子どもの頃はよく、「廊下を走ってはいけません!」と言われました。 住宅をはじめ会社や学校、ホテルなど、どこでも目にする廊下ですが、英語では何と言うか知っていますか。簡単なようで、意外と正しい答えがわからないという人も多いでしょう。
今回は、そんな「廊下」を意味する英語と、会話に役立つ便利なフレーズを解説します。「廊下」と一緒に覚えておきたい、家にかかわる20の英語も合わせて紹介するので、最後までチェックしていってください。
「廊下」の英語は2つだけ!異なるイギリス英語とアメリカ英語
「廊下」を意味する英語は、ひとつではありません。イギリスとアメリカでは、それぞれ違った英語が使われています。
イギリス英語で「廊下」は、”corridor”、アメリカ英語は ”hallway” です。 それぞれ例文で確認していきましょう。
イギリス英語 ”corridor”
イギリス英語で「廊下」は、”corridor” です。 学校やホテルなど、廊下を隔てて部屋が並んでいる状態にある廊下のことを指します。
”corridor” は、ラテン語 ”currere(走る)” から派生した単語です。 読みは「kˈɔːrədɚ(コリドー)」で、「コ」にアクセントを付けて発音します。
「コリドー」は、日本語として「道路や路地」の意味でも使われますが、英語では建物内の「廊下」という意味を持つため覚えておきましょう。
The students were talking in the school corridor.
訳)生徒は学校の廊下で話していた。
Please go straight down this corridor.
訳)この廊下をまっすぐお進みください。
New lights were put up in the corridors of our apartment building.
訳)マンションの廊下に新しい照明がつけられた。
アメリカ英語 ”hallway”
アメリカ英語で「廊下」は、”hallway” です。 「玄関」を意味する ”hall” と「道」を意味する ”way” が合わさってできた英語で、廊下から階段までを含めて言われることもあります。日常会話では、”way” を省略して ”hall” と言うことがほとんどです。
読みは「hɔ́lwèɪ(ホーウェイ)」で、「ホ」にアクセントを付けて発音します。
日本語では「ホール」と書きますが、英語では「ル」をはっきりと発音しないので注意しましょう。
There’s someone in the hallway.
訳)廊下に誰かいるよ。
The meeting room is at the end of the hallway.
訳)会議室は廊下の突き当りにあるよ。
The school’s hallways are always lively.
訳)学校の廊下はいつも賑やかだね。
様々な「廊下」を表すその他の英語
「廊下」を意味する英語は、”corridor” と ”hallway” だけではありません。 「廊下」や「通路」、「回廊」といった意味で使われる英語を3つ紹介します。
- passage
- aisle
- gallery
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
passage
”passage” は、「通路」や「抜け道」や「通行」などを意味する英語です。
通り抜けるための細長いスペースのことを指します。屋内外を問わず使われる表現のため、前後の文脈に注意して使いましょう。
This long passage led to a large hall.
訳)この長い通路は、大ホールへつながっています。
It blocks the passage of air.
訳)それが、空気の通り道をふさいでいます。
Let’s talk about safe passage.
訳)安全な通り道について話し合いましょう。
aisle
”aisle” は、「(教会堂の)側廊」や「(劇場・列車・旅客機などの座席列間の)通路」を意味する英語です。 飛行機やバス、劇場などの「通路」を表すときによく使われます。
お店の陳列棚の間の通路も ”aisle” です。生活のなかでよく目にする身近な「通路」として覚えておきましょう。
She prefers aisle seats over window seats.
訳)彼女は窓側よりも通路側の席が好きなのよ。
She slowly walked down the aisle with her father.
訳)彼女は父とゆっくりバージンロードを歩いた。
Some bottles have been stacked in the aisle.
訳)ビンが何本か通路に積み重ねて置かれている。
gallery
おもに「画廊」や「ギャラリー」として使われることの多い ”gallery” ですが、他にも「回廊」や「歩廊」といった意味があります。
屋外に面し、中庭を囲むように作られているのが特徴です。「回廊」は、日本の神社やお寺、ヨーロッパの神殿や美術館などに多く見られます。
The building is a gallery-type structure that houses about 50 shops.
訳)回廊式の建物に約50店舗が入っている。
This short old street has kept the old traditional gallery style.
訳)ここは短い通りだけど、古い歩廊式建築が残されているの。
That galleries link these towers to the main sanctuary.
訳)あの回廊は、これらの塔と本殿をつなげているんだよ。
英会話で使える!「廊下」を使った英語フレーズ
「廊下」を使った会話に便利な英語フレーズを紹介します。 どれも身近で覚えやすい英語なので、どんどん使っていきましょう。
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「屋根裏」「書斎」英語で言える?家にかかわる英語20選
「廊下」以外にも、建物に必ずある「ドア」や「窓」、「部屋」。これらは、英語が苦手でも多くの人が答えられるでしょう。
しかし、「書斎」や「屋根裏」、「ベランダ」を英語で聞かれたら言葉に詰まってしまう人もいるかもしれません。
ここでは、知っておくと役立つ家にかかわる20の英語を紹介します。
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まとめ
「廊下」を意味する英語と会話に役立つ便利なフレーズ、さらに家にかかわる20の英語を紹介しました。
「廊下」は、イギリス英語で ”corridor”、アメリカ英語で ”hallway”です。「廊下」を表現する英語は他にも、”passage” をはじめ ”aisle” や ”gallery” などがあります。シチュエーションによって使う英語は異なるため、それぞれの持つ意味とニュアンスを正しく理解することが大切です。
今回紹介した英語は、どれも生活に密着した身近なものばかりです。例文と一緒に覚えて、サラッと自然に使えるようになりたいですね!