「英語を話せるようになりたい」という気持ちが、社会人になってから高まったひとも多いのではないでしょうか。職場の環境によっては、仕事を始めて英語の必要性を強く感じるようになることもあると思います。

しかし、英会話を始めようとして以下のような学習の仕方に悩んでいるひともいるようです。

  • 社会人は、どのような英会話学習法を選べばいいのか
  • 英会話は、どのようなことに注意して学べばいいのか
  • 限られた時間でどのように効果的に学習を進めればいいのか

そこで本記事では「社会人の英会話」をテーマに、英会話を学ぶことによって得られるメリットや、具体的な勉強法の種類、学習する上で注意すべきポイントなどについて、詳しく説明します。

さらに、忙しい社会人でも実践できる日常生活の中で英語を使う機会を増やす方法や、モチベーションに頼らないコツも紹介します。

「これから英会話を始めよう」と思っている社会人の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むことで、忙しく過ごす日々の中でも無理なく英語学習を続けるヒントが得られます。

目次

社会人になってから始めても英語が話せるようになる?

結論から言うと、未経験の状態で社会人から英会話を始めたとしても、英語力・会話力を高めることは十分可能です。

英語が話せるようになるために必要なのは、絶対話せるようになるという高い目的意識と、日々英語学習にコミットすることの2点です。仕事をもつ社会人は、自由に時間を使える学生に比べて制約はあります。それでも、この2点を忘れずに勉強を続ければ、誰でも今以上の英語力をつけることができるでしょう。

次の記事では、会話の力をつける目的でオンライン英会話を半年間利用した場合、どのくらい上達するかを考察しています。もともとの英語力や目標設定によっても上達の度合いは異なるでしょうが、英語を学ぶ励みにしてください。

社会人が英会話を学んで得られるメリットとは?

社会人が英会話を学んで得られるメリットとは?

ところで社会人が英会話を学ぶ場合、具体的にどのようなメリットが期待できるのでしょうか。

いろいろなメリットが考えられますが、ここでは代表的な3つのメリットについて述べます。個別に内容を確認していきましょう。

メリット①:キャリアアップ・収入アップに繋がる

社会人が英語力を身につけると、仕事上のキャリアアップや収入アップが期待できます。

近年のビジネスでは、業種を問わず日本国外とのやり取りが当たり前になっています。それゆえ、英語はある程度できたほうが望ましく、英語ができるか否かで仕事内容にも大きな差が生まれます。

海外事務所に駐在する、または海外の取引先・拠点に出張する場合はどうしても英語が必要ですし、仮に国内にいても、リエゾン(中継)のためには基本的な英語のやりとりができたほうが、任せられる仕事の範囲は広くなります。

このため、外資系はもちろんですが、国内資本の企業でも、一定レベル以上の英語の資格をもつ社員には資格手当を出したり、英会話レッスンの費用を支援するなどして、社員の英語力向上に積極的なところが出ています。

国外とのやりとりを視野に入れて、社内の公用語を英語に切り替える企業も年々増えているのは、ニュースでご存じの通りです。

また、英語力が求められるのに伴って、英語力と収入の間にも正の相関関係があることがわかっています。2016年に株式会社キャリアインデックスが実施した調査によると、年収700万円以上のひとの約半数(48.7%)が、英語での日常会話や読み書きができると回答しています(「CareerIndex年収・転職 実態調査 vol.7」)。

年々グローバル化が進むビジネスの現場において、英語の日常会話や読み書き能力を求める傾向は、今後さらに強まっていくことが予想されます。

参考:「英語力と年収は密接な関係あり。年収700万円以上の人は約半数が英語での日常会話や読み書きが出来ると回答」年収・転職 実態調査 vol.7:キャリアインデックス|CAREER INDEX マガジン

