家にいながら、留学しているような英語学習が体験できるオンライン英会話が人気になっています。誰でも気軽に始めることができるオンライン英会話は、実際にはどの程度の学習効果があるのでしょうか?

本記事では、1年間オンライン英会話を継続した場合の効果について説明します。

1年間毎日オンライン英会話を続ければ、英語は話せる?

1年間毎日オンライン英会話を続ければ英語は話せる?

オンライン英会話での英語学習を考えている人が、まず知りたいのは、オンライン英会話でレッスンを受けることで、実際に英語が話せるようになるのか?という点かと思います。

結論からお伝えすると、1年間継続すれば、「話せる」レベルにはなるでしょう。

この「話せる」レベルに関しては、後ほど詳しくお伝えします。

1年間の学習時間

オンライン英会話は、1回あたり25分〜50分のレッスンを受けることができます。1年365日で単純計算すると、

  • 25分×365日=9125分 (約152時間)
  • 50分×365日=18250分(約304時間)

25分のレッスンを1年続けて計152時間、50分のレッスンだと1年間で計304時間になりますね。少なくともこれだけの時間は、オンライン英会話のレッスンを続けることで英語に触れていることになります。

実際の学習時間

これはあくまでもレッスン時間です。従って、レッスンの前に予習、そしてレッスン後に欠かさず復習を行うと考えると、25分の短いレッスンでも、年間200時間以上は学習することになるでしょうか。

200時間と聞くと膨大な時間のように聞こえますが、まとめると8日間ほどにしかなりません。こう考えると、1年間の継続も短いように感じませんか?

オンライン英会話の手応えを感じ始めるのは、始めてから100時間ほどが過ぎてからといいます。次の記事では、オンライン英会話のレッスンを週1回で半年間、約24回受けた場合の上達具合を考察しています。

1年間で意思の疎通はできるようになる

冒頭で、1年間のオンライン英会話の継続で「話せる」レベルにはなるとお伝えしました。この「話せる」レベルとは、英語で意思の疎通ができるという意味です。

流暢に英語が話せるとか、きれいな発音で英語が話せるレベルに達するには、もう少し勉強が必要かもしれません。

しかし、英語はあくまでコミュニケーションの道具です。片言であろうと、きちんと意思疎通ができれば、言語としての役割を果たしているといえるでしょう。

専門的な話やネイティブ同士の会話についていくのは難しい

とはいえ、オンライン英会話では、英会話の基本を学ぶレッスンがほとんどです。そのため、英語で込み入った複雑な話や専門的な話ができるようになるには、1年間のオンライン英会話レッスン受講だけでは難しいかもしれません。

またオンライン英会話の講師は、非常に聞き取りやすい声量、スピードで話してくれます。しかし、英語のネイティブスピーカーは、講師よりも格段に話すスピードが速い人が多く、声量も人それぞれです。これは、ふだんわたしたちが日本語で話している状況を思い浮かべると、おわかりいただけると思います。

そして英語のネイティブスピーカー同士の会話となると、容赦のない会話スピードになり、なおかつスラング(俗語)も多用されるため、わたしたち外国人が高速の会話を理解し、参加するには相当な慣れが必要になります。

ネイティブスピーカーとも問題なくやりとりできるレベルまで上達したいのであれば、オンライン英会話のレッスン以外にも英語を使う、専門領域の語彙力をつけるなど、オンライン英会話に限らず、それ以外の場所での努力も不可欠です。

オンライン英会話を1年間続けて得られる効果とは?

オンライン英会話を1年間続けて得られる効果とは?

それではオンライン英会話を1年間続けると、どのような効果があるのでしょうか? 得られる効果はいろいろありますが、ここでは3つ紹介します。

英語力に自信がつく

先ほど、オンライン英会話の25分という短いレッスンでも、レッスン前後の予習・復習を含めると年間200時間以上は学習することになるのではないかと書きました。この200時間を超える勉強時間は、あなたに想像以上の自信をもたらすでしょう。

日本人が英語を話せない原因のひとつは、自信のなさにあるといえます。英語力に自信がもてないでいると、英語を話しているときに<語彙や文法で間違えたらはずかしい><自分は正しく発音できているのだろうか>など、不安がよぎるかもしれません。

