オンライン英会話のフリートークで「何を話せばいいのか分からない」と感じたことはありませんか?多くの場合は、講師から質問があったり、あるトピックについて話したりすることが多いと思います。しかしよりオンライン英会話を楽しむためには、自分から質問してみることも大切です。
でも「質問されたことには何とか答えられるが、質問をするのは苦手」と言う方も多いと思います。そこで今回の記事では、すぐに使える質問フレーズと質問のコツについてご紹介します。会話に出てきたトピックを更に掘り下げていく為のフレーズとして参考にしてみてください。
質問力が英会話を変える
英会話を習う理由に「日常会話ができるようになる」が目標の方も多いはず。会話に答えるだけでなく、質問することで会話が成り立つ以外にもメリットがあります。
ここでは、質問力を鍛える3つのメリットについてお伝えします。
語彙力と表現力が向上する
質問をしようと意識することで、単語力と表現力が大きく伸びます。さまざまな質問を考えることで、新しい英単語や表現を自然と覚えられるようになるでしょう。
例えば、”What’s your favorite…?”(あなたの好きな…は?)という簡単な質問を使うだけでも、食べ物、映画、趣味など、多くの話題に応用できます。
こうした質問を繰り返し使うことで、新しい言い回しや文法も無理なく習得できるはずです。
英会話に自信がつく
質問ができると「何を話せばいいかわからない」という不安が少なくなり、会話に積極的に参加できるようになります。
英会話への苦手意識が減り、会話が楽しくなったり、自信につながったりします。
また質問することに慣れていれば、初対面の人ともリラックスしてコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
会話が深まって仲良くなれる
質問力を磨くことで、会話が深まりやすく、相手と仲良くなれるチャンスが増えます。上手な質問をすることで、相手のことをより深く知ることができるのです。
例えば、”Why do you like that?”(なぜそれが好きなの?)と聞くだけで、相手の考えや価値観が理解できます。
さらに共通の趣味や考え方を見つけやすくなり、友だち関係を築く機会が広がるでしょう。
話が続く英会話を盛り上げる3つのトピック
英会話を楽しむコツは、相手との共通点を見つけ、興味を持って話を広げることです。誰もが話しやすい話題を選ぶことで、自然と会話が弾むようになるはず。
ここでは、初対面の人とでも盛り上がりやすい3つのトピックと例文をご紹介します。
食に関すること
食べ物の話題は、だれでも興味を持つ話しやすいトピックのひとつです。
一番好きな地元料理は何ですか?
日本食を食べたことがありますか?
料理は好きですか?得意料理は何ですか?
旅行
旅行の話は、みんなが興味を持ちやすいテーマで、会話の話題としてぴったりです。お互いの経験や思い出を共有するだけで、自然と会話が弾みますよ。
どのくらいタイに住んでいるのですか?
期間を聞くことで興味を示すこともできます。私は海外に住んでいることを伝えると、このような質問をよく受けます。
今まで訪れた中で一番面白かった場所はどこですか?
バケーションで行くなら海と山のどちらを選びますか?
趣味や好きなこと
趣味の話をすると、相手がどんな人かよくわかるんですよね。お互いの好きなことを話していると、共通点が見つかったり、新しい趣味のアイデアをもらえたりすることもあります。
ひまな時間は何をするのが好きですか?
どのぐらいの頻度でジムに行きますか?
頻度を尋ねると、どれ位取り組んでいるのか/好きなのかが分かり、話を広げていくことができます。
どんな本を読みますか?
種類を聞くことで、より深く質問することができます。名詞と動詞の組み合わせ(例文では “books” と “read” )を変えることで、どのようなトピックにも応用が可能です。
普通の質問をおもしろくするコツとテクニック
英会話をより楽しく印象的にするためには、質問の仕方を工夫することが大切です。ここでは、普通の質問をおもしろくするための2つのテクニックを紹介します。
このようなコツを使えば、相手の興味を引き出し、より深い会話につなげることができるでしょう。
オープン/クローズドクエスチョンを使い分ける
質問には大きく分けて「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2種類があります。
クローズドクエスチョンとは、「はい」「いいえ」や短い言葉で答えられる質問です。“Do”, “Is”, “Are”, “Can” などで始まる質問で、会話を始めるときや具体的な情報を引き出すときに使います。
クローズドクエスチョンの例
コーヒーは好きですか?
