英検に挑戦したいけれど、
「どんな参考書を使ったらいいの?」
「過去問を解いても手応えがない気がする…」
「そもそも、どう勉強すればいいのかわからない」
そんな悩みを感じていませんか?
英検では、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能が総合的に問われます。
そのため、単語暗記や文法だけの勉強では合格は難しく、バランスの取れた学習と、レベルに合った参考書選びが欠かせません。
この記事では、英検合格を目指すすべての方に向けて、効率的にスキルを身につける勉強法と合格者に人気のおすすめ参考書・問題集、そして教材選びのポイントを紹介していきます。
英検の効率的な勉強法

英検(実用英語技能検定)は、小学生から社会人まで幅広い世代が受験している国内最大級の英語検定試験です。
試験問題は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく測定できるよう設計されています。
合格するためには、まず自分の弱点を正確に把握し、戦略的に学習を進めることが大切です。
単語力をつける
英語学習の基本は、なんといっても単語力です。
「英語は単語がすべて」と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、実際それほど間違ってはいません。
文法が多少あいまいでも、単語の意味が理解できていれば英文全体の内容をつかむことができます。
逆に、単語の意味がわからなければ、どれだけ文法を知っていても文章の内容を正確に理解することはできません。
日本語でも、知らない言葉がいくつも出てくる文章は理解しにくいですよね。
英語も同じで、知らない単語が続くと、話のテーマすら見失ってしまいます。
単語を覚えるときは、意味だけでなく発音も一緒に覚えることが大切です。
単語帳を使う際は、音声を活用して耳から覚えるようにしましょう。
基礎文法の理解
英検のすべての問題は、文法理解の上に成り立っています。
これは単語力と同様に、インプットの段階で身につけておくべき重要な要素です。
文法を正しく理解していなければ、長文読解で文章構造をつかむことも、ライティングで正確な文を書くこともできません。
リスニングやスピーキングでも、文の構造が頭に入っているかどうかで理解力が大きく変わります。
文法は積み重ねの学問です。
中学英語の基本文型や時制など、最初の段階をあやふやにしたまま次に進むと、必ずどこかでつまずきます。
「なんとなく分かった」で終わらせず、確実に理解できるまで繰り返すことが上達への近道です。
どれだけ文法を理解しているかを判断する基準は、誰かに説明できるかどうかです。
他人に教えられるレベルまで落とし込めれば、知識は本当に定着しています。
ノートや音読を使って自分で説明する練習を取り入れるのも効果的です。
問題演習を重ねる
単語と文法でしっかりインプットができたら、次はいよいよアウトプットの段階です。
試験では、「似たような問題をやったことがある」という感覚が非常に大切です。
この”既視感”があるだけで、解答スピードと正答率がぐんと上がります。
そのためにも、できるだけ多くの問題に触れ、経験値を積み上げておくことが合格への近道です。
問題演習の目的は、”間違いをなくすこと”ではなく、”自分の弱点を見つけること”です。
間違えた問題はチャンスと捉え、必ず教本や参考書に戻って復習しましょう。
なぜ間違えたのか、どの文法・単語・表現がわからなかったのかを分析することで、確実に力がついていきます。
過去問で出題形式に慣れる
最後の仕上げは、誰もが一度は聞いたことのある「過去問」です。
ここまで学んだ単語・文法・問題演習の成果を発揮するには、本番形式に慣れることが何よりも重要です。
過去問を解くことで、
- 出題形式や設問パターンに慣れる
- 試験時間の感覚を身につける
- 自分の弱点を明確にできる
といった効果が得られます。
問題演習とは違い、過去問は本番を想定して解くことが大切です。
時間を計り、実際の試験と同じ環境を再現して取り組みましょう。
この”リハーサル感覚”で解くことで、試験当日の緊張感にも慣れることができます。
過去問を通して、自分に合ったペース配分や解答順序を身につけておくことが、安定した得点につながります。
準備期間が短くても、試験前には必ず過去問を解くことをおすすめします。
1回分でも良いので、試験の流れを体験しておくことで、当日の焦りやミスを大幅に減らせます。
過去問演習を繰り返すことで、英検独自の出題傾向をつかみ、万全の状態で本番に臨むことができます。
英検2級のおすすめ参考書