メリット②:得られる情報の量が増え、鮮度が増す

社会人が英語を身につけると、仕事上の情報収集の効率が上がり、得られる情報量やスピードが飛躍的にアップします。

言語人口でみた場合、その言語を母語として話すひとの人口規模が大きい言語には、中国語、英語、スペイン語、ヒンディー語、アラビア語などがあります。

しかし、世界規模でみた場合、ビジネスの場面でもっとも多く使われている言語は中国語でもスペイン語でもなく、英語でしょう。なぜなら、英語を母語にしているひとだけでなく、公用語として日常的に使っているひと、ある程度運用できるひとの数が多いからです。

そのため、大手企業のプレスリリースや市場調査のデータやなどの重要な情報は、たいてい英語で発信された後で、他の言語に翻訳されていきます。

日本語の新聞は日本語読者向けですから、どうしても日本とかかわりの深いニュースが主になります。しかし、たとえばアメリカ、イギリス、オーストラリアの新聞は誰に向けたニュースを掲載しているでしょうか? あるいは英語圏ではないけれども、広く英語が使われている、シンガポールやケニアはどうでしょう?

もし英語で直接情報源に当たれれば、日本語の翻訳を待たずに、重要なビジネスニュースをキャッチできます。そのため、社会人が英語力を身につけたなら、より広範囲に、かつスピーディーに情報を集めることができるようになり、これは仕事の上で大きなプラスになります。

そして、読み書きにとどまらず、会話の力があれば、得た情報についてさらに問い合わせたり、意見交換したりして、より正確で、内容の濃いものが手に入れられるかもしれません。

メリット③:海外をより楽しめる

社会人にとっての英語力は、狭い範囲の仕事だけでなく、海外との接点でも大きく役立ちます。

たとえば職場で外国からの客人を迎えるとき、英語ができれば相手のニーズを聞き取ったり、必要な情報を伝えたりすることができます。

職場に限らず、地域社会でも外国人と接する機会は増えています。相手の話す言語がわからなくても、まずは英語ができれば、ご近所の住人や子どもの友だちなど、出会ったひとと必要なやりとりができます。

また、せっかく海外に旅行に行っても、現地の人びととコミュニケートできなければ、そこで得られる楽しみは半減してしまうでしょう。

しかし、英語は世界の共通語です。アメリカやイギリスなどの英語圏の国だけでなく、ヨーロッパやアジアなどの非英語圏の国ぐにでも、英語ならば多くの人がある程度のやりとりができます。

これまでツアーガイドなどに頼って海外旅行をしていたひとは、英語を身につければ、海外の魅力をいっそう感じられるはずですよ。

学生時代と違い、よい成績のために勉強するわけではないので、社会人の英語学習は目標設定が重要です。せっかく英語を学び直すのなら、仕事にも役立つビジネス英会話はいかがでしょうか?

次の記事では、社会人がビジネス英会話を学ぶ場合の勉強法や、実際に仕事の場面で役立ちそうな表現を紹介しています。ビジネス英会話のイメージをつかむ参考にしてください。

英会話学習にくじけない!社会人のための3つの継続術

英会話学習にくじけない!社会人のための3つの継続術

「今日は疲れたから明日やろう」「仕事が忙しくなって学習する時間がなくなった」

社会人なら誰もが陥りやすい状況です。しかし一度学習をストップしてしまうと、再スタートには多くのエネルギーを必要とします。

そこでここからは、モチベーションややる気に頼らず、英会話学習を継続するための3つの効果的な方法をご紹介します。ここさえ押さえておけば、忙しい日々の中でも着実に英語学習を続けていけるでしょう。

自分のなりたい姿をはっきり描く

具体的なビジョンなしには英語学習の継続は難しいものです。なぜなら、人は楽をしたい生き物だからです。はっきりとした未来の自分を描けていないと、くじけてしまいがちです。

ビジョンとともに、そうなったときのメリットも明確にしていると、英語学習のような長期で取り組む課題も続けやすくなります

例えば、「海外の取引先とスムーズに電話会議ができるようになる」という目標があれば、「上司からの評価が上がる」「ボーナスがアップする」などのメリットも付け加えておくとよいでしょう。

