英会話を学ぶ際、ニュースを使って学習しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
ニュースは重要な情報を伝えるツールなので、上手く利用できれば、効率的に英語力を伸ばすことができます。しかし、ただ視聴するだけでは効果が得にくいので、工夫をこらしながら学習することが重要です。
そこで今回は、ニュースを利用した英会話について解説します。ニュースで勉強するメリットやデメリット、おすすめの勉強方法などをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ニュースで英会話を勉強するメリット
ニュースを使って英会話を学ぶことには、たくさんのメリットがあります。
ここでは、その中でも代表的な3つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
メリット①:正しく聞き取りやすい英語を学べる
ニュースで英会話を勉強すると、正しい発音で聞き取りやすい英語を学ぶことができます。
普段テレビを観ているとき、バラエティ番組やドラマだと「今何て言った?」とわからなくなることがありますが、ニュース番組ではほとんどないでしょう。それは、ニュースキャスターやアナウンサーの方々が、正しく丁寧な日本語を使っているからです。
英語のニュースの場合も、これと同じことがいえます。そのため、ニュースを使って英会話を学ぶと、余計なストレスを感じることなく、スムーズに英語を聞き取ることができます。
海外留学したことがある人はお分かりでしょうが、アメリカなどの多民族国家では、ほとんどの人が英語を話せますが、大人になってからアメリカに来た人の中には、かなり聞き取りづらい英語を話す人がいます。日常生活の中でそういう英語を聞く機会が多いと、ニュースの英語がいかに聞き取りやすいかを痛感します。
訳)ニュース番組から英語を勉強する第一のメリットは、正しい発音で正統派の英語が学べることだと思います。
メリット②:語彙力が向上する
ニュースで英会話を勉強すると、通常の英会話以上に多くの語彙を学ぶことができます。
日常会話で必要な英語の語彙は、だいたい3,000~4,000語前後ですが、英語ネイティブたちの語彙は、その10倍近い30,000語前後といわれています。そのため、ビジネスなどでネイティブたちと渡り合う人にとっては、この語彙のギャップを埋めることが課題となります。
英語のニュースでは、日常会話では使われないような、少々難易度の高い語彙も多く使われます。また、世界の今を伝える生きた語彙が多く含まれるので、ビジネスで役立つ高品質の語彙を増やせるでしょう。
訳)ニュース番組から英語を勉強する第一のメリットは、語彙力が向上することです。
メリット③:世界の最新ニュースを入手できる
ニュースで英会話を勉強することには、世界の最新ニュースを入手できるというメリットもあります。
私たちは普段、日本語のニュースで世界を知ったつもりでいますが、そこで報じられているのはごく一部の情報に過ぎません。その一方、世界共通語である英語を使ったニュースでは、世界各国の最新ニュースが鮮度の高い状態で報道されます。
そのため、ニュースを使って英会話を学べば、英語力だけでなく時事ネタに対する知識も身に付けられ、ビジネスから学問に至るまで、さまざまな分野で役立てることができるでしょう。
訳)ニュース番組から英語を勉強する第三のメリットは、世界中の最新のニュースが入手できることです。
訳)英語のニュースだけでなく、時事ネタも学べますね。
ニュースで英会話を勉強するデメリット
以上のように、ニュースで英会話を勉強することには多くのメリットがありますが、一部デメリットもあるので注意が必要です。
ここでは、特に気をつけたい3つのデメリットをご紹介します。
デメリット①:初心者にはハードルが高い
英語のニュースを使って英会話を学ぶのは、英語初心者にとってはハードルが高いので注意しましょう。
先述の通り、ニュースでは日常会話で使われないような、難易度の高い語彙も多く含まれています。そのため、日常会話がおぼつかないレベルで手を出すと「何を言っているか全くわからない」という状態になりかねません。
デメリット②:アウトプットの機会が作りにくい
英語のニュースを視聴しているだけでは、アウトプットの機会が作りにくい点にも注意が必要です。
語学において、知識を吸収するインプットと同様に重要なのが、知識を実際に使うアウトプットの作業です。英語のニュースを観ているだけだと、知識のインプットだけでアウトプットができません。そのため、視聴しながらシャドーイングをしたり、ニュースについて他の人と話し合ったりして、意識的にアウトプットの機会を作っていくことが大切です。
デメリット③:スラングなどの会話表現は身に付きにくい
英語のニュースで英会話を学ぶと、スラングなどの会話表現は身に付きにくいので要注意です。
英語のニュースでは、正しく模範的な語彙を使った、文法的に正しい文章でニュースが報じられます。その一方、日常会話ではカジュアルなスラングや文法的に誤りのある文などが普通に使われます。
そのため、日常会話のために英会話を学びたい人にとっては、英語ニュースでの学習は遠回りになる可能性があるので注意しましょう。
ニュースを使った英会話のおすすめ勉強法
以上見てきたように、ニュースで英会話を学ぶ際はメリットとデメリットのそれぞれが存在します。
ここからは、メリットを高めてデメリットを抑えるために実施したい、おすすめの勉強法を確認していきましょう。
勉強法①:英語の字幕付きで視聴する
英語ニュースで英会話を学ぶ際は、英語の字幕付きで視聴するのがおすすめです。
ニュースでは難しい語彙が多く使われるため、音声だけでは理解できないことが多いです。その際、字幕があれば知らない語彙を視覚的にも確認でき、正しいスペルも覚えられます。
また、英語ニュースは文法的に整った文章で語られるので、字幕付きだとリーディングの能力向上も期待できるでしょう。
