年々英語力が重視されている現代、子供にも早いうちから英語を学ばせたいという方も多いでしょう。
しかし、ひとくちに英会話といっても様々な選択肢があるため、どのような方法で学ばせればよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、子供の英会話学習について、代表的な3つの方法の特徴や違い、それぞれを選ぶポイントについて、詳しく確認していきます。
これから子供に英会話を習わせようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
子供に英会話を学ばせることに意味はある?ない?
子供に英会話を学ばせることには、非常に大きな意味があります。その主な理由は「英語耳は子供のうちに養われるから」です。
英語耳とは、英語の音を聞き取れる能力のことです。私たち大人が未経験の状態から英語耳を作るとなると、多大な時間と労力が必要となります。また、努力をしたからといって完璧な英語耳になるとは限らず、ネイティブなど英語のプロと比べると、聞こえる音には限界があることも多いです。
その一方、子供の耳は柔軟なので、英語の音にも短期間で慣れることができます。一般的に、人間の耳が特定の言語の聞き取りをできるようになるのは、1歳~7歳までの期間だといわれています。そのため、この期間中に日本語に加えて英語の音にも慣らしておけば、その後の人生でも活きる英語耳を養うことができるのです。
子供に英会話を習わせる選択肢3選
子供に英会話を習わせるには、大きく分けて以下3つの選択肢があります。
- 英会話教室(英会話スクール)
- 英会話本(参考書)
- オンライン英会話
これら3つの学習方法には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあるため、詳細を理解したうえで子供に合った方法を選ぶことが大切です。
それぞれの詳細や選ぶうえでのポイントについては、次の見出しから順に確認していきましょう。
子供向けの英会話教室(英会話スクール)を選ぶポイント
子供に英会話を学ばせたい場合、多くの人がまず選択肢として挙げるのが英会話教室(英会話スクール)ではないでしょうか。
ここでは、子供が効率的かつ楽しく英語を学べるよう、英会話教室を選ぶうえでのポイントを4点確認していきましょう。
ポイント①:通いやすい場所にあるかどうか
子供を通わせる英会話教室は、自宅から通いやすい場所にあることが大前提です。
大人であれば教室に自分で通うのが普通ですが、子供が通う場合は、親御さんが送り迎えを行う必要があります。そのため、距離が遠くて通いにくい教室を選んでしまうと、送迎の手間と時間が余計にかかってしまいます。
最近では、駅前だけでなく住宅街などに拠点を構える小規模な英会話教室も存在するので、まずは自宅周辺に英会話教室がどれくらいあるかを確認してみるとよいでしょう。
ポイント②:子供向けのコースが開講されているかどうか
英会話教室を選ぶ際は、コースの詳細を確認し、自分の子供のレベルに合ったコースがあるかどうかをチェックすることも大切です。
ひとくちに英会話スクールといっても、大人向けから子供向けまで、様々なコースが存在します。中には、ビジネス英会話など大人向けに特化した教室も存在するので、子供の英語学習には不向きな可能性も考えられます。
自宅からの距離が近い、料金が安いなどの理由だけで教室を選ばないよう、必ず子供向けコースの有無を確認するようにしましょう。
ポイント③:講師が外国人か日本人か
子供が通う英会話教室は、講師が外国人なのか日本人なのかも要チェックポイントです。
講師がネイティブなどの外国人だと、流暢な本場の英語を学ぶことができるでしょう。その一方、日本語がまったく通じない環境が子供のストレスに繋がる可能性もある点には注意が必要です。
講師がバイリンガルの日本人の場合は、万一の際に日本語で対応してもらえたり、細やかな気配りをしてもらえたりなどのメリットが得られます。その一方、日本人だからと日本語ばかりで会話してしまい、なかなか英語力が伸びなくなってしまうリスクも考えられます。
このように、講師が外国人か日本人かは、それぞれにメリット・デメリットが異なるので、子供の個性や学習の目的などに応じて選ぶことが大切です。
ポイント④:レッスン料金
子供が通う英会話教室は、週に何回通うのかにもよりますが、レッスン料金も考慮に入れないわけにはいきません。
講師がアメリカ人やイギリス人など英語のネイティブスピーカーの場合、やはりレッスン料金が跳ね上がります。「幼児のうちに英語耳を見に付けさせたい」という願望から、発音が完璧なネイティブスピーカーを選びたくなるのも分かりますが、毎月のレッスン料金をできるだけリーズナブルに抑えたいところです。
講師がバイリンガルの日本人やフィリピン人などの場合、少し料金がリーズナブルになることもあるので、英会話教室にかけられる予算も考慮に入れて、英会話教室を選びたいですね。