努力したことで自分にとって良いことが起こることを意識するだけで、継続するのが苦しくなくなります。

またビジョンを視覚化するために「ビジョンボード」を作成するのも効果的です。

目標とする場面の写真や、目標を表す言葉をボードにまとめ、毎日目に付く場所に置きましょう。これにより、日々の学習のモチベーションを維持できます。

3ヶ月に一度程度、定期的にビジョンを見直し、必要に応じて調整することも大切です。環境や状況の変化に合わせて、柔軟にビジョンを更新していきましょう。

ミニゴールを設定する

大きなビジョンを達成するには、小さな目標(ミニゴール)を設定し、1つずつクリアしていくことが効果的です。

ミニゴールは SMART(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限がある)の法則に基づいて設定しましょう。

例)

  • 週単位:英語のポッドキャストを毎日15分聴く
  • 月単位:ビジネス英語の本を1冊読み終える
  • 3ヶ月単位:TOEICスコアを50点アップさせる

ゴールを達成するごとにごほうびを設定するのも効果的です。好きな映画を観る、お気に入りのデザートを食べるなど、小さな楽しみがあることで学習のモチベーションが高まります。

進捗状況を可視化するために、学習記録アプリや手帳を活用するのもおすすめです。日々の学習時間や達成したゴールを記録することで、自分の成長を実感できます。

仲間を作る

英語学習の継続には、同じ目標を持つ仲間の存在が大きな力となります。継続的に交流する機会を設けることで、お互いのモチベーションを高め合えます。

英語学習仲間と出会える方法は以下のとおりです。

  • 地域の英会話サークルに参加する
  • SNSで英語学習仲間を募集する
  • 「みんチャレ」のような目標達成アプリを活用する
  • 職場で英語学習グループを立ち上げる

また、海外の人とつながるのも効果的です。Lang-8 やHelloTalk などの言語交換アプリでは、ランゲージエクスチェンジパートナーを見つけることができます。

パートナーとの定期的なやり取りが、英語を使う習慣づけになります。また、友好関係を築きながら学べるので、楽しく継続できるのもポイントです。

社会人が英会話を勉強する方法は何がある?

社会人が英会話を勉強する方法は何がある?

英語が話せるようになりたい社会人にとって重要なポイントは、どのような勉強法を選ぶかです。

ここでは、社会人が利用しやすい英会話の勉強法を4種類ご紹介します。それぞれの勉強法に特徴があり、メリットやデメリットも異なるので、ご自身の環境や条件に合った方法を選びましょう。

方法①:参考書

社会人が英語を勉強する方法のひとつめは、参考書を使った勉強です。

参考書学習のメリット

参考書を使うメリットは、自宅やカフェ、通勤途中の電車内など、好きな場所で英語を学べる点です。中学校や高校で習った英語がおぼつかない状態のひとは、参考書で一気に基礎を学び直すのもよいでしょう。

参考書学習のデメリット

一方、参考書での学習は知識のインプットに偏りがちというデメリットもあります。

英語でコミュニケーションを取るためには、スピーキングやライティングなどでアウトプットも十分に行う必要があります。参考書で学ぶ場合は、アウトプットの機会を補うために、他の勉強と併用することを勧めます。

中学生や高校生向きの参考書を使う方法もありますが、社会人のやり直し学習は、全部をもう一度おさらいする必要がない場合がほとんどです。たいていのひとは、理解があやふやだったり、自信がない箇所を重点的に復習すれば、会話の実践に移行できるでしょう。

次の記事では、社会人向けの参考書の選び方を紹介しているので、あなたにぴったりのものを選ぶ参考にしてください

方法②:英会話スクール(英会話教室)

