海外旅行に行くことが決まると、楽しみであると同時に「英語が上手く話せるかな…」と不安に感じますよね。

海外旅行では、英語を話せるか話せないかで楽しさの度合いが大きく変わってきます。しかし、今からトラベル英会話を勉強していたのでは間に合わないと、諦めてしまっている人も多いのでは。

そこで今回は、最低限マスターしておきたい、海外旅行で役立つ英語フレーズを厳選してご紹介します。例文も豊富に用意しているので、これから海外旅行に行く方は、渡航前にぜひ目を通してみてください。

まずは基本のトラベル英会話フレーズ

まずは基本のトラベル英会話フレーズ

具体的なシチュエーションごとの便利フレーズを見る前に、まずは基本となる必須フレーズを確認していきましょう。

話しかけるとき

海外旅行中、外国人に英語で話しかけるときは “Excuse me” を使いましょう。Excuse me は「これからすること」への許可を求める表現で、日本語で言うところの「すみません」に相当します。

なお、似たニュアンスの言葉に “I’m sorry” がありますが、こちらは主に「もうしたこと」への謝罪を表します。そのため、話しかける前に I’m sorry と声をかけると、「一体何に対して謝ってるの?」と不審に思われかねないので注意しましょう。

Aさん
Excuse me, do you have the time?
訳)すみません、時間を教えてもらえますか?
Bさん
Sure. It’s nine thirty.
訳)はい、9時30分です。

許可を求めるとき

お店のトイレを借りたり観光地で写真を撮ったりなど、海外旅行中は何かと許可を取るシチュエーションが多いものです。その際、無許可で行うと後からトラブルに発展する可能性があるので要注意。

英語で許可を求める際は、”May I ~?” と “Can I ~?” の2つの表現が便利です。どちらも「~していいですか?」という意味ですが、May の方が Can より丁寧なニュアンスがあります。そのため、迷った場合は May を使っておきましょう。

Aさん
Can I use the restroom?
訳)トイレを使ってもいいですか?
Aさん
May I take a picture here?
訳)ここで写真を撮ってもよろしいですか?

欲しいもの、したいことがあるとき

海外旅行中に何欲しいもの、したいことがある場合は、”I’d like(to)” を使いましょう。

I’d like は I would like を短縮した表現で、I want とほぼ同じ意味を表します。しかし、I want ほど直接的ではないので、あらゆるシチュエーションで失礼なく使えます。

主な使い方は以下の2通りです。

  • I’d like ○○「○○(名詞)が欲しいです」
  • I’d like to △△「△△(動詞)がしたいです」
Aさん
I’d like some coffee.
訳)コーヒーをいただきたいです。
Aさん
I’d like to go back to the other shop.
訳)さっきのお店に戻りたいです。

お願いするとき

1. ~していただけませんか(依頼)

海外旅行中、相手に何かお願いをするときは “Could you ~?”、あるいは “Would you ~?” を使うとよいでしょう。

Could と Would はそれぞれ、can と will の過去形です。これらの助動詞は過去形にすると丁寧な印象になるので、初対面の人にも問題なく使用できます。

それぞれの表す意味に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ありません。

Aさん
Could you tell me how to get to the temple?
訳)その寺院にどうやって行けばいいか教えていただけませんか?
Aさん
Would you make a reservation instead of me?
訳)私の代わりに予約していただけますか?
Could (Would) you tell me ~ ? や Could (Would) you show me ~? で、~の部分に疑問詞を入れて節を続ける場合、節の中で語順に注意しましょう。例えば、次のような文です。
Aさん
Could you tell me where the station is?
訳)その駅がどこにあるか教えてもらえませんか?
見知らぬ人に質問をする場合、Where is the station? 「駅はどこですか?」とダイレクトに聞くのではなく、上記のように間接疑問文を作って聞く方が丁寧で、礼儀正しい印象を与えます。知らない人に話しかける際に、Excure me, で始めても、その後に Where is the station?と聞くと、ぶしつけで失礼な印象を与えてしまいます。間接疑問文が使えるように、日頃から訓練しておくと、英会話でもきっと役に立つ機会があるのでしょう。

2.  ~してくださいませんか(依頼)

先ほど出てきた Would you ~?と少し似ていますが、Would you mind ~ing? を使うと、「あなたは~するのを厭いますか?」というニュアンスで、「~してくださいませんか?」という意味になります。

Aさん
Would you mind moving over?
訳)席をつめてくださいませんか?

