「英検準2級プラスの試験って時間が足りるの?」「どのパートにどれくらい時間を使えばいいの?」
そんな不安を抱えているお母さんのために、この記事では直前対策と時間配分のコツをわかりやすく解説します。
本番で実力を出し切るためには、内容だけでなく「時間の使い方」を把握しておくことがとても重要です。
お子さんと一緒に確認して、万全の状態で試験に臨みましょう!
英検準2級プラスの時間配分
英検準2級プラスの一次試験(筆記)は85分間で行われます。この時間の中に、リーディング問題とライティング(要約+意見文)のすべてが含まれています。リスニングは別セクションで、筆記とは別に約25分間行われます。
つまり、85分の中で「読む」「書く」「見直す」を完了させる必要があるため、リーディングに使える時間はおよそ45〜50分が目安になります。ライティングに30〜35分程度残せるように、リーディングは50分以内で解き終える練習が重要です。
リーディング+ライティングの内訳と時間配分
パート | 内容 | 問題数 | 推奨時間配分(全85分中) |
---|---|---|---|
Part 1 | 語彙問題(空所補充) | 17問 | 約10分 |
Part 2 | 長文穴埋め(会話文・説明文) | 2題×各3問=6問 | 約18分 |
Part 3A | Eメール読解 | 3問 | 約10分 |
Part 3B | 説明文・エッセイ型の長文読解 | 5問 | 約12分 |
Part 4 | 要約問題(80語前後 → 25〜35語に要約) | 1題 | 約15分 |
Part 5 | 意見文ライティング(50〜60語) | 1題 | 約15分 |
見直し時間 | マーク・内容の確認 | ― | 約5分 |
時間配分のポイント
- リーディング(Part1~Part3B):全体で約50分以内が理想。
- ライティング(Part4・5):約30〜35分確保するのが安心。
- 見直し時間を5分間残すことで、マークミスや書き間違いの修正が可能。
試験本番では「1問ずつ丁寧に…」よりも「時間内に全体を完了する」ことが合格への近道。過去問や模試を使って時間感覚を身につけることが直前期の最重要対策になります。
参考記事:準2級プラスの試験内容
英検準2級プラスの直前対策ポイント【技能別】
試験直前でもまだ間に合う!英検準2級プラスの各パートを攻略するためのポイントと学習法をご紹介します。
リーディングパート
英検準2級プラスのリーディング問題はPart1〜Part3Bまでで全31問。出題内容は語彙空所補充、長文穴埋め、Eメール読解、エッセイ型の読解と多岐にわたります。中でも重要なのは語彙力の底上げと、要点を素早く読み取る力の養成です。
語彙問題(Part1)の直前対策
語彙セクションでは、選択肢の微妙なニュアンスの違いが問われます。ここで確実に得点するためには、頻出語だけに絞って復習するのが効果的です。おすすめは旺文社の「英検準2級プラス でる順パス単」。重要語だけを効率よく確認でき、短期間での得点力アップにつながります。
- 1日30語を目安に学習すれば、4日で120語以上カバー可能。
- 単語だけでなく、例文ごと覚えると長文読解にも応用できます。
長文問題(Part2~3B)の直前対策
リーディングの長文対策では、「すべての英文を完璧に訳す必要はない」という意識を持つことが大切です。英検準2級プラスでは段落の最初と最後に要点が書かれていることが多く、まずはそこから読む習慣をつけましょう。
また、設問を先に読んでおくことで、「何に注目して本文を読めばいいか」が明確になります。
- 「設問→選択肢→本文」の順で読み進めるだけでも精度がアップ。
- 過去問の日本語訳だけでも読むことで、内容理解の助けになります。
おすすめの学習法(直前用)
時間がない今だからこそ、以下の方法を取り入れて効率的に学習しましょう
- 毎日1パートずつ、制限時間を決めて過去問を解く
- 間違えた問題だけをノートにメモし、日本語で「なぜ間違えたか」分析
- 長文を解いたら、一言で日本語要約してみる(理解度チェック)
短い時間でも集中して「読む→振り返る」を習慣化することで、直前でも確実に読解力を高めることができます。
要約文ライティング(Part 4)
直前対策ポイント
- 80語ほどの英文を25〜35語に要約する練習を2〜3回しておきましょう。
- 主語・動詞のピックアップと、因果・対比などのつながりを意識。
直前丸暗記フォーマット
比較的、汎用性の高い公式を紹介します。
These days, some people prefer to ~ because it has many positive aspects. However, there are also serious problems, such as ~.
