相手と気持ちが通じたと感じる会話はとても楽しいものです。

多くの日本人にとっては外国語である英語の会話でも、やりとりがうまく進んだり、共通の話題で盛り上げったりすれば、楽しいだけでなく、知識として得るものも多いはず。

会話をうまく運ぶために、相手から答えを引き出す質問を考える力、「質問力」は英語力と並んで非常に大きな要素です。

この記事では、「なぜ質問力が英会話でそれほど大切なのか」について説明した上で、実際の日常会話や、ビジネスの雑談をする場面で使える、便利な英語のフレーズを紹介します。

目次

英会話で特に「質問力」が重要である理由

英会話で特に「質問力」が重要である理由

英語の会話で「質問力」が特に重要である理由には、以下の3点を挙げることができます。

  1. 会話をリードできる
  2. 相手の好きなこと、興味のあることを聞き出せる
  3. コミュニケーションの大原則「話し上手は聞き上手」

順番に見ていきましょう。

1.会話をリードできる

質問は、相手のどんな反応を引き出せるでしょうか。

普通に考えると、質問をされたら、何らかの応答をします。たとえそれが「よくわからない」「あまり考えたことがない」「特に意見がない」という返事であったとしても、それはそれで相手の関心範囲を語る情報のひとつです。

英会話で「質問力」が特に重要な理由の第一は、質問力に長けていると会話をリードできることです。

あなたが何かを尋ねたら、質問された相手は、あなたに質問されたことについて話し始めるでしょう。つまり、会話の話題を決めているのは、相手に質問を投げかけたあなたです。

ニュース番組などを思い浮かべてみてください。

研究者などの専門家や政治家、歌手や俳優が話す場面では、多くの場合、司会者や記者などの問いかけがあり、その質問に対して答えることで話が進んでいきます。

そのために、インタビュー取材では、記者はどのような質問なら、今までに見せたことのない素顔を引き出せるか知恵を絞りますし、相手が権力者であれば、わざと挑発的な問いかけによって相手を怒らせたりまでして本音を引き出そうとするのです。

つまり、会話の主導権は「話している人」ではなく、「話題を決定している質問者」の方にあるといえます。

このことから、日常の会話でも、質問上手になることで、会話の話題を決めて会話全体の主導権を握る=会話をリードできるといえます。

2.相手の好きなこと、興味のあることを聞き出せる

質問には、「はい」「いいえ」だけで答えられる単純なものと、「なぜ」「どちらが」「どのように」などど、相手の考えや感じ方を尋ねる、やや広いものがあります。

相手が答えたことに対して、「どうしてそう考えるようになったの?」「AとBと、あなたはどちらが好き?」「そのときどんな気持ちだった?」とさらに質問を重ねていくと、会話はより広がり、深みを増していくことでしょう。

英会話で「質問力」が特に重要な理由の二つ目は、このように質問することに長けていると、何気ない会話のなかから、相手の好きなこと、興味のあることを把握できるからです

だれでも、自分が好きなこと、特に興味のあることについては雄弁になります。ですから、相手の関心の好み・所在を聞き出せれば、その相手と話しやすい内容はどんな話題なのかがつかめます。

相手が話しやすい話題を把握していれば、会話を妨げる気まずい間が生まれたり、ミスコミュニケーションを防ぐことができます。

特に英語という外国語をはさんで行われる会話においては、円滑なコミュニケーションを成立させるために、質問力が大きな役割を果たす場面が数多くあります。

ちなみに、冒頭で紹介した質問の種類は、「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」とよばれます。次の記事が、さまざまな場面での質問の仕方や例文を紹介しています。

3.話し上手は聞き上手

ひとは、自分に関心を寄せて、好意的な反応を返してくれるひとに対して好感をもつ傾向があります。

英会話で「質問力」が特に重要な三つ目の理由は、自分のことばかり一方的に話すひとよりも、相手に話してもらう技術に長けているひとの方が信頼関係を構築しやすいと考えられるからです。

そして相手にもっと話してもらうためには、適切な質問を発する力が必要です。時と場面、相手にぴったり合った質問ができるならば、想像以上の大きな効果を上げることもあるでしょう。

自分のことを話す以上に、相手の話したい話題に水を向ける、話しやすいように会話をリードしてくれるひとには、好意をもつでしょうし、仕事の場ではあれば信頼を寄せる相手になるかもしれませんよね。

英会話に限らず、ひととひととの関係づくりに果たすコミュニケーションという大きな視点でも、時と場合に応じた質問を発する力がとても重要だといえます。

 

好きな時間に英会話の練習ができる「オンライン英会話」では、さまざまな場面を想定して、講師に話し相手を務めてもらえるサービスです。レッスンの時間を有効に使うには、講師にすべておまかせするのではなく、受講者側が積極的に質問することも大切です。

次の記事では、すぐに使える質問フレーズと、質問のコツを伝えているので参考になります。

初対面にぴったりの英語の質問フレーズ10選

最初にする質問は?

