英検5級は英語を始めてからまず最初に目標にする試験の代表です。

2020年度から英語教育の開始が小学校5年生からに引き下がり、英語を学び始めた生徒さん、さらにはその親御さんからも関心が高い試験でもあります。

この記事では、英検5級について、どれくらいのレベルの試験なのか、合格するにはどれくらい問題に正解すれば良いのかについてお伝えしていきます。

英検5級のレベルは?

英検5級のレベルについて、英検の主催者である「日本英語検定協会」は以下のように記載しています。

推奨目安:中学初級程度

出題目安:英語を習い始めた方の最初の目標。家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。

引用:日本英語検定協会

上記で言っているように、「英語を習いはじめの人がまず初めに目標にするレベル」であることが伺えます。

英検5級が英検の中でも、一番初めの級として設けていることからも頷けますね。

とはいえ「中学初級程度」と言われると少し抽象的なので、以下のように思う方もいらっしゃるかと思います。

Aさん
「もう少し具体的に、英検5級にどんなレベルの問題が出されるのかを知りたい!」

なので、もう少し具体的に英検5級のレベルについて深掘りしていきましょう。

英検5級の単語レベル

英検5級では、約600語レベルの英単語が出題されます。

実際に英検5級合格を目指すための英単語帳の多くは、約600語レベルの英単語が収録されています。

約600語レベルの語彙力は、小学校を卒業、中学校に入りたての語彙力に相当します。(参照↓)

実際のコミュニケーションにおいて必要な語彙を中心に、小学校で600〜700語程度(中略)を指導することとして整理している。

出典:文部科学省 中学校学習指導要領解説 外国語編(平成29年 7月)

以上のことから、英検5級のレベルの目安である「中学初級程度」とは、具体的に単語レベルでいうと「600語〜700語レベル」だといえますね。

それでは、具体的に「600語〜700語」からどんな英単語が出題されるのかを見てみましょう。

日本英語検定協会は、実際に出題された英検各級の過去問を公式ホームページで見ることができます。

その中から、英検5級で実際に出題された過去問をいくつか見てみましょう。

A : Look at that (  ) over there, Jack.
B : Wow! The water is very blue.

1. class 2. river 3. foot 4. textbook

A : Hello, Mr.Green.
B : Hi, Sara. Please come in and (  ) down.

1 . sit 2. help 3. sing 4. listen

2022年度 第一回実用英語技能検定5級より抜粋

このように、意地悪なひっかけ問題やひねりの効いた問題はあまり出題されず、選択肢の単語の意味を知っているかを純粋に問われる問題が多いです。

他にも英検5級で出題されている英単語をリスト化していくので、「英検5級で出題される英単語はこういうレベルだ!」という感覚を得るのに役立ててください。

  • Fruit
  • Foot
  • Tall
  • Young
  • Sleep
  • Run
  • Make
  • Violin
  • Kind
  • Thirsty
  • Enjoy
  • Cloudy

2022年度 第一回実用英語技能検定5級より抜粋

英検5級の文法レベル

英検5級の文法レベル

英検5級では、学校科目としての英語の最初のレベルである中学1年生レベル(2020年度からは小学校5年生レベル)から文法問題を出題されます。

学校科目としての英語の最初のレベルである中学1年生レベル(2020年度からは小学校5年生レベル)の詳細については、文部科学省 中学校学習指導要領解説 外国語編(平成29年 7月)の付録7にて確認できます。(137ページ)

実際に英検5級の過去問を3回分確認してみると、以下の文法問題が確認できました。

  • 命令文
  • 人称代名詞の活用(I my me mineなど)
  • 助動詞+動詞の原形
  • 動詞の活用形(be, is, are, was, were, Do, Does, Didなど)
  • 疑問詞の形(WhoとWhoseなど)

さらに、英検5級で大問3で語句整序問題(単語やフレーズを並び替えて正しい英文にする問題)が出題されるので「英語の語順」という側面でも英文法知識が必要です。

ただし試験全体の出題数で言えば、純粋な英文法を問われる問題は英検の性質上少ないといえます。(具体的には大問1の15問のうち3問程度が文法問題)

なので、英検5級の文法対策は、問題数の多い語句整序問題の対策がメインになるでしょう。

英検5級のライティング対策

英検5級のライティング対策

 

英検5級のライティング対策は、大問3の語句整序問題の対策がメインになります。

なぜなら、英検中上位級(3級〜1級)までは筆記での英作文問題が出題されないからです。

なので、英作文の要素を含んだ語句整序問題が実質のライティング科目だといえます。

語句整序問題では、英語の語順やかんたんな構文を理解しているかを問われます。

なので、ドリル形式の参考書や解説付きの過去問に取り組んで、体感的に英語の語順と構文を身につけるのが効果的ですよ。

英検5級の合格点は?何点取れば合格?

英検5級の合格点は?何点取れば合格?

英検5級の合格点は毎回の試験ごとに異なります。なので「何点取れば合格!」とは断言できません。

また2016年度の試験から、英検は採点方式を「英検CSEスコア」という独自の方式に移行しました。

英検が英検CSEスコアを採用した背景として、「各技能(リーディングやライティングなどのこと)で点数に偏りがある受験者よりも、各技能でまんべんなく点数を取れる受験者が合格しやすい仕組み」を取ったことが挙げられます。

このことも「何問正解すれば合格」とはハッキリ言えない要因のひとつです。

日本英語検定協会のホームページでは以下のように説明されています。

正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。

引用:日本英語検定協会公式ホームページ

英検CSEスコアの性質と、英検協会の言葉から、各技能で6割の正解率を目指すのが妥当といえます。

学研のKimini英会話が主催する英検合格コース

英検を運営している日本英語検定協会は、日本の教育を司る国の機関である文部科学省が後援しています。

なので、英検は学校の科目としての英語教育との相性がとても良いです。

学研は学習塾や教育サービスを古くから手掛けてきた老舗の会社です。

そんな学研の主催する英検合格コースは、学校の英語教育と相性が良い英検に非常に高い効果を期待できます。

英検5級に合格するだけでなく、英検5級レベルの英語力を使ってしっかり話せるようになるコースなのでぜひ参考にしてみてください。↓

学研のKimini英会話主催 英検5級合格コース

まとめ

英検5級

この記事では英語を始めてまず最初に目標になる英検5級についてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、英検5級に向けてまず何に取り組めば良いか、どんなレベルの問題が出るのか、どれくらい問題に正解すれば良いかについての知識を十分に持っているでしょう。

この記事でお伝えしたことが、英語学習をより豊かにできれば幸いです。