進学や就学をする際に、英語の資格は欠かせない存在となっています。英語の資格として有名なのが、英語検定です。英語検定に合格するためには、それぞれのレベルに合わせた勉強をしていかなければなりません。

ここでは、英検4級をテーマに出題される範囲や出題方法を取り上げてみます。英検4級合格に向けて、下記の内容をしっかりと押さえるようにしましょう。

英検4級の内容は2つにわけることができる!

英検4級の出題内容は、大きく2つに分けることができます。2つの内容とは、リーディングパートとリスニングパートです。それぞれの点数を合計したものが、英検4級全体の点数となります。

なお、リーディングパート、リスニングパートともに選択問題なので、正解に相応しい番号を選んで解答します。この2つの内容を個別に解説していきましょう。

リーディングパート (35分)

リーディングパートは35分間で解いていかなければなりません。出題形式については後述しますが、このパートではスピード感が求められます。あまり1つの問題に時間をかけてしまうと、他の問題に手がつけられなくなる危険があります。

時間の調節を怠らないよう注意が必要です。また、後半に長文問題が用意されています。そのあたりも懸念しながら問題を解いていくことがカギです。長文問題では、小問で問われている内容を積極的に探していくと時間を節約できます。

まずは一通り解いていき、時間が余ったら不安な箇所を見直すようにしましょう。加えて、マークシートであるため、解答番号の確認も必要不可欠です。

リスニングパート(30分)

リスニングパートは30分という制限がありますが、設問ごとに解答時間が設けられているため、基本的にはその解答時間で解いていくような形となります。リスニング問題は、メモを取ることがコツです。

しかし、メモを取るのに気を取られ、リスニングの内容を聞き逃さないように気をつけましょう。リスニングは全部で2回読まれます。例え、1回目の放送で答えが分かったとしても、2回目の放送も集中して見直しをすれば、小さなミスを防ぐことができます。

英検4級って難しい?

英検4級のレベルや合格点はどれくらい?

英検4級のレベルは、大体中学校の中級程度、つまり中学校2年生程度にあたると言われています。簡単な英語を理解し、表現できる能力が求められます。英検4級の合格点最低ラインが39点です。

英検4級は、リーディングパートとリスニングパートを合わせて65題が出題されるので、大体60%以上は獲得しなければならない計算になります。確実に合格するためには70%以上、点数に直すと45点以上は獲得できるような対策が必要と考えられています。

英検3級、5級との違いとは?

はじめに、英検3級との相違点について説明しますが、双方で最も異なるところは二次試験の有無です。英検4級はリスニングを含めた筆記試験で試験の一切が終了します。一方で、英検3級は二次試験に面接試験が課せられます。面接試験は、面接官との対話によって設問に答えていく形式です。

英検3級では、筆記試験のみで完全に合格とはならないということが、英検4級との大きな違いといえます。また、英検5級との相違点は、長文問題の有無です。英検5級は長文問題が出題されません。

さらに、英検5級の語句整除、いわゆる語句の並び替え問題では日本語の補助がつきます。このことから、英検4級と5級にも、難易度の差が明確に現れているのです。

英検4級に合格するために必要な勉強期間

もちろん、年齢等によって個人差はありますが、英検4級に合格するための平均的な勉強期間は1ヶ月程度と言われています。1日の勉強時間も1時間程度で合格は十分可能です。不安であれば、長めに勉強期間を取るといいでしょう。

英検4級に合格するための攻略方法

英検4級は単語対策をしっかりと

英検4級に合格するには、単語の対策をしっかりと取らなければなりません。英語の基本は単語です。たくさん勉強時間を確保しても、単語が頭に入っていない状態だと問題を解くのは難しくなってしまいます。

単語の勉強は、闇雲に書いて覚えるのではなく、発音できるようにしましょう。発音を覚えなければ、単語の暗記の難易度が上がると考えられています。共通する発音もあるので、そういった特徴を上手く見つけていけば、効率の良い単語対策が可能となります。

必要英語力を把握する!

そして、英検4級の合格を達成するために、必要な英語力を把握する作業も大事です。英検4級では、単語のほかにも会話文を使う力や長文読解力、リスニング力が求められます。英検4級では、実際に会話する能力までは必要ありませんが、覚えた単語を駆使する表現力がカギとなります。これらの力を身につけるには、過去問対策が重要です。

英検4級に合格するためには出題形式を理解する!

リーディングのと出題形式や勉強法

リーディングパートは、4つの大問によって構成されています。

大問1は、短文の空白に単語を当てはめる問題です。主語や前置詞、疑問形は高い確率で出題されるので、基礎を固めておくような勉強をしましょう。

大問2では、相応しい会話文を答える問題が出されます。英検4級レベルの会話文を押さえる勉強法が無難です。また、会話全体を読む癖をつける訓練も肝要となります。

大問3になると、語句整除の問題が出題されます。用意されている単語の個数に合わせて枠が設けられているのですが、その枠には細枠と太枠があります。最終的には、太枠に入る単語を解答するような形式となっています。主語や述語等の位置関係を勉強の際に把握しておくといいでしょう。

大問4は、さらにA、B、Cといった3つのパートに振り分けられます。Aパートは、チラシのような掲示物の内容を読み取って、小問に答えるといった問題です。そこまで長い文章ではないので、見間違えのないよう正確に答えるよう意識しなければなりません。

Bパートでは、Eメールの内容を読み取るという問題が出題されます。Aパートよりは文字数が増えていますが、メールなので基本的には会話文です。小問で問われている内容を中心に把握するよう心がけていくと良いです。Cパートは、説明文が用意されています。文のボリュームも上がっているので、段落を頼りに小問で問われている内容を積極的に探していきましょう。

長文問題全般にいえますが、長文は訳せれば問題ありません。過去問を多めに解いて、文章に慣れるようにします。メモを書きながら重要な内容を見つけるという訓練も長文読解の練習には大切です。

リスニングの出題形式や勉強法

リスニングパートは、3つの問題形式が設けられています。まず、1つ目がイラストを参考にしながら、会話に関する適切な応答を選ぶ形式です。英検4級は4択問題が基本なのですが、この問題のみ3択問題となっています。次に、2つ目の問題形式は、対話と質問を聞いて相応しい内容を選ぶ問題です。最後が、読まれた英文と質問に対して、適切な選択肢を解答する形式となります。

どの問題も、内容が読まれるのは2回までとなっています。重要だと思った部分はメモを取りながら、聞き逃しのないよう注意しましょう。リスニング問題の勉強法は、実際にCDを用いて解いてみることです。実践練習こそが、リスニング力を伸ばす最も良い対策と言われています。

英検4級、基本的な英語力があれば合格できる

英検と聞くと、どの級も合格が難しく感じられるかもしれません。しかし、英検4級は、基本的な英語力で合格できます。勉強の際には、英語の基本となる単語を押さえ、それから過去問対策に取り組んでいきましょう。

基礎をしっかりと磨いていくことで、英検4級の問題が自然と理解できるようになります。過去問や練習問題で合格点を簡単に叩き出せるようになれば、英検4級合格はすぐ目の前です。

英検4級に関するまとめ

英検4級は、中学校2年生レベルの英語が問われます。60%の正答率が合格最低ライン、70%の正答率で安全圏となるので、7割以上正解できるように勉強していきましょう。英検4級に合格するためには、基本的な英語力があれば難しくはありません。どのような問題が出されるかを過去問で確認して対策を練れば、長期間の勉強を必要とせず合格することも十分可能です。