脱プラスチックの動きが世界的に活発になっており、外出時は家から水筒を持ち歩くようにしている方も増えつつあるでしょう。
家にあるお茶や水を水筒に入れて持ち歩けばエコになるのはもちろん、節約にもなりますね。1回で節約できる金額は少額ですが、何度も繰り返せば大きな節約効果があります。
そんな「水筒」は英語で何と表現するのでしょうか。
tumblerやbottleといった単語をイメージしますが、どのように使い分けられているのか説明するのはむずかしいでしょう。
そこで今回は「水筒」に関する英語表現を解説します。
海外に行ったときや海外の友人と会話する際に役立つので、ぜひ最後までご覧ください。
「水筒」は英語で?
「水筒」を英語で表現する場合、いくつかの単語があります。
単語によってニュアンスが異なるため、どのような水筒を指すのかによって表現を買い分けましょう。
プラスチック製の水筒、水が入る容器全般
「水筒」の基本表現は「water bottle」です。
水が入る容器全般を指しますが、中でもプラスチック製でマイボトルとして繰り返し使えるような筒状のものというニュアンスが強いです。
保温・保冷機能もなく、シンプルなプラスチック製のボトルをイメージするとよいでしょう。
わたしは水を買わなくていいように、いつも水筒を持ち歩いています。
魔法瓶
日本でも大人気の魔法瓶構造の水筒。
冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま保てるので、オールシーズン活躍する水筒ですよね。
魔法瓶構造の水筒と言えば、『Thermos』のものが有名ですが、英語ではメーカー名を使って「thermos bottle」で魔法瓶を表現できます。
ただ、アメリカ英語では「vacuum bottle」、イギリス英語では「vacuum flask」でも同じ意味となります。
vacuumとは英語で「真空」という意味があり、「真空のボトル」→「魔法瓶」という意味合いになるのです。
ちなみに、イギリス英語で使われているflaskは本来お酒を入れるための入れ物のことですが、魔法瓶を指す言葉としても使われています。
わたしの魔法瓶製の水筒は、保温保冷を長時間保てます。
軍用・ハイカー用の水筒
canteenも「水筒」を意味する英単語ですが、軍人用・ハイカー用の水筒というイメージがあります。
軍人用・ハイカー用の水筒と言われてもイメージしにくいかもしれませんが、カーキ色をしていて肩からかけるベストが付いているような形状の水筒を指します。
現在ではアウトドア用品などで見かけることの多いデザインの水筒のことですね。
わたしは持ち運びに便利な軽い水筒が欲しいです。
「タンブラー」と「tumbler」は意味が異なる?
「水筒」にはさまざまな英語表現があるのがわかりましたよね。
ここで疑問に感じるのが、なぜ「タンブラー(tumbler)」が含まれていないのかということではないでしょうか。
日本語で「タンブラー」と言うと、簡易な蓋が付いており、金属やプラスチックでできている保冷・保温機能の優れた容器を指しますよね。
オシャレでさまざまなデザインがあり、会社で活用している方も多いでしょう。
日本語が指す「タンブラー」と「水筒」の大きな違いは、フタの密閉性にあります。
タンブラーは簡易なフタが付いているだけなので密閉性には優れていませんが、飲みやすさが魅力です。一方、水筒は密閉性が高くこぼれにくいですが、開け閉めには少し手間がかかります。
このように「タンブラー」は水筒の一種ともいえる存在ですが、英語の「tumbler」は異なる意味として使われているのです。
tumblerは本来「シリンダー型のグラス」を指し、日本語では「コップ」「ガラスコップ」と言います。つまり、英語の日常会話で「コップ」と表現するときに「tumbler」という言葉を使うため、水筒を意味する言葉としては使われないのです。
ちなみにglassは「ガラス製のコップ全般」を指し、その中でもシンプルなシリンダー型の形状をしたコップのことを「tumbler」と言いますよ。
「tumbler」と「タンブラー」は何を指すかが全く異なるので、混同しないよう注意しましょう。
「水筒」に関連する英語表現
最後に「水筒」に関連する英語表現を紹介します。
水筒に水を入れる
「~に水を入れる」は「put water in ~」というフレーズを使います。
わたしは水筒に水を入れる。
マイボトルを持ち歩く
近年マイボトルを取り入れている人が増えていますが、「BYOB」という言葉が世界的なキーワードになっています。
「BYOB」とは「Bring Your Own Bottle」の各ワードの頭文字を取ったもので、マイボトルを持ち歩くことを推奨するためのキーワードです。
世界では「BYOB」というキーワードに対してさまざまな取り組みが行われており、2019年からアメリカのサンフランシスコ国際空港でペットボトル入りの飲料水の販売が禁止され、リサイクルできるアルミ缶やコップに入った飲料水のみが販売可能となっています。
日本でも「BYOB」に対する取り組みとしてアプリで給水スポットが確認できる「mymizu」が2019年から運用され始めています。
今後もマイボトルを推奨する取り組みが世界的に活発になると予想されますね。
わたしはいつもマイボトル(水筒)を持ち歩いています。
水分補給
水分補給は英語で「hydration」と言います。動詞でhydrateを使っても表現できますよ。
また、シンプルに「drink water」を使う表現もありますね。
夏に水を飲まなければ、簡単に脱水症状になります。
「脱水症状」は英語で「dehydration」です。水分補給は英語で「hydration」なので反対を意味する「de」を頭につけると「dehydration=脱水症状」という意味になります。
水分補給をしっかりと行いましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「水筒」に関する英語表現を紹介しました。
「水筒」の基本の英語は「water bottle」が、魔法瓶の場合は「thermos bottle」、ハイカー用の水筒のは「canteen」を使うなど、デザインや機能によって単語が異なります。
どのような「水筒」を表現したいのかによって、単語を使いわけましょう。
また、「タンブラー」と「tumbler」は意味が異なるので、日本語と同じ意味で英会話で使わないよう注意しなければなりません。
ぜひ今回の記事を参考に「水筒」に関する英語を覚えてみてくださいね。