英会話をしていて「会話がなかなか続かない…」と悩んでいませんか?そんなときは、自分から積極的に質問をすると、会話を盛り上げることができます。
今回の記事では、初対面の挨拶から日常会話に至るまで、様々なシーンで使える質問フレーズについて、具体的な例文を交えながらご紹介していきます。
英語での会話がなかなか盛り上がらずに困っている人は、ぜひ参考にしてください。
英会話を盛り上げるポイントは自発的に質問すること!
ある程度英会話に慣れてくると、「英語は話せているのに、今一つ会話が盛り上がらない…」という状態に陥ることがあります。そんなときは、自発的に質問をすると、会話を盛り上げることができます。
私たちが普段する日本語の会話と同じく、英会話においても、言葉のキャッチボールが重要です。自分のことを発信しているだけの状態は、いわばボールを一方的に投げ続けているようなもの。それでは、相手はボールを受けることに終始してしまい、会話が上手く弾みません。
そのため、英会話においては、相手からのボールを促すこと、つまり質問をすることが、会話を盛り上げるためにとても重要な役割を果たすのです。
英会話では疑問詞付きのオープンクエスチョンが便利
ひとくちに質問といっても、実は「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」などがあるのをご存知ですか? 細かく分類すると、その2種類以外にも、「チョイスクエスチョン(選択疑問文)」、「タグクエスチョン(付加疑問文)」、「インダイレクトクエスチョン(間接疑問文)」などもあります。
クローズドクエスチョンとは、相手の回答をYesかNoの2択で引き出す質問です。疑問詞が付いておらず、”Do you ~?” や “Are you ~?” などのシンプルな形で使われます。相手がYesかNoで答えるので、それ以上会話が発展しないため、クローズド(閉鎖的な)クエスチョンと呼ばれています。
一方、オープンクエスチョンとは、相手がYesとNoを使わず、自由な形式で回答できるタイプの質問です。基本的に、whatやhowなどの疑問詞が付いている質問は、オープンクエスチョンに分類されます。オープンクエスチョンの場合は、さまざまな答え方があって、そこから話がどんどん発展していきます。ですから、オープン(開放的な)クエスチョンと呼ばれています。
英会話を盛り上げていくためには、なるべくオープンクエスチョンを駆使することが重要です。クローズドクエスチョンばかりだと、答えはYesかNoの2通りしかないので、あまり会話が広がりません。その一方、オープンクエスチョンの場合は、答えのバリエーションが無限なので、会話の内容をどんどん膨らませることができます。
チョイスクエスチョン(選択疑問文)とは?
チョイスクエスチョン「選択疑問文」は、イエス、ノーで答えるわけではないですが、2つの選択肢のうちどちらかを選んで答えますが、どちらかを選ぶだけなので、会話はあまり発展しないです。
Aさん
Which do you prefer, chicken or fish?
訳)チキンと魚、どちらがいいですか?
飛行機の機内食で、チキンと魚の2種類から選ぶ場合にフライトアテンダントから聞かれる質問です。
Aさん
Would you like to go out or stay in?
訳)外出したいですか、それとも室内で過ごしたいですか?
タグクエスチョン(付加疑問文)とは?
タグクエスチョン(付加疑問文)とは、「~ですよね?」「~じゃないですよね?」という疑問文です。
「肯定文」+「否定文?」または「否定文」+「肯定文?」で作ります。付加疑問文は、確認のための質問だと言えます。
Aさん
It’s a beautiful day, isn’t it?
訳)素晴らしい天気の日ですね。
Bさん
Yes, it is.
訳)そうですね。
Aさん
You are coming with us, aren’t you?
訳)あなたも私達と一緒に来ますよね。
Bさん
Yes, I’m coming.
訳)はい、来ますよ。
タグクエスチョン(付加疑問)も YesかNoの返答になりますね。
インダイレクトクエスチョン(間接疑問文)とは?
インダイレクトクエスチョン(間接疑問文)とは、より丁寧に質問したいときやフォーマルな状況で使われます。
例えば、見知らぬ通りがかりの人に対して、トイレがどこか尋ねたい場合に、みなさんはどんな風に英語で質問するでしょうか?
Aさん
Where is the restroom?
訳)トイレはどこですか?
知らない人に上記のように尋ねるのは、あまりにもダイレクトで洗練されていない感じがしますよね。
Aさん
Excuse me, could you tell me where the restroom is?
訳)すみません。トイレはどこか教えていただけませんか?
見知らぬ人に話しかける時は、”Excuse me,”で話しかけて、その後に丁寧な間接疑問文を使って、トイレがどこか聞いてみましょう。
間接疑問文を使う場合、Could [Can] you tell me で始めて、その後に疑問詞を持ってきますが、疑問詞の後の語順が、主語 + 動詞にするのがポイントです。
間接疑問文を使う場合、Do you know + 疑問詞 + 主語 + 動詞 ? として、Do you know … から始めることもあります。
Aさん
Do you know what time the meeting starts?
訳)そのミーティングが何時に始まるか知っていますか?
Bさん
Yes, I do. It will start at 2 p. m.
訳)はい、午後2時に始まるでしょう。
次に、会話を広げていくためには、具体的にどんな質問が効果的なのか、次の見出しで詳しく確認していきましょう。
【シーン別】英会話に役立つ質問フレーズ集
ここでは、初対面の自己紹介や日常生活など、具体的なシーンごとに役立つ質問フレーズを確認していきます。
英会話で話を盛り上げたい人は、ぜひ参考にしてください。
初対面の自己紹介で使える質問フレーズ
ここでは、初対面の自己紹介で使える質問フレーズを確認していきます。
初対面のうちは、あまり踏み込んだ話題については触れず、相手の出身地や住んでいる場所などの情報を聞くのが適切です。
また、日本に来ている外国人相手であれば、「どうして日本に来たの?」と来日理由を尋ねると、そこから会話が広がっていくかもしれませんよ。
Where are you from?