程度の差はあれ、まったく初対面の人と話すときは緊張してしまうものです。ひとによっては、すっかりあがってしまって、何を話したらよいのか、わからなくなることもあるかもしれません。

日本語での会話でさえそうなのですから、外国語を使う英会話だとなおさらです。

でも、前項で伝えた通り、質問こそが会話を広げたり、深めたり、新しい人間関係をつくるきっかけのひとつです。緊張しがちな、初対面の人に対する質問としてぴったりのフレーズを、10個集めてみましたので、これから紹介します。

名前・出身を尋ねる質問

May I ask your name?

(お名前をお聞きしてもよろしいですか?)

まずは相手の名前を知りたいところですので、尋ねてみましょう。

単刀直入に、”What’s your name?” (お名前はなんですか?)という言い方もできますが、初対面の相手にはもう少し丁寧な尋ね方のほうが感じがよいでしょう。

相手に許可を求める “May I ask〜?” (~してもよろしいですか?)という表現を使うほうが丁寧です。

【さらに展開するとしたら】

・How can I call you? (なんと呼んだらよいですか?)

初対面の外国のひとにどう呼びかけるのかは、意外と難しい問題です。

姓で呼ぶのか、名前で呼ぶのか、あるいは敬称として何をつけたらよいのか、最初に相手に確かめておくと失礼がありません。

How can I spell it out? (どのようにつづりますか?)

外国の名前の場合、耳で聞いて即座につづりがわかることばかりではありません。

その後メールやSNSでやりとりすることを考えるなら、名前をどうつづるのか、相手にスペリングを聞いておいてもよいでしょう。

May I ask where you are from?

(ご出身をお聞きしてもよろしいですか)

これも “May I ask〜?” (〜してもよろしいですか?)という形式の文章です。

この質問も、”Where are you from?” とシンプルに聞くこともできます。出身地を尋ねることで、相手の地元に関する話題について聞き出す機会も作れますね。

【さらに展開するとしたら】

Where is it located? (それはどこにありますか?)

たとえば、首都や有名観光地でない外国の地名を答えられたとしたら、こういう言い方で場所を尋ねることができます。

「ロンドンの北方」「アメリカ南部のメキシコ国境近く」などと答えてもらえれば、地図で探すときにも手がかりになりますね。

Could you tell me what is your city like?

(あなたのまちはどんなところですか?)

“Could you ~?” (~していただけませんか?)という丁寧な聞き方で、出身地のことを尋ねてみましょう。

“your city”「あなたのまち」を “your country”「あなたの国」と置き換えて質問することも、もちろんできます。しかし、自分が尋ねられる側になったことを想像してほしいのですが、「どんな国ですか?」と聞かれて、ぱっと答えが浮かぶものでしょうか。

この場合は初対面で、こちらがどの程度知っているのかが相手にはわからないかもしれません。国全体を語るとなると大きすぎて答えにくい、具体性を欠いた内容になるかもしれないので、ここでは「まち」を尋ねています。

仕事・住まいを尋ねる質問

How long have you been living in 〜?

(〜にはどのくらいの期間お住まいですか?)

住んでいる場所を尋ねる質問で、”in” の後には地名を入れて、”in Sapporo” (札幌に)でも、”in San Francisco”(サンフランシスコに)でも使える表現です。

What kind of work do you do?

(どんなお仕事をされていますか?)

相手の仕事を尋ねる表現です。

英語では、”What do you do for living?” (お仕事は何をされていますか?)という言い方をすることもよくあります。

文字通りには、「何をして生活を立てていますか」という意味で、省略形の “What do you do?” (何をしていますか?)も使われるので、質問されてもびっくりしないでください。

【さらに展開するとしたら】

“How long have you been working as ~ ?” (どのくらいの間、~の仕事をしていますか?)

