英会話は本来、長期的にコツコツ学ぶものですが、短期間で集中的に学びたいという人も多いでしょう。
そこで今回は、短期間で英会話を上達させることが可能なのかどうか、詳しく解説していきます。また、短期間で英語を学ぶメリット・デメリット、学習の際に意識したいコツなどもご紹介します。
これから短期集中で英語を学ぼうと意気込んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
短期間で英会話は上達可能?必要な条件を確認
結論から言うと、短期間で英会話を上達させることは「条件付きで可能」です。
というのも、本来英会話は日々の積み重ねで習得するものです。そのため、誰しもが短期間で習得できるはずもなく、一定の条件を満たしていない場合には、無駄に終わってしまう可能性も秘めています。
短期間で英会話を上達させるための条件は、主に以下の通りです。
- 明確な目的が定まっている
- 高いモチベーションを持っている
- 充分な基礎力がある
それぞれ詳しく確認していきましょう。
条件①:明確な目的が定まっている
短期間で英会話を上達させるためには、「○○のために」という明確な目的があることが大前提です。
英会話は本来、長期的な視野でコツコツと学んでいくものなので、短期間で学ぶからには、ある程度無理をする必要があります。そのため、特段の目的もなく「短期間の方が楽そうだから」という意識で始めても、短期で英会話を習得するのは難しいでしょう。
その一方、「海外への転勤が決まった」「社内公用語が英語になった」など、差し迫った必要性があれば、短期間でも一定の上達が見込めます。
条件②:高いモチベーションを持っている
短期間で英会話を上達させるには、高いモチベーションが不可欠です。
明確な目標があったとしても、「できれば上達させたい」という程度のモチベーションだと、学習の途中で挫折してしまう原因になります。
短期間での英語学習は、毎日継続的に勉強し、高い意志で自分を律する必要があります。そのため、「絶対に上達させるんだ!」という強い意志がない場合は、長期的なプランに変更した方がよいでしょう。
高いモチベーションを保つためには、目標を定めるのがおすすめです。
どんな目標を定めるかは人によって違ってくるので、一概には言えませんが、「英検〇級に合格する」や「TOEICの点数をxx点アップさせる」など実現可能で具体的な目標を定めるのが、高いモチベーションを維持する上で効果的です。
短期間というのがどれぐらいの期間を指すのかは、人によって違ってきますが、3カ月から6カ月ぐらいの期間でしょうか。語学は継続することが上達の条件なので、自分が定めた短期間に努力を継続しなくてはなりません。
訳)高いモチベーションを維持する一番良い方法は、実現可能で具体的な目標を定めることだと思います。
条件③:充分な基礎力がある
英会話を短期間で集中的に学ぶ際は、アウトプット中心の学習になるため、充分な基礎力があることが前提になります。
アウトプットとは、自分の持つ知識をもとに表現することを意味します。つまり、文法や単語などの基礎知識が欠けていると、充分なアウトプットができないのです。
短期間での英会話学習に取り組むなら、中学卒業レベルの文法・単語に関する知識はマスト。これらの知識に自信がない場合は、まず基礎力を身に付けるところから始めましょう。
訳)短期間で英会話力を引き上げるためには、中学卒業レベルの英文法や英単語の知識も持っていることが不可欠です。
短期集中で英会話を学ぶメリット
以上挙げた条件を満たしている人であれば、短期間で英会話を上達させることは充分可能です。
ここでは、短期間で英会話学習に取り組むことで得られる、具体的なメリットを2点確認していきましょう。
メリット①:知識の定着効率がアップする
短期間で英会話を学習する最大のメリットは、知識を効率的に定着させられる点です。
人間の記憶は、時間とともに薄れていきます。たとえば、今日の朝ご飯は思い出せても、1週間前の朝ご飯は思い出せないですよね。英語学習においても、同じことがいえます。
つまり、短期間で集中的に英語を学べば、記憶が新鮮なうちに知識を積み上げていけるので、効率よく英語力を上達させられるのです。
訳)短期間の集中的な英語学習は、知識の定着効率を一気に高める上でおすすめです。
「知識の定着」は 英語にすると、”knowledge retention”となります。短期間に集中的に覚えたことはすぐに抜けてしまうという声もありますが、それは学習の仕方にもあるのかもしれません。
短期間で集中的に学んだことが、定着するような効率のよい学習法を試してみるといいですね。
メリット②:モチベーションを維持しやすい
短期間で英会話を学ぶことには、学習のモチベーションを維持しやすいメリットもあります。
英会話を学ぶことは、多くの日本人にとって負荷のかかる作業であり、ある程度の苦痛が伴います。そのため、長期間コツコツと学習を続けるとなると、当初あったモチベーションの熱が下がってしまうことがあります。
その一方、数ヶ月などと短い期間であれば、「鉄は熱いうちに打て」という格言の通り、モチベーションが冷めないうちに学習を完了させることができます。
3カ月や6カ月という短期の場合、終わりが見えているので、あと数ヵ月がんばろうという気持ちになって、モチベーションが維持しやすいです。
短期間での英会話学習のデメリット
短期間で英会話を学ぶことには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
ここでは、代表的な2つのデメリットを確認しておきましょう。
デメリット①:上達の度合いには限界がある
短期間で英会話を学ぶ際、達成できる英語力に限界がある点がデメリットです。
英語に限らず、言語を流暢に話せるようになるためには、本来多大な時間と労力がかかります。その結果、短期間での学習で「英語で意思疎通ができる」レベルまで実力を引き上げることは可能ですが、「英語がペラペラになる」レベルまで至るのは不可能です。
そのため、ネイティブと渡り合えるくらいの高い英語力を求めるのであれば、長期的なスパンで計画的に学習することも視野に入れるとよいでしょう。
デメリット②:放置しておくと忘れるのも早い
短期間での英語学習に成功したとしても、使わずに放置してしまえば、忘れるのもまた早い点には注意が必要です。
仕事で必要など、明確な目的がある場合は、それらが英語を使用する良い機会になります。しかし、特に使う予定がないままに放置すれば、数ヶ月でほとんどを忘れてしまいます。
せっかくの努力を無駄にしないためにも、継続的に英語に触れ続けることを意識するようにしましょう。
短期間で英会話を身に付ける勉強のコツとは?
英会話学習を短期間で完成させるためには、いくつかコツを押さえておく必要があります。
ここでは、特に意識したいコツを3つ厳選しました。これから短期集中での英会話に取り組む人は、ぜひ参考にしてください。
コツ①:明確な期間を設定する
短期間で英会話を学ぶ際は、「いつまでに」と具体的な期間を定めるのがコツです。
人間は辛くなったら逃げ道を探すものなので、「だいたい3カ月くらいで」などと漠然とした期間だと、ズルズル学習期間が伸びてしまいます。
そのため、「絶対にこの日までに完了させる」と強い意志で期間を定めましょう。そうすれば、ハードなスケジュールでも成功確率を高めることができます。
3カ月や6カ月などの期間を決めて、実現可能な目標を定めたら、それを達成するための大まかなビックピクチャーを描きましょう。
コツ②:毎日継続的に学習する
短期間で英会話を身に付けたいなら、毎日継続的に学習するよう意識しましょう。
先述の通り、人間の記憶は時間を空けるとその分薄れていきます。そのため、ブランクを空けないよう毎日、かつできるだけ長時間英語に触れることが重要です。
理想は、日々の生活を英語漬けの状態にすること。英語学習を日々のルーティンに組み込んでいきましょう。
コツ③:スピーキングとリスニングを重点的に行う
短期間で英会話能力を向上させるなら、スピーキングとリスニングを重点的に学ぶのがコツです。
英語力には大きく分けて、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの4技能が存在します。このうち、従来の学校教育では前者2つが重視されてきましたが、実践的な英会話ではスピーキングとリスニングの方が重要です。
短期間での英語学習では、英語を話せる人を相手に、なるべく多く話して聞くことを意識しましょう。
短期集中での英語学習にはオンライン英会話がおすすめ!
短期間で英会話を学ぶなら、「オンライン英会話」の利用がおすすめです。
オンライン英会話は、インターネット環境さえあれば、自宅やカフェなど、好きなところで英会話の練習をすることができます。独学だと不足しがちなスピーキング・リスニングの機会も多く確保できるので、短期間でも効果的な学習が実現するでしょう。
Kimini英会話では、既存コースをコンパクトにまとめた「特訓コース」が用意されています。「発音特訓」や「ビジネスシーン特訓」など、目的別に分かれていて、短期集中で英会話力を向上することが可能です。
どのコースも全10レッスンなので、最短10日間で完了できます。短期集中で英語力を高めたい人は、ぜひお試しください。
Kiminiオンライン英会話のおすすめ特訓コース
Kiminiオンライン英会話のおすすめ