iPhoneやiPadを使っている人にとって、Siriは非常に身近な存在でしょう。しかし、そんなSiriと英会話ができるということをご存知ですか?

この記事では、Siriと英会話をする方法やメリット・デメリット、おすすめの活用方法などについて、詳しくご紹介します。

Apple製品を使っている人は、この記事を参考に、Siriで英会話に挑戦してみてください。

そもそも「Siri」とは?

「Siri(シリ)」とは、Apple製品に搭載されているAIアシスタントです。スマートフォンやタブレットに話しかけるだけで、アラームをかけたりネット検索したり、特定の人に電話をかけたりなど、色々な操作を代わりにしてもらうことができます。

ちなみに、Apple製品の場合はSiriですが、Google製品なら「Googleアシスタント」、Amazon製品なら「Alexa(アレクサ)」などが同等の役割を果たしてくれます。

Siriと英会話をする方法・手順

Siriと英会話をする方法・手順

私たちが普段使っているiPhoneやiPadは言語が日本語に設定されているため、そのままではSiriと英会話をすることができません。

ここでは、Siriと英会話をする前にしておくべき設定手順をご紹介します。

手順①:Siriの言語を英語に設定する

Siriの言語を英語に設定するには、まずiPhoneやiPadの「設定」を開きます。

その後、メニューの中にある「Siriと検索」または「Siri」を選択し、次に言語をタップします。

すると、日本語を含む言語一覧が表示されるので、この中から「英語」を選べば完了です。

ちなみに、英語には「英語(アメリカ合衆国)」や「英語(イギリス)」など国ごとのバリエーションがあるので、学びたい国の英語に設定するとよいでしょう。

特に希望がない場合は、アメリカ合衆国を選んでおけば間違いありません。

手順②:”Hey Siri” の呼びかけを有効にする

Siriの起動方法には、ボタンを長押しする方法と “Hey Siri” と呼びかける方法の2通りがあります。

特に設定をしない場合はボタン長押しが適用されていますが、ハンズフリーでSiriと英会話をしたい場合は、以下の手順で ”Hey Siri” の呼びかけを有効にする必要があります。

  1. 「設定」をタップ
  2. 「Siriと検索」または「Siri」をタップ
  3. 「”Hey Siri” を聞き取る」をタップ
  4. 画面の指示に従って自分の音声を登録する

なお、以前のiPhoneではホームボタン長押しでSiriが起動できていましたが、近年のホームボタン無しモデルの場合は、端末側面にあるボタンを長押しすることで起動できます。

機種変更してSiriの起動方法がわからなくなった人は、ぜひ試してみてください。

Siriと英会話をするメリット・デメリット

Siriと英会話をするメリット・デメリット

Siriを使って英会話を行うことには、メリットもあればデメリットも存在します。

ここでは、それぞれの代表例を2つずつ確認しておきましょう。

メリット①:英語の発音練習になる

Siriで英会話を行う最大のメリットは、手軽に英語の発音練習ができる点です。

英語力を向上させるためには、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能を高める必要がありますが、他3技能と比べてスピーキングは自力で伸ばしにくい技能です。しかしSiriで英会話を行えば、自宅など好きな場所で好きな時間にスピーキングの練習ができます。

その際、発音が悪ければSiriに聞き取ってもらえなかったり、他の言葉と勘違いされてしまったりします。そのため、試行錯誤を繰り返すことで、より正確な発音に近づけていくことが可能です。

メリット②:お金がかからない

Siriでの英会話は、余計なお金がかからない点もメリットです。

英会話を学ぶためにスクールなどに通うと、月数万円など少なくない額の出費が伴います。しかし、SiriはApple製品にもともと備わったサービスなので、iPhoneやiPadのユーザーであれば、追加料金無しで利用できます。

しかし、無料とはいえSiriには最新のAI技術が駆使されているので、その精度は随一。なるべくお金をかけずに英会話を上達させたいのであれば、使って損のない学習方法だといえるでしょう。

デメリット①:返答が得られないこともある

Siriで英会話を行うデメリットとしては、すべての質問に返答してもらえるとは限らない点です。

Siriの本来の役割はユーザーの補助であり、英会話の勉強相手ではありません。そのため、他愛ない問いかけに対しては “I’m not sure I understand.(よくわかりません)” などとすげない返答が返ってくることもあります。

Aさん
Hey Siri. What kind of food do you like?
訳)ねえシリ、どんな食べ物が好き?
Bさん
I’m not sure I understand.
訳)よくわかりません。

 

Aさん

訳)…。

デメリット②:会話のキャッチボールは難しい

Siriとの英会話はたいてい1回、多くても2~3回のやり取りで終わってしまいます。その結果、実際の会話のような長い会話のキャッチボールはできないという点も、デメリットとして覚えておきましょう。

Aさん
Hey Siri. How’s it going?
訳)ねえシリ、調子はどう?
Bさん
I’m fine, thanks.
訳)元気ですよ、ありがとう。

 

Aさん

訳)…。
Bさん

訳)…。

 

