英会話を習っている人にとって、英語での自己紹介は避けては通れないものです。
皆さんは実際に使うフレーズだけでなく、どのように好印象を与えられるか、避けるべき話題まで自己紹介をするときのコツを知っていますか?

この記事では自己紹介の英会話シーンで使える基本的な英語表現に加え、好印象を与えるヒントまで紹介します。

英語の自己紹介の流れと便利なフレーズ

英語の自己紹介の流れと便利なフレーズ

自己紹介は自分のことを初対面の人に理解してもらうためのチャンスです。そのため自分のこととは言え、何を話すか準備をすることが大切になります。

自己紹介の流れ

どんなことを話すか、またどの順番で伝えれば良いのか、自己紹介には基本的な流れがあります。主に以下の5項目を準備します。

  • 名前
  • 出身
  • 仕事や学校
  • 趣味
  • 特技
  • 専門分野

日本人同士なら年齢について言うかもしれませんが、外国人との会話では特に必要としません。

流れにそって使える英語フレーズを紹介

簡単な挨拶をした後、上で述べた5項目を英語でどう話すのか、さっそく例文とともに紹介しましょう。

・名前

以前はMy name is XX.のフレーズが定番だった感がありますが、I’m XX.のほうがネイティブの間ではよく使われています。いきなり名前を言うのではなくHi, のような挨拶をつけましょう。一言短い挨拶を入れるかどうかで、相手に与える印象が変わってきます。

Hi, I’m Taro.(こんにちは。タロウです。)

・出身

海外の人と話すときにはどの国の出身か伝えます。相手が日本のことを知っているときは日本のどの都市なのかといった質問も聞いてくる可能性が大きくあります。

Aさん
I’m from Japan.
訳)出身は日本です。
Aさん
I’m from Kyoto, Japan.
訳)日本の京都出身です。

・学校や仕事

学生なら学校、社会人であれば仕事が生活をする上で大きいため、自己紹介にはその点をぜひ入れましょう。

学生の場合:

Aさん
I’m a high school student.
訳)高校生です。
Aさん
I’m a first year/a second year/a third year university student.
訳)大学1年生・2年生・3年生です。
Aさん
I’m taking an architecture course at a University in the UK.
訳)イギリスの大学で建築のコースを受講しています。

社会人の場合:

Aさん
I’m working for SS company in Tokyo.
訳)東京のSS社に勤務しています。
Aさん
I’m working for SS company as an engineer.
訳)私はSS社でエンジニアとして働いています。

例文のように、どこどこの企業でというときには前置詞forを、職種を伝えるときはas(~として)を使いましょう。

・趣味

名前、出身、学校や仕事について自己紹介した後、どんなことを趣味として楽しんでいるのかを話せるとその人のことが相手に伝わります。相手との共通点を発見したり、会話が盛り上がる可能性がある話題です。
この際、my bobby is…ではなく、I like ○○ing. / I love ○○ing. / I enjoy ○○ing.といった言い方にすると自然な英会話になります。

Aさん
I love playing the piano.
訳)ピアノを弾くのが好きです。
Aさん
I love baking and enjoy baking once a week.
訳)お菓子づくりが好きで、週に1回は焼いているんですよ。
Aさん
I enjoy watching any type of sports.
訳)スポーツの種類を問わず、観戦するのが好きです。

・特技

日本人は自分がどんなことを得意としているかあまり誇らしげにしないところがありますが、外国人はその辺を臆することなく自然に話題にします。特別なものでも構いませんので、英会話での自己紹介は人よりうまくできる特技を伝え、会話をしていて楽しい人ということをアピールしましょう。
この場合、I’m skilled at/I’m good at/I’m greatなどで表現できます。また、苦手なものについて述べるのもキャラクターが理解されますね。

Aさん
I’m skilled at DIY.
訳)日曜大工が得意ですよ。
Aさん
I’m good at making people laugh.
訳)人を笑わせるのが得意なんです。
Aさん
I’m not good at drawing and singing.
訳)絵を描くのも歌うことも苦手なんですよね。

・専門分野

 