社会人が英語を勉強するなら、英会話スクール(英会話教室)に通うのもひとつの手でしょう。

英会話スクールで学ぶメリット

英会話スクールや英会話教室で勉強する最大のメリットは、プロの講師によるレッスンを受けられる点です。

英会話スクールや英会話教室では、提供するコースに合わせてカリキュラムや教材なども用意されているので、効率的に英語力を伸ばせるでしょう。

また、講師によるレッスン、受講者同士のやりとりにより、独学では不足しがちなアウトプットの機会が多く得られる点も魅力です。

英会話スクールで学ぶデメリット

一方、英会話スクールや英会話教室は、入会金や月謝などの費用が高いのが難点です。

まず英会話スクールや英会話教室に通い始める段階で入会金(入学金)が必要です。スクールや教室によっては入学金が不要だったり、期間限定で無料だったりする場合もあります。

英会話スクールや英会話教室の授業には、いくつかの種類があります。

  • 講師と1対1の「プライベートレッスン」(マンツーマンレッスン)
  • 数名で受講する「セミ・プライベートレッスン」
  • もっと多い人数で受講する「グループ・レッスン」
  • インターネットを介して受講する「オンライン・レッスン」

スクールや教室によって、またはコースによって選べる授業形式も違いますが、もっとも学習効率の高いのは、講師が1対1で向き合ってくれるプライベートレッスンでしょう。ひとりひとりの目的や、できること・できないことに目を向けながら指導を受けることができます。

スクール(教室)によって、主な受講者層が個人なのか、企業人なのかなど違いはありますが、もしプライベートレッスンを選んだ場合、月に数万円から十数万円の出費は覚悟しておいた方がよいでしょう。そしてこのほかに、通学のための交通費と、教材費用などが必要なこともあります。

プライベートレッスンまたはオンラインレッスンを除くと、英会話スクールや英会話教室の授業は、曜日や時間が決まっています。忙しい社会人の場合、急な残業や出張、仕事上の予定などで欠席する場合に埋め合わせが受けられるのかどうかも確かめておきましょう。

従来は英語の勉強の中心だった英会話スクール(教室)ですが、インターネットの普及により、時間や場所に縛られない、さまざまな学び方が登場しました。次の記事では、英会話スクールと、オンライン英会話のそれぞれの長所と短所を比較しています。

どちらでも、あなたの環境に合うほうを選ぶ参考にしてください。

方法③:英語コーチング

社会人が英会話を効率的に学ぶなら、英語コーチングという選択肢もあります。

英語コーチングとは、専任のコンサルタントをつけ、短期間で集中的に行う英語学習のことです。校舎を構える通塾型の英語コーチングに加え、最近ではオンラインで使える英語コーチングも増えてきました。

英語コーチングで学ぶメリット

英語コーチングで学ぶメリットとしては、受講者個々人のニーズに合った学習計画を立てたり、レッスン時間以外でも質問に答えてもらえたりなど、手取り足取り指導してもらえる点が挙げられます。

英語コーチングで学ぶデメリット

一方、英語コーチングの難点は、英会話スクール(教室)と同様か、それ以上に費用が高額な点が挙げられます。

サービスを受ける段階で入会金が必要なことが多く、また受講期間や頻度によって受講料が決まります。英会話スクールと同様、英語コーチングでも入学金が不要だったり、期間限定で無料だったりする場合もあります。

専属のコーチについて集中的に学ぶため英語力はつきますが、英語コーチングの場合は期間を限っての集中学習なので、毎日数時間は自分で英語学習に割く時間も必要です。

言い換えると、コーチングを受ける時間のほかに、予習や復習、自分で勉強する時間が割けないようだと、せっかくの英語コーチングの成果が出にくい、ということになるでしょう。

方法④:オンライン英会話

手軽かつリーズナブルに英語を学びたい社会人には、オンライン英会話がおすすめです。

オンライン英会話とは、インターネットを利用した英会話スクールのことで、パソコンやスマートフォンがあれば、誰でも好きな時間に利用することが可能です。

オンライン英会話で学ぶメリット

オンライン英会話のメリットは、いつでも好きなときに、どこでも好きな場所で英語を勉強できる点です。1回あたりのレッスンも25分程度からと短かいので、隙間時間を利用した学習にも適しています。

