社会人になってから英語の必要性を強く感じ、「英語を話せるようになりたい」という気持ちが高まった人も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ英会話を始めようにも、どんな勉強法を選べばいいのか、何に注意して勉強すればいいのかわからず、悩んでいる人もいるかと思います。

そこで今回は、「社会人の英会話」をテーマに、英語を学ぶことで得られるメリットから、具体的な勉強法の種類、学習するうえで注意すべきポイントなどについて、詳しく解説していきます。

これから英会話を始めようと思っている社会人の方は、ぜひ参考にしてください。

社会人から始めても英語が話せるようになる?

結論から言うと、未経験の状態で社会人から英会話を始めたとしても、充分に英語力を高めることが可能です。

英語が話せるようになるために必要なのは、絶対話せるようになるという高い目的意識と、日々英語学習にコミットすることの2点です。そのため、忙しい社会人であっても、これら2点を忘れずに勉強を続ければ、誰でも英語を武器にすることができるでしょう。

社会人が英会話を学んで得られるメリットとは?

社会人が英会話を学んで得られるメリットとは?

社会人が英会話を学ぶことには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、代表的な3つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。

メリット①:キャリアアップ・収入アップに繋がる

社会人が英語力を身につけると、ビジネスでのキャリアアップや収入アップが期待できます。

近年のビジネスでは、業種を問わず日本国外とのやり取りが当たり前になっています。それゆえ、社内公用語を英語に切り替える企業も年々数を増やし、英語ができるか否かで仕事内容に大きな差が生まれます。

また、それに伴って英語力と収入の間にも正の相関関係があり、2016年に株式会社キャリアインデックスが実施した調査によると、年収700万円以上の人の約半数(48.7%)が、英語での日常会話や読み書きができると回答しています。

年々グローバル化が進むビジネスの現場において、この傾向は今後さらに強まっていくことが予想されます。

参考:「英語力と年収は密接な関係あり。年収700万円以上の人は約半数が英語での日常会話や読み書きが出来ると回答」年収・転職 実態調査 vol.7:キャリアインデックス|CAREER INDEX マガジン

メリット②:得られる情報の量が増え、鮮度が増す

社会人が英会話を身につけると、ビジネスでの情報収集の効率が上がり、得られる情報量やスピードが飛躍的にアップします。

世界規模で見ると、ビジネスの現場で最も多く使われている言語は日本語でも中国語でもなく、英語です。そのため、市場調査のデータや大手企業の声明など、重要な情報はたいてい、英語で発信された後で他言語に翻訳されていきます。

そのため、英語力を身につけた社会人なら、重要なビジネスニュースを1次ソースの段階でキャッチできるので、より広範囲かつ迅速な情報収集が実現します。

メリット③:海外旅行をより楽しめる

社会人にとっての英語力は、ビジネスだけでなく、海外旅行での息抜きにも大きく役立ちます。

せっかく海外に旅行に行っても、現地の人々と意思疎通ができなければ、そこで得られる楽しみが半減してしまうでしょう。

しかし、英語は世界共通語であり、アメリカやイギリスなどの英語圏の国だけでなく、ヨーロッパやアジアなどの非英語圏の国々でも、英語さえあれば多くの人とコミュニケーションを取ることができます。

これまで海外旅行時ツアーガイドなどに頼っていた人は、この機に英語を身につけると、より海外の魅力を感じられるはずですよ。

社会人が英会話を勉強する方法は何がある?

社会人が英会話を勉強する方法は何がある?

英語が話せるようになりたい社会人にとって、どのような勉強法を選ぶかは重要なポイントです。

ここでは、社会人が利用しやすい英会話の勉強法を4種類ご紹介します。それぞれに特徴やメリット・デメリットが異なるので、ご自身に合った方法を選びましょう。

方法①:参考書

社会人が英語を勉強する方法の1つ目は、参考書を使った勉強です。

参考書を使うメリットは、自宅やカフェ、通勤途中の電車内など、好きな場所で英語を学べる点です。また、中学英語がおぼつかない状態の人は、参考書で一気に基礎を学び直すのもよいでしょう。

その一方、参考書での学習は知識のインプットに偏りがちというデメリットもあります。英語でコミュニケーションを取るためには、スピーキングやライティングなどでアウトプットも充分に行う必要があるので、不足する場合は他の勉強と併用することをおすすめします。

方法②:英会話スクール(英会話教室)

