英会話を勉強する際、本を使って独学するのも手段の1つです。しかし、どのような本を選べばよいのか、どんな点に注意して勉強すればいいのかがわからず、二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、英会話を本で勉強する際の注意点や、本選びのポイント、初心者におすすめの本などについて、詳しくご紹介します。

本で英会話を勉強しようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

英会話を本で勉強する際の注意点

独学で英会話を勉強する人にとって、本は非常に便利な存在です。しかし、本を使って効果的に英語を学ぶためには、いくつか注意点があります。

ここでは、代表的な4つの注意点について、詳細を確認していきましょう。

注意点①:インプットだけでなくアウトプットも意識的に行う

英会話を本で勉強すると、インプットばかりに偏ってしまいがちなので、意識的にアウトプットも行うことが大切です。

インプットは知識を吸収することを、アウトプットは得た知識を自分で表現することを表します。英会話の本を読むという行為は、どこまでいってもインプットなので、工夫してアウトプットの機会を作らなければなりません。

たとえば、本にあるフレーズを声に出して音読したり、付属CDに合わせてシャドーイングをしたりすると効果的でしょう。また、より実践的な会話形式でアウトプットしたい場合は、本での学習にオンライン英会話や英会話スクールのレッスンを組み合わせるのもおすすめです。

注意点②:文字での学習だけでなく、音声での学習にも取り組む

本で英会話を学ぶと文字中心での学習になりがちですが、それでは正しい発音やアクセントを学びにくいので、なるべく音声での学習にも取り組むようにしましょう。

日本人の英語学習は受験英語の影響から、文字を使って行う「読むこと(リーディング)」と「書くこと(ライティング)」に集中してしまうことが多いです。しかし、それだけではいつまで経っても英語での会話ができるようにならないので、音声で「聞くこと(リスニング)」と「話すこと(スピーキング)」を意識的に行う必要があります。

リスニングは本に付属している音声データを利用し、スピーキングはシャドーイングで補うか、別途オンライン英会話などのレッスンで補強するのがおすすめです。

注意点③:口コミやレビューを当てにし過ぎない

英会話学習用の本を選ぶ際は、口コミやレビューを妄信せずに、なるべく自分で内容を見てから購入するようにしましょう。

口コミやレビューというのは、あくまで一般論です。そのため、高い点数を誇る本が、自分にとって相性がよいとは限りません。

英会話を本で学ぶ場合、1冊の本と数ヶ月付き合っていくことになります。自分にとって最良の相棒を選ぶためにも、他人の評価を当てにし過ぎず、できれば実際に手に取って選ぶようにしましょう。

注意点④:一周で終わらせず、何周も繰り返す

英会話を本で学習する際は、一回読んだだけで終わらせず、何度も繰り返し復習することが大切です。

英会話本の中には、必須単語やフレーズなどがたくさん掲載されていて、1回読んだだけでは全てをマスターできません。2回3回と繰り返し取り組めば、1回目では理解できなかったこと、覚えられていなかったことが効率的に学べるようになります。

勉強というと、たくさんの本を読み漁った方がよい印象を受けますが、英会話に関しては、1冊の本にじっくり取り組む方が効果的です。

効果的な英会話本を選ぶポイント

本で英会話を学ぶ際、どのような本を選ぶかは非常に重要なポイントです。せっかく時間をかけるなら、より学習効率のよい本を選びたいですよね。

ここでは、失敗しない英会話本選びにおけるポイントを3種類ご紹介します。

ポイント①:音源が付いている本を選ぶ

英会話本を購入する際は、CDやMP3などの音声データが付属しているものを選びましょう。

音声がなく文字情報だけの本だと、正しい発音を学べず、最悪の場合間違ったカタカナ発音で覚えてしまう可能性があります。そのため、内容に準拠した音声データの有無は、本を選ぶ際の必須ポイントとなります。

音声データを活用すれば、お手本を真似て自分で発声するシャドーイングや、音声を文字で書き起こすディクテーションなどもでき、学習の幅を広げることにも繋がります。

ポイント②:自分のレベルに合った本を選ぶ

英会話を本で勉強する際は、自分のレベルにあったものを選ぶことが重要です。

もし本の内容が難し過ぎれば、内容を理解するのに時間や手間がかかり、学習効率が落ちるばかりか、途中で挫折してしまう原因にもなりかねません。

本のレベル選びに迷った場合は、難しいよりは簡単な本を選ぶのがおすすめです。1割も理解できない本と格闘するよりも、半分以上理解できる本を何度も読み通すことの方が、はるかに高い学習効果を発揮します。