Aさん
Would you mind stopping smoking here?  Smoking is not permitted in this restaurant.
訳)ここでたばこを吸うのをやめてくださいませんか? このレストランは禁煙なんです。

Bさん
Sorry. I didn’t know that.
訳)ごめんなさい。それを知らなかったんです。

3.  ~してくれませんか(依頼)

Do you mind ~ing? にして、Would を Do に変えるだけで、少しくだけた言い方になって「~してくれませんかという意味になります。

Aさん
Do you mind closing the door?
訳)ドアを閉めてもらえせんか。

Aさん
Do you mind closing the window?
訳)窓を閉めてもらえませんか?

Aさん
Do you mind my closing the window?
訳)私が窓を閉めても構いませんか?

2番目の文章では、相手に対して窓を閉めてもらえないかと依頼していますが、3番目の文章では、closing の前に my が入っており、「私が窓を閉めても構いませんか?」という意味になります。

相手の英語が聞き取れないとき

海外旅行中は、外国人の英語が速かったり、癖が強かったりして聞き取れないことが多々あります。そんなときはゆっくり言い直してもらったり、紙に書いてもらったりするのがおすすめです。

具体的には、以下の3つの表現が役立つでしょう。

Aさん
Could you say that again?
訳)もう一度言ってもらえますか?
Aさん
Could you speak more slowly?
訳)もっとゆっくり話してもらえますか?
Aさん
Could you write it down on this paper?
訳)この紙に書いてもらえますか?
相手の言っていることが分からないときは、言われていることが分からないことを素直に伝えましょう。

【シチュエーション別】応用トラベル英会話フレーズ

【シチュエーション別】応用トラベル英会話フレーズ

基本フレーズが理解できたら、今度はシチュエーションごとに使える便利フレーズを覚えていきましょう。

ここでは、代表的な4つのシチュエーションを厳選し、海外旅行で特に役立つフレーズをご紹介していきます。

バスや電車などで使える便利フレーズ

Aさん
How can I get to A station?
訳)A駅まではどうやって行けばいいですか?

“How can I get to ~?” は、目的地までの行き方を聞く際に非常に便利な表現です。

Aさん
Where is the ticket window?
訳)切符売り場はどこにありますか?

電車などの切符が売っている場所は “ticket window” と言います。ticket shop だと通じないので注意しましょう。

Aさん
Does this train (train) go to the airport?
訳)この電車(バス)は空港まで行きますか?

電車やバスが目的地まで行くかを確認する際に便利な表現。ちなみに、電車が停車する駅は station ですが、バスが停まる停留所は bus stop と言います。bus の停留場に stationを使うと、怪訝な顔されたり指摘されたりします。

レストランで使える便利フレーズ

Aさん
We don’t have a reservation, but is it okay to enter?
訳)予約をしていないのですが、入っても大丈夫ですか?

海外、特に観光地のレストランは人気のところが多いので、予約しないと入れない可能性があります。心配な場合は、事前に電話などで “make a reservation(予約を取る)” をしておくとよいでしょう。

Aさん
Do you have any dress code?
訳)このお店にドレスコードはありますか?
Bさん
Yes. We ask our customers to come in suits or other formal attire.
訳)はい。お客様にはスーツなどフォーマルな衣装での来店をお願いしています。

 

Aさん
I will go back to the hotel, change my clothes and come back here.
訳)私はホテルに戻って着替えてからまた来ます。

高級なレストランでは、入店時にドレスコード(dress code)を求められる場合があります。カジュアルな格好で入って恥をかかないよう、事前にドレスコードの有無を確認しておくと安心です。

Aさん
Would you bring the check, please?
訳)お会計をお願いします。

英語だとお会計は “check” と言うのが一般的です。Would you ~? だけでも充分通じますが、最後に please を添えると、より丁寧さをプラスすることができます。

ホテルで使える便利フレーズ

Aさん
Excuse me, I’d like to check in.
訳)すみません、チェックインをしたいのですが。

ホテルのチェックインは、英語でもそのまま “check in” を使います。ホテルに着いたらこのようにフロントで声を掛けて、手続きを進めましょう。

Aさん
I’d like a room with a bathtub.
訳)バスタブ付きの部屋をお願いします。

海外のホテルでは、シャワーだけでバスタブの無い部屋も一定数存在します。部屋でゆっくり湯舟に浸かりたい場合は、必ず事前に確認しておきましょう。

Aさん
Could you keep my bags until 2 o’clock?
訳)2時まで荷物を預かっていただけますか?