しかし、オンライン英会話のレッスンという、実際に英会話をする場数を踏むことで、次第に場慣れしてきます。また、よく使うあいさつや、わからないときの声のかけ方なども身についてくるでしょう。

また、勉強量という可視化できる数字をもつことは、不安を解消するのにも役立ちますので、<これだけ勉強しているのだから大丈夫!>という自信をもてるようになります。

英語を話すことに抵抗がなくなる

英語を勉強したてのころには、英語を話すことに何らかの抵抗がある人は一定数いるように思います。これは前項で触れた自信のなさが関係していて、完璧を求めやすい日本人の特徴ともいえるでしょう。

しかし、オンライン英会話を通して、たとえ文法が完全に正しくなくても相手に理解してもらえる、発音に間違いがあったとしても全体の意味は伝わることが体験的に理解できるようになれば、細かい文法ミス・発音ミスなどを気にせずに英語で話せるようになります。

最初こそ、完璧ではない英語を話すのがはずかしいと思っていても、英語でコミュニケーションが取れることの楽しさに気づけば、やがて英語を話すことに対する抵抗はなくなるはずです。

学校と違って強制力がないオンライン英会話は、自分の都合のよいときにレッスンを受けられる反面、仕事や勉強が忙しいと、ついついレッスンの間隔が開いてしまうことがあります。

次の記事では、せっかく始めた英会話学習を中断することがないよう、オンライン英会話を続けるためのコツ4つを紹介しています。

英語でコミュニケーションがとれる

前項の、英語を話すことに抵抗がなくなることと重複してしまいますが、1年間オンライン英会話を継続すると、英語で何がしかのコミュニケーションが取れるようになります。

最初は初歩的なレベルの会話かもしれませんが、多くの日本人は、ごく簡単な英会話すらままならないという人も多いのが現状です。そのようななかで、日常会話でも英語でコミュニケーションが取れると、いろいろな場面で役に立ち、職場や近隣コミュニティでも重宝されます。

  • 道に迷った外国人旅行者に声をかけられ、駅への道を教えてあげた。
  • 職場に外国の企業から電話がかかってきて、「要件をメールで送ってほしい」と伝えられた。
  • 近所に住む外国人留学生と仲よくなり、家族ぐるみで交際するようになった。

こうした小さな積み重ねが自信につながり、さらに学習意欲が増す、というようなプラスのサイクルにつながります。

オンライン英会話で最大の効果を出す方法

オンライン英会話で最大の効果を出す方法

しかし、オンライン英会話のレッスンを受講するだけで、英語力が身につくかといわれると、答えはNOです。

日本には大変な数の英語学校があり、テレビ・ラジオの語学講座があり、通信教材があります。もし、ただレッスンを受けるだけで英語が話せるようになるのであれば、英語を話せる日本人はもっと多いはずですよね。

それでは、オンライン英会話でどのように学習すれば、より効率よく効果を上げることができるのでしょうか?

予習・復習を欠かさない

冒頭で、オンライン英会話を1年間続けた場合のレッスン時間は合計152時間〜304時間になるとお伝えしました。これはあくまでもレッスン時間で、レッスンに先立って予習を、そしてレッスン後に振り返りの復習をすることで、レッスン内容はより頭に入りやすくなります。

予習・復習に長い時間をかける必要はありません。これから何を学ぶのか、またその日のレッスンで何を学んだのかを軽くおさらいするだけでも、効果は大きく異なるでしょう。

もちろん、予習・復習に時間をかければ、それだけ理解度も深まります。しかし、毎日長時間の予習・復習をするとなると、仕事や学業の合間に思うように時間が取れず、途中で燃え尽きてしまうことがあるかもしれません。英語学習は、短時間でも継続することが重要なので、自分のできるペースで進めましょう。

オンライン英会話で予習・復習がどのように効果をもたらすかについては、次の記事が詳しく説明しています。

外国語を習得するための「第二言語習得論」という研究の成果を紹介、効果的な予習の方法を伝えます。

オンライン英会話を最大限に活用するためには、復習が必要です。そこで復習をする5つのメリットを紹介します。

オンライン英会話以外でも英語を使う

オンライン英会話はあくまでもレッスンです。フリートーク以外は話すテーマが決められているレッスンがほとんどなので、事前によく使いそうな単語や言い回しを準備することもできるでしょう。

