英会話を学ぶ際、複数人で受けるグループレッスンだけでなく、1人だけで受ける「プライベートレッスン」という手段も存在します。
プライベートレッスンには多くのメリットがある一方、費用が高いなどのデメリットも存在します。そのため、詳細がわからずに受講することをためらっている人も多いのでは。
そこで今回は、英会話のプライベートレッスンについて、具体的なメリットやデメリット、方法ごとの料金相場などを詳しく確認していきます。
これからプライベートレッスンで英会話を学ぼうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもプライベートレッスンとは？
プライベートレッスンとは、講師と生徒が1対1で学ぶ形式の英会話レッスンです。「マンツーマンレッスン」や「個人授業」、「個別レッスン」などと呼ばれることもあります。
プライベートレッスンの対義語としては、数人から数十人の生徒が同時に受ける「グループレッスン」が挙げられます。プライベートレッスンとグループレッスンとでは、特徴やメリット・デメリットなどが異なるので、自分に合ったスタイルのレッスンを受けることが重要となります。
プライベートレッスンの英会話で得られる効果・メリットとは？
プライベートレッスンは、講師と生徒が1対1で英会話を行うため、非常に高い学習効果を得ることができます。
ここでは、特に代表的な効果を3つのメリットにまとめました。1つずつ詳しく確認していきましょう。
メリット①：自分のペースで学習できる
プライベートレッスンの1つ目のメリットは、自分のペースで学習できる点です。
複数人が同時に受講するグループレッスンの場合は、レッスンの進捗を全体で揃える必要があります。そのため、まだわかっていないのにレッスンが進んでしまったり、反対に既にわかっていることに関して延々と説明がされたりして、学習の効率が落ちてしまうことが考えられます。
その一方、プライベートレッスンなら、レッスンの進み具合を自分に合わせて最適化できます。そのため、苦手なものには時間を割き、得意なものは簡単に済ませるなどと、自分に合わせたペースで学習を進められるでしょう。
メリット②：目的に合わせて内容を選べる
プライベートレッスンの2つ目のメリットは、目的に合った内容でレッスンを受けられるという点です。
英語を学ぶ目的は、人それぞれに違っています。しかし、グループレッスンでは複数人のニーズをまとめる必要があるため、自分の目的にピッタリ合ったレッスンが開講されていないことも多々あります。
その一方、プライベートレッスンの生徒は自分1人なので、自分の目的に100%合わせたレッスンを受けられます。そのため、明確な目標をもって英会話を学ぶのであれば、グループレッスンよりプライベートレッスンの方がおすすめだといえます。
メリット③：英語で会話する絶対量が多い
プライベートレッスンには、英語で会話する時間を多く取れるというメリットもあります。
グループレッスンでは、時間内に複数人の生徒それぞれに発言する機会が与えられるため、1人あたりの発言量は少なくなってしまいがちです。中には、1時間のレッスンで10分程度しか話せないなんてケースもあります。
その一方、プライベートレッスンの場合は生徒が自分だけなので、発言できる時間の絶対量が多く、そのぶん効率的に英会話を学ぶことができます。
そのため、どんどん発言して英語に慣れていきたい人には、プライベートレッスンの受講が特におすすめだといえるでしょう。
プライベートレッスンの英会話で気をつけたいデメリットとは？
以上見てきたように、プライベートレッスンには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在するので注意が必要です。
ここでは、特に代表的な3つのデメリットについて、詳細を確認していきましょう。
デメリット①：フリートーク中心になりやすい
プライベートレッスンで英会話を学ぶと、フリートーク中心になりやすいので注意が必要です。
フリートークとは、特にカリキュラムやテーマを設けず、雑談として自由に行う英会話のこと。英語に慣れるという点では非常に効果的な一方、英語力を向上させたい場合には不向きです。
しっかりした講師の在籍する英会話スクールやオンライン英会話なら、ある程度安心してレッスンを受けられますが、個人契約の場合は要注意です。単なる英語でのおしゃべりで終わらないよう、テキストを事前に用意するなど、工夫をこらすことが求められます。
デメリット②：学習仲間を作りにくい
プライベートレッスンの英会話では、学習仲間を作りにくい点にも注意しておきましょう。
グループレッスンでは、自分と同じくらいのレベルで、同じように英語を話せるように頑張っている人が同じレッスンを受けています。そのため、レッスン回数を重ねるうちに仲良くなったり、英語力を競い合うライバル関係になったりすることができるでしょう。
その一方、プライベートレッスンでは生徒が自分1人なので、そのような同士を作ることはできません。プライベートレッスンを受けつつ学習仲間も欲しいという人は、SNSなどを活用して同士を見つけるとよいでしょう。
