英会話の勉強は、できれば気楽な自宅で行いたいという人も多いでしょう。しかし、自宅で英会話を学ぶことにはメリットもあれば、デメリットも同じくらい存在します。そのため、効率的な英語学習を行うためには、それぞれを踏まえたうえで、賢い勉強方法を模索しなければなりません。
そこで今回は、自宅で英会話を学ぶメリット・デメリットと、学習効果を最大限高めるためのポイントについて、詳しく解説していきます。
記事の最後では、具体的なおすすめ勉強法もご紹介するので、これから自宅で英会話学習を始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
自宅で英会話を学ぶことで得られるメリット
大人が自宅で英会話を学ぶことには、多くのメリットがあります。
ここでは、特に代表的な3つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
メリット①：移動する手間や時間が省ける
自宅で英会話を学ぶ1つ目のメリットは、家から移動する手間や時間を省ける点です。
従来、英会話学習というと海外へ留学するか、英会話スクールへ通うのが一般的でした。自宅の近くに英会話スクールがある場合はまだよいですが、ある程度距離があると、移動だけで相応の時間を消費してしまいがちです。
その点、自宅での英会話学習なら「移動時間ゼロ」が実現できます。そのため、仕事や趣味に忙しい現代人であっても、効率的に英語力を向上させられるでしょう。
メリット②：周囲を気にせず声が出せる
自宅で英会話を学ぶ2つ目のメリットは、周囲の目を気にすることなく、好きなように英語を声に出せる点です。
図書館やファミレス、カフェなどで英会話を独学する場合、リーディング・ライティング・リスニングの3点は静かな環境でも向上させられます。しかし、スピーキングに関しては、自分の口で発声しない限り上達しないので、外での独学では現実的に難しいでしょう。
その点、自宅で英語学習をすれば、周囲の目を気にすることなく自由に発声練習を行うことが可能です。そのため、同じ勉強時間であっても、より効率的に4技能それぞれをバランスよく高めることに繋がるでしょう。
メリット③：子育てや家事と両立できる
自宅で英会話を学ぶ3つ目のメリットは、子育てや家事など、家でしなければならないタスクと英会話を両立させられる点です。
英会話スクールに通ったり、カフェなどで勉強したりすると、その間は自宅を空けなければなりません。そのため、お子さんがいるお母さんや、家でやるべきことが多くある方の場合は、英会話学習が日々の負担になってしまうことも考えられます。
その点、自宅で英会話を学べれば、子供が寝ている間に勉強したり、家事と家事の合間に英会話練習をしたりと、自由度の高い学習環境が整えられるでしょう。
自宅で英会話を学ぶ際に注意すべきデメリット
以上見てきたように、自宅で英会話を学ぶことには多くのメリットがありますが、気をつけないと思わぬデメリットに繋がる可能性もあります。
自宅での英会話を効率的に行うためには、メリットを最大化し、デメリットを最小化する工夫が求められます。
ここでは、自宅英会話で特に注意したい、3つのデメリットについて確認していきましょう。
デメリット①：集中力が続きにくい
自宅で英会話を行ううえで気をつけたいデメリットとして、集中力が続きにくい点が挙げられます。
言うまでもなく、自宅は日々の生活の基盤となる場所なので、日用品から娯楽品まで、学習意欲を邪魔する様々な誘惑が潜んでいます。
そんな場所で英会話をしていると「小腹が空いたからおやつを食べようかな」「飽きてきたからテレビでも見ようかな」などと誘惑が襲ってきて、「気づいたらほとんど勉強に集中できなかった…」という事態にもなりかねません。
デメリット②：アウトプットが不足しがち
自宅で英会話を勉強すると、インプットばかりでアウトプットが不足しがちな点にも注意が必要です。
インプットとは、学習して知識を頭の中（イン）に入れることで、アウトプットは反対に、知識を頭の外（アウト）に出すことを意味します。
英会話学習のゴールは自分で英語を話すことなので、アウトプット学習が欠かせません。しかし、1人で自宅学習をしていると、英会話スクールなどと比べてアウトプットの機会が作りにくいので、工夫して学習を進める必要があるでしょう。
デメリット③：英語力を客観的に判断しにくい
自宅で英会話学習を行うと、自分の英語力を客観的に判断しにくいというデメリットもあります。
留学したり、英会話スクールに通ったりする場合、周囲には自分と同じく、英語を学ぼうとする仲間がいます。そのため、自分の英語力がどれくらいか客観的に測ることができ、それが更なる学習へのモチベーションにもなるでしょう。
しかし、自宅で1人英会話に打ち込んでいると、自分が今どれくらいの英語力なのかがわからなくなってしまいます。そのため、自分の英語力を客観的に判断できるよう、自分以外の目を取り入れることが重要です。
以上3点のデメリットを踏まえ、これらを改善しながら学習効率を高めるポイントを、以下見出しで詳しく確認していきましょう。
自宅での独学英会話を成功に導くためのポイント
自宅で英会話を学習することには、メリットとデメリットの両方が含まれているので、学習効率を高めるためには、できるだけメリットを多くし、デメリットを少なくする工夫が必要です。
ここでは、自宅での独学英会話を成功に導くため、意識しておきたいポイントを3点確認していきましょう。
ポイント①：オンオフを切り替えられる環境を作る
自宅で英会話をするなら、オンオフを切り替えられるような環境づくりが不可欠です。
ここで言うオンオフは、仕事とプライベートのオンオフではなく、「日常と勉強のオンオフ」を表します。勉強中に他のことに意識が向いて集中が途切れないよう、学習専用の環境を整えることが重要です。
その際、書斎などの部屋が別途用意できれば理想ですが、そこまでの空間的余裕がない人が大半でしょう。そんなときに便利なのが、視界から英会話に関するもの以外を排除すること。
机の上に漫画本があったり、視界の隅にテレビがあったりすると、注意がそちらに向いてしまうので、机やテーブルの上には余計なものを置かず、テレビやラジオなどの余計な情報はカットしましょう。
ポイント②：勉強する時間をあらかじめ決めておく
自宅で英会話をする際、勉強する時間はあらかじめ決めておくのがポイントです。
自宅での学習は、英会話スクールに通うのと違って、いつでも好きなときに取り組むことができます。しかしそれは反面、いつまでも後回しにしてしまいやすいということでもあります。
そのため、「朝起きたら〇時間勉強する」「お昼ご飯の後に△分勉強する」「夜寝る前の□分を復習にあてる」など、勉強する時間帯をあらかじめ定めておくようにしましょう。
ポイント③：学習パートナーを作る
自宅での英会話学習を効率化するためには、英会話の学習パートナーを作ることもポイントです。
ともに学習する仲間がいれば、お互いの進捗具合を確認したり励まし合ったりして、英語力の客観的な確認や、モチベーションの維持に役立ちます。
具体的な学習パートナーとしては、家族や友人などが挙げられます。身の回りでパートナーが見つからない場合は、オンライン英会話などのサービスを利用するのもおすすめです。
初心者の自宅英会話学習におすすめの勉強法
最後に、初心者が自宅で英会話学習を始めるにあたって、おすすめの勉強法を4種類ご紹介します。
これから自宅での勉強を始める人も、既に始めてみて挫折や失敗を経験した人も、ぜひ参考にしてください。
おすすめ勉強法①：シャドーイング
せっかく自由に声を出せる自宅なのだから、積極的にシャドーイングを取り入れて勉強するのがおすすめです。
シャドーイングとは、お手本の音声の少し後で英語を繰り返す練習方法です。これをすることで、リスニングとスピーキングの2技能をバランスよく高めることができます。
シャドーイングの素材としては、洋画や海外ドラマなどがおすすめ。物語の主人公になりきって、英語でかっこいいセリフを叫んでみましょう。
おすすめ勉強法②：英語日記
自宅での英語学習には、英語でつける日記もおすすめです。
「英会話なのに日記？」と思うかもしれませんが、英語で日記をつけると、頭の中で英語を組み立てるトレーニングになります。そのため、ライティング能力はもちろんですが、スピーキングなど他技能でも役立つ「英語脳」の養成に非常に効果的なんです。
とはいえ、一般的な日記のように、事細かに何十行も書く必要はありません。慣れないうちは3行程度を目安にし、軽い気持ちで始めてみましょう。
おすすめ勉強法③：英語の聞き流し
自宅での英語学習は、暇なときに英語を聞き流すことも効果的です。
英語をBGMとして聞き流すことには、耳を英語の発音に慣れさせる効果があります。聞き流しだけでは効果は薄いものの、自宅でその他の勉強の合間に、気分転換として行うのであれば、非常に高い効果が見込めるでしょう。
聞き流しの素材としては、英語のニュースなどの他、洋楽も効果的です。休憩がてら英語の音声を聞き流して、効率的に英語を身に着けていきましょう。
おすすめ勉強法④：オンライン英会話
自宅で英語学習をする人は、オンライン英会話も併用すると高い効果が見込めます。
オンライン英会話は、インターネット環境さえあれば、スマホやPCでプロの講師のレッスンが受けられるサービスです。
自宅での英語学習だと、どうしても「実際の会話」というアウトプット機会が不足してしまいがちです。しかし、オンライン英会話を使えば、外国人講師との質の高い会話練習ができるでしょう。
Kimini英会話では、充分なトレーニングを積んだフィリピン人講師たちによる、ハイクオリティなレッスンを提供しています。無料のお試しレッスンも利用できるので、自宅でより効率的な英会話を行いたい人は、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、自宅で行う英会話をテーマにお話ししてきました。
自宅で英会話を勉強すると、周囲の目を気にしなくて済むなどのメリットが得られますが、同時に集中力が続きにくいなどのデメリットもあります。今回ご紹介したポイントを参考にして、自宅で効率的に英会話学習を進めていただければ幸いです。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!
中学では英語が大の苦手で、偏差値30台。高校時代に詰め込み勉強に嫌気がさして一念発起。独学で勉強を進めるうちに「大切なのは覚えることではなく、イメージを理解することだ」と気づき覚醒。模試の偏差値は最高80に。 苦手を得意にした経験を活かし、約10年の学習塾講師経験（＋人見知り克服のためのアパレル店員経験）を経て、現在はWEBライターとして独立。「何故がわかる英語学習」をモットーに活動を続けています。