(最近、〜を好む人がいます。なぜならそれにはたくさんのポジティブな側面があるからです。しかしながら、〜のようなネガティブな問題もあります。)
このまま暗記して「~」のところにキーワードを入れると精度の高い要約文が作れるでしょう。
意見文ライティング(Part 5)
意見文はテンプレ暗記が命です。この型を覚えるだけでも高得点につなげられます。
- I think that ~.
- First, ~.
- Second, ~.
- For these reasons, I believe ~.
実際の過去問の中から、理由の部分だけを抜き出して書いて暗記するのもおすすめです。
英検準2級プラスのリスニング直前対策|今すぐ始める3つのコツ
英検準2級プラスのリスニングは約25分で、大問2つ・計30問が出題されます。音声は一度きりの放送で、集中力と聞き取りの瞬発力が求められるのが特徴です。ここでは、直前でも効果が出やすいリスニング対策をご紹介します。
1回で聞き取る「集中耳」のトレーニング
英検準2級プラスでは、問題文の放送は1度限り。そのため、「あとで聞き返そう」は通用しません。本番を想定して、「1回で聞き取る」習慣をつけましょう。その際、5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)の意識を持つと、内容の骨格がつかみやすくなります。
また、会話パターンの傾向も押さえておくことが大切です。特に、「買い物の相談」「予定変更」「電話のやりとり」など、英検によく出る日常会話のシーンに慣れておくと、選択肢が絞りやすくなります。
スクリプト+音読で「耳と口」をセットで鍛える
時間がないときこそ、過去問のスクリプトをフル活用しましょう。間違えた問題はスクリプトで確認し、「なぜ聞き取れなかったのか?」を自分なりに分析します。そのうえで、スクリプトの英文を音読→シャドーイングしてみてください。自分の口で言える表現は、耳でも自然と拾えるようになります。
さらに、スクリプトの日本語訳を読むだけでも効果あり。英語が苦手な保護者の方も、訳文を使ってお子さんと一緒に内容を確認してみましょう。
YouTubeを味方に!すき間時間の英語耳づくり
リスニング力は「慣れ」で伸びます。YouTubeでの学習は、子どもでも楽しく取り組める最強ツール。
おすすめは以下の通りです
- Sesame Street:リズムと語彙が英検向き
- Disney Junior:自然な日常会話にぴったり
- BBC Earth:ナレーションの理解力が養える
- CNN 10:背景知識の補強にも
- English Speeches:ナチュラルなスピードと表現
まずは字幕ありで見て、そのあと字幕なしでもう一度聞いてみるだけで効果は抜群です。耳が慣れてきたら、1.5倍速や2倍速での再生も試してみましょう。本番のスピードがゆっくりに感じられるようになります。
面接(スピーキング)の直前対策
音読練習
英検準2級プラスの面接では、約80語の英文を正しく、滑らかに読むことが求められます。
本番では1回のみの音読で評価されるため、つっかえずに読む練習が不可欠です。毎日1つ英文を音読する習慣をつけましょう。発音・イントネーション・区切り方に注意し、音声があれば真似して練習するのが効果的です。
ナレーション練習(過去形を使って2文)
英検準2級プラスの面接では、全部で3枚のイラストをナレーションする形式です。1枚のイラストにつき2文を作れるようにしましょう。過去形で状況を再現する練習が重要です。セリフはそのまま言ってしまっても問題ありません。
イラストを見て、「何があったのか」を過去形で2文作りましょう。
例:「Mrs. Tanaka said, “ I want to go camping next weekend.” Mr. Tanaka agreed.」
意見を述べる問題:短い文+理由のセット
面接では、「〜についてどう思いますか?」という自分の意見を述べる問題が出題されます。
ポイントは、短くてもよいので明確な意見+理由のセットで答えること。
- 例:「Yes, I think so. Because I like spending time with animals.」
- 回答パターンは「I think ~. Because ~.」でOK。
毎日1つ、身近なテーマで練習しておくと安心です(例:「Do you like reading books?」など)。
まとめ:英検準2級プラス直前対策で意識すべき5つのポイント
直前期は「やるべきことを絞って確実に」仕上げるのが合格への近道です。次の5つを意識して学習しましょう。
- 時間配分を意識して過去問練習を
各パートの目安時間を決めて、本番の流れに慣れておく。 - 単語は毎日20語でも反復で定着
直前は頻出語を優先して覚える。 - リスニングは倍速で耳を鍛える
1.25〜1.5倍で聞いて本番のスピードに備える。 - ライティングは「型」を覚えて使う
要約・意見文どちらもテンプレを習得しておけば安心。 - 面接は「型+反復」で自信に
音読・描写・意見はパターンを繰り返し練習。
焦らず、落ち着いて、できることを積み上げていきましょう!