そのため、Siriでの英会話学習はあくまで発音などの確認にとどめ、本格的な英会話については、オンライン英会話などのサービスを利用する方が近道だといえるでしょう。

Siriと何を話す?天気や疑問など、おすすめの活用法をご紹介

Siriと何を話す?天気や疑問など、おすすめの活用法をご紹介

Siriで英会話ができるとわかっても、「具体的に何を話せばいいの?」と頭に疑問符が浮かんでいる人も多いでしょう。

そこで、ここからは英会話パートナーとしてのSiriの活用法を5種類ご紹介します。お手元にiPhoneやiPadがある人は、ぜひ実際に試してみてください。

Siri活用法①:天気を尋ねる

Siriと日常的に英会話をするなら、天気の話題がおすすめです。

まずは「今日の天気は?」を基本とし、「明日雨降りそう?」「最高気温は?」など、色々なバリエーションで問いかけてみましょう。

Aさん
Hey Siri. What is the weather today?
訳)ねえシリ、今日の天気は?
Bさん
It’s currently clear and 17℃.
訳)今は晴れていて、気温17℃です。

 

Aさん
Hey Siri. Will it rain tomorrow?
訳)ねえシリ、明日は雨が降る?
Bさん
It doesn’t look like it’s going to rain tomorrow.
訳)明日雨は降らなそうです。

 

Aさん
Hey Siri. What is the highest temperature today?
訳)ねえシリ、今日の最高気温は?
Bさん
The high will be 17℃ today.
訳)今日の最高気温は17℃です。

 

Siri活用法②:アラームを設定する

Siriを活用すると、アラームやタイマーをセットしてもらうこともできます。

朝のアラームをかけてもらうなら、「○時に起こして」という意味の “Wake me up at ○ o’clock” を使うとよいでしょう。ここでの “o’clock” は「○時ちょうど」という意味なので、省いても問題ありません。

また、「〇分間のタイマーをかけて」と言いたい場合は “set a timer for 〇 minutes” が便利です。時間の場合は minutes を hour(hours) に変えればOKです。

Aさん
Hey Siri. Wake me up at 7 o’clock tomorrow morning.
訳)ねえシリ、明日の朝7時に起こして。
Bさん
Your 7 AM alarm is on.
訳)あなたの午前7時のアラームがオンになりました。

 

Aさん
Hey Siri. Set a timer for 1 hour.
訳)ねえシリ、1時間のタイマーをかけて。
Bさん
Your timer is set for 1 hour.
訳)あなたの1時間のタイマーがオンになりました。

 

Siri活用法③:言葉の意味を教えてもらう

何か英語でわからない言葉があったら、Siriに意味を教えてもらいましょう。

言葉の意味を尋ねる際は “What does 〇〇 means?” という表現が便利です。当然発音が正しくないと伝わらないので、難しい発音の単語を選んで練習してみるのもよいでしょう。

Aさん
Hey Siri. What does kangaroo mean?
訳)ねえシリ、カンガルーってどういう意味?
Bさん
Kangaroo means…
訳)カンガルーの意味は…。

 

Siri活用法④:わからないことを教えてもらう

Siriは言葉の意味以外にも、さまざまなことを教えてくれます。

たとえば「ここから京都まではどれくらい遠い?」とか「東京タワーはどれくらい高い?」などと質問しても、丁寧に答えを返してくれます。

なお、「君は何歳?」などと個人的な質問をしても答えてくれることがあります。答えが気になる人は、ぜひご自分のSiriに尋ねてみてください。

Aさん
Hey Siri. How far is Kyoto from here?
訳)ねえシリ、ここから京都まではどのくらい遠い?
Bさん
Kyoto is about 500 kilometers away by car.
訳)京都は車でおおよそ500キロの距離です。

 

Aさん
Hey Siri. How tall is the Tokyo Tower?
訳)ねえシリ、東京タワーはどれくらい高い?
Bさん
The Tokyo Tower is 333m tall.
訳)東京タワーは333mの高さです。

 

Siri活用法⑤:ジョークを言ってもらう

Siriとの英会話は真面目なものばかりではありません。こちらが望めば、ジョークを言ってもらうことも可能です。

Siriのジョークを引き出す合言葉は “Can you tell me a joke?” です。Siriのジョークのバリエーションは非常に多いので、色々なジョークを聞いて、英語でのユーモアセンスを磨いていきましょう。

Aさん
Hey Siri. Can you tell me a joke?
訳)ねえシリ、ジョークを言ってくれる?
Bさん
Why couldn’t Beethoven find his teacher? Because he was Haydn.
訳)どうしてベートーベンは彼の先生を見つけられなかったでしょうか。なぜなら、それはハイドンだった(隠れていた)からです。

 

まとめ

今回は、Siriを使った英会話について、詳しく確認してきました。

Siriの設定言語を英語に切り替えることで、iPhoneやiPadを相手に英会話の練習を行うことができます。しかし、Siriとの会話バリエーションには限度があるので、より実践的な英会話を学びたい場合は、他の方法も検討する必要があるでしょう。

Siriと同じく手軽にできる方法としては、オンライン英会話がおすすめです。スマートフォンやタブレットさえあれば、好きな時間に好きな場所で、プロの講師による英会話レッスンを受けられます。

Kimini英会話では、無料の体験レッスンも受けられるので、Siriでの英会話に物足りなくなった人は、ぜひ試してみてください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!