趣味からキャリアに活かすまで、英会話の需要がさらに高まっています。
「英会話を始めたいけれど、どんな方法があるの?」「自分に合うレッスンを選びたい!」
と、どんなレッスンにするか選択肢が多いことは嬉しい反面、迷ってしまう原因になることもありませんか?
この記事では、代表的な英会話レッスンの種類やそれぞれの特徴、メリットやデメリットを紹介します。英会話レッスン選びのご参考にしてください。
自分にぴったりの英会話を選び、効率よくスキルアップしたい方は必見です。
英会話レッスンの主な種類
まずは代表的な種類を4つに分けてみましょう。
レッスン形式 | 特徴 | 向いている人 |
対面・教室型 (英会話スクール、英語コーチングスクール) |
・講師から直接指導が受けられる ・カリキュラムが整っている ・学習管理やフィードバックが丁寧 |
・学習習慣をつけたい人 ・本格的に英語力を高めたい人 ・モチベーション維持が苦手な人 |
対面・マンツーマン型 (家庭教師、カフェレッスン) |
・講師と1対1で自由度が高い ・会話練習中心で実践的 ・柔軟なスケジュール対応が可能 |
・人と話すのが好きな人 ・会話力を重点的に鍛えたい人 ・自分のペースで進めたい人 |
オンライン型 (オンライン英会話) |
・自宅で手軽に受講できる ・講師の選択肢が豊富 ・料金も比較的安価 |
・忙しい人、通学が難しい人 ・コスパ重視で始めたい人 ・英語に毎日触れる習慣をつけたい人 |
非公式・交流型 (教会、有志英会話グループ) |
・趣味や交流目的の英会話 ・形式や内容はグループにより様々 ・低コストまたは無料 |
・気軽に英語を使いたい人 ・英語を話す場を増やしたい人 ・費用を抑えたい人 |
さて、英会話のレッスンにはいろいろな種類があります。英会話スクール・英会話学校から英語コーチングまで、それぞれが異なる特徴を持っています。
ここで、英会話を学習するときに利用できるレッスンをリストアップしてみましょう。
- 英会話スクール
- 英語コーチングスクール
- オンライン英会話
- 家庭教師
- 教会
- カフェレッスン
- 有志で運営する英会話グループ
スクールの規模や真剣さ・気軽さはレッスンのタイプによって大きな違いがあります。
対面、オンライン、交流型などのカテゴリーに分けてさらなる紹介をしていきましょう。
対面・教室型(英会話・英語コーチングスクール)
通学タイプの英会話スクールです。いくつも大手チェーンがあり、全国展開されています。
いわゆる対面のレッスンであり、レベルや目的によって決められた時間帯に通うことになります。グループレッスンがメインであり、似たレベルのメンバーと顔を合わせながら一緒に学習します。
料金体系はスクールによって異なりますが、年会費や入会金があったり、月額は10,000円〜30,000円が相場です。マンツーマンであれば、1回のレッスン料は10,000円になることもあります。
通学タイプのレッスンで言えば、イギリスの公的な国際文化交流機関であるブリティッシュカウンシル、国際教育振興会の日米会話学院でも対面のレッスンが行なわれています。
対面・マンツーマン型(家庭教師、カフェレッスン)
講師と1対1で学べる形式で自由度が高く、個々のニーズに合わせたレッスンが可能です。
家庭教師なら自宅でじっくり指導を受けられ、カフェレッスンではリラックスした雰囲気で会話練習ができます。
カフェレッスンには英会話カフェのレッスンとオンライン予約型の対面レッスンの2つのタイプがあります。
英会話カフェのレッスン
「English cafe」や「Language cafe」と呼ばれる英会話カフェでは、お店のスタッフやカフェを訪れる人が英語で日常英会話をする形態を取っています。
とにかく気軽なところが大きな特徴であり、英会話カフェによってはレッスンの時間を設定しているところもあります。加えて、英語学習はもとより、その場にいる人との海外留学やワーキングホリデーなど英語関連の情報交換にも便利です。
英会話カフェの料金相場は1時間当たり日本人が1,000円~3,000円程度、社会人は学生より高く、外国人は日本人よりも安く設定されています。1時間を過ぎると課金されていきます。
英会話カフェを利用する人のレベルは、初心者から上級者までいろいろです。
英語に興味を持っていて外国人と英会話できる場を求める人から、自分の英会話のレベルを落としたくない人がブラッシュアップするために通う人までいろいろだからです。
