「英会話でネイティブレベルを目指す!」
→ 素晴らしい目標ですね!
「だからこそ、オンライン英会話はネイティブの講師しか考えられない」
→ これ、本当にそうなんでしょうか?
この記事は強い意志を持って英語学習をしている皆さんのために、今一度、オンライン英会話とネイティブ講師について認識を深めたいと考えます。ぜひ、最後までお読みください。
ネイティブ講師から英会話を学ぶメリット・デメリット
英語は世界の人にとって紛れもなく国際語です。日常生活、ビジネスや国際協力などあらゆるところで世界中の人が英語を通してコミュニケーションをとっています。英語ネイティブはそういった意味では母国語の強みを活かしているかもしれません。オンライン英会話でも人気なのはネイティブの講師だったりします。
改めて、ネイティブ講師から英会話を学ぶときにどのようなメリットがあるのか、弱みはあるのかというところから確認していきましょう。
ネイティブ講師と学ぶメリット3選
- 母国語ならではの正確な発音で学べる
- 言語の豊さをもつのでより多様な語彙・フレーズを学べる
- 言語は常に変化するがネイティブであれば見落としがない
母国語ならではの正確な発音で学べる
世界で話される英語ですが、英語を母国語とするネイティブ、そして彼らの発音に触れながらレッスンを受けることができます。本場の発音を聞き、話してそれが伝わるかどうかを日本にいながらオンライン英会話で学習できることは大きなメリットです。単なる友達であればいちいち訂正しない間違いも、ネイティブ講師からは正しくできるようチェックしてもらえるという違いもあります。
言語の豊さをもつのでより多様な語彙・フレーズを学べる
母国語であるからこそ、ネイティブ講師とのレッスンのやりとりで多様な語彙やフレーズに触れられることもポイントです。すべてをインプットできなくても、何度か聞くうちに記憶に定着していきます。
言語は常に変化するがネイティブであれば見落としがない
言葉は常に変化します。その点ネイティブであれば生活するなかで情報が入ってきます。従って、ネイティブ講師からは生きた英語を学ぶことができます。
ネイティブ講師と学ぶデメリット3選
- ネイティブといっても発音は異なるアクセントがある
- 生徒への共感が少ない場合がある
- ネイティブだからこそ文法の指導経験がないことがある
ネイティブといっても発音は異なるアクセントがある
ネイティブというのは一つの国でもなく、また一つの国のなかでまったく同じアクセントで英語が話されるものではありません。地域によっては独特の訛り(なまり)があったり、東ロンドンでもコックニーという方言があり一部では好まれないアクセントとして有名です。
ネイティブといってもひとくくりにはできないのです。
生徒への共感が少ない場合がある
母国語だけに苦労をせずに英語を話すのがネイティブたちです。そのため、レッスンで話すスピードが早すぎたり、ノンネイティブへの共感が少なくなることがあります。
ネイティブだからこそ文法の指導経験がないことがある
オンライン英会話では講師を対象にトレーニングをします。これは一般的に指導者としてのトレーニングになります。ネイティブだからこそ文法の指導経験がこれまでなければ、外国人が学ぶ基礎である英文法などをうまく解説できないこともあるでしょう。日本人が日本語ネイティブとして、助詞の”てにをは”を急に説明できないのと同じです。
また、ネイティブ講師のデメリットとしてオンライン英会話レッスンの価格がノンネイティブと比較し高いこと、予約が取りづらいことも挙げておきましょう。
ネイティブみたいに英語が話せるようになるには
ここでは、「ネイティブのように英語が話せるようになるには」という点について話を進めましょう。
”ネイティブのように”というフレーズですが、ここにはどのような意味合いが含まれているのか、ここがまず第一のポイントになります。
よく英語がペラペラになる方法とか半年で英語がペラペラになる方法といったキャッチフレーズがあります。ネイティブのように自然な発音で、スピードを持って、どんな単語でもフレーズでも使える、英語の論文も理解できるしあらゆる問題も対処できる、こんな感じでしょうか?
しかし、そのレベルに行き着くまでどの程度の時間を要するのでしょう。然るべき時間を使えばネイティブのようになれるのでしょうか?もし、幼児のころから海外に住んだり、英語や外国人に頻繁に触れる機会があったりすればネイティブにほぼ近い英語力にすることは不可能ではないでしょう。しかし、大人にとっては特に、ネイティブスピーカーと同じ発音に持っていくことは困難です。
ここで、こういった「ネイティブのように英語がペラペラになる」という考え方をガラリと変えてみませんか?
英語が世界中で使われていますが、その内訳はネイティブに比べ非ネイティブの比率が約80%とはるかに多くいます。これら非ネイティブ達は母国語をもち、第二言語として英語を使用しているのです。ノンネイティブが第二言語の英語を使う理由は意思疎通を図るため、コミュニケーションをとるためです。
この記事では英会話をする最大の目的は「コミュニケーション」のため、英語はそのツールだということを意識することを提案します。
「ネイティブのように英語が話せるようになるには」とは、コミュニケーションをとるために単語やフレーズ、発音や文法を学びながらそれらを記憶する作業だけでなくアウトプットする作業を繰り返すことです。英会話の勉強を始めて1ケ月後はともかく、3ケ月・半年そして1年後にコミュニケーション力を高めていくことこそ「英語が話せるようになる」ということなのです。間違いを繰り返しながら継続して勉強して、コミュニケーションを取れる英語をペラペラにしていきましょう。
ネイティブ講師とはどこの国籍の講師か
ネイティブ講師がどの国籍を持った人を指すのかは以下になります。いわゆる英語圏であり、公用語に英語が定められいる国出身の講師です。
- イギリス
- アイルランド
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 南アフリカ
ネイティブ講師が向いている人
ネイティブの講師が向いている人とは、以下のような人が考えられます。
- 英語中級者以上
- 特定の国の英語を話せるようになりたいという希望がある
英語中級者以上
英語中級者以上であればネイティブ講師を指名して良いでしょう。
英語初心者にとっては、上で述べたネイティブ講師のデメリットがより影響してしまうことがあります。そのような場合は第二言語として英語を教えるノンネイティブ講師がおすすめです。そして、ある程度の上達があった後にネイティブ講師に変えていくことができます。
特定の国の英語を話せるようになりたいという希望がある
イギリスの文化が好き、カナダに移住したいなど、英語を勉強する目的は人それぞれです。この場合、普段からその国に関する色々な情報に触れているはずですね。であれば、ぜひその国出身の講師を選びます。”好きこそもののの上手なれ”と言い、興味が強ければ学びたいという気持ちがリンクします。
英会話はネイティブとだけとは限らない
世界の80%がノンネイティブとして英語を話して、日々コミュニケーションをとっています。オンライン英会話でも多くのノンネイティブ講師が自分たちが第二言語としての英語を学び習得してきた体験とともにレッスンを行なっています。このような講師とレッスンを重ね、自信がついてきたらネイティブ講師という段階を得ることもおすすめです。費用の安いオンライン英会話なら、ノンネイティブをメインに、ときにネイティブというように並行してレッスンを取ることも可能でしょう。
英語は皆さんの世界を広げるコミュニケーションのツールです。色々試したり、言い間違いをしたりしながら目標を目指していきましょう。