「英語を話せるようになりたい」
「ペラペラでなくてもいいから英語でコミュニケーションをとりたい」

こんな風に考える人は、何からスタートすればいいのでしょうか?
この記事では「英会話ができるようになるには」をお題に、英語初心者をサポートできるよう様々な角度からみていきます。
どこから始めていいか分からないとお悩みの方、ぜひ最後までお読みくださいね。

英会話のための事前準備はゴール設定と心がまえの確認

事前準備にはフィジカルな準備だけでなく、心がまえも含まれています。
その2つの準備が整ったとき、すべきことが見えてきます。それぞれを詳しくみてみましょう。

ゴールの設定

自分が何のために英会話ができるようになりたいと考えるのか、皆さんはそのゴールが明確ですか?
英語に関しては国際語であることから、周りを見れば英会話学校も市販の教材も他のどんな言語よりも数が揃っています。とりあえず何かを始めるための環境が整っているんですね。そこで”人気の””売れてる”といった魅力的なキーワードに釣られて自分に向かない学習法に手を出し、挙句に続けることが苦痛になって挫折というストーリーが待ち構えています。
と言うのはちょっと大げさですが、ここで伝えたいことは自分主導の準備をする必要があるという点です。

そのために不可欠なのは、自分のための英会話のゴールを設定することです。
ゴールとは例えば以下のように、身近なものから将来の夢まで多岐に渡ります。

  • 外国人と友達になりたい
  • 外国人と交流がしたい
  • 海外個人旅行を楽しみたい
  • 好きなブランドの海外通販で買い物をしたい
  • 英語を活かした仕事がしたい
  • 海外に住みたい

英会話ができるようになると世界が広がることは間違いありません。目標を立てたら、そこに向かうためのブレイクダウンを行ない、小さな目標に分解していきます。分解することによって、具体的な取り組みができるからです。
それぞれの小目標を達成したことで得られるポジティブな感情、自分の成長した姿をイメージすることも次のステップへの足掛かりとなります。

心がまえの確認

さて、英会話ができるようになりたいと考えている方、フランスの細菌学者・パスツールの「チャンスは準備された心のみ降り立つ」という言葉をご存知ですか?チャンスを掴むかどうかは自分自身にかかっているという意味が込められていますが、準備された心、これが英会話にも当てはまります。

さて、英会話への心がまえって何でしょう。とりあえず勉強を始めることでないことは当然であり、もう少し明確な心がまえが必要です。
明確に一言で言えば、それは「積極性」になります。

これから始めることについては不安がつきものです。本当に英語が喋られるようになるの?正しい英会話ができないのでは?外国人と話すのちょっと怖いなぁ、などなど、皆さんも感じているかもしれません。この気持ちは重々承知しますが、正のスパイラルを起こすためにはこれらの不安を上回るポジティブな気持ちを持つことが大切です。
よからぬことを想像してしまうことから、英会話は始める前が一番ハードルが高いかもしれません。しかし今ここで、英会話学習における積極性のあるマインドに切り替えてください。

積極性をもった心がまえを具体的に述べましょう。英会話はコミュニケーションをするためのものだということを再確認してください。

  • 積極的にインプット&アウトプットする
  • 恥ずかしがらない
  • 間違いを恐れない
  • 勉強しただけ自分のものになっていくと信じる
  • 英会話をしている将来の自分を想像する

語学は継続が力になります。それは積極性をもった心がまえによって果たされます。やはり、「チャンスは準備された心のみ降り立つ」なんですね。小さな挫折は想定内として捉え、それ以上に英語を話している自分をイメージしてポジティブにやっていきましょう。

英会話に必要な要素とは?

英会話に必要な要素とは?

英会話とは、英語で話をやりとりすることであり、よってコミュニケーションをとるという意味になります。机上の勉強と違い、相手がいて自分がいるという状況です。

そこで必要とされるのは言うまでもなくスピーキング力です。しかし、話す能力だけあっても聞く力がなければ会話にはなりません。
従って、英会話に必要な要素とはスピーキング力とリスニング力の2つになるんですね。この2つの要素に積極性を加われば英会話力はアップしていきます。できれば、最初のうちから英語を日本語に翻訳せず、英語を英語で理解するようにすることがベストです。

スピーキング力とリスニング力の基となる能力

初心者がこれら2つができるようになるには、発音・中学生で習うある程度の英文法・単語や熟語が欠かせません。これらは英文を作る上で基本になるからです。
たまに触れる英語に外国人がナチュラルなスピードで話すとまったく聞き取れない〜と落ち込むことってよくあります。スピーキング力とリスニング力にはネイティブの発音、日頃使われる単語や熟語、それらを文にするための英文法無しでは不可能なのです。発音に関しては単語と単語がつながったリエゾンにも慣れていく必要があります。

英会話学習の正しい順序

英会話学習の正しい順序

初心者が英会話の学習を始めるとき、どのような順序で進めていくべきでしょうか?