また、オンライン英会話は前述の英会話スクールや英語コーチングなどに比べて、受講費用が大幅に安い点も魅力的です。
たとえば、学研の提供するオンライン英会話「Kimini英会話」では、月額3,400円(税込)からコースが用意されています。

  • スタンダードPlusプラン 月額7,480円(税込)
  • ウイークデイプラン 月額4,840円(税込) ※平日の09:00~16:00に受講
  • ウイークデイPlusプラン 月額5,940円(税込) ※平日の09:00~16:00に受講

その他に、上記のプランに加入していないひとも、チケットを購入してレッスンを受けることができます。(kimini 英会話「料金プラン」

オンライン英会話で学ぶデメリット

オンライン英会話のデメリットとしては、学習のモチベーションを保ちにくい点が挙げられます。決まった曜日・時間に教室などに通うこともなく、レッスンも自分で予約する仕組みのため、自由度が高い分、強制する力が弱いともいえます。

しかし、明確な目的意識をもって英語を学ぶ社会人なら、モチベーションを高く保った状態でレッスンを受けられるでしょう。

次の記事は、オンライン英会話のレッスンを活用して、効率よくスピーキングの力をつける方法を紹介しています。

日常生活で実践できる3つの具体的な英会話上達法

YouTube

英会話の学習にはさまざまな方法がありますが、成果が見えにくいことや仕事が忙しくなって時間が取れなくなるなど、あきらめてしまう人が多いのも事実。学習を継続するポイントはどんなに疲れていても、時間がなくてもできることです。

そこで、ここからは日常に簡単に取り入れられる英会話力アップのためのヒントを3つお伝えします。毎日ほんの少しでも英語に触れる環境づくりができるはずです。

YouTubeを活用する

YouTubeは、無料で英語が学べる重要な学習ツールです。特にリスニング、スピーキングの練習に特化したものを選ぶのがポイント。

まずは初心者向けの動画でチャレンジしてみましょう。

YouTubeを開いて、検索に「英会話 初心者」と入れるとさまざまな動画が出てきます。次に「英会話 初心者」の “初心者” のあとにspaceキーを押して関連キーワードを見てみてください。すると「英会話 初心者 聞き流し」や「英会話 初心者 シャドーイング」「英会話 初心者 アニメ」など、細かな絞り込みができます

ここから自分の興味に合ったチャンネルを探しましょう。

また、YouTubeやTikTokのショート動画も活用できます。基本30秒から1分程度の所要時間でサクサク見れるので、軽めに英語に触れたいときに便利です。

ノウハウ系が多いので、英語学習のヒントが得られることも。「BBC Learning English」の1分動画シリーズは、スキマ時間の学習にぴったりです。

趣味や好きなことに焦点を当てた動画選びも有効です。旅のVlogやメイク動画、GRWM動画など、説明や日常会話が入っているものがおすすめ。

シーンごとのフレーズの使い方や単語、発音など、新たな発見も多く、また興味を持って動画を視聴できるはずです。字幕をオンにして何度も見返してみると、だんだん理解できるようになるのを感じるでしょう。

英会話アプリを使う

スマホの英会話アプリも、英語学習に欠かせません。まずは無料アプリや、有料アプリの無料版を何個かダウンロードして試してみましょう。どれが自分に合うか、また使いやすさを見定めてみてください。

とりあえずは1日5分、または1つミッションをクリアするなどを決めて取り組むと習慣化につながります。通勤時や寝る前など、毎日使う時間を決めることも大切です。

また多くのアプリには、復習機能やリマインダー機能があります。このような機能を活用して、効率的に学習を進めましょう。

AIと英会話の練習をする

AIを使えば、24時間いつでも英会話の練習ができます。思い立ったらすぐに会話が始められるため、利便性が高いのが特徴。英語で話す機会がない、またアウトプットが足りていないと感じる方におすすめです。

