「初めての英検5級、リーディングが不安…」
「リーディングを勉強するにはどうしたらいい?」
このようなお悩みを抱えていませんか?

お子さんが初めて英検を受けるという方は、試験形式や問題内容がわからず、不安に感じることも多いでしょう。
本格的な文法の授業が始まっていない小学生だと、リーディング分野はなおさら心配だと思います。

今回は、お子さんが英検5級を受験予定の保護者の方へ向けて、リーディング力を強化する3つのコツと学習に役立つおすすめの書籍を紹介していきます。

英検5級とは

英検5級に合格するために知っておきたい難易度と必要となる英語力

国内最大級の英語資格として、子どもから大人まで幅広い世代が受験する英検は、5級から1級までの8つの級があります。
最初のステップである5級のレベルは、「中学初級程度」と、英語を習い始めた方が最初の目標とするにふさわしい級です。

出題内容は、中学校1年生で習う文法で、現在時制や基本的な疑問詞疑問文、代名詞や助動詞などが中心です。
扱われるトピックも、自分や家族、友達、趣味、食事、天気、スポーツ、旅行、ショッピングといった身近な話題が多いため、英語の基礎固めとして最適な級といえるでしょう。

参考:
英検について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英検5級リーディングのコツ

英検5級リーディングのコツ

英検5級は、英語の基礎となる文法と単語をしっかりと習得してから、過去問で何度も演習を繰り返すことが重要です。

英検5級のリーディングで、合格基準となる6割を確実に突破するには3つのコツがあります。
リーディングは25分、大問1からから大問3までの3部構成になっており、それぞれの設問形式と問題数をしっかり把握したうえで、バランスよく正答することが合格への近道となります。

リーディングの構成

大問1 短文の語句空所補充
短い英文の空所に当てはまる適切な語句を選ぶ
15問
大問2 会話文の空所補充
短い会話文の空所に当てはまる適切な英文を選ぶ
5問
大問3 日本文付き短文の語句整序
和訳文と英文が記載されており、単語を並び替えて正しい英文を作る
5問

基礎単語を覚えよう

英検5級では、英語の基礎となる単語と日常会話でよく使われる表現をおさえておくことが大切です。

5級で出題される語数は約600語ですが、「わたし」や「あなた」をはじめ、「赤」「青」などの色、「大きい」「小さい」などの大きさ、ほかには数字や曜日、月などが大半です。

単語帳は、市販されているものやアプリなどからお子さんに合ったものを選ぶと良いでしょう。
今後4級、3級と受けていくことを考えると、書き込みができたり学習記録が残しやすかったりする紙ベースの単語帳がおすすめですよ。

問題集を繰り返し解こう

5級に出てくる文法は、どれも英語の基礎となるものですので、しっかりと時間をかけて習得しておく必要があります。
教本や参考書で学ぶことと同時に絶対にやってほしいのが、とにかく問題をたくさん解くことです。

できれば問題集には何も書き込まず、別でノートを用意して、何度も何度も繰り返し解けるように学習を進めるのがおすすめです。

問題を解いたらすぐに答え合わせをして、間違えた問題の解説をよく読むことが大切です。
付箋や日付を記録しておくと、自分の苦手分野や間違いの傾向にも気づきやすくなり効率的に学習できますよ。
間違ったところは、「正解できなかった」ではなく、むしろ「苦手や弱点を今発見できた!」と考えることで、より前向きに取り組めるようになるでしょう。

過去問で本番を模擬体験しよう

試験日が近づいてきたら、過去問で試験当日をシミュレーションしておきましょう。

試験形式が一定している英検は、形式や流れに慣れておくだけでも、正答率アップに効果的です。
本番で正答を選ぶことだけに集中できるように、形式や問題構成、マークシートに慣れておき、余計な不安や焦りをできるだけ取り除いておきましょう。

過去問を解く際は、試験時間もきっちり測って、「英検模試」のような状態で行うことをおすすめします。
「緊張する」「ドキドキする」「なんだか怖い」という試験特有の感覚も、自宅で味わっておくことで、本番に備えられますよ。

