“advice”と”advise”の違いで一度は悩んだことがある方がいるのではないでしょうか?

ざっくりいうと”advice”は名詞で「アドバイス」で、”advise”は動詞で「アドバイスをする」という意味になります。スペルの違い意外にも発音の違いやたくさんの意味などさまざまな違いがあります。ネイティブでもたまに”advice”と”advise”の違いを間違えって使ってしまうことがあるので、「いまいち使い方が分からない。」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では「”advice”と”advise”について詳しく知りたい。」「”advice”と”advise”の違いを知ってネイティブに近づきたい」という方に向けて“advice”と”advise”の意味や使い方、”advice”と”advise”に似た英語表現を例文付きで分かりやすく解説しています。

記事を最後までチェックすれば、”advice”と”advise”に関することは一通り理解でき、実践的な例文で学ぶことができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“adviceとadvise”の意味や使い方

“adviceとadvise”の意味や使い方

初めに、“adviceと”advise”の意味や使い方を知る前に、ざっくりと両者の違いを紹介します。

名詞の”advice”と動詞の”advise”の違いは以下の3点です。

  • スペルの違い
  • 発音の違い
  • 意味の違い

スペルと発音の違い

名詞の”advice”は、単語の語尾が”ce”で、日本語と同じように、「アドバイス」とそのまま発音することができますが、アドヴァイスの“ヴァ”の部分を強く発音するとよりネイティブらしくなります。動詞の”advise”は、単語の語尾が”se”になり「アドヴァイズ」と最後の“ズ”を濁らるのがポイントです。

意味の違い

“advice”と”advise”のコアなイメージは以下の通りです。

  • advice : 助言、忠告、アドバイス(名詞)
  • advise : アドバイスをする、忠告する(動詞)

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

名詞の“advice”

  • アドバイス、忠告
  • 通知書

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

名詞の“advice”には「アドバイス、忠告」という意味があります。また、不可算名詞であるのも特徴で、”an advice” や “some advices”、”a lot of advices”と語尾の最後に“s”を使うことができません。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
She offers very useful advice on how to tidy your home.
訳)彼女は家の片付け方について、とても有益なアドバイスをしてくれます。
Aさん
Maddie didn’t take my advice.
訳)マディーは私の忠告を聞かなかった。
Aさん
He gave me 3 pieces of advice.
訳)彼は私に3つのアドバイスをしてくれました。

数を正確に表したい場合は、上記のように”数字〜pieces of advice”として使うことができます。

“advice”は「忠告や勧告」というニュアンスも含まれており、そこから派生して勧告を促す「通知書」と、フォーマルな表現として使うことができます。

  • a payment advice:支払通知書
  • a remittance advice:送金通知書

「通知書」という意味での“advice”の例文をいくつか紹介します。

Aさん
When will I receive my payment advice?
訳)支払い通知書はいつ受け取れますか?

Aさん
The employee should initially compare the amount of cash received with the amount shown on the remittance advice.
訳)従業員は、まず、受け取った現金の額と送金通知書に記載された額を比較する必要があります。

動詞の“advise”

動詞の“advise”には「アドバイスをする」というニュアンス以外にも「知らせるや伝える」といった意味合いが含まれています。

  • advise ~ to … 
  • Please advise 
  • Please be advised (that)

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

advise ~ to …

“advise ~ to …”は「〜に …する様にアドバイスする」という意味があります。”advise ~ to …”を使った例文をいくつか見てみましょう。

Aさん
I strongly advise you to reject his offer.
訳)私は、彼の申し出を拒否することを強く勧めます。

Aさん
Her doctor advised her to quit smoking.
訳)彼女は医者から禁煙するようにと忠告された。

“Please advise”

“Please advise”は「~に知らせてください」と言う意味になり、主にメールやビジネスなどフォーマルな場所で使われる表現です。”Please advise”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
Please advise me of any changes to your contact details.
訳)連絡先が変更になった場合は、その旨をお知らせください。

Please be advised (that)

“Please be advised (that)”は「〜ということをご承知おきください」と言う意味になり、ビジネスなどフォーマルな場面で使われ、かなり硬い表現になります。”Please be advised (that)”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
Please be advised that the gym is closed.
訳)ジムが休館日となっていることをご承知おきください。

“adviceとadvise”に似た英語表現の意味や使い方

“adviceとadvise”に似た英語表現の意味や使い方

“adviceとadvise”に似た英語表現以下2つの意味や使い方について解説します。

  • give information
  • suggestion

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

give information

“give information”は「伝える、知らせる」という意味になり、アドバイスの代わりとして使うことができる表現です。”give information”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
I’ll give you some information about studying abroad.
訳)海外留学の情報をお伝えします。

suggestion

“Suggestion”は「提案、アドバイス」という意味になり、アドバイスの代わりとして使うことができる表現です。”suggestion”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
Will you give me some suggestions for exams?
訳)受験のためのアドバイスを教えてくれませんか?

まとめ

“adviceとadvise”の意味や使い方、“adviceとadvise”に似た英語表現の意味や使い方について解説をしました。

“adviceとadvise”は1文字違いで動詞と名詞と意味が変わるので、ややこしい英語表現ですが、実は英語には“adviceとadvise”はと同じように1文字違いで動詞と名詞に区別する単語がたくさんあります。

単語は英語学習において必須なので、地道な作業ですがコツコツと勉強を進めていきましょう。