日本に来たのは初めてですか?
一方、オープンクエスチョンは「はい」「いいえ」では答えられない、相手の詳しい情報を聞き出せる質問のことです。通常、“What”, “Why”, “How”, “Where”, “When” などで始まります。
話を広げたいときや相手の考え、感情をさらに知りたいときに使うのが効果的です。
オープンクエスチョンの例
コーヒーを飲むのに好きな方法は何ですか?
初めての日本旅行についてどう感じましたか?
会話の初めはクローズドで相手の興味を探り、その後オープンで話題を深めていきます。そうすることで、自然と興味深い会話の流れを作ることができます。
状況に応じて質問タイプを選ぶことを意識してみましょう。
ユニークな視点で質問を作る
ユニークな視点とは、日常的な話題や状況を新しい角度から見ることです。いつもの会話に少し工夫を加えるだけで、質問がより面白くなります。
普段の会話では、同じような質問を繰り返してしまいがちです。例えば、「休日は何をしましたか?」「趣味は何ですか?」といった質問です。
このような質問に少し変化をつけることで、より興味深い会話が生まれます。
視点の変え方のコツは以下の3つ。
- 「もし〜だったら?」の仮定質問
- 時間や場所を変える質問
- 身近なものに例える質問
「もし〜だったら?」の仮定質問
この質問は、現実にはありえない状況や可能性を想像させる方法です。
英語では通常 “If you could…” や “If you were…” などの表現を使います。
もし動物になれるとしたら、何になりたい?
時間や場所を変える質問
日常会話に新鮮さを加える方法の一つとして、時間や場所を変える質問があります。
現在の状況から離れて、過去や未来、または別の場所を想像する質問をすると、会話がより楽しくなるでしょう。
どこでも行けるとしたら、どこに行きたいですか?
身近なものに例える質問
この質問は、抽象的な概念や感情を日常的なものに置き換えて聞く方法です。
例えば、「今の気分は?」の代わりに「今の気分を天気に例えると?」と聞くことで、相手は自分の感情をより具体的に表現でき、会話が広がります。
もしあなたの性格が動物だとしたら、どんな動物になりますか?
気をつけよう!タブーとされる質問トピック
英会話を楽しむ上で、相手を不快にさせないことも大切です。文化や個人によってタブーとされるトピックは異なりますが、一般的に避けるべき質問テーマがあります。以下のトピックには特に注意しましょう。
- 政治
- 宗教
- 見た目
政治
政治の話題は、意見が強く分かれる可能性があり、楽しい会話のトピックとしてはあまりおすすめできません。
避けるべき質問:
あなたの国の現在の政府についてどう思いますか?
政府が好きですか?
もし政治について話す場合は、一般的な制度や仕組みについて質問するのが安全です。
あなたの国では何歳から投票できますか?
宗教
宗教は個人的でデリケートな話題なので、慎重に扱う必要があります。
避けるべき質問:
神を信じていますか?
なぜ教会に行くのですか?
相手が宗教の話をしたそうな様子なら、さりげなく聞いてみるのもいいかもしれません。ただし、相手の反応を見ながら会話を進めることが大切です。
家族で大切にしている伝統はありますか?
見た目
人の見た目に関する直接的な質問は、失礼にあたる場合もあり、避けた方がいいトピックです。
避けるべき質問:
おいくつですか?
整形手術を考えたことはありますか?
外見に関するコメントよりも、その人の身に付けているものなどに焦点を当てて話すと気持ちよく会話できるでしょう。
その服の色、素敵ですね!お似合いです。
会話を続ける!質問返しのフレーズと使い方
「質問返し」は、相手の質問や答えをヒントに、新しい質問を投げかけること。会話の自然な流れを保ち、まるでキャッチボールのように会話が弾みます。
上手に質問を返すには、主に3つのやり方があります。
- 相手の質問を活用する
- キーワードを使って新しい質問を作る
- 相手の答えに関連する質問をする
相手の質問を活用する
相手の質問に答えた後、同じ質問を相手に返すテクニックです。そうすることで、会話のキャッチボールが自然に続きます。
また相手にも話してもらうことで、お互いが話しやすい雰囲気になるのです。
好きな季節はどれですか?