日常英会話や社会生活に必要な英語力を証明する資格として知られる英検2級。
合格には、文法や語彙、読解力に加えて、英作文や面接対策も欠かせません。
ここでは、英検2級合格を目指す方におすすめの参考書や教材をいくつかご紹介します。
基礎から応用まで、バランスよく学習できる教材選びの参考にしてください。
単語・文法の学習
◆英検2級をひとつひとつわかりやすく。(学研)
2024年検定からの新たに加わった「英文要約問題」の解説&練習問題も充実。
2024年度からのリニューアルに対応し、新たに追加された「英文要約問題」はもちろん、英作文、読解問題、リスニング問題、二次試験(スピーキングテスト)など、英検2級で問われるすべての問題の解説が充実!
◆英検合格のための要約問題 予想問題集: 英検1級、準1級、2級対応(学研)
2024年度第1回から追加された2級、準1級、1級の「要約問題」に1冊で対策できます。
本体から取り外せる「問題編」には、2級レベル10問、準1級レベル10問、1級レベル5問の計25問を収録。簡単なものからハイレベルの問題へとステップアップできるように構成されています。
竹岡先生による解答例、モニター答案例のほか、ネイティブスピーカーによる「模範解答」をすべての問題に掲載。ネイティブスピーカーがどのように要旨を読み取り、要約文ではどのように言い換えをして、文字数を抑えているかなどの観点から模範解答を読めます。
◆中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(学研)
中学生向け参考書3冊の内容を,コンパクトサイズの1冊にまとめた本。
この1冊で中学で学習するすべての文法項目を網羅!
「中学生の頃あやふやに覚えていた文法を一からやり直せる」と好評を得ています。
◆英検2級 でる順パス単(旺文社)
◆英検2級 文で覚える単熟語(旺文社)
英作文・面接対策
◆英検2級英作文・面接完全制覇(ジャパンタイムズ出版)
◆10日でできる! 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版(旺文社)
問題集・過去問
◆2025年度版 英検2級 過去6回全問題集(旺文社)
◆英検2級 でる順 合格問題集 新試験対応版(旺文社)
◆7日間完成 英検2級 予想問題ドリル 6訂版(旺文社)
教材選びのポイント

英検の教材を選ぶ際に最も大切なのは、自分の英語レベルと学習目的に合ったものを選ぶことです。
教材を選ぶ際のポイントを押さえておくと、自分にぴったりの教材を効率よく見つけることができます。
自分のレベルに合ったもの
まず受験する級と自分の英語レベルを正確に把握することから始めましょう。
教材を選ぶ際は、解答冊子の解説部分も必ずチェックしてください。
書店で実際に手に取り、構成やレイアウト、解説のわかりやすさを確認することをおすすめします。
解説が難しすぎると、せっかく復習しても理解が追いつかず、結局わからないままになってしまいます。
特に、文法用語が多い解説が苦手な場合は、よりわかりやすく工夫された教材を選ぶことが挫折を防ぐコツです。
学習の目的に合ったもの
教材を選ぶときは、学習の目的を明確にすることがポイントです。
「単語力を伸ばしたいのか」「文法を強化したいのか」「問題演習を重ねたいのか」など、目的によって最適な教材は変わります。
語彙力を伸ばしたい場合
出題頻度の高い単語や熟語を効率的に学べる単語帳がおすすめです。
繰り返し学習することで、リーディングやリスニングにも役立つ基礎力が身につきます。
リスニング力を鍛えたい場合
リスニング対策として音声教材の有無は、重要なチェックポイントです。
CDやアプリで利用できる音声が付属している教材を選ぶことで、効率的にリスニング力を伸ばすことができます。
長文読解を強化したい場合
長文に特化した問題集、あるいはさまざまなパターンの長文問題が収録された教材を選ぶと効果的です。
パターンに慣れることで、実際の試験でも落ち着いて解答できるようになります。
総合力を伸ばしたい場合
基礎を固めた後に、過去問や模擬試験が収録された教材で総合的な力を確認しましょう。
受験したい級の単語・熟語、文法を覚えただけでは、英検受験の準備は十分ではありません。
本番形式で学習することで、時間配分や解答スピードの感覚も養えます。
最新の試験形式に対応したもの
英検3級以上の級(2級・準2級・準1級・1級)では、2024年度から一部の問題形式がリニューアルされました。
教材を選ぶ際は、最新の試験形式に対応しているか、出版年が新しいかを必ず確認しましょう。
最新の出題傾向を反映した教材を使用することで、試験本番で「こんなのやったことない!」と慌てることを防ぎ、万全の対策を行うことができます。
また、参考書によっては新形式に対応した改訂版が出ている場合もあるので、購入前に必ず確認してくださいね。
まとめ
英検合格を目指すすべての方に向けて、効率的にスキルを身につける勉強法と、合格者に人気の参考書・問題集、そして教材選びのポイントを紹介しました。
英検対策では、教材選びが学習成果を大きく左右します。
合格するためには、闇雲に勉強するのではなく、自分のレベルに合った参考書や問題集を使い、過去問で本番形式に慣れることが大切です。
特に英検2級以上では、ライティングとスピーキングが合否を分けるポイントになります。
文章を書く練習や、声に出して話す練習を取り入れることで、総合力を確実に高めることができます。
自分に合ったベストな勉強法と参考書を味方につけ、自信を持って英検合格を手に入れましょう。