前掲の質問、”How long have you been ~ ?” (どのくらいの間~していますか)と同じ文型を使っています。

“What kind of work do you do?”(どんなお仕事をされていますか?)という質問に、相手が答えます。その答え、たとえば “a doctor” (医者)、”an engineer”(エンジニア)を入れてきいてみましょう。

趣味・関心を尋ねる質問

What do you like to do in your free (spare) time?

(空いた時間は何をして過ごされるのがお好きですか?)

ひまな時間にどうして過ごしているか=趣味を尋ねる質問です。

「趣味」というと、すぐに “hobby” という語を連想するのですが、英語圏の友人に尋ねたところでは、”家で静かにすること”というイメージで、「絵を描く」「書を書く」「庭いじりをする」「コインを集める」「切手のコレクションをする」といったところでしょうか。

日本語でいう「趣味」にはスポーツも含むので、ここでは「空いた時間にすること」を質問してみましょう。

【さらに展開するとしたら】

Do you play any sports?
(何かスポーツはしますか?)

もしスポーツについて尋ねたければ、漠然ときくのではなく、分野を限って直接的にきく言い方もあります。それで相手が何かのスポーツに関心があることがわかれば、質問を重ねて、さらに深めていくこともできますね。

What is your favorite sport? (好きなスポーツはなんですか?)

“Who is your favorite athlete?” (どのスポーツ選手がお気に入りですか?)

 

What kinds of things are you into lately?

(最近何か熱中していることはありますか?)

関心を尋ねる質問で、俗に「ハマっている」ことには、こういう聞き方もできます。

“I am into ~.”(わたしは~に熱中しています)で、前掲の「趣味」の範疇を超えることを答えてもらえるかもしれません。

食べ物について尋ねる質問

食事はだれでもすることですので、初対面のひととも話しやすい話題のひとつです。

What is your favorite food?

(お好きな食べ物は何ですか?)

“What is your favorite ~?” (お気に入りは何ですか?)という文型を使って、相手の好きな食べ物を尋ねてみましょう。

Have you ever tried Japanese food?

(日本の食べ物を食べてみたことはありますか?)

日本料理は伝統的な「すし」「天ぷら」以外もずいぶん知られるようになってきています。

オランダで「すし」が売っていたり、マレーシアでは「ラーメン」が人気だったり、なぜか「日本のカレー」を食べているバングラデシュ人に出会うこともあります。

ひとびとの行動範囲も広がっているほか、日系の企業が外国に進出しているため、日本に来たことがないひとでも、日本の食べ物に触れる機会は以前より確実に増えています。

Is there any food that you don’t eat?

(あなたが食べないものは何かありますか?)

外国のひとに限りませんが、初めてひとと食事を共にするときは、相手が「食べられないもの」「食べないもの」を尋ねるのがマナーです。せっかくの会食でも、食べることができないものが出されては、楽しむことができないからです。

特に外国のひとの場合、いろいろな理由で口にしない食べ物がありそうです。

  • 健康上の理由…アレルギーや治療中の病気のためなどで食べられないもの
  • 宗教的な禁忌…ユダヤ教徒、イスラム教徒などが戒律によって禁じられたもの
  • 食事についての考え方…ヴェジタリアン、ヴィーガンは動物性食品などを食べない
  • 食習慣の違い…生の魚、においの強い発酵食品、たこ・いかなどの軟体動物など

いずれの場合も無理強いは禁物ですが、先に食事の好みを聞いておくと、失礼にならずに済みます。

特に初対面の場合、まだどのようなひとなのかがお互いにわからず、緊張しがちです。

そういうときには、相手が答えやすい質問をして緊張を和らげる、打ち解けるのも一手です。

次の記事では、日本人が質問するときに使いがちな “why”(なぜ、どうして)について、使わないほうがいいケースもあることを説明しています。参考にしてください。

もう少し会話を広げたいときに使える英語の質問フレーズ

もう少し会話を広げたいときに使える英語の質問フレーズ

ここまで、「初対面の相手にできる英語の質問」を10個取り上げました。いずれも、過度にプライベートに踏み込まず、自然に相手の人となりを知ることができるものばかりです。

その上で、いくらか親しくなり、「もう少し会話を広げたいなあ」と思うタイミングもきっとあると思います。この項では、そういうときに使える便利なフレーズを紹介します。

家族のことを尋ねる質問

How many are in your family?

(何人家族ですか?)

数を尋ねる疑問文 “How many ~?” で家族の人数を尋ねる質問です。

“Just four.” (4人だけです)、”Six.” (6人です)という数字だけの答え方もありますが、相手によっては家族の構成を説明してくれることもあるかもしれません。結婚しているかどうかを尋ねるよりも婉曲で、失礼がないきき方だと思います。

Do you have any brothers or sisters?

(ごきょうだいはありますか?)

英語で「きょうだい」は”sibling” といい、「兄弟」「姉妹」の両方を含みます。兄弟姉妹について尋ねるとき、一般的に使われる言い方として、こういう表現もあります。

“Do you have any siblings?” (ご兄弟や姉妹はいますか?)

ただ、あなたが英語で話す相手が、必ずしも英語圏出身とは限りません。英語で教育を受けたわけではないひとには、”sibling” はなじみが薄い単語の可能性もあるので、ここではもっとわかりやすい、”brothers or sisters”(兄弟や姉妹)という表現を使っています。

あなた自身が質問されることもあるかもしれませんので、英語でよく出てくる”sibling” という表現も、合わせて覚えておきたいところです。

旅行経験を尋ねる質問

日本に来ている相手と英語で話す場合、「他にどのような国を訪問したことがあるのかな?」と知りたくなることもあると思います。そういうときには、こんな言い方で質問できます。

Which countries have you been to?

(これまでにどの国に行ったことがありますか?)

【さらに展開するとしたら】

相手がよく旅行するひとであることがわかったならば、他にもこのような質問で話題を広げることができます。

Which cities in Japan have you been to? (日本ではどのまちに行ったことがありますか?)

あるいは、たとえば有名な観光地について、行ったことがあるかどうかを尋ねてもいいでしょう。

Have you ever been to ~ ? (~に行ってみたことはありますか?)

もしどこか行ったことがあるまちの名前が挙がれば、そのまちについて質問することもできますね。

予定を尋ねる質問

これから先の相手の予定を尋ねることで、相手の関心の所在や、空いている予定を知ることもできます。何か催しに誘いたいときなどには、先に予定をきいておくといいかもしれませんね。

Do you have any plans for 〜?

(〜にご予定はありますか?)

〜の部分に”this weekend” (今週末)を入れれば「今週末に予定はありますか?」、”this summer vacation” (今度の夏休み)を入れれば「今年の夏休みに予定はありますか?」と聞くことができます。

食習慣を尋ねる質問

食べ物はだれでも接点があるものなので、話しやすい話題であることは、前の「食べ物について尋ねる質問」の項で書きました。もう少し会話を広げたい、深めたいときには、相手の食習慣について尋ねることもできます。

What do you usually eat for breakfast?

(ふだん朝食には何を食べますか?)

相手の答えで、もしあなたが知らないものが出てきたら、それは何かを教えてもらうチャンスです。

【さらに展開するとしたら】

主に食べるだけのひとと、料理を作るひととでは、食べ物に対する関心も違うと思います。日常的に料理をするかどうかを相手に尋ねてみましょう。

Do you cook? (料理はしますか?)

What do you cook best? (得意な料理は何ですか?)

もし相手が料理をするひとであれば、どのような料理が得意か、それは何を使うのか、など、さらに話題を広げることができます。

日本語でも英語でも、会話を盛り上げるためには、話をさらに広げるためのトピック選びが重要です。次の記事では、会話のキャッチボールを楽しく、できるだけ長続きさせるコツを説明しています。

ビジネスの雑談・日常会話で使える質問フレーズ集

ここからは、仕事で出会ったひととのビジネスでの雑談や、私的な場面での日常会話などに、広く使える質問のフレーズを紹介します。

Have you always been a 〜?

(〜のお仕事をされて長いのですか?)

相手の仕事について、より深く聞くときの質問フレーズです。

これに対する回答は、「~年になります」、あるいは「まだ始めたばかりで~年です」という風になるでしょうから、さらに次の質問をすることができます。

How did you get into this line of work?

(現在のお仕事に就いたきっかけは何ですか?)

仕事についての質問で、相手のこれまでの経験や関心、これからの展望などにも話題を発展させていくのに使えますね。

What was your major?

(大学では何を専攻していましたか?)

学生時代の専攻は、その当時のその人の関心を知る手がかりになります。現在の仕事内容と重なっていれば、同じ分野に関心を持ち続けていることになりますし、大学で学んだ内容を生かしていると考えられます。

学生時代に専攻したことと、現在の仕事内容が少し違っているならば、関心が変わったか、別の分野で働こうと思うきっかけがあったのかもしれません。

いずれの場合も、そのひとの関心を知る要素のひとつです。現在の仕事や、そのひとの過去についてが話題になったときに聞けるように、覚えておきたいフレーズですね。

“major” は通常、大学や大学院などで専門に勉強した分野・科目を指します。相手が高等教育を受けているかどうかわからない場合は、別のきき方をした方がいいこともある、ということは頭に入れておいてください。

How did you get into 〜?

(どのようなきっかけで、〜を始めたのですか?)

先に挙げた、”How did you get into this line of work?”(現在のお仕事に就いたきっかけは何ですか?)にも使ったフレーズで、「〜を始めたきっかけ」について聞けるフレーズです。~部分は、現在の仕事でも、学生時代の専攻分野でもよいでしょう。

「家族がその分野の仕事をしていたものですから」「親しい友達に、その分野に明るいひとがいたので」など、ひとにかかわる話題に発展すれば、家族や友人についての話題につなげることもできます。

本人が「役立つスキルだと思ったので勉強しようと思った」「これからは~の時代なので身につけたかった」という返事が返ってきたら、相手の先見性や向上心をほめることもできるでしょう。いろいろな場面で使える、汎用(はんよう)性の高い質問フレーズですね。

ところで、英語圏でよく使う質問に “What’s going on?” があります。「何してるの?」「何が始まったの?」など、場面によって少し意味合いは違いますが、どのようなことを尋ねる質問でしょうか。また、もしきかれたときには、どう答えればよいのでしょうか。

次の記事では ”What’s going on?” ときかれたときの答えを、例文を使っていくつか紹介しています。

なお “What’s going on?”は、「ゴーイング」「オン」と区切って発音するよりは、「ゴーイノォン」などと、連続して発音することが多い語です。

マーヴィン・ゲイやシンディ・ローパーが歌った名曲 “What’s going on?”がありますから、一度聴いておくと、アメリカ英語のリズムがわかります。また、この曲ができた時代背景を知ると、いっそう興味深いと思います。

「特にない」という答え方

あなたからの質問に対して、相手があまり知らない分野だったり、特段関心をもっていない話題について触れたときには、「特にない」という答えが返ってくることがあるかもしれません。

英語の「特別言うべきことはありません」「特にないです」は、以下のフレーズをよく使います。

Nothing particular.(特別なことは何もありません)

Not in particular.(特にないです)

質問するときのエチケット

最後に、外国のひとに質問するときに、考えておきたいことに触れておきます。

返事はきちんと受け止める

初めに、質問によって会話をリードできると書きましたが、言い換えると、相手はあなたに主導権を渡して、質問に答えてくれているわけです。返ってきた答えには相応の注意を払い、きちんと応じましょう。

英語で話さなければと緊張するあまり、矢継ぎ早に、あるいは一方的に質問してしまっては、相手は答えにくいでしょうし、自分だけが情報を開示させられるかっこうになるので、愉快に思わない場合もあるからです。

関係性に配慮する

同じ質問でも、時と場合によって、あるいは質問するひととの間柄によって印象が変わることがあります。

恋人の有無や既婚かどうか、子どもがいるかどうかなど特に個人的な内容については、話したくないことがあるかもしれないので、相手との親しさの度合いを考えましょう。

また、仕事上の雑談や社交の場では、あなたには答えてもいいけれど、さほど親しくないひとには知らせる必要がない情報を含む場合もあり得ます。その場に同席しているひととの関係にも配慮しましょう。

なお、英会話教室やオンライン英会話などは、そもそも「会話の練習」をすることが前提で、人間関係を構築することを主な目的にしているわけではないので、上記は必ずしも当てはまりません。積極的に質問して、質問力のスキルを高めましょう。

オンライン英会話での会話が盛り上がる話題や、講師との会話を長続きさせるコツについては、次の記事が参考になります。

まとめ

この記事では、英会話で相手に質問をする「質問力」を磨くメリットと、具体的な質問フレーズをお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、英会話をリードする質問力の大切さと、具体的な英語での質問フレーズを十分に理解して使うことができるでしょう。

この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。