ChatGPT、Gemini、Copilotなど、各社からさまざまなAIが出ていますが、中でもChatGPTのアプリは、実際に会話ができる機能が搭載されて便利です。このAIチャットボットは、日本語でも英語でも会話できるのがポイント。

「今から英会話の練習がしたいのでトピックを出してください」「文法や発音に間違いがあれば教えてください」など、いろいろなお願いごとにも対応してくれます。

また会話が終わったあとに、AIと自分の会話をテキストで見ることができます。うまく言えなかった箇所やAIのフィードバックを見て復習するとさらに効果的です。

もう1つ便利なのが、Google翻訳での発音チェックです。音声認識AIを利用したもので、音声入力で自分の発音が正確に認識されるか確認できます。

また、スマホの言語設定を英語に変えると、発音の練習もできます。Googleで「〇〇(調べたい単語)+発音」と入力すると、英単語の下に “Practice” と表示され、発音レベルを判断してくれる大変便利な機能。

発音に自信がないという方に試してほしい方法です。

忙しい社会人でも日常に英語をすぐ取り入れられる3つの方法

忙しい社会人でも日常に英語をすぐ取り入れられる3つの方法

週5日朝から晩まで働いていて、全然英語に触れる機会がない…。そんなお悩みがある方に、今すぐ英語を日常に取り入れられる方法をお伝えします。

スマホの言語設定を英語に変更する

日常的に使うスマホの言語を英語に変更することで、無意識のうちに英語に触れる機会が大幅に増えます。最初は少し戸惑うかもしれませんが、アイコンの位置や操作の流れは変わらないので、すぐに慣れるはずです。

この方法のメリットは、よく使う単語や表現を自然と覚えられることです。

  • 「設定」→ “Settings”
  • 「写真」→ “Photos”
  • 「メッセージ」→ “Messages”

上記のように英語に変わることで、日常的によく使う単語を繰り返し目にすることになります。

さらに、アプリの機能説明や通知も英語になるため、実用的な表現も学べます

  • 「バッテリー残量が少なくなっています」→ “Low Battery”
  • 「アップデートが利用可能です」→ “Update Available”

これらの表現は、ビジネスシーンでも使える実用的なものばかりです。

また、日付や時間の表記が変わることで、英語圏の表記方法に慣れることができます

  • 5月15日 → May 15
  • 午後3時30分 → 3:30 PM

このように、スマホの言語設定を変更するだけで、日常生活のあらゆる場面で英語に触れる機会が生まれます。少し勇気が必要かもしれませんが、慣れてしまえば学習効果が期待できる方法です。

メモアプリでひと言日記をつける

毎日、その日あったことや感じたことを英語で1〜2文書くだけでOK。文法や表現に自信がなくても気にせず、とにかく書いてみることが大切です。

天気の話:

Aさん
It rained all day. I forgot my umbrella and got soaked on the way home.
一日中雨だった。傘を忘れて、帰り道びしょ濡れになった。

仕事の日:

Aさん
Today was hectic at work. I had three meetings and finished a big project.
今日は仕事が忙しかった。会議が3つもあって、大きなプロジェクトも片付けた。

休日:

Aさん
Enjoyed a relaxing Sunday. Watched a movie and tried a new recipe for dinner.
リラックスした日曜日を過ごした。映画を見て、夕食に新しいレシピを試した。

英文を打つことに慣れてきたら、音声入力にもチャレンジしてみましょう。声に出すと定着率が高まり、英語力アップにもつながります。

どう表現したらいいか困ったり、合っているか不安だったりする場合には、AIに添削をお願いするのもおすすめ。文法や表現をチェックしてもらえるだけでなく、もっと自然な言い方のアドバイスももらえます。

継続することで、日常生活で使える表現が増えていく方法のひとつです。

英語で独り言をつぶやく

通勤中や家事の合間に、今の気分や考えていることを英語で声に出してみましょう。人に聞かれる心配もないので、気楽に練習できます。発音や表現の正確さよりも、英語で思考する習慣をつけることが目的です。

通勤電車内:

