手軽で安いことで人気の「オンライン英会話」は、今や主流の英会話サービスとなりました。
そんなオンライン英会話の中でも、「ディスカッションコース」があるのをご存知でしょうか？
ディスカッションコースは、日常の英会話と違って、一つのトピック（議題）に沿って論理的に話すコースです。
ディスカッションコースはオンライン英会話の中でも人気のコースで、一般的な英会話では得られない大きな英会話力改善効果や得られるメリットがあります。
この記事では、「オンライン英会話でディスカッションを取り入れる効果とメリット」について紹介します。
目次
オンライン英会話でも行われる「ディスカッション」とは？
ディスカッションとは、一つの議題（トピック）を決めて、自分の意見を述べたり、肯定、否定それぞれの立場から議論をすることを言います。
自分の主張を論理的に組み立てて話したり、相手の話を聞いて肯定、もしくは反論したりします。
主張をするときには、理由や根拠を提示するので、好きなことを好きなように話せる日常英会話よりも少しだけ難しいコースだと言えます。
ただし、受講生にとって詳しい分野でディスカッションを行えば、むしろ目的なしに話す日常英会話よりも簡単だと感じる場合もあるので人気のあるコースです。
オンライン英会話でディスカッションをすることで身につく能力とは？
オンライン英会話でディスカッションを学習に取り入れると、主に以下の能力が身につきます。
- 英会話の引き出しが増える
- 英語で論理展開する力
- 相手にわかりやすく伝わる力
順番に見ていきましょう。
1．英会話の引き出しが増える
オンライン英会話でディスカッションを取り入れることで、英語での会話の引き出しを増やすことができます。
なぜなら、さまざまな主張や根拠を、さまざまなトピック（議題）で話し合う機会を得られるからです。
例えば、想像してみてください。あなたがよく知るトピック（議題）、例えばあなたの仕事の業界に関わることについて話すとしましょう。
あなたは自分のお仕事で扱う情報をたくさん知っているでしょうから、あなたの知っていることを使って、あなたの主張をスラスラと組み立てるでしょう。
主張を組み立てる際に、自分の馴染みのある言葉を「英語では何て言うか」について調べるでしょう。
そうして、あなたが知っていることを「英語で何と言うか」が定着しやすいです。（あなたが普段使っている知識なので、普通に覚えるよりも知識が定着しやすいです。）
さらに、あなたがよく知らないトピック（議題）についても、相手の主張を聞くことで英語での会話の引き出しが増えます。
相手は主張を組み立てるため、理由や根拠を伴ってあなたに伝えてくれます。
例えば、「夜間労働は制限されるべきか」というトピック（議題）でディスカッションをしたとしましょう。
その中で、オンライン英会話講師が以下のように主張したとします。
「夜間労働は制限されるべきだ。日照時間が極端に少ない国に、LEDが導入された途端、〇〇％もの自殺率が減った報告がある。このように日照時間は人々の健康と幸福に密接につながっている。ゆえに夜間労働は制限されるべきだと私は主張するのだ。」
↑の主張を聞いて、「へー、人間ってやっぱり光によって健康が大きく左右されるんだなあ」という知識を得ることができます。
これって、他の人にも使える「話の小ネタ」に出来ますよね？
このように、相手の主張が正しいか正しくないかは関係なく、色んな話をディスカッションの形式ですることで、たくさんの話のネタを「英語で」取り入れることができるわけです。
2．英語で論理展開する力
オンライン英会話にディスカッションを取り入れることで、「英語で論理展開する力」が身につきます。
論理展開とは、自分の主張を筋道を立てて相手に伝えたり、ものごとを順序立てて組み立てることを指します。
実は目的なくただ英語を話すよりも、論理展開を目的にして英語を組み立てるほうが身につくのが早いです。
なぜなら、論理展開には決まったパターンがあり、それに沿って英語を組み立てられるからです。
このように、オンライン英会話にディスカッションを取り入れることで、英語で論理展開する力が身につくのがわかります。
3．相手にわかりやすく伝える力
オンライン英会話にディスカッションを取り入れることで、「相手にわかりやすく伝える力」が身につきます。