デメリット③：費用が高くなりやすい
プライベートレッスンの英会話は、グループレッスンに比べて費用が高くなりやすい点がデメリットとして挙げられます。
グループレッスンは、講師1人に対して複数人から料金を支払ってもらえるので、1人あたりの授業料を安く抑えることができます。その一方、プライベートレッスンは講師の給料や施設の使用料などの負担が1人に集中するので、授業料が高くなってしまいがちです。
しかし、ひとくちにプライベートレッスンといっても、費用を安く抑えられる個人契約や、オンライン英会話などの選択肢も存在します。これらの詳細については、次の見出しで確認していきましょう。
プライベートレッスンの料金相場はどのくらい？
一括りにプライベートレッスンといっても、以下の4つの選択肢によって、その料金相場は大きく異なってきます。
- 英会話スクール
- 個人契約
- 講師紹介サービス
- オンライン英会話
ここでは、それぞれの選択肢の特徴を踏まえつつ、料金相場を比較確認していきましょう。
英会話スクールの料金相場
英会話スクールのプライベートレッスンの料金相場は、1回あたりおおよそ10,000円～15,000円ほどと高額です。また、レッスン費用だけでなく、入会金やテキスト代、スクール管理費などの費用が別途必要になることもあるので、まとまった額の初期投資が必要となります。
その分、英会話スクールはプロの講師が在籍し、テキストに基づいた効率的な英会話を学べます。そのため、コスパよりも学習効率を重視する人にはおすすめの選択肢です。
個人契約の料金相場
講師と個人的に契約するプライベートレッスンの料金相場は、1回あたり2,000円～4,000円程度とリーズナブルです。
最近では、スクールなどを介さず、講師と生徒が直接やり取りをして、カフェなどで英会話を教えるレッスンも増えてきました。このようなプライベートレッスンは金額の安さが魅力ですが、金銭のやり取りでのトラブルに発展する可能性があるので、くれぐれも注意しましょう。
また、テキストが無いとフリートーク中心になりがちなので、学習効率を高めたい場合は、別途テキストを用意するなど工夫が必要です。
講師紹介サービスの料金相場
最近では、プライベートレッスン用の講師と生徒をマッチングさせてくれる「講師紹介サービス」も増えてきました。
講師紹介サービスの場合も、1回あたりのレッスン費用は2,000円～4,000円程度が相場です。ただし、1,000円～3,000円程度のサイト登録料がかかったり、講師1人紹介するごとに料金が発生したりと、サービスによって別途費用がかかります。
講師紹介サービスを使うと、講師と生徒の間に業者が介入するため、万一のトラブル発生時に安心できます。しかし、講師の質は自分で見極める必要があるので、プロフィールなどをしっかり確認して選ぶようにしましょう。
オンライン英会話の料金相場
オンライン英会話でプライベートレッスンを受ける場合、1回あたりの料金相場は500円～2,000円程度と非常にリーズナブルです。
オンライン英会話は、インターネットを利用して遠隔地の講師と生徒でレッスンを行うことができます。そのため、移動の手間や施設の利用費などをカットできるため、レッスン料を安く抑えられるのです。
オンライン英会話の中には、「月〇回」と回数が定められているものから受け放題のものまで、さまざまなサービスが存在します。1月にたくさん受ける場合は受け放題がお得ですが、回数が少ないとかえって1回あたりが高くなってしまうので、ニーズに合わせて適切なものを選びましょう。
オンライン英会話は、レッスンの質と料金のリーズナブルさを兼ね備えているため、学習効率とコスパの両方を求める人には、特におすすめの選択肢です。
まとめ
今回は、英会話のプライベートレッスンのメリット・デメリットや料金相場について、詳しく確認してきました。
プライベートレッスンは自分のペースで目的に合わせた学習ができるので、より効率的に英語力を伸ばすことができます。ただし、レッスンを受ける手段によっては費用が高くなってしまいやすいので、予算に合わせて手段を検討する必要があるでしょう。
数ある手段のうち、特におすすめなのはオンライン英会話でのプライベートレッスンです。英会話スクールよりリーズナブルな金額ながら、しっかり訓練された講師によって、効率的に英会話を教えてもらうことができます。
今回ご紹介したことを参考に、ご自身に合ったプライベートレッスンを選びましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!
中学では英語が大の苦手で、偏差値30台。高校時代に詰め込み勉強に嫌気がさして一念発起。独学で勉強を進めるうちに「大切なのは覚えることではなく、イメージを理解することだ」と気づき覚醒。模試の偏差値は最高80に。 苦手を得意にした経験を活かし、約10年の学習塾講師経験（＋人見知り克服のためのアパレル店員経験）を経て、現在はWEBライターとして独立。「何故がわかる英語学習」をモットーに活動を続けています。