英語ニュースを字幕付きで見られる番組は、限られてきます。CNNなどでも、一部の時間帯で英語字幕を出していますが、英語学習者におすすめの字幕付きのウェブサイトは、Voice of AmericaのLearninng Englishのサイトです。
Voice of America (VOA) のLearninng Englishのサイトは、ライブのニュースではないですが、厳選されたトピックを英語字幕付きで紹介しています。
例えば、VOA Learning English’s News Literacyの動画は、本物のニュースとフェイクニュースを見分けるために、ニュース・リタラシーを身に付けることの重要性について字幕付きで説明しており、大いに学べます。
勉強法②:動画を観ながらシャドーイングをする
英語ニュースで効果的に英語力を伸ばしたいなら、シャドーイングしながら視聴するのがおすすめです。
シャドーイングとは、耳で聞いた音声を、直後に自分の口で発声するトレーニング方法。人間の耳は、自分の口で発音できない音は聞き取れないといわれています。そのため、シャドーイングを行うことは、スピーキングだけでなくリスニングの能力を伸ばすことにも高い効果を発揮します。
シャドーイングの練習をしたい場合、初級中級レベルの場合、先ほど紹介したVOAのウェブサイトを活用してもいいですが、上級レベル場合、英語のニュースがライブで無料視聴できるウェブサイトを活用するのもいいでしょう。
FreeInterTV.comは会員登録をしなくても、BBC World NewsやCNN Newsがストリーミング再生できるようになっているので、シャドーイングにも活用できます。
FreeInterTV.com(BCC)
FreeInterTV.com(CNN)
勉強法③:ニュースの内容を要約する
英語ニュースで勉強する際、ニュースの内容を自分で要約するのもおすすめです。
要約を行うと、ニュースの内容を自分の言葉でまとめ直す必要があるため、より脳内に記憶を定着させられます。また、新しく知った語彙のスペルを自分の手で書いたりタイピングすることで、語彙力の増強にも繋がるでしょう。
英検の2級以上の一次試験で、ライティングに要約問題が追加されました。
要約の練習をすることは、英検などの試験だけでなく、ビジネスでも役立てることができるでしょう。
勉強法④:ニュースに関するディスカッションを行う
英語ニュースで英会話を学ぶ際、できればニュースに関して他の人とディスカッションを行いましょう。
先述のように、ニュースで英会話を学ぼうとすると、知識のインプットばかりに偏り、アウトプットが後回しになってしまいがちです。その際、他の人とディスカッションができれば、知識のアウトプットのよい機会になるだけでなく、自分の考えをまとめる練習にもなります。
ニュースで英会話を学ぶなら「オンライン英会話」がおすすめ
ニュースでの英会話学習は、初心者だとハードルが高かったり、アウトプットの機会が作りにくかったりと、独学では難しいことが多々あります。そのため、これからニュースで英会話を学ぼうと思っている人には、「オンライン英会話」での学習をおすすめします。
オンライン英会話では、スマートフォンやPCを使って、いつでもどこでも英会話のレッスンが受けられます。また、ニュース関連のレッスンを選べば、講師の人とディスカッションをしながら学べるので、独学よりも効率的に学習を進められるでしょう。
Kimini英会話の「ニューストークコース」
Kimini英会話では、国際的なニュースサイトの記事を使った「ニューストークコース」のサービスが利用できます。
政治経済やSDGsなど様々なカテゴリに分かれているので、興味のあるニュースを利用し、スピーキング力とコミュニケーション力を磨くことが可能です。
2024年10月現在、ニューストークコースは、様々なカテゴリ別に50コースあります。カルチャー編、ライフスタイル編、テクノロジー編、SDGs編、ビジネス編、政治経済編など、様々なカテゴリーから、自分の興味を持ったコースを選び放題です。
1コースにつき20レッスンなので、週1回のペースでレッスンを受けた場合は約5ヶ月で1コースを完了できます。週2回のペースの場合は、約2ヶ月半で完了できますね。
テクノロジー編、ビジネス編など、いくつかのカテゴリーを選んで受講すると、そのカテゴリーのニュースによく出てくる単語や熟語、言い回しがたくさん学べます。
ボキャブラリーを学ぶだけでなく、そのニュースについて、講師とディスカッションするので、ニュースに関して自分の意見を英語で発表できるようになりますよ。
英語のニュースが聴けるウェブサイトは先ほど紹介しましたが、ニュースをたくさん聴くのは、ひたすらインプットです。
Kiminiオンライン英会話のニューストークコースは、インプットとアウトプットのバランスがとても良くて、学んだボキャブラリーをアウトプットしたり、自分の意見を英語で発表したりする機会があるので、英語力アップが期待できます。
訳)あなたはニューストークコースのどのカテゴリーに興味がありますか?
訳)僕はITエンジニアとして働いているので、テクノロジー編に興味があります。
Kimini英会話では無料体験レッスンも実施しているので、ニュースでの英会話に興味が出てきた人は、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、ニュースで学ぶ英会話について、具体的なメリットやおすすめの勉強法などを確認してきました。
英語のニュースでは、正しく模範的な英語が聞けるだけでなく、世界の今を伝える生きた語彙を学ぶことができます。しかし、初心者にはハードルが高かったり、アウトプットの機会が作りにくかったりするため、独学で行う際には注意が必要です。
今回ご紹介したことを参考に、英語ニュースを上手に活用し、効率的に英語力を伸ばしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!