「英検準2級プラスの面接って何をするの?」「うちの子、英語を話すのがあまり得意じゃないけど大丈夫かな…?」
そんな不安を抱えるお母さんのために、この記事では英検準2級プラスの二次試験(面接)について、出題の流れ・ポイント・使える表現・つまずきやすいポイントと対策まで、わかりやすく丁寧に解説します。
英語が苦手でも大丈夫!サポートの仕方がわかれば、お子さんをしっかり合格へ導くことができますよ。

二次試験とは?英検準2級プラスの面接の基本情報

英検準2級プラスの二次試験(面接)は、一次試験(筆記・リスニング・ライティング)に合格した人が受験できるスピーキングの個別試験です。形式は準2級に似ていますが、準2級プラスではナレーション問題が新たに加わり、表現力・説明力・話す力がより強く求められます。

試験概要

  • 所要時間:約6〜7分(全体で10分以内)
  • 面接官:1名(S-CBT形式ではコンピューターに向かって解答)
  • 形式:音読+ナレーション+Q&A
  • 会話はすべて英語

近年は、S-CBT(パソコン受験)によって、指定会場でのスピーキング受験も可能になっていますが、出題形式は会場で受験するものと同じです。試験が1日で完結するのが特徴です。

出題の流れと構成(準2級プラス)

出題の流れと構成(準2級プラス)

準2級プラスの面接では、5つのセクションで構成され、出題パターンが決まっています。あらかじめパターンを練習しておけば、小学生でも十分に対応可能です。

ステップ①:入室とあいさつ(英語)

面接官と英語で簡単なやりとり。

例:「Hello.」「How are you?」「Please have a seat.」

  • ポイント:落ち着いて、笑顔で答えられればOK!

ステップ②:パッセージ音読(Reading aloud)

約60語程度の英文を声に出して読みます。
発音・抑揚・流暢さが評価対象です。

  • コツ:知らない単語が出てきても止まらず、前に進む勇気が大切!

ステップ③:ナレーションに関連する質問

音読したパッセージに関する内容が1問聞かれます。

例:According to the passage, how can students learn more about their local culture?
howで聞かれた場合、”by doing so”の前の文章が答えになりやすい。

  • ポイント:接続詞を含む長い文章が答えの文章。

ステップ④:ナレーション問題(Picture Story)

3コマのイラストが提示され、それぞれのコマで「誰が何をしているか」を1文ずつナレーションで説明します。

動詞は過去形、過去進行形(was/were ~ing)を使うのが基本。
セリフは”The boy said, ~.”の形で言う。

例:「The boy said “I love tomatoes.”」「His father thought it was a good idea.」など

  • ポイント:ひとつの絵に対して2文ずつ状況を描写。助詞の”a”/”the”が抜けても減点されませんが、主語+動詞の形と時制(過去形)はしっかり意識!

ステップ⑤:意見質問(Your Opinion)

自分の生活や考え方に関する質問が2問出題されます。
社会問題や日常生活に関する内容が多いです。


Do you think drinks in plastic bottles will be more popular in the future?
It is common for people to exchange messages on the Internet. Do you think sending messages on the Internet is better than talking on the phone?

  • ポイント:質問には、”Yes, I do.” または “No, I don’t.” で答えたあと、理由を1文で追加。

例:「Yes, I do because it’s convenient for people to carry drinks in plastic bottles.」

実際の問題と解答例

Food Culture
These days, people in Japan are forgetting about their traditional food culture. One reason for this is that the eating habits of young people are changing. Now, some schools have started teaching students about traditional local meals. Students make such meals in class, and by doing so they can learn more about their local culture.

参照:二次試験のサンプル問題がPDF

模擬質問とモデル解答

No.1: According to the passage, how can students learn more about their local culture?

モデル解答:
By making traditional local meals.

No.2: Now, please look at the picture and describe the situation. You have 20 seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on the card.