訳)どちら出身ですか?
Where did you grow up?
訳)どちらで育ちましたか?
Where do you live now?
訳)今のお住まいはどちらですか?
What do you do?
訳)ご職業は何ですか?
What brought you to Japan?
訳)なぜ日本に来たのですか?
日常生活や趣味に関する質問フレーズ
ある程度会話が温まったら、日常会話に関する質問をしていくとよいでしょう。
暇なときには何をしているか、趣味は何かなどを尋ねて、共通の関心事が見つかれば、そこから更に仲を深めることができるはずです。
What do you usually do in your free time?
訳)暇なときは普段何をして過ごしますか
What are you interested in?
訳)どんなことに興味がありますか?
What is your hobby?
訳)趣味は何ですか?
What did you do during summer vacation?
訳)夏休みは何をしましたか?
How are you going to spend this weekend?
訳)今週末はどう過ごす予定ですか?
相手の意見を尋ねる質問フレーズ
会話の最中に判断に困ったシーンでは、相手の意見を尋ねてみるとよいでしょう。
自分の意見に対してYes、Noの返答が欲しい場合は “Do you~?” とクローズクエスチョンの形で聞くのもよいですが、漠然と相手の意見を聞きたい場合は、whatなどの疑問詞を付けて、オープンクエスチョンの形式で尋ねましょう。
What do you think about this?
訳)これについてどう思いますか?
Where do you think we should go?
訳)私たちはどこに行くべきだと思いますか?
What do you want to do next?
訳)あなたは次に何がしたいですか?
Do you agree with my opinion?
訳)私の意見に賛成ですか?
Do you have any ideas about this issue?
訳)この件について何か案はありますか?
相手の都合を尋ねる質問フレーズ
相手を遊びや飲み会などに誘いたいときは、日本語のときと同じく、相手の都合をまず確認するようにしましょう。
また、いきなり誘う場合には “Why don’t we ~?(~しませんか?)” や “How about ~?(~するのはどうですか?)” などと、相手が断りやすい聞き方で誘うのがおすすめです。
Do you have time after this?
訳)この後お時間ありますか?
Are you free this Saturday?
訳)今週の土曜日は空いてますか?
What is it convenient for you?
訳)いつがご都合よろしいですか?
Why don’t we go for a drink after work?
訳)仕事の後で飲みに行きませんか?
How about having a picnic this weekend?
訳)今週末ピクニックに行くのはどうですか?
これを尋ねるのはNG!避けた方がよい質問とは?
英会話で相手に質問をするのは、話を盛り上げるために非常に効果的です。しかし、質問なら何でもよいというわけでもなく、中には敢えて尋ねると失礼になったり、気まずくなったりするNG質問も存在します。
ここでは、特に気をつけたい2種類のNG質問と、なぜ尋ねてはいけないかの理由を確認していきます。
NG①:年齢に関する質問
日本と同様、英語でも初対面で年齢を尋ねるのは失礼にあたるので注意しましょう。
日本では相手が先輩か後輩かを気にして「おいくつですか?」と聞くこともありますが、英語圏ではそのような年功序列、および敬語の慣習がありません。そのため、親しくない間柄で年齢を尋ねることは、単なるプライバシーの侵害になってしまいます。
How old are you?
訳)歳はいくつ?
It’s rude to ask such a question to a middle-aged man you’ve just met.
訳)初対面の中年男性に対してそんなこと聞くのは失礼だよ。
NG②:宗教に関する質問
日本はいわゆる無宗教の人が多いですが、海外では何かしらの宗教を信仰しているのが普通です。
しかし、宗教は基本的に個人の自由であり、非常にプライベートなトピックなので、気心が知れないうちに尋ねるのは非常に失礼になります。そのため、「神を信じますか?」といった宗教に関連のある質問も、最初のうちはなるべく避けるようにしましょう。
Do you believe in god?
訳)神様って信じる?
Yes, I do. But why do you ask me?
訳)信じるけど、なんでそんなこと聞くの?
I don’t have any deep intentions.
訳)深い意図はないよ。
NG③:収入や財産に関する質問
相手の職業や趣味・関心に関する質問は問題ないですが、収入や財産に関する質問をするのは失礼です。
国籍や人種がどこであれ、相手の収入や財産に関する質問がするのは、避けるべきです。
日本では、クレジットカードを作成するときに、「あなたの年収はいくらですか?」や「お住まいは持ち家ですか、賃貸ですか?」と聞かれますが、それはクレジットカードで買い物をした時、支払い能力がどれぐらいあるかどうか確認するために聞いています。友人、知人に対してでも、年収はいくらか、財産・貯金はどれぐらいあるかといった質問をすべきじゃないですし、聞かれた側もなぜそんなことを聞くのだろうと考えてしまいます。
How much money do you make in a year?
訳)あなたの年収はいくらですか?
Why do you ask such a personal question?
訳)なぜそんな個人的な質問をするのですか?
I’m just curious.
訳)ただの好奇心です。
If I ask you the same question, would you like to answer it?
訳)もし私がおなじ質問をしたら、あなたはそれに答えたいですか?
No, I wouldn’t.
訳)いえ、答えたくないです。
まとめ
今回は、英会話を盛り上げるために使える質問フレーズについて、具体的なシーンごとに詳しく確認してきました。
積極的に相手に質問をすることで、会話のキャッチボールが円滑になり、より実りの多いコミュニケーションが実現できます。ただし、中には敢えて尋ねると失礼にあたる質問もあるので、あまり個人的なことには踏み入らないよう注意しましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!