なぜなら、論理展開する技術こそが、相手にわかりやすく伝える技術そのものだからです。
先ほどの「2．論理展開する力」でお伝えしたとおり、オンライン英会話にディスカッションを取り入れることで英語で論理展開する力が養われるのが期待できます。
論理展開する力は、そのまま「相手にわかりやすく伝える技術」と言い換えることができ、よりシンプルに、よりストレートにあなたの伝えたいことが伝わるようになる技術です。
こうした「論理的に考える、組み立てる力」が身につくことで、そのまま「相手にわかりやすく伝わる技術」が身についているというわけです。
オンライン英会話でディスカッション学習を取り入れるメリットとは？
オンライン英会話でディスカッション学習を取り入れることで、主に以下のメリットが得られます。
- ビジネスの場で大いに役立つ
- コミュニケーション能力が大幅に上がる
順番に見ていきましょう。
1．ビジネスの場で大いに役立つ
オンライン英会話でディスカッションを取り入れることで得られる学習効果は、ビジネスの場で大いに役立ちます。
まず、会話の引き出しが増えることで、ビジネスパートナーとの信頼関係を築くことに役立ちます。会話の引き出しが多いことで「この人は色んなことを知っている人なんだな」「この人から色んな話を聞けて面白いな」と印象付くからです。
また、ディスカッションを行うことで養われる「論理的思考」は、ビジネスでこそ大きな力を発揮します。ビジネスシーンや企業間、会社内でのやり取りは感情よりもロジック（理屈）で進むことが多いからです。
相手にメリットを提示したり、自社の業務効率化の案を上司や他部署に提示したりするときに、論理を組んで提示することで成約率改善や、社内への意見が通りやすくなるなどの効果が期待できるでしょう。（例：「弊社の製品が御社の役に立つ10の理由」や「今このサービスを導入しない大きなリスク」など）
さらに、これらのことを「英語で」実践することで、海外の取引先やビジネスパートナーとのやり取りをスムーズに行えることが期待でき、社内からの期待が大きくなって頼られる存在に一歩近づくかもしれません。
以上のことから、オンライン英会話でディスカッションを取り入れることで「ビジネスシーンで大いに役立つ」と言えます。
2．コミュニケーション能力が大幅に上がる
オンライン英会話でディスカッションに取り組むことで、コミュニケーション能力の大幅な改善が期待できます。
なぜなら、「相手に伝わりやすい表現」が身につくからです。
オンライン英会話でディスカッションに取り組むことで「相手に伝わりやすい表現」が身につくのは、前項でお伝えしたとおりです。
特に「英会話で」相手に伝わりやすい表現を身につけられるのが大きなポイント。
なぜなら日本語という言語が、「ものごとをハッキリさせない」傾向にあるからです。
これは、ものごとをハッキリさせることで、相手を傷つけたり非難したりすることを明確に避ける「日本人の奥ゆかしさ」から来るものです。
対して英語は、まず文法構造から「結論からハッキリさせる」傾向が強いです。
「結論からハッキリさせる」言語である英語を使って、相手にわかりやすく伝える技術を身につけることで、より効果的に「相手に伝わりやすく話す」技術が身につくわけですね。
世の中に出ている数ある「コミュニケーション能力を改善する本」の多くが、「結論から話した方が、相手に伝わりやすい」という「論理的思考」を参考にしているので、「論理的思考」を身につけることによるコミュニケーション能力の改善は大きく期待できるでしょう。
まとめ
この記事ではオンライン英会話のディスカッションコースを受けることで、身につく能力や得られるメリットを具体的な例を挙げてお伝えしました。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。
あなたの英語学習、より充実させる情報をお届けします!大学で英語を専攻し、カナダで5か月間の語学留学を経験しました。大学を卒業後は英文事務に２年間従事。英検準1級、TOEIC790を所持。高校3年時、センター模試英語で34/200から150/200まで点数を伸ばした経験があります。現在は英語学習系WEBライターとして自身の経験を執筆。