レッスンはマンツーマンレッスンとグループレッスン、レベルもビギナーズ専用になっていたりします。レッスンと言っても別の部屋があるわけではなく、カフェ内のテーブルを一つ使って会話中心の内容で行なわれます。
このため、レッスンの先生は特別なトレーニングを受けた人とは限らず、ネイティブと会話をすることがメインの目的となります。
オンライン予約型の対面レッスン
一方オンライン予約型の対面レッスンは、英会話の先生と利用者のマッチングサイトにて予約をするシステムです。Webサイトから先生のプロフィールなどを確認すると、希望の先生が紹介されます。基本マンツーマンレッスンで、レッスンはカフェなど公共の場を使って行なわれてます。
サービスは入会金と月会費がかからずレッスン料金1,500円~3,500円支払う場合や、高い例では入会金約30,000円以上・月会費を払い、その上で2,000円~5,000円のレッスン料金が発生するなどバラツキがあります。
マンツーマンですので、自分のレベルによって先生を選ぶためどんなレベルにも対応しています。
先生はトレーニングを積んだネイティブが指導するというサイトもあれば、ネイティブスピーカーとだけ書かれているサイトもあります。利用する際には、直接問い合わせすることをおすすめします。
オンライン型(オンライン英会話)
今や全盛と言えるのが、オンライン英会話レッスンです。
日常英会話からビジネス英語、英検などの試験対策と様々なコースが提供され、年齢も幼児から大人まで、趣味からキャリアのための英語まですべての要望に応えることができる内容となっています。
これまでの英会話スクールと完全に異なるのはオンラインでレッスンをするという点です。この特徴から、どこでもいつでもレッスンが受けられる利便性、学校という建物を持たないでよいことなどから価格破壊とも言えるほど安価になりました。
そして、安価なレッスンとは反対に質の高い講師陣や教材によるレッスンを受けられ、この新しい方法こそ現代の主流とも言える勢いがあります。
非公式・交流型(教会、有志英会話グループ)
教会や地域団体などが運営するカジュアルな英会話の場で、費用が無料または非常に安価なことが多いです。
参加者同士の交流を楽しみながら、自然な英語に触れられるのが魅力。堅苦しさがないため初心者も参加しやすく、英語を話す「場」を増やしたい方におすすめです。
ただし、学習カリキュラムやサポートはほとんどなく、基礎からしっかり学びたい方には向かない場合もあります。
5つの英会話レッスンのメリット・デメリット
ここまで紹介したように、英会話を学ぶには多くのタイプのレッスンがあることが分かります。
それぞれが特徴を持ち、優れた点、弱い点を持っています。
各レッスンの持つメリットデメリットを挙げてみましょう。
オンライン英会話
- メリット:場所を選ばず受講可能、講師が多国籍、料金が安い
- デメリット:通信トラブルの可能性、対面より緊張しやすい
オンラインレッスンがこれだけ多くの人に利用されているのは数々のメリットがあるからです。そのメリットを一言で言えば、気軽で安いのに効果を得られるという点になります。
このメリットはオンラインレッスンだからこそ毎日でもレッスンをとれる、トレーニングを受けた講師によるレッスンという2つの大きな軸によって支えられます。
人とワイワイ学びたい人にとって、オンラインレッスンは基本はマンツーマンであるためデメリットになる可能性があります。また、ネット環境が悪い場合はストレスになる場合があります。
通学型英会話スクール
- メリット:学習習慣がつきやすい、対面での安心感あり
- デメリット:通学の手間、費用が高め
通学して受けるレッスンは対面式です。グループレッスンであれば情報交換をするような友達ができたり、教室で受けるレッスンは学習への気持ちの切り替えがうまくいくことがあります。
費用は比較的高めの設定であるのと時間的な負担が大きなデメリットになります。継続して通うには場所が遠かったり、自分の都合を固定のレッスン時間に合わせるのが難しいケースがあります。
英語コーチング
- メリット:短期間で成果が出やすい、学習の迷いがなくなる
- デメリット:費用が高い、課題量が多くて大変な場合も
英語コーチングは、「短期間で確実に成果を出したい」という人にぴったりの学習スタイルです。専属のコーチが学習計画を立ててくれるだけでなく、進捗の管理やモチベーション維持までしっかりサポートしてくれるため、効率的に学習を進めることができます。