社会人が英語を勉強するなら、英会話スクール(英会話教室)に通うのも1つの手でしょう。

英会話スクールで勉強する最大のメリットは、プロの講師による高品質なレッスンを受けられる点です。カリキュラムや教材などもしっかり指定してもらえるので、効率的に英語力を伸ばせるでしょう。また、独学だと不足しがちなアウトプット機会が多く取れる点も魅力です。

その一方、英会話スクールは入会金や月謝などの費用が高い点がデメリットとして挙げられます。学習効率の高いマンツーマンレッスン(プライベートレッスン)を選んだ場合、月に数万円~十数万円のコストは覚悟しておいた方がよいでしょう。

方法③:英語コーチング

社会人が英会話を効率的に学ぶなら、英語コーチングという選択肢もあります。

英語コーチングとは、専任のコンサルタントをつけ、短期間で集中的に行う英語学習のことです。校舎を構える通塾型の英語コーチングに加え、最近ではオンラインで使える英語コーチングも増えてきました。

英語コーチングのメリットとしては、それぞれのニーズに合った学習計画を立てたり、レッスン時間以外でも質問に答えてもらえたりなど、手取り足取り指導してもらえる点が挙げられます。

ただし、英語コーチングは英会話スクールと同様かそれ以上に費用が高額な点がデメリットとして挙げられます。また、短期間で集中的に学ぶため、毎日数時間は英語学習に割く時間が必要となります。

方法④:オンライン英会話

手軽かつリーズナブルに英語を学びたい社会人には、オンライン英会話が非常におすすめです。

オンライン英会話とは、インターネットを利用した英会話スクールのことで、スマホやPCさえあれば、誰でも利用することが可能です。

オンライン英会話のメリットは、いつでも好きなときに、どこでも好きな場所で英語を勉強できる点です。1回のレッスンも25分程度からと短尺なので、隙間時間を利用した学習にも適しています。

また、オンライン英会話はスクールやコーチングなどと比べて、費用が大幅に安い点も魅力的。たとえば、学研のオンライン英会話「Kimini英会話」では、月額1,210円(税込)からコースが用意されています。

オンライン英会話のデメリットとしては、通塾などをしないため、学習のモチベーションを保ちにくい点が挙げられます。しかし、明確な目的意識をもって英語を学ぶ社会人なら、モチベーションを高く保った状態でレッスンを受けられるでしょう。

社会人が英会話を学ぶ際に意識したいポイント

社会人が英会話を学ぶ際に意識したいポイント

せっかく英語を学ぶのであれば、なるべく時間をかけず効率的に学びたいものです。

そこで、最後に社会人が英会話を学ぶ際に意識したい、学習のポイントについてご紹介します。

これから英会話の勉強に着手する人は、ぜひ参考にしてください。

ポイント①:明確な学習目標を定める

社会人が英会話を学ぶ際は、まず明確な学習目標を定めましょう。

漠然と「英語がペラペラになりたい」というだけでは、どれだけ達成できているか、途中経過が掴めません。そのため、「英語でプレゼンができるようになる」「海外の人とメールでやり取りができるようになる」など明確な目標を定め、そこに向けたロードマップを描くことが大切です。

ポイント②:アウトプットを重点的に行う

社会人の英会話は、インプットが多くなってしまいがちなので、アウトプットを意識的に行うことがポイントです。

具体的には、自分で英語を書くライティングと、自分の口で発声するスピーキングが重要。これらを重点的に行うには、英語で日記をつけたり、お手本を真似して発声するシャドーイングを取り入れたりなどが効果的です。

ポイント③:隙間時間を有効活用する

日々忙しく働く社会人にとって、英語を学ぶ充分な時間を捻出するのは難しいはず。そのため、通勤電車内などの隙間時間を利用するのが、英会話を上達に導く大きなポイントとなります。

たとえば、平日往復1時間電車に乗る人なら、その時間を英語学習にあてることで週に5時間、月に20時間ほどの学習時間を確保可能です。

まとめ

今回は、社会人の英会話をテーマに、勉強して得られるメリットや具体的な勉強法、注意すべきポイントなどを詳しく解説してきました。

英会話はいつ始めても遅すぎるということはなく、学生時代に英語が苦手だった人でも、社会人になってからマスターすることは充分可能です。自由に英会話ができるようになれば、仕事から趣味まで幅が広がるので、今回の内容を参考に、ぜひ英語学習に挑戦してみてください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!