チェックアウト(check out)をした後、ホテル周辺で観光をしたいなら荷物をフロントに預けましょう。大きなスーツケースを引っ張りながら観光をするのは、動きづらくて本当に厄介ですね。

ホテルによっては荷物預かりサービスが無い場合もあるので、なるべく事前に確認しておくことをおすすめします。

もっと本格的にトラベル英会話を勉強したいなら

もっと本格的にトラベル英会話を勉強したいなら

海外旅行は、英語が上手く話せれば話せるほど、より楽しみを増やすことができます。

そこで、もっと本格的にトラベル英会話を勉強したい人のために、ここからはおすすめの勉強方法を4種類厳選してご紹介していきます。

方法①:アプリ

トラベル英会話を学ぶ最も手軽な方法は、スマートフォンのアプリです。

最近では、色々な企業が海外旅行向けの英語アプリを多数開発しています。無料で利用できるものも多いので、海外旅行が決まったらまずインストールしておくとよいでしょう。

しかし、アプリで学べるのはあくまで基本的なものに限られます。そのため、より実践的な勉強をしたい場合は、他の勉強方法も合わせて利用するのがおすすめです。

方法②:本

トラベル英会話は、本を使って勉強するのも1つの方法でしょう。

トラベル英会話に特化した本は、索引なども充実しているため、勉強時にはもちろん、海外旅行に持って行っても非常に重宝します。海外だと日本の携帯電話が使えないことも多いので、オフラインでも使える本があると安心ですね。

しかし、本での学習だとリスニングやスピーキングを鍛えるのが難しいので要注意。これらの技能を磨きたい場合は、講師と会話して学ぶ必要があるでしょう。

方法③:英会話教室

トラベル英会話を学ぶため英会話教室に通うのも、よい選択肢です。

英会話教室なら、講師と実際に会話することで、リスニングとスピーキングを重点的に伸ばすことができます。外国人と英語でやり取りする訓練にもなるので、海外旅行先でも緊張せずにコミュニケーションが取れるでしょう。

ただし、英会話教室は通う手間がかかる点と、比較的費用が高額になりやすい点に注意が必要です。

方法④:オンライン英会話

トラベル英会話を本格的に学びたいなら、オンライン英会話を利用するのがおすすめです。

オンライン英会話は、スマートフォンやPCをインターネットに繋ぐことで、いつでもどこでも外国人講師との英会話レッスンを受けられるサービスです。

画面越しとはいえ、実際に英語を使って人とコミュニケーションが取れるので、アプリや本よりも実践的な学びができます。また、店舗型の英会話教室に通うより費用が安いので、浮いた分を旅行費用にまわすこともできるでしょう。

Kiminiオンライン英会話のおすすめコース

Kimini英会話では、海外旅行に特化した特訓コースも用意しています。短期間で英語力をアップさせることが可能です。最初は無料体験が利用できるので、気になる方はぜひ一度試してみてください。

  • 絵を見てパッと英会話 海外旅行編 1 / 海外旅行編 2

学研より出版されている人気書籍「絵を見てパッという英会話トレーニング」の海外旅行編をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジしたコースです。このコースでは、イラストを見て、その場面に適した英語を瞬間的に組み立てて発話するトレーニングを行います。海外旅行でよくあるシチュエーションを使って、使用頻度の高いフレーズや表現方法を中心に発話のトレーニングを行うので、海外旅行の際に即使える表現ばかりたくさん学べます。

海外旅行編1は全29レッスン、海外旅行編2は全31レッスンです。無料体験レッスンを受けて、自分のレベルに合ったコースから始めましょう。

まとめ

今回は、海外旅行時に役立つトラベル英会話について、具体的な表現を例文付きで確認していきました。

基本のトラベル英会話フレーズとして、海外ですぐに使える英文を、基本フレーズとシチュエーションごとのフレーズに分けて、紹介しました。許可を求めるとき、欲しいもの、したいことがあるとき、お願いするときの表現などを分かりやすく解説したので、海外旅行時の英会話が不安な方は、時間を空けてまた読み直してみてください。

海外旅行をする際、風景などを目で見て楽しむだけでなく、せっかくなら現地の人と英語でコミュニケーションも取れると、より充実した時間を過ごせるはずです。

今回ご紹介した表現を活用して、海外旅行を目一杯楽しんでくださいね。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!