みんなが大好きな朝ごはん「ホットケーキ」。この「ホットケーキ」は、近年「パンケーキ」とも日本語では呼ばれています。これらの言葉、英語圏ではどちらの言葉を使うのが正解なのでしょうか。また、それぞれの意味はどう異なるのでしょうか。
今回は、「パンケーキ」「ホットケーキ」の言葉の意味と使い方を例文でご紹介いたします。
英語の「ホットケーキ」は「パンケーキ」とは異なる
日本語では、「ホットケーキ」も「パンケーキ」も同じ意味として使われています。
英語圏では、「ホットケーキ」ではなく「パンケーキ」(pancake)の英単語を使います。
ちなみに、マクドナルドではパンケーキのようなスイーツを「hotcakes」という名前で売り出しています。
日本で「ホットケーキ」が主流になった経緯
ここ10年間で、海外のパンケーキレストランが続々と日本に進出したことで、パンケーキが長い間トレンドとなっています。また、喫茶店でもパンケーキが楽しめるところも多く、昔ながらのレシピを親しむ方も増えています。
日本では、パンケーキが食べられるようになったのは初期の頃でした。パンケーキもホットケーキも、小麦粉、牛乳、膨らし粉、砂糖などを使った食べものとして知られていますが、違いはあるのでしょうか。
「パンケーキ」とは?
「パンケーキ」(pancake)は、平たい鍋「pan」で焼くケーキのことを指します。「パンケーキ」の語源は定かではありませんが、古代ギリシャの時代から小麦粉を鍋で焼いてハチミツをつけて食されていた記録が残っているそうです。
一般的には、16世紀ごろから出現し、欧米では18世紀ごろには食卓に当たり前のように出されるようになったそうです。
「ホットケーキ」とは?
日本では、1800年代後半に「ホットケーキ」と言う名前でパンケーキが紹介され、1900年代初期にはデパートの食堂で「ホットケーキ」という名前で提供されるようになりました。
温かいままで提供されるというイメージから「ホット」という言葉が使われたのではないかと言われています。
1952年、ホーム食品が「ホットケーキのもと」を売り出したことをきっかけに、家庭や喫茶店で気軽に食べられるスイーツとして女性や子どもに人気の食べ物になりました。
「pancake」の英単語の使い方
ここでは、英単語の「pancake」の使い方をご紹介します。
「パンケーキを焼く」を英語で表現
「パンケーキを焼く」を英語で表現する際は「prepare a pancake」と言います。「prepare」は「準備する」という動詞です。「焼く」という単語「burn」を使うと「パンケーキを燃やしている」という意味になるので使いません。
What are you doing, mom?
訳)ママ、何してるの?
I am preparing pancakes.
訳)パンケーキを焼いてるわ。
「pancake」は複数焼く場合があるので、複数形で表現することが多いです。
「パンケーキをひっくり返す」を英語で表現
「パンケーキをひっくり返す」を英語で表現する際は、「turn over a pancake」「flip the pancake」などと表現します。
Aren’t you going to turn over a pancake?
訳)パンケーキをひっくり返さないのですか?
Oh, I forgot about it! Could you flip it by yourself?
訳)あら、忘れてたわ!自分でひっくり返してくれる?
パンケーキを作る際に使える英単語
ここでは、パンケーキの生地やパンケーキのトッピングなど、パンケーキを作る際に関係してくる英単語を紹介していきます。
- パンケーキミックス : pancake mix
- パンケーキの生地 : pancake batter
- パンケーキのブルーベリー添え : pancake with blueberries
- パンケーキの型 : pancake mold
- パンケーキ型の : pancake-shaped
I made steamed bread using pancake mix.
訳)パンケーキミックスを使って蒸しパンんを作りました。
Wow. I used pancake mix to make donuts.
訳)すごいね。私はパンケーキミックスを使ってドーナツを作ったよ。
「pancake」「hotcake」にまつわる慣用句
ここでは、「pancake」「hotcake」という単語が含まれた慣用句をご紹介しています。
「sell like hot cakes」
「飛ぶように売れる」と表現する際、「sell like hot cakes」と英語で言うことがあります。「hot cakes」は「焼きたてのケーキ」という意味で、焼きたてのケーキは欲売れるという意味で「飛ぶように売れる」という意味として使われるようになったと言われています。
Woa, this dresses are selling like hot cakes!!
訳)あら!!このドレスはすごい売れてるわ!
I wonder why they are popular.
訳)なんでこんなに売れているのか気になるわ。
「flat like a pancake」
「flat like a pancake」は、「ホットケーキのようにぺちゃんこ」とう意味です。
「flat as a pancake」とも言います。「ホットケーキ」はぺちゃんこであるイメージから、とても平たい様子を強調して言うときに使います。
This area is flat as a pancake. There are no mountains at all.
訳)このエリアはとても平らです。山などまったくありません。
Japanese pancake は「お好み焼き」
ちなみに、「Japanese pancake」は「お好み焼き」という意味になります。現在では「okonomiyaki」とそのままローマ字でも通じるようにはなりましたが、お好み焼きを知らない人には「Okonomiyaki is a Japanese pancake with various ingredients.」と説明してあげると良いでしょう。
また、「にら玉」は「shallot pancake」、どら焼きは「pancake filled with bean jam」と言います。
「パンケーキ」は英語でも使える言葉。イディオムも覚えて会話を楽しもう
いかがでしたか。英語圏では、「ホットケーキ」ではなく「パンケーキ」(pancake)という英単語を使うのが主流です。アメリカを中止にに欧米圏では、パンケーキを家で作ったり、朝ごはんやブランチで外食して食べる人が多いです。パンケーキに関する会話は必然的に多くなるので、パンケーキの材料や作り方、食べ方などに関する英語も覚えておくと良いでしょう。
また、「sell like hot cakes」などは日常的によく耳にする言葉なので、使えるように覚えておくとよいでしょう。