子供向けの英会話本(参考書)を選ぶポイント
「子供に英会話を学ばせたいけれど、教室に送り迎えする余裕がない…」、そんな方にはご自宅でできる英会話本(参考書)での学習もおすすめです。
ここでは、子供の英会話学習用の本を選ぶうえで、意識しておきたい3つのポイントを確認していきましょう。
ポイント①:イラストが豊富か
子供向けの英会話本を選ぶ際は、なるべくイラストが豊富な教材を選ぶようにしましょう。
子供にとって、文字ばかりの本を読み進める勉強は、大人以上に苦痛に感じられることが多いです。しかし、かわいらしいカラフルなイラストが掲載されていれば、絵本を読むように楽しく英語を学べます。
そのため、英会話本を購入する際は、レビューなどを見ただけで即決せず、必ず中身を確認してから選ぶようにしましょう。
ポイント②:音声素材は付属しているか
子供向けの英会話本を購入する前に、CDやMP3などの音声素材が付属しているかどうかは、必ず確認しておきましょう。
子供の英会話学習で最も重視されるべきは「音」です。本での学習だけだと英語の音に触れる機会が減ってしまいがちなので、音声素材が付いていることは必須事項と言ってよいでしょう。
最近ではCDやMP3といった音声データだけでなく、内容に即した動画解説が付いているものもあります。サンプル音声や動画がインターネット上で視聴できる場合もあるので、気になる教材があればぜひ試してみましょう。
ポイント③:内容が子供のレベルに合っているか
子供向けの英会話本といっても、幼児向け・小学生向け・中学生向けなど、様々なレベルのものが市販されています。そのため、実際に購入する前に、その本が子供の学習レベルに合っているかチェックするのを忘れないようにしましょう。
子供が本で英会話を学ぶなら、難しすぎるものはNGです。内容が難しいと飽きが生まれてしまうので、継続的に勉強ができなくなってしまいます。
そのため、子供向けの英会話本を選ぶ際は、ちょっと簡単すぎるかと思われるくらいがベスト。簡単な英会話本でまずは英語に触れることに慣れさせ、徐々にレベルを上げていくとよいでしょう。
子供向けのオンライン英会話を選ぶポイント
子供を英会話教室に通わせるのが難しく、英会話本の学習では集中しにくい場合は、オンライン英会話を利用するのがおすすめです。
オンライン英会話なら、自宅にいながらにしてプロ講師によるレッスンが受けられるので、手軽かつ効率的、そして楽しい英語学習が実現します。
ここでは、子供に利用させるオンライン英会話を選ぶ際、重視したいポイントを4点確認していきましょう。
ポイント①:1回のレッスン時間の長さ
子供向けのオンライン英会話を選ぶ際は、1回のレッスン時間の長さは必ずチェックしておきましょう。
子供は長時間集中力を持続させるのが難しいので、50分などのボリュームがあるレッスンは向いていません。反対に、10分などの短すぎる時間では、せっかくレッスンを受けても充分な学習効果が得られない可能性があります。
そのため、子供向けのオンライン英会話は、年齢によって15分や25分~30分程度の長さのレッスンを展開しているサービスを利用するのがおすすめです。
ポイント②:子供向けコースの有無
子供向けのオンライン英会話を選ぶ際は、子供に特化したコースが用意されているかどうかを確認しておきましょう。
オンライン英会話の中には、大人か子供かにかかわらずフリートーク中心で、特別なカリキュラムなく会話だけを楽しむタイプのサービスも存在します。そのようなサービスだと、英語に慣れるという意味ではよいものの、英語力を体系的に伸ばすのは難しくなってしまいます。
そのため、オンライン英会話を選ぶ際は「幼児コース」や「小学生コース」など、子供の学習レベルに応じたコース分けがされているサービスを選ぶようにしましょう。
ポイント③:講師の国籍
英会話教室の場合と同様、子供向けのオンライン英会話を選ぶうえでも、講師の国籍は重要ポイントです。
アメリカ国籍やイギリス国籍などのネイティブ講師の場合は、本場の流暢な英語に触れられるメリットがありますが、子供が外国人を怖がってしまう可能性があります。
その一方、日本人講師なら子供が安心してレッスンを受けられますが、顔が日本人であるため、日本語ばかりで英語を話そうとしなくなるリスクが考えられます。
その点、フィリピンなどのアジア国籍の講師の場合は、きれいな発音の英語が学べ、子供もある程度の緊張感を保ってレッスンを受けられるので、効率的な学習が期待できるでしょう。
ポイント④:レッスン料金と費用対効果
子供向けのオンライン英会話を選ぶうえでも、それが持続可能かを考える必要があるので、レッスン料金も重要ポイントの1つです。
英会話は週1回で数ヵ月続けただけでは、なかなか成果が出ません。週2回以上、数年続けて初めてその成果が表れるので、できるだけリーズナブルなオンライン英会話を選びたいところです。