Aさん
The train is so crowded today. I hope I can get a seat at the next station.
今日は電車混んでるなぁ。次の駅で座れるといいな。

仕事中:

Aさん
This report is challenging. I need to focus.
このレポート難しいな。集中しないと。

家事の最中:

Aさん
I should do laundry tonight. I’m running out of clean shirts.
今夜洗濯しないと。きれいなシャツがなくなってきた。

最初は簡単な表現から始め、徐々に複雑な文章にチャレンジしていきましょう。完璧を求めず、とにかく英語で表現することを心がけてください。

社会人が英会話を学ぶ際に意識したいポイント

社会人が英会話を学ぶ際に意識したいポイント

せっかく英語を学ぶのであれば、なるべく時間をかけず効率的に学びたいものです。

そこで最後に、社会人が英会話を学ぶ際に意識したい、学習のポイントを紹介します。

これから英会話の勉強に着手する人は、ぜひ参考にしてください。

ポイント①:明確な学習目標を定める

社会人が英会話を学ぶ際は、まず明確な学習目標を定めましょう。

漠然と「英語がペラペラになりたい」というだけでは、明確な目標とはいえません。「英語でプレゼンテーションができるようになる」「海外の仕事相手とメールでやり取りができるようになる」など、目標をできるだけ具体的に定める必要があります。

そして、その目標に向けた具体的なロードマップを描くことが大切です。目標を達成するためには、どのような要件が必要か、考えてみましょう。

いきなり大きな目標を設定してしまうと、自分がどれだけ達成できているのかがわからず、学習の手ごたえを感じることができません。次第にやる気が薄れて、挫折する原因になります。

達成度を把握して次に進めるように、自分なりのステップを作りましょう。

ポイント②:アウトプットを重点的に行う

社会人の英会話はインプットが多くなってしまいがちなので、アウトプットを意識的に行うことがポイントです。

これは社会人に限りませんが、英語を独習する場合、知識を得ることに傾いてしまい、得た知識を使ってみるアウトプットが不足しがちです。具体的には、英語を書くライティングと、発声するスピーキングなど、自分で「書く」「話す」ことが重要です。

アウトプットを重点的に行うためには、たとえば英語で日記をつけたり、ネイティブスピーカーのお手本に続けて同じ音を発声するシャドーイングを取り入れたりすると、いっそう効果的です。

ポイント③:隙間時間を有効活用する

生活の中心が仕事になっている社会人にとって、仕事以外に何かを学ぶ時間を捻出するのはなかなか難しいはずです。しかし、英語のような言語習得は、日々の積み重ねが力になります。

そのため、英会話を上達に導くには、通勤電車内や休憩時間などの隙間時間を利用することが大きなポイントとなります。

たとえば、平日には往復1時間電車に乗る人なら、その時間を英語学習に充てることで週に5時間、月に20時間ほどの学習時間を確保することができます。自動車で通勤するなら、社内で英語の教材を聞き流す、シャドーイングする時間に充てることもできますね。

あるいは、昼の休憩時間の何分の一かを英語の勉強に充てる方法もあります。同僚と食事に出るなどして休憩時間を使えなかった場合は、朝晩の通勤時間を使うなどして英語に取り組む習慣をつけましょう。

「今日はまだ英語の勉強をしていなかったな」と思えるようになったら、学習があなたの生活の一部になった証拠です。

まとめ

今回は、社会人が学ぶ場合に、英語を身につけて得られるメリットや具体的な勉強法、学習の上で注意すべきポイントなどを詳しく説明してきました。

英語学習は、いつ始めても遅すぎるということはありません。学生時代に英語が苦手だったひとでも、社会人になってから一定の水準まで力をつけることは十分可能で、会話もそうです。

英語で自由に読み書きできるようになれば、英語でアクセスできる情報も増え、滞りなく英語で会話ができるようになれば、仕事から趣味までコミュニケーションの幅が広がります。社会人の方もあきらめず、本記事の内容を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!