役に立つおすすめ書籍

5級は、英語の基礎が問われる最初のステップですので、単語と文法の対策は万全の状態で挑みたいものです。
とはいえ、親だけが躍起になっていても、子どもがおいてけぼりになってしまっては意味がありません。
特に覚えることが多いリーディングでは、親子二人三脚、お互いに無理なく継続できる学習が望ましいでしょう。

英検5級のリーディング学習に役立つおすすめの書籍をご紹介します。

小学生のためのはじめての英検5級(Gakken)

「小学生のためのはじめての英検5級」は、英語を学び始めた小学生が最も学びやすい英検対策本として作られた教材です。
英検5級の過去問を徹底的に分析し、合格に必要な単語・フレーズ・表現が厳選されています。
イラストが豊富で、難しい文法解説もなく、重要なキーフレーズだけがわかりやすく紹介されているので、初めての英検に最適です。

小学生からできる!1日10分英検合格ドリル5級(Gakken)

「小学生からできる!1日10分英検合格ドリル5級」は、英検対策本としては唯一のキリトリ式ドリルです。
1枚ずつ切り取って使えるので、小学生でも抵抗なく気軽に取り組みやすいのが特徴です。

「1枚だけ」のプリント学習により、無理なく子どもの英検対策を進められます。
また、「勉強させなきゃ!」という保護者の方のプレッシャーも和らげてくれることでしょう。

音声再生用コードを掲載してあるほか、学習管理に便利なスケジュールボードやシールも付属されていて、楽しく学べる工夫が満載です。

小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル(旺文社)

「小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル」も、英検5級の学習におすすめの1冊です。

豊富なイラストとやさしい色使いでとても見やすく、英検に必要な知識が小学生にわかりやすいように解説されています。
難しい言葉は使わず、漢字にはすべてふりがなもついているので小学生にはありがたい仕様となっています。
本番そっくりな予想問題とマークシートが付属されているほか、オンラインマークシートで自動時採点も可能です。

英検®5級 完全対策(成美堂出版)

「英検®5級 完全対策」は、これ1冊で英検対策が完結できる教材です。

学校の教科書のような構成になっており、5級の重要文法知識と練習問題が網羅されています。
インプットからアウトプットまでの流れがスムーズで、取り掛かりやすいのが魅力です。

学習の総仕上げとして本試験と同じ形式の模擬試験(1回分)と、答えや重要ポイントを隠せる赤シート、さらに単語・語彙集、リスニング問題、音声CDなどが収録されています。

英検5級 でる順パス単 5訂版(旺文社)

「英検5級 でる順パス単 5訂版」は、1998年の刊行以来、ロングセラーとなっている人気の単語集です。

5年分の過去問題を徹底分析し、よく出題される単語が「学校で習う単語」「英検にでる単語」に分けられて載っているため、効率的に覚えられるのが特徴です。
発音をサポートする無料音声ダウンロードが可能で、学習効果が確認できるミニテストが付いています。

過去問は市販またはダウンロードも可能

試験対策の総仕上げに欠かせない過去問は、市販もしくは英検の公式ホームページからダウンロードが可能です。
多くの問題集で過去6年分が収録されていますので、必ず1回ずつは解いておきましょう。

過去問は、形式に慣れるためにも、マークシートで解答するのがおすすめです。
本番当日、焦らず慌てず落ち着いて実力を発揮できるように備えておきたいですね。

まとめ

お子さんが英検5級を受験予定の保護者の方へ向けて、リーディングの3つのコツと学習に役立つおすすめの書籍を紹介しました。

基礎英語力が問われる5級では、基本的な単語と文法をしっかり習得しておく必要があります。
求められる語数600と聞くと「結構多いな…」と思うかもしれませんが、色や大きさ、曜日など、身近なものを英語に変換する習慣をつけていけば、たとえ英語未履修の小学生でも合格を目指せるでしょう。

リーディングは、反復学習と繰り返しの演習が合格につながります。
試験日が近づいてきたら、本番で100%の力を発揮できるよう、過去問を解いて本番に備えましょう。

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