モデル解答:
One day, Mr. and Mrs. Sato were eating lunch with their daughter, Yuki.
Their daughter said, “I love tomatoes.” Mr. and Mrs. Sato listened to her.
After lunch, Mrs. Sato said, “I want to grow tomatoes with Yuki.” Mr. Sato thought it was a good idea.
The next summer, their tomatoes were eaten by birds, so she couldn’t make a tomato salad.

No.3: Do you think drinks in plastic bottles will be more popular in the future?

モデル解答:
Yes, because they are easy to carry drinks.

No.4: It is common for people to exchange messages on the Internet. Do you think sending messages on the Internet is better than talking on the phone?

Yes の場合:
Yes, I think so because more people want to chat on their smartphones.

No の場合:
No, I don’t think so because online messages are sometimes hard to understand.

落ちる原因:よくある失敗とその対策

落ちる原因:よくある失敗とその対策

英検準2級プラスの面接試験は、合格率が約80%と高めですが、以下のような理由で不合格になるケースがあります。

① 声が小さすぎる・黙ってしまう

  • 対策:間違ってもいいから何かしら話すことが大切!
  • 聞き取れなかったら、 “Sorry?” と聞き返してOK!
  • 答えられなかったら、”I’m sorry, I don’t know.”と返答しよう。

② 答えが短すぎる

  • “Yes.” “No.” だけで終わってしまうと減点される。
  • 対策:必ずbecauseと言って、理由や説明を加えることを意識する。

③ ナレーションで過去形が使えていない

  • 対策:動詞を常に過去形で言う練習
  • “He / She said,~.”とフレーズで覚えてしまうとやりやすい。

④ 慌てて早口になる/黙ってしまう

  • 対策:落ち着いて話すことが合格のカギ。
  • 何かしら声に出すことが重要。

家で保護者の方と模擬練習するだけでも大きく変わります!

各項目別・英検準2級面接対策の具体的な練習方法

落ちる原因:よくある失敗とその対策

英検準2級プラスの二次試験では、質問のパターンや応答形式がある程度決まっているため、正しいやり方で練習すれば小学生でも高得点が狙えます。
以下では、各設問に対応した練習方法をご紹介します。

音読(Reading Aloud)

音読は第一印象を左右する重要なパートです。正確さと発音が評価のポイントになります。

練習法:

  • 模範音声を1文ずつ流し、リピート練習を行う
  • 英語のリズムに合わせて、音声と同じスピードで発音する
  • 自分の声を録音して聞き返し、つっかえやすい部分をチェック

No.1(内容理解の質問)

主に接続詞(because, so, andなど)を含む文から、正しい答えを切り取る力が問われます。

練習法:

  • 接続詞を含む長文の中から適切な答えの箇所を抜き出す練習をする
  • “How”で聞かれたら「by doing so」の前の文、”Why”で聞かれたら「soの前」を読むことを意識
  • “By doing so”のdoingには直前に出てきた動詞をingをつけて言う。
  • モデルアンサーの音声を聞いて、その通りに発音するシャドーイングを行う

ナレーション問題(Picture Description)

人物の行動を過去形で表現する練習が必要です。

練習法:

  • “He was ~ing.” / “She was ~ing.” の形で話す練習を繰り返す
  • よく出る動詞(open, help, talk, eat, buyなど)を動作イメージとセットで覚える
  • 自分の行動も英語で実況中継してみる(例:”I am opening my bag.”)
  • 英語で日記を書いてみる。=過去形の練習

No.3・No.4(意見や経験に関する質問)

自由回答形式なので、質問の意味を理解し、英文で意見を伝える力が必要です。

練習法:

  • モデルアンサーの音声を聞きながらリピート・暗唱練習をする
  • 質問文を聞いたら、何も見ずに模範解答がスッと口から出るように練習
  • 自分のことについても「Yes, I do because…」のように2文構成で話す習慣をつける

まとめ:英検準2級の二次試験は「慣れ」が最大の武器!

英検準2級プラスの面接は、「英語で会話する」というよりは、「決まった形式にそって受け答えする」テストです。つまり、慣れておけば小学生でも十分に合格できます!