自己紹介をする場が、プライベートなのかビジネスなのかにもよりますが、自分の専門分野についても言及しましょう。特技とはまた少し違った意味あいで、高校や大学、職場での専門についても伝えます。高等教育以上を受けている人の場合、特技は飛ばして、専門分野だけを伝えるというのもありです。

自分の専門分野を伝える表現としては、”My specialty at … is (was) 〇〇. か、または “I specialize(d) in 〇〇 at … が使えます。

Aさん
My specialty at university is computer science.
訳)大学での私の専門は、コンピュータサイエンスです。

Aさん
I specialized in psychology at university. In particular, I studied criminal psychology with great enthusiasm.
訳)私は大学で心理学を専門としていました。特に、犯罪心理学についてとても熱心に研究しました。

Aさん
My specialty at work is immune care. Even if an infection spreads, if you have a strong immune system, you will be less likely to get infected.
訳)職場での私の専門は、免疫ケアです。たとえ感染症が広がっても、強い免疫機能を持っていてれば、感染しづらくなるでしょう。

英語の自己紹介で好印象を与えるコツ

英語の自己紹介で好印象を与えるコツ

実は海外のウェブサイトでは、社交性を高める理想的な方法として自己紹介があり、練習することが大切だと書かれています。効果的な方法を知っていれば、ビジネスでも社交の場でも第一印象を良くすることができるというのです。

好印象を与えるコツとしては、自分のことを知り話したい内容をきちんとまとめておき、相手の目を見て明るい表情で伝えることが重要になります。自分のことなのに一言二言しか伝える内容がないと聞く相手にとっては印象が悪くなってしまいます。また、一対一の場面でなく、数名以上いるグループでの自己紹介では、意識して全体を見回すような喋り方がおすすめです。

英語の自己紹介で避けるべき話題

自己紹介をする相手とは初対面した人です。これらのシーンではタブーな話題を避ける必要があります。では、外国人とのやりとりで避けるべきトピックとはどのようなものなのでしょう?

避けるべき話題とは、基本的にはプライベートに大きく関わるものになります。会う回数が増えていき、親しさの度合いが増していけば話は変わってきます。

その上でぜひ避けるべきものは大きく2つです。それが、宗教と政治になります。
多国籍の人々が住み生活する海外の環境では、宗教の数も多くなります。歴史的背景などを理解していない場合は特にトラブルになる可能性があります。わざわざ自分の宗教について自己紹介で述べる必要もありません。

そして政治もタブーになる場合があります。しかし、政治については親しくなっていけば日本人同士よりも活発に議論などが展開されることもあり、あくまでも初対面という状況では避けるという意味になります。

宗教も政治も、それぞれの個人特有でありプライベートに大きく関わるという点で初めて会った人にはあえて伝えることではないと捉えましょう。

【回答編】質問に答える

英語の自己紹介で好印象を与えるコツ

自分で自己紹介をすると相手から質問を受けることもあるでしょう。話し相手から何かを聞かれるということは自己紹介がうまくいっている証拠ですし、自分のことですから、そんなときでもサクッと回答できるようにしたいですね。

出身地について質問されたとき

外国人が日本に興味を持っている場合、日本出身と言ったときにいくつか質問されることがあります。自分の国について聞かれれば嬉しいですし、その質問を使って相手とその出身国についても聞いてみることができます。

Aさん
Where do you recommend if I go to Japan?
訳)私が日本に行くならどこがおすすめですか?
Bさん
I recommend Okinawa if you like the beach, and Hokkaido if you like winter sports and seafood!
訳)ビーチが好きなら沖縄、ウィンタースポーツや海の幸が好きなら北海道がおすすめですよ!