特に「どこから始めればいいかわからない」「1人では続けられない」と悩んでいる方にとっては、頼れる伴走者がいることで安心感も得られるでしょう。
一方で、受講料が比較的高額なケースが多く、日々の課題も多めです。そのため、仕事や家事との両立に負担を感じる人もいるかもしれません。
TOEICのスコアアップや試験対策など「期限付きの目標」に向けてしっかり取り組みたい人や、学習方法そのものに迷いがある人には特におすすめです。
カフェ英会話
- メリット:実践的でリラックスして会話できる
- デメリット:カリキュラムが自由すぎて初心者は不安
カフェレッスンの良さは気軽で楽しいところです。会話が目的の人にとっては英語を使う実践的な良い機会になります。自分の都合で予約を入れるため自由度が高く、オーガナイズしやすいところもメリットでしょう。
一方、デメリットになり得るのはその場所まで出かける負担や気軽すぎて効果を得られない可能性がある点です。
英会話カフェで言えば、通えるところにそういった場所があるのか、また外国人が特に英語教師でないこともあるため初心者にとっては、他タイプのしっかりとしたレッスンとの掛け持ちにする必要があるでしょう。
交流型(教会・地域の英会話グループ)
- メリット:参加費が無料〜格安、気軽に会話を楽しめる
- デメリット:発言機会が限られることもある、学習サポートがない
教会や地域の英会話グループなどの交流の場は、英語を気軽に話したい人におすすめです。
実際に外国人が参加している場合もあり、より実践的な場で英会話を楽しむことができます。また参加費も無料や格安で提供していることが多く、気軽に参加できるのもポイント。
ただ、すでに仲の良い人で集まっているとなかなか輪の中に入っていくのは少しハードルが高い場合も。友達や英語学習仲間を誘って参加するといいかもしれません。
【目的別】自分に合う英会話レッスンを選ぶコツ
英会話の目的によって、最適なレッスンは変わります。資格対策であれば、コーチをつけて学習を指導してもらえる環境など、目的に合った英語力を身につける方法はさまざまです。
目的別におすすめのレッスン方法と選びかたのコツを見ていきましょう。
学習目的 | おすすめのレッスン形式 | 理由 |
日常英会話を楽しみたい | オンライン英会話、カフェレッスン | 会話重視で気軽にスタートできる |
ビジネス英語を習得したい | 英語コーチング、通学型 | 専門性の高い指導を受けられる |
試験対策(TOEIC・英検) | 英語コーチング、オンライン | 自習との組み合わせで効率的に学べる |
留学・ワーホリに備えたい | オンライン+対面 | リアルな会話力とリスニングが鍛えられる |
子どもに学ばせたい | キッズ英会話スクール | 年齢に合った指導と教材で安心できる |
レッスン選びの3つのコツ
英会話レッスンは種類が豊富だからこそ、「なんとなく」で選んでしまうと、途中で合わないと感じて挫折する原因にも。
以下の3つのポイントを意識して、自分にぴったりのレッスンを選びましょう。
目的とレベルに合っているか?
「英語で何ができるようになりたいか」をはっきりさせることが、最初の一歩です。
たとえば…
- 旅行英会話→日常会話に特化したレッスンやカジュアルな交流型
- ビジネス英語→英語コーチングやビジネス対応のオンラインスクール
- TOEIC・英検など試験対策→スコアアップに特化したカリキュラムのあるスクール
また、自分の現在の英語レベルに合ったレッスンを選ぶことも大切です。レベルに合わないと、内容が難しすぎたり逆に物足りなかったりして、モチベーションの低下につながります。
続けやすいか?
語学学習で最も重要なのは「継続」です。週1回でも数ヶ月、数年と続けることで成果が出てきます。そのためには、自分のライフスタイルに合った無理のないレッスンを選ぶことが大切です。
忙しい人は、スキマ時間を使ってオンライン英会話やアプリを活用することで学習が続けやすくなるでしょう。また、決まった曜日・時間に時間が取れる人は、通学型スクールを選ぶことで学習習慣が身につきやすくなります。
金銭面が気になる人は、月謝制や格安の交流型など、費用を抑えられる選択肢も検討してみてください。
このように無理なく通える・予約できる・払える範囲かどうかを見極めることは、英語を長く学ぶコツとなります。
楽しめそうか?