ポイント③:読みやすい色・デザインの本を選ぶ

英会話本を選ぶ際、色やデザインが自分好みのものかどうかも重要なポイントです。

どんなに内容の優れた本であっても、白黒で味気なかったり、文字が小さくて読みにくかったりすれば、継続的に取り組むことが苦痛になってしまいます。

どのような色・デザインがよいかは人それぞれなので、できれば実際に本屋さんに出向き、パラパラと中身を確認してみましょう。また、外出先で使う予定がある場合は、持ち運びしやすいサイズかどうかも確認しておくのがおすすめです。

初心者が英会話を学ぶのにおすすめの本5選

効果的な英会話本を選ぶポイント

英会話本は自分に合ったレベルで、好みのデザインのものを選ぶことが大切です。しかし、世の中にはたくさんの英会話本が溢れているので、自分1人では選べないという人も多いでしょう。

そこで最後に、初心者の方におすすめの英会話本を厳選して5つご紹介します。これから英会話本選びをする人は、ぜひ参考にしてください。

おすすめ①:『1日まるごと英語で表現できる! やさしい英語フレーズ2020』

基本の会話表現から、ビジネスや海外旅行、エンタメに至るまで、幅広いコンテンツを網羅した一冊です。

2020個という豊富なフレーズが収録されており、音声CDに加え、本で覚えたフレーズを練習できる動画が124本も付属しているので、インプットとアウトプットをバランスよく行えます。

1日まるごと英語で表現できる!やさしい英語フレーズ2020 CD3枚&レッスン動画付き

おすすめ②:『基礎から学ぶ語学 接客の英会話』

ショップやレストランなどでの接客英会話に特化した一冊です。

なるべく短くやさしい表現が厳選されていて、いざというときの咄嗟の一言に役立ちます。持ち運びやすいサイズなので、仕事をしながら隙間時間に学習する用にもピッタリです。

基礎から学ぶ語学 接客の英会話

おすすめ③:『絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編 CDつき』

一人称視点のイラストを使い、ふきだしに合うセリフを自分で考える英会話トレーニング本です。

日常会話を中心に様々なシチュエーションが用意されていて、インプットだけでなくアウトプットの練習も効果的に行えます。こちらは「基礎編」ですが、海外旅行に特化した「海外旅行編」も販売されています。

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編 CDつき

おすすめ④:『今すぐ言える! 英会話フレーズブック』

日常会話から海外旅行、ビジネスに至るまで、今すぐ言いたい身近なフレーズに特化した一冊です。

ネイティブが使うような自然かつ、短く使い勝手のよいフレーズを4700例厳選して掲載しています。付属のCDもあるので、リスニング学習にも打ってつけです。

今すぐ言える! 英会話フレーズブック

おすすめ⑤:『パンダでおぼえる 英会話 大人も子どもも 一生役立つ』

かわいいパンダの写真と一緒に英会話を学べる一冊です。

130の英会話表現、79の単熟語が掲載されていて、実践的な英会話力が身に付きます。また、パンダ写真は充実の220枚で、パンダ好きなら癒されつつ勉強できること間違いなし。

スマホやタブレットで使えるリスニングアプリにも対応しているので、リスニング対策もバッチリできますよ。

パンダでおぼえる 英会話 大人も子どもも 一生役立つ

まとめ

今回は、英会話を本で学ぶ際の注意点や選ぶポイント、おすすめの英会話本などについて、詳しくご紹介してきました。

英会話本は、独学で英会話を学ぶ際には非常に便利な存在です。しかし、本での学習だけだと文字中心になりやすく、アウトプットの機会が不足しやすいので注意しましょう。

アウトプットの機会を多くしたい場合は、本での学習にオンライン英会話を組み合わせるのがおすすめです。オンライン英会話は、スマホやタブレットがあれば自宅などから簡単にレッスンを受けられるので、リスニングやスピーキングの能力を効率的に高めることができます。

Kimini英会話では、無料の体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお気軽にお試しください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!