 

Bさん
I recommend Kyoto or the traditional downtown areas of Tokyo if you are interested in Japanese traditional culture.
訳)日本の伝統文化に興味があるなら、京都か東京の下町エリアがおすすめです。

 

Aさん
I’m interested in Japanese traditional culture as well as urban areas in Japan. But I don’t like crowded places.
訳)私は日本の伝統文化にも都市部にも興味があります。でも、混んでいる場所は好きじゃないです。
Bさん
Then, I recommend you visit Tokyo. Because you can enjoy traditional Japanese culture in the traditional downtown areas such as Asakusa, and savor the urban atmosphere in Roppongi, Ginza and Shibuya.
訳)そしたら、東京を訪れることをおすすめします。なぜなら、浅草のような伝統的な下町エリアでは伝統的な日本文化を楽しむことができ、六本木、銀座、渋谷では都会的な雰囲気を満喫することができるので。

 

recommend(勧める)を使って、おすすめをいろいろ挙げてみてください。

自分が話している相手も自己紹介するでしょうから、その人の好きなものに合わせて、おすすめの場所を変えてみましょう。多様化の時代ですし、自分の興味のないものや場所をおすすめされても、あまり興味を示さない人もいるでしょう。

仕事や学校について質問されたとき

社会人同士であれば仕事について質問される可能性が高くなります。

Aさん
Where is your office?
訳)オフィスはどこですか?
Bさん
My office is in Omotesando.
訳)オフィスは表参道です。
Aさん
Do you like your job?
訳)仕事は好きですか?
Bさん
Yes I do because I always wanted to work as an English translator.
訳)はい、そうですね。もともと英語の翻訳家として働きたいと思っていましたから。

家族について質問されたとき

少しソフトな話題として家族についても聞かれることを想定しましょう。

Aさん
How many people are in your family?
訳)ご家族は何人ですか?
Bさん
There are five including me.
訳)私を入れて5人です。
Aさん
Do you have any siblings?
訳)ご兄弟はいらっしゃいますか?
Bさん
Yes I have one brother.
訳)はい、兄が1人います。

 

【応用編】好印象を与える

【応用編】好印象を与える

最後に、自己紹介で相手に好印象を与える会話ができるような例を紹介します。その人と出会えたことが嬉しいという気持ちを持ち、その感情を言葉に出すことによって相手がそれを受け止め、あなたに好印象を持つことになります。日本語以上に英語ではどんどん表現してみましょう。

Aさん
I’m glad I met you today.
訳)今日はあなたに出会えてよかったです。
Aさん
I really enjoyed chatting with you. I don’t feel like I met you today for the first time.
訳)本当におしゃべりが楽しかったです。今日初めてお会いしたという気がしませんよ。
Aさん
We have a common interest in playing tennis. I wonder if we can play together.
訳)テニスという共通の興味があるんですよね。一緒にできないかな。
Aさん
Hope I will see you again soon.
訳)また近いうちにお会いできることを願っていますね。
Aさん
It was nice meeting you today.
訳)今日はあなたに会えて良かったです。
Aさん
I was really happy to learn that we have the same hobby.
訳)私たち、同じ趣味を持っていることを知って、本当にうれしかったです。
Aさん
I was really happy to find that we have the same hobby. If you have a chance to come to my neighborhood, please contact me in advance.
訳)私たち、同じ趣味を持っていることを知って、本当にうれしかったです。もし私の近所に来る機会があれば、ぜひ事前に連絡してください。
Aさん
Here is my business card.  I may not be able to answer a phone call, but I will be able to reply to text messages as soon as possible.
訳)私の名刺です。電話には出られないかもしれないけど、テキストメールにはなるべく早く返信できると思います。
意気投合して心を許した人には、自分の名刺などを渡しましょう。相手も名刺を渡してくれるかもしれません。初対面でも、意気投合した人とはまた会えるように種をまいておきましょう。
そういった種まきが友人やビジネスでのネットワークを広げるコツです。

まとめ

この記事では、英会話で初対面の相手に自己紹介をするときに使えるフレーズを紹介しました。自己紹介の流れに沿って、使えるフレーズをたくさん紹介したので、ぜひ英語での自己紹介の際に活用してみてください。

また、外国人とのやり取りで避けたいトピックや好印象を与える表現も知っておけば、自己紹介がスムーズにできるようになります。

第一印象は大切です。自分のことを英語でしっかり説明できるようにしておきましょう。