英会話を上手く運ぶために「質問力」は英語力と並んで非常に大きな要素です。
この記事では、「なぜ質問力が英会話でそれほど大切なのか」についてと、実際に日常英会話やビジネスの雑談をする場面で使えるフレーズを紹介します。
目次
英会話で特に「質問力」が重要である理由
英会話で「質問力」が特に重要であるのには、以下の理由が挙げられます。
- 会話をリードできる
- 相手の好きなこと、興味のあることを聞き出せる
- コミュニケーションの大原則「話し上手は聞き上手」
順番に見ていきましょう。
1.会話をリードできる
まず、質問力に長けていると会話をリードできます。
質問をするということは、相手に返答してもらうことを意味します。それはつまり、「相手に話してもらうこと」を意味するわけですね。
質問をされた相手は、質問されたことについて話し始めるので、会話の話題を決めているのは質問者であるあなたです。
会話の主導権は、話している人ではなく話題を決定している質問者の方にあるといえます。
このことから、質問上手になることで、会話の話題を決定して英会話全体の主導権を握る=会話をリードできるといえます。
2.相手の好きなこと、興味のあることを聞き出せる
質問力に長けていると、相手の好きなこと、相手の興味のあることを聞き出せます。
相手の好きなことや興味のあることを聞き出せれば、どんな話題が相手の話しやすいのかをつかめます。
相手が話しやすい話題をつかんでいれば、英会話を妨げる気まずい間やミスコミュニケーションを防ぐことができるので、特に英会話という外国語を一枚挟んで行われる会話において、質問力がコミュニケーションを成立させるために大きな役割を果たすといえますね。
3.話し上手は聞き上手
自分のことを話しまくる人よりも、相手に話してもらう技術に長けている人の方が信頼関係を構築しやすいです。
そして相手に適切に話してもらう技術の中で、質問力は大きな範囲を占めているといえます。
自分のこと以上に相手の話しやすい話題を、相手が話しやすいようにリードしてあげられる人は、相手からの好感を効果的に集めて信頼寄せたくなりますよね。
英会話だけではなく、コミュニケーションという大きなくくりでも、質問力がとても重要だといえますね。
最初にする質問は?
初対面の人と話す時は緊張して何を話せば良いのかわからなくなりますよね。
日本語での会話でもそうなのですから、英会話だとなおさらです。
ここからは、そんな「初対面の人にする質問」についてお伝えします。
初対面にぴったりの英語の質問フレーズ10選
初対面の人にする質問としてぴったりの英語フレーズを10個集めてみました。
- May I ask your name?
お名前をお聞きしてもよろしいですか? - May I ask where you are from?
出身をお聞きしてもよろしいですか?
「May I ask〜?(〜についてお聞きしてもよろしいですか?)」の文章です。
まずは相手の名前を聞いて覚えたいところです。また、出身地を聞くことで、相手の地元ネタや過去についても聞き出す機会も作れます。
「What’s your name?」や「Where are you from?」とシンプルに聞くこともできますが、初対面の相手ですから丁寧に接した方が無難でしょう。「May I ask〜?」の形で聞いたほうがより丁寧です。
- Could you tell me what is your country like?
あなたの国はどんなところですか? - How long have you been living 〜?
〜にはどれくらいの期間お住まいですか? - What kind of work do you do?
お仕事は何をされていますか? - What do you like to do in your free(spare) time?
空いた時間は何をして過ごされるのがお好きですか? - Do you have any siblings?
ご兄弟はいますか?
↑Siblingsは「兄弟」という意味です。よりわかりやすい表現に「Do you have any brothers or sisters?」というのもありますが、外国語から兄弟について聞かれる時に「Siblings」はよく出てくる表現なので、合わせて覚えておきたいですね。
- What kinds of things are you into lately?
最近なにかハマっていることはありますか? - What is your favorite food?
好きな食べ物はなんですか? - Is there any food that you don’t like?
苦手な食べ物はありますか?
もう少し会話を広げたいときに使える英語の質問
以上で「初対面の相手にできる質問」について10個取り上げましたが、「もう少し会話を広げたいなあ」と思うタイミングもありますよね。
そんな時に使えるフレーズも紹介します。
- Which countries have you been to?
外国へはいままでどこへ行ったことがありますか? - Do you have any plans for 〜?
〜に予定はありますか?
上記〜の部分に「This weekend」を入れれば「今週末に予定はありますか?」、「This summer vacation」を入れれば「今年の夏休みに予定はありますか?」と聞けます。
- Do you cook?
料理はしますか? - Do you play any sports?
なにかスポーツはしますか? - What is your favorite sport?
好きなスポーツはなんですか? - Who is your favorite athlete?
好きなスポーツ選手は誰ですか?
これらは、趣味や好きな〇〇について深堀り出来る質問フレーズ群です。
ビジネスの雑談・日常会話で使える質問フレーズ集
ここからは、ビジネスでの雑談や日常会話など、広く使える質問のフレーズを紹介します。
- What was your major?
(大学では)何を専攻してましたか?
↑学生時代の専攻は、その人の考え方や現在の仕事のポジションにも関わる大きな要素です。その人の過去の話題になった時に聞けるように覚えておきたいですね。
- Have you always been a 〜?
〜のお仕事は長いんですか? - How did you get into this line of work?
このお仕事に就いたきっかけは?
↑相手のお仕事についてより深く聞く時の質問フレーズです。相手のお仕事に対しての向き合い方や、これまでの経験、これからの展望にも発展して質問を連ねるための最初の一手としても使えますね。
- How did you get into 〜?
「〜を始めたきっかけは?」
先述の「お仕事に就いたきっかけは?」にも使われたフレーズで、「〜を始めたきっかけ」について聞けるフレーズです。
「友達、家族の勧めで」と言われたら家族の話題につなげることもできますし、「将来役立つスキルだと思ったので」と返ってきたら「向上心が高くて素晴らしいですね!」と返すこともできる、汎用(はんよう)性の高い質問フレーズですね。
『特にない』の答え方
最後に、自分が相手から質問されて困った時、自分があまり知らない話題について触れられた時に「特にないです」と英語で答える方法をお伝えします。
「特に無いです」を英語で相手に伝える場合は、以下のフレーズが使えます。
- Nothing particular
- Not in particular
まとめ
この記事では、英会話で相手に質問をする「質問力」を磨くメリットと、具体的な質問フレーズをお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、英会話をリードする質問力の大切さと、具体的な英語での質問フレーズを十分に理解して使うことができるでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。
あなたの英語学習、より充実させる情報をお届けします!大学で英語を専攻し、カナダで5か月間の語学留学を経験しました。大学を卒業後は英文事務に2年間従事。英検準1級、TOEIC790を所持。高校3年時、センター模試英語で34/200から150/200まで点数を伸ばした経験があります。現在は英語学習系WEBライターとして自身の経験を執筆。