すべきことを大きく2つに分けると以下になります。

  • 発音・英文法・単語や熟語の学習
  • 英会話のインプット&アウトプット

発音・英文法・単語や熟語の学習

発音に関しては次で詳しく解説し、ここでは英文法・単語や熟語の学習について紹介します。

最初から難しい単語や英文法を覚える必要はなく、中学生が習う範囲から徹底的におさらいします。英文法は、主語+動詞+目的語などの基本5文型や肯定文と疑問文の作り方などを確実に学びます。
学ぶ方法ですが、無料アプリでゲーム感覚にするのも良し、参考書と問題集でするのも良し、これらを合わせて使うやり方もおすすめです。

英会話のインプット&アウトプット

発音・英文法・単語や熟語の学習を進めるなかで、ぜひそれらを実際に使う機会が必要になります。これまでの日本の英語教育の弱かった面を続けてしまうと英会話の上達が感じられず、自信を失ってしまう可能性があるからです。

そこで、外国人と会う機会が必要になります。オフィスやプライベートで外国人の知り合いがいる人、いない人と分かれるところでしょう。いない人は地元の英会話サークルに参加したり、オンライン英会話の利用を検討することをおすすめします。

基本を学びながら、勉強したことを使える機会作り、この2本立てで学習を進めていきましょう。

「発音」の勉強は?

「発音」の勉強は?

日本人にとって英語の発音は難しいですね。

筆者はイギリス在住17年になりますが、それでもたまに言ったことが伝わらないことがあります。車酔いしやすい息子がスクールトリップに行くのでBootsというドラッグストアで酔い止めを買おうとしたのですが、これが数回言っても伝わりません。そこで「ほら、スクールトリップでコーチに乗ると気分が悪くなって、そういう時に飲む薬よ」という説明をして無事に購入することができました。相手によっては伝わらない、発音を学ぶ大切さを感じました。

さて、発音の勉強はコミュニケーションに必須です。
しかし、周りに日本人ばかりでどうやって勉強すればいいのでしょう。映画やドラマ、動画を利用するのもおすすめですし、学習ということではディクテーションというトレーニング法があります。

ディクテーション

ディクテーションとは、聞いた英語を一語一句書き取っていくトレーニングを指します。英語の音声を聞き、聞こえてきた全てを書き出します。聞こえなかったところ、間違って聞き取ったところなどを英文で確認し、この作業を繰り返します。最後には音声すべて聞き取れるようになったり、リエゾンにも慣れていきます。同時に、自分も音声を真似しアウトプットしていくことでネイティブの発音に近くしていきます。
簡単な音声から始め、パーフェクトな結果が出たらまたレベルを上げて繰り返していきましょう。

在英日本人の英会話力

イギリスに住んでいると英語ペラペラなんでしょうと思われがちかもしれません。ところが、その人の環境によっては英会話力に差がつく現状があります。
例えば、パートナーが日本大好きで日本語を話せる人かつロンドンの日本企業で働いている人、一方、家庭では英語のみでかつ海外の企業で勤める人、これだけでも環境の違いが大いにあります。もちろん、前者も生活するのに必要な英会話力を持っています。それは、使わなければいけないところに身を置いているからです。子どもがいれば、学校と英語でのやりとりも多く発生します。

英会話はインプットだけしていてもなかなか上達は難しいです。しかし、インプットとアウトプットができる状態にすることで日本人でも英語のコミュニケーションができるようになっていきます。
日本にいながら英会話の勉強をするのであれば、その点を強く意識した学習をおすすめします。

まとめ

本記事では、日本に住む日本人が英会話ができるようになるためのヒントをお届けしました。

毎日コツコツが辛くなるのは、上達した自分を感じられなくなるときです。アプリなど独学で基本を学ぶだけでなく、インプットしたものをアウトプットする機会があればこそ、英会話の醍醐味を実感します。そもそもの目的”外国人と英語で話せた!”ということになるからです。そのような機会では、間違ってもいいくらいの気持ちで積極性を持ってしゃべってみてください。

「チャンスは準備された心のみ降り立つ」、皆さんが英語の会話が楽しいと思える日は近くきますよ!