しかし、実際の会話はまったく異なります。話題は相手の興味や関心によって常に変化しますし、複数人での会話であれば、それぞれの発言をしっかり理解して会話を展開する必要があります。いわば、事前準備のできない、その場限りの即興の会話が行われることになります。

英会話のもっとも効果的な学習方法は、レッスン以外でも英語を使う機会を作り、さらに可能であればレッスンで学んだことを実際に使ってみること、といえるでしょう。

毎日オンライン英会話を受講する、英語に触れる

英語力をつけるためには、毎日の継続が重要です。どのような形でもいいので、毎日必ず英語に触れる機会を作りましょう。

  • 英語の新聞を読む
  • 英語でニュースを視聴する
  • 洋画を観る
  • 洋楽を聴く
  • 外国の友人とSNSで交流する

難しい内容でなくても、こういった日常できることからでも構いません。

あなたの日常に英語を取り入れるようにする、あなたの身の回りの環境を少し変えるだけでも、毎日英語に触れ続けることは英語力の向上につながります。

Kimini英会話で効率よく英語を学ぼう

学研が提供する英語学習サービス、Kimini英会話では幼児から社会人を対象に、さまざまな目的・レベルに合わせた155のコースを用意しています。

155の多彩なコース

Kimini 英会話の特長は、あなたの英語力に合わせて最適なコースを見つけてくれることで、無理せずあなたのレベルに合ったレベル、ペースで学習を進めることができます。
たとえば「総合英語コース」では、読む・聞く・書く・話すをバランスよく伸ばす目的で、中学校や高校で学習する文法を復習します。また、高校レベルの文法を学んで基礎力を磨く「高校生コース」もあります。
資格試験を目標にする方なら、「英検合格コース」で英検5級から2級受験のために必要な語彙や文法を学ぶことができます。また、「英検二次試験対策コース」では、英検3級から準1級の二次試験を想定したレッスンが受けられます。英検以外の資格試験としては、「GTEC対策講座」があり、GTECのBasic・Advancedに対応しています。
「急がば回れ」のことわざ通り、最初から無理にハイレベルなレッスンを受講するよりも、地道にレベルを上げていく方が、長い目で見ると確実に実力がつきます。

会話力を支える文法知識も学べる

Kimini 英会話では、英会話のオンライン・レッスンとは別に、文法を学ぶコースもあります。なめらかに会話を続けるためには、英語の語彙力とともに、正しい文法の知識が必要だからです。
たとえば「文法特訓コース」は、特に重要なポイントになる単元を選んでコンパクトに再構成しています。英文法のなかでも、日本語と違っていてつまずきやすい「現在完了形」や「助動詞」「時制の違いをマスター」などを、短期集中でトレーニングすることができます。

予習と復習を支援する学習システム

Kimini 英会話は、教育出版社の学研のテキストを使っています。
予習には、毎回のレッスン内容に合わせた動画や問題集などの予習課題が用意されています。これまで説明してきた通り、オンライン英会話のレッスンの前にしっかりと予習をすることで、学習効果は飛躍的に向上します。
また復習には、予習と同様、レッスン内容に沿って復習課題が用意されています。学習内容を定着させるためには、オンライン・レッスンの後にも復習をすると効果的です。

こうしてオンライン英会話のレッスン前に予習をし、実際のレッスンを受講、そしてレッスン後に復習というサイクルで、インプットとアウトプットを繰り返すことにより、効果的に英語力を向上させるのがねらいです。

どのオンライン英会話サービスにしようか迷っているのであれば、学習効率のよいシステムであなたの英語学習を支えてくれる、Kimini英会話を検討してみませんか?

まとめ

今回は、オンライン英会話を1年間受講した場合の効果について説明しました。英語力はもちろんですが、英語で会話する自信がつくということが、最大の効果といえるのではないでしょうか。

1年間の継続で、ある程度の英会話力と自信をつけることで、まずは英語の楽しさを知り、オンライン英会話以外での英語を使う機会を増やしていく。そして、少しずつステップアップしていきましょう。

英語に限らず、外国語を短期間で話せるようになることはほぼ不可能です。しかし、あきめずに学習を継続すれば、必ず効果を実感できます。地道ですが、オンライン英会話を続けて、理想の英語力を身につけましょう!