英会話にリズムをつけるために「相槌(あいづち)」が効果的です。
日本語では自然に相槌を打っているものの、英語の場合はどういったものがあるの?という人はいませんか?

そこでこの記事では、日常生活で使える「英会話の相槌」をたくさん紹介しましょう。例文とともにみていきますので言いやすいものから覚え、コミュニケーションに役立ててみてください。

日常でよく使う相槌

日常でよく使う相槌

「うんうん」「そうなの?」「へぇ~」など、私たちは普段の生活で意識せずに多くの相槌を打っています。これらは”単純相槌”と呼ばれます。
英会話でも相槌を打てば、会話の沈黙を避けたり、話し相手に話を聞いてることをアピールすることができます。相槌が打てればやり取りに余裕を作り出すことにもなります。

「たしかに」

話し相手が言ったことに納得し、同意する場合に「たしかに!」「たしかにおっしゃる通りですね」と反応することがあります。

  • Right.
  • You’re right.
  • That’s true.
  • Exactly.
  • Absolutely.
  • Indeed.
<You are rightで答える例>
Aさん
The weather looks unpredictable today; we should bring an umbrella.
訳)今日は天気が予測不能だから、傘を持って行こう。
Bさん
You are right. Better to be prepared than get soaked.
訳)君の言う通りだよ。ずぶ濡れになるよりは、準備しておいた方がいい。

 

<Exactlyで答える例>
Aさん
You’re saying the budget is the real issue here?
訳)あなたはここでは予算が真の問題だと言ってるのですか?
Bさん
Exactly. If we don’t control it, the project won’t move forward.
訳)その通り。それをコントロールしなければ、そのプロジェクトは前に進まないよ。

 

<Absolutelyで答える例>
Aさん
Not spicy curry is not curry.
訳)辛くないカレーはカレーじゃないな。
Bさん
Absolutely!
訳)たしかに!

 

「なるほど」

気づきがあったときの相槌に「たしかに」に似た「なるほど」があります。思わず、なるほど~!と手を打って反応したことはありませんか?

  • I see.
  • I got it.
<I see.で答える例>
Aさん
He’s been working overtime to meet the project goals.
訳)彼はそのプロジェクトの締め切りに間に合うように残業しています。
Bさん
I see. No wonder he’s been so tired lately.
訳)なるほど。最近彼がとっても疲れてるのも納得だわ。

 

I see. の後に No wonder … 「… なのは不思議じゃない」続ける場合もあります。
<I got it.で答える例>
Aさん
Did you know the mailbox on the street used to be black in colour, but it was changed to red because it was difficult to see at night without street lights during that time period.
訳)昔、街角の郵便ポストは黒だったんだけど、当時は街灯がなく夜に見えづらかったから赤に変えたんだよ、知ってた?
Bさん
I got it! That makes sense.
訳)なるほど! 理にかなってるね。

 

「そうですね」

相槌「そうですね」はその後に続く言葉によって、ニュアンスが違ってきますが、会話を一旦こちらに引き取る感じで使えるでしょう。「知ってるよ」や「私もそう思う」というニュアンスで使われます。

  • Yes. / Yeah. / Yep.
  • Uh-huh.
  • Right.
  • I know.
  • I think so, too.
Aさん
I’m worried about the train strike tomorrow. I need to leave home much earlier.
訳)明日の電車のストが心配だわ。早く家を出ないと。
Bさん
I know. You will have to get there by 9:30am, right?
訳)そうですね。9時半には着かないといけないんですよね?

 

Aさん
We need to be more proactive in addressing these issues.
訳)これらの課題の対処においてもっと積極的になる必要があります。
Bさん
I think so, too. Waiting won’t solve the problem.
訳)僕もそう思います。待っていても、問題は解決しません。

「そうですよね」

相手に賛成・同意する場合に使われるのが「そうですよね」という相槌ですね。気持ちを込めて共感を表す言葉でもあります。

  • Of course.
  • I agree.
  • I’m with you.
  • I feel the same.
  • Fair enough.
Aさん
He is not fair in my opinion.
訳)彼はフェアではないと思うのよ。
Bさん
I’m with you.
訳)私も同感ですよ。

「そうなんですか」

相手が話したことに少し驚いて、「そうなんですか」「本当ですか」という反応を示すときの表現もあります。
  • Really?
  • Is that so?
  • Is that right?
Aさん
The weather forecast says it’s going to rain all weekend.
訳)天気予報は週末ずっと雨が降るだろうと言ってます。
Bさん
Is that so? Looks like our outdoor plans are ruined.
訳)そうなんですか。僕たちのアウトドアのプランが台無しになりそうだね。

 

共感を表す相槌

共感を表す相槌

嬉しいことでも悲しいことでも、相手の話すストーリーに共感を伝える相槌があります。とても多く相槌がありますのでここでは一部を紹介しましょう。

  • Really? / 本当?
  • That’s great! / 素晴らしい!
  • Sounds great! / いいね!
  • Well done! / よくやったね!
  • Me, too. / 私もだよ。
  • Me, neither. / 私もだよ。(否定文への同意)
  • I know how you feel. / 気持ち、よく分かるよ。
  • I know what you mean. / 言いたいこと分かる。
  • It seems hard. / それは大変そう。
  • I’m sorry to hear that. / それは残念だったね。
  • Good luck! / 頑張って!
  • Fingers crossed! / 幸運を祈ってる!
Aさん
I broke up with my boyfriend.
訳)彼と別れたんだ。
Bさん
Really? I know how you feel. Let’s go and have lunch.
訳)本当?気持ち、よく分かるよ。ランチしに行こう。

 

Aさん
I’m feeling really tired today.
訳)今日は本当に疲れを感じてます。
Bさん
Me, too. I didn’t sleep well last night.
訳)僕もだよ。昨夜よく眠れなかったんだ。

 

Aさん
Me, neither. It was so hot and I couldn’t sleep well last night.
訳)私も。昨夜はとても暑くて、よく眠れなかったわ。
肯定文に「私も」と同意する場合は、”Me, too.”を使い、否定文に「私も(~しなかった)」と同意する場合には、”Me, neither.”を使います。Me の後に、カンマを入れるのを忘れないようにしましょう。
英会話で、とっさにこの2つを使い分けてすんなり言えるようになるには、少し訓練が必要ですが、相手が肯定文を言ったか否定文を言ったか気を付けるだけで、できるようになります。

 

Aさん
I applied for that job I’ve been wanting for years.
訳)何年も応募したかった仕事に応募しました。
Bさん
Fingers crossed! I hope you get it.
訳)幸運を祈ってるよ。君がその仕事を手に入れるのを望むよ。

 

“Fingers crossed”は、Good luck「幸運を祈る」という意味です。

短く感情を伝えたい相槌

短く感情を伝えたい相槌

一言でグッと気持ちを表すことができるのも相槌の特徴です。短くても感情を伝えることができるフレーズを紹介しましょう。

  • Wow / わぁ
  • I knew it! / やっぱり!
  • Awesome! / すごい!・最高!
  • Epic! / 最高!(スラング表現)
  • Shame! / 残念!
  • You’re the best! / あなた、最高!
  • Don’t worry. / 大丈夫だよ。
  • It happens. / そういうときもあるって。
Aさん
I have been selected as a national judo player!
訳)柔道の国体選手に選ばれたよ!
Bさん
Epic!
訳)それ、最高!

 

Aさん
The event was postponed, and I can’t make the new date.
訳)そのイベントは延期になって、新しい日程には参加できない。
Bさん
Shame! You were really excited about it.
訳)残念! 君はそれについて本当にワクワクしてたのにね。

 

 

Aさん
I accidentally sent the business email to the wrong person.
訳)間違って違う人にビジネスメールを送ってしまったわ。
Bさん
It happens. Just follow up and explain.
訳)そういうことってあるよね。フォローアップして説明すればいいよ。

 

仕事のeメールを間違って違う人に送ってしまうことは、大問題になり得ますが、業務でたくさんのメールを送らなければならない場合、あり得ますね。間違って送ってしまったことに自分で気づいて謝罪すればいいですが、間違えて送ってしまった人から返信メールが来ると、トラブルになったりします。

驚いたときの相槌

共感を表す相槌

様々な感情によって驚くことがあります。そんなときにはぜひ、相槌を打てるようにしておくと相手との距離が縮まったりします。

  • No way! / まさか!
  • Are you kidding? / 冗談でしょ?
  • Are you serious? / 本当に?
  • What a surprise! / びっくり!
  • I can’t believe. / 信じられない。
  • That’s unbelievable! / 信じられない!
  • I’m shocked. / ショックだ。
Aさん
I finally decided that I’m getting married with Nigel!
訳)ついに、ナイジェルとの結婚決意したの!
Bさん
Are you serious? Congratulations!
訳)本当に?おめでと!!

おうむ返しの相槌

おうむ返しの相槌

話し相手の言ったことをこちらがおうむ返しするような相槌があります。”◯◯したんだよ”と言われたら”へぇ~ ◯◯したんだ”と返すようなやり方です。この場合、動詞と主語だけを使って疑問形にすることで相槌が打てます。

  • Are you?
  • Do you?
  • Did you?
  • Have you?
  • Is it?
Aさん
I have been to London last month on my business trip.
訳)先月、出張でロンドンに行ってきたよ。
Bさん
Have you?
訳)そうなの?(行ったの?)

 

相槌を打つときのヒント

ここまで様々なパターンの相槌をみてきました。最後に使う場合のマナーについても紹介しましょう。

いくら相槌フレーズを使えたと言っても無表情では意味がありません。相槌は相手とのコミュニケーションでしっかり話を聞いているし、なんだったら自分の意見もそこで表現しようという大切なものです。そこで、受け手であっても嬉しいときは明るく、寂しい話題には悲しくなどフレーズと表情・目線・ボディランゲージをセットにしてください。

また、一つの同じフレーズを繰り返し頻繁に使うことも避けましょう。使いすぎはもう会話を終わりにしたいのかななどと相手が不信を持つ可能性が出てくるからです。
この対策としては、相手がセンテンスを終わったタイミングで相槌をする、いくつかバリエーションを用意しておくということが考えられます。

まとめ

 

たかが相槌、されど相槌です。
自分が何を言ってもリアクションがなく相槌さえ打たない相手であれば、この人は興味がないんだな、早く話を終わらせたいと思ってるのかな、なんて感じることもあります。
一方で会話のやり取りに集中し、相手の言いたいことや感情にしっかり耳を傾けることで正しい相槌を表情豊かに打つ、こんな人であれば誰でももっと話をしたいと考えるのではないでしょうか?

このように相槌による効果は大きく、スムーズに英会話を続けることができます。話し相手の外国人がどのようなタイミングでどんな相槌を打ってくるかまで意識を向けられるようになれば、皆さんの相槌が確かなものになっていくでしょう!