子供向けのオンライン英会話でも、英会話教室と同様に、アメリカ国籍やイギリス国籍のネイティブ講師の場合は、料金が高めです。
一方、フィリピンなどのアジア国籍の講師の場合、かなりリーズナブルなレッスン料金が設定されています。
必ずしも料金が高ければ良いレッスンとは限りません。レッスンの受講頻度やプランの充実ぶりも考慮に入れて、子供向けオンライン英会話を選ぶことが重要です。
幼児のうちは、おうちで過ごす時間も長く、学校の宿題もあまりないでしょうから、ぜひ幼児のうちに費用対効果の良いオンライン英会話で、子供の英会話力を伸ばしてあげましょう。
Kiminiオンライン英会話の幼児英語プラン
学研 Kiminiオンライン英会話にも幼児プランがあります。未就学のお子様におすすめの幼児英語プランについて紹介します。
幼児英語プランは、「学研の幼児ワーク」を使って親子でいっしょに取り組む、4、5歳向けの英会話コースです。
単なる英会話レッスンではなく、英語に「知育」の要素を取り入れた「英語 ✖ 知育」のオリジナルメソッドです。「学研の幼児ワーク」を使用し、英語で「ちえ」や「たしざん」の知識を身に付けていきます。
4,5歳の幼児が一つの物事に集中できる時間は短く、同じことを長時間行うと、対象に興味を失ったり、嫌いになってしまう、ということはありがちです。そのため、幼児英語プランは、レッスン時間が15分に設定されています。
15分は短すぎるとお感じになるかもしれませんが、4、5歳のお子様の集中力や興味を持続させ、「もっとやりたい!」と思わせるのにベストな時間設定と考えられています。
また、このコースは親子でいっしょに受講するレッスンです。お父さんやお母さんが楽しそうに講師とやり取りを行っている姿を見て、きっとお子さんも自分もやってみたいというやる気が出るでしょう。
15分のレッスンの中で、幼児を飽きさせないように、「英語って楽しい!」と思わせる工夫が随所に盛り込まれています。「はじめのあいさつ」→「シチュエーションのイラスト」→「クイズ&ゲーム」→「歌&手遊び」→「幼児ワークタイム」→「お別れのあいさつ」の流れて、少しずつさまざまなことをこなしていきます。
「歌&手遊び」については、レッスン内で講師と一緒にうたう歌を、振り付け付きで収録した歌動画を事前に見て予習しておきます。
幼児英語プランにご加入いただいて、幼児英語4歳コースや幼児英語5歳コースを受講していただく流れになります。
幼児英語4歳コース
幼児英語4歳コースは全100レッスンで、人気書籍「学研の幼児ワーク 4歳 ちえ/たしざん」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジした、「知育+英語」の力を伸ばす親子英会話コースです。このコースの受講には、上記で説明した幼児プランへのご加入が必要です。
幼児英語5歳コース
幼児英語5歳コースも全100レッスンで、人気書籍「学研の幼児ワーク 5歳 ちえ/たしざん」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジした、「知育+英語」の力を伸ばす親子英会話コースで、幼児プランへのご加入が必要です。
Kiminiオンライン英会話の小学生向けコース
幼児英語プランを卒業して、小学生になったら、小学生コースも用意されています。
小学生向けコースは、小学生の英会話1から小学生の英会話4まで、4つのコースがあります。
「小学生の英会話1・2」では、英語に親しみながら、簡単な単語やフレーズを音で覚えていき、英語学習の基礎を固めていきます。小学3年生からを対象としています。
「小学生の英会話3・4」は、学研から出版されている人気書籍「小5英語がばっちり身につくレッスン」「小6英語がばっちり身につくレッスン」を、オンラインレッスンに適した形にアレンジしたコースです。
まとめ
今回は、子供が英会話を学ぶ際の選択肢について、「英会話教室」「英会話本」「オンライン英会話」の3種類を例にとって解説していきました。「子供向けオンライン英会話の選ぶポイント」についても詳しく解説したので、ぜひ参考にしてください。「英会話教室」と「英会話本」または「オンライン英会話」と「英会話本」を組み合わせるのもおすすめです。
ひとくちに子供の英会話といっても、子供の年齢や求める英語力、何より子供の好みによって、適切な学習方法は異なります。
オンライン英会話は、家にいながら気軽に受講できるので、近年利用する人がますます増えています。特に、子供向けのオンライン英会話は、天候にも左右されることがなく、確実に受講できるのでおすすめです。
今回ご紹介したことを参考に、子供に合った学習方法を選び、楽しく英語が学べる環境づくりをしていただければ幸いです。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!