英語学習を続けるうえで、「楽しさ」は意外と大きなカギになります。特に英会話は「言葉のキャッチボール」。話すことが楽しいと自然とアウトプット量も増え、上達スピードも上がります。
もし趣味の話や映画について話したい人には、自由度の高いカフェ英会話や交流型グループがぴったりでしょう。
講師とじっくり話すのが好きな人には、マンツーマンレッスンがおすすめです。
「ここなら続けたい」「毎回楽しみ!」と思えるレッスンに出会えると、勉強というより“ライフスタイルの一部”として英語が身につきます。
英会話レッスンをより効果的に活用する方法
英会話レッスンをせっかく始めるなら、しっかり成果を出したいですよね。
ここではレッスン形式ごとの「効果的な活用法」をまとめてみました。
どのようなことを意識すればより英語力が身に付きやすくなるのか、始める前にチェックしておきましょう。
オンライン英会話
- 定期的な時間帯で予約する
- レッスン後や翌日に復習する
- 気の合う講師との関係づくりを意識する
オンラインレッスンは、無理なく続けられる時間帯を決めておくと英語学習を習慣化しやすくなります。朝活タイムや夕食後など、1日の流れをからどの時間帯なら続けやすいかを最初に確認してみてください。
レッスン後は、覚えておきたい表現や指摘されたポイントをサッとメモしておきましょう。翌日に軽く見直すだけで、記憶の定着がぐっとアップします。
また相性がいいと思った講師とは継続してレッスンをし、関係構築をしていくのがおすすめです。緊張感が薄れて話しやすくなるほか、弱点も指摘してもらいやすくなるため、効率よく上達できるでしょう。
通学型スクール
- レッスンの予習・復習を欠かさない
- 間違いを恐れず積極的に発言する
- クラスでの交流も学習機会と捉える
通学型は、体系的なカリキュラムで学べるのが魅力。予習で内容を把握し、復習で知識を定着させることが成果を出すポイントです。
レッスン中は受け身にならず、思い切って発言・質問してみましょう。たとえ間違っても、それが学びになります。
グループレッスンの場合、クラスメイトとの会話や交流も英語学習の貴重な機会です。レッスン外でも英語を使う意識が、実践力アップにつながります。
英語コーチング
- 指導通りでも主体的に行動する
- 振り返りの習慣を持つ
- コーチに進捗や悩みを率直に相談する
英語コーチングでは、コーチのアドバイスに素直に従いながらも、「自分の学習」として責任を持って取り組む姿勢が大切です。
また学習をこなすだけでなく、週ごと・月ごとに伸びた部分やまだ苦手な点を振り返ることでモチベーションを維持できます。
うまくいかないときは、悩みや進捗を遠慮せずコーチに相談してみましょう。フィードバックをもとに軌道修正しながら進めることで、より着実に成果が出てくるはずです。
カフェ英会話
- 話すトピックを事前に用意しておく
- 間違いを気にしすぎずに会話をする
- 「伝える」「理解する」ことを重視する
カフェ英会話では自由な会話が中心となることが多いため、今日話したいことや気になる質問などいくつか話題を考えておくと時間を有効に使えます。
実践的な会話の場として活用するためにも、多少の間違いは気にせず積極的に話すことが大切です。「間違っても大丈夫だった」という成功体験を積み重ねることで、自信にもつながります。
話すときは、文法の正確さよりも「伝えること」と「理解すること」を意識しましょう。相手とのコミュニケーションそのものを楽しむ姿勢が、英会話上達の近道です。
教会・英会話グループ
- 積極的に参加する意識を持つ
- 様々なレベルや背景の人との交流を楽しむ
- 異文化理解の機会として活用する
こうしたグループでは、あらかじめ「自己紹介」「最近の出来事」など話したい内容やフレーズを用意しておくと、スムーズに会話へ入れます。どうしても聞き役にまわりがちですが、自分からも話す意識を持つことで、英語を使う力が育ちます。
さまざまな年齢・国籍・レベルの人と関わることで、英語だけでなく異文化への理解も深まります。
ボランティアで運営されていることが多いため、受け身ではなく「参加して盛り上げる」という姿勢が大切です。
まとめ
英会話レッスンにはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
レッスンのタイプによって特徴に大きな差があるため、おすすめは無料体験レッスンを提供している各スクールを体験してみることです。
その上で、詳細を比較しベストなものを選ぶ、2つのレッスン方法を組み合わせてしてみるなど自分に最適な形にしてください。
選択肢が増えることは利用者にとっては良いことですね。
筆者が社会人になって英語学習をしたいと決めた時にはオンライン英会話は存在しておらず、英会話学校へは何十万円も支払いました。
私ならと考えると、オンライン英会話のレッスンを積極的にとって、効果を感じるためにも国際交流のイベントなどに行って実際に喋ってくるというパターンかもしれません。
皆さんもベストな学習方法を見つけて、英会話を楽しく伸ばしていってください。