で「(もの、こと)に慣れている」”be used to 動名詞”で「〜することに慣れている」という意味になります。

“be used to”の文法上の注意点、例文

「〜に慣れている」の”used”は形容詞なので、前にbe動詞をつける必要があります。

ここが「以前は〜した」の意味の”used to”と文法上大きく違う点で、気を付ける必要があります。

では例文を見てみましょう。

Aさん
He is used to sleeping on planes.
訳)彼は飛行機で寝るのに慣れています。

Aさん
I’m used to dealing with drunk customers.
訳)私は酔っぱらった客の対応に慣れています。

Aさん
She is used to online criticisms.
訳)彼女はネットでの批判に慣れています

Aさん
She isn’t used to the hot summers in Japan.
訳)彼女は日本の暑い夏に慣れていません。

“be used to”のbe動詞を”get”「〜になる」に替えると「〜するのに慣れる」「新しい環境、状況などに慣れる」という意味になり、この形もよく使われます。

Aさん
I want to get used to my new workplace soon.
訳)新しい職場に早く慣れたいです。

Aさん
Have you got used to living on your own?
訳)一人暮らしには慣れましたか?

Aさん
I’m getting used to driving a car.
訳)車の運転に慣れてきました。

“used to”の発音

“used to”は「以前は〜した」「〜に慣れている」の意味で使われる場合、“used to” は(ユーストゥ) のように発音されます。

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“used to”「以前は~した」の類語

"used to"「以前は~した」の類語

“would”も「以前は〜した」という意味で使われます。

しかし”used to”と“would”には意味に違いがあるので見ていきましょう。

“would”は「過去に何回もしたこと」を意味します。

また“would” を用いて過去の習慣を表すときには、通常 “would” を含む文の前に、過去を表す節を置きます。

Aさん
Whenever Tom craved a cigarette, he would chew gum instead.
訳)トムは煙草を吸いたくてたまらないときには、かわりにガムをかんだものでした。

また「何回もしたこと」なので、”love” “hate”  “feel”など「感情を表す語句」は使えません。

したがって

Aさん
When I was a student, I would love sleeping late on Sundays.
訳)学生の頃は日曜日は寝坊するのが好きだったものです。

このようには言えません。

正しくは”When I was a student, I used to love sleeping late on Sundays.”になります。

“used to”も“would”も使えないケース

「以前は〜していた」という意味でも、具体的な期間を表す語句が入っているときは、過去形で表します。

Aさん
He lived in the UK for ten years.
訳)彼はイギリスに10年間住んでいました。

“be used to”「~に慣れている」の類語

"be used to"「~に慣れている」の類語

“be accustomed to”も「〜に慣れている」という意味です。

“accustomed”は”custom”「慣習、しきたり」から派生した形容詞で、「慣れている、習慣としている」という意味になります。

“be used to”と同じ意味ですが、“be accustomed to”の方がよりフォーマルな表現です。

Aさん
I’m accustomed to talking to elderly people.
訳)年配の方と話をすることに慣れています。

Aさん
I’ve got accustomed to living in the city.
訳)都会で暮らすのに慣れてきました。

まとめ

“used to”の持つ2つの意味「以前は〜した」と「〜に慣れている」のそれぞれの使い方、文法上の注意点、さらに関連語句を解説しました。

それぞれ意味も前後につける品詞も違うので、注意が必要です。

違いをしっかり確認し正しく使えるように心がけましょう。