私は秋が好きです。あなたはどうですか?
キーワードを使って新しい質問を作る
相手の質問に含まれるキーワードを使って、関連する新しい質問を作ります。
キーワードに沿った質問で話題を自然に広げたり、深めたりすることができます。
ギターを習い始めたんですよ。
いいですね!なぜギターを習いたいと思ったんですか?
相手の答えに関連する質問をする
相手の答えをよく聞いて、それに関連した新しい質問をしてみましょう。こうすると、相手の興味や経験についてもっと詳しく知ることができ、話がどんどん深まっていきます。
本を読むのは好きですか?
はい、読書は好きです。どんな種類の本を読むのが好きですか?
相手の考え/意見について質問するフレーズ
次に、相手に考え/意見を訪ねる質問フレーズをご紹介します。
日本についてどう思いますか?
“What do you think?”は、 広い意味で意見や考えを尋ねる時に使えるフレーズです。
“How do you think?” が思い浮かぶかもしれませんが、これは「どう考えますか?」という意味になります。自分の意見を伝えた上で、その意見についてどう考えるのか聞く際などに使います。
なんでそうするの?
なんで私に言わなかったの?
理由を尋ねる時に使います。「なぜ~しなかったのか?」と否定を交えた質問をすることも多いので、両方の文の形を確認しておきましょう。
もしも宝くじが当たったら、どうしますか?
仮定法を用いて、「もし~なら」の形で質問してみるのも面白いと思います。仮定法では、現在のことを話していても動詞の時制が過去になる点に注意しましょう。
質問が思いつかない時は?
実は質問自体が思い浮かばない・・・という方もいると思います。そこで参考になるのが、Vouge チャンネルの73 Questionsシリーズです。
このシリーズは、有名人に矢継ぎ早に73の質問をしていくインタビュービデオです。中にはコンテクスト(背景)を知らないと分からない質問もありますが、とてもシンプルでユニークなものが多いです。
また、有名人が答える英語も映画やニュースの英語とはまた違ったナチュラルなもので、とても参考になります。特に、日常的に使われる相槌やリアクションの表現などを見ることができます。
73Questionからの質問フレーズ
ニューヨークシティで一番素晴らしいことは何ですか?
今までに受けた小さなアドバイスで一番は何ですか?
お気に入りのアプリは何ですか?
ここでの “ritual” は “routine” と同じような意味で使われています。 “ritual” は通常「儀式」の意味で使われますが、会話の中で使われる場合、「自分なりのいつもの決まったやり方」といった意味で使われることも有ります。
隠れた特技はありますか?
自分自身を3語でどのように表しますか?
住んでいる街を3語で/仕事を3語で、といった様に色々応用することが可能です。答えを貰ったら、なぜその3語なのかを説明してもらうことで、会話を広げていくことができます。
真珠派?ダイアモンド派?
シンプルに2択で質問してみるのも良いと思います。 “Cats or dogs?” (猫派/犬派?) など、相手の好みを質問することができます。
いくつかリストにしてみると、「What’s~?」や「Do you have~?」が多用されていることが分かります。これらの表現は、雑談や旅行会話でも多く使われます。実際の英会話でも自然に出てくるように、まずはオンライン英会話レッスンでこれらの表現を沢山使ってみてください。
まとめ
会話を楽しむための様々な質問フレーズをご紹介しました。是非、今回紹介した質問フレーズを使って会話を広げてみてください。
時間に余裕のある方は、オンライン英会話レッスン前に、質問リストを作ってみるのも良いと思います。
はじめはリストを見ながら質問し、慣れてきたらリストを見ないで色々質問をしてみる練習をすれば、自然に質問ができるようになります。また、自分から質問できるようになると、相手からの質問も聞き取れるようになってきます。
ぜひ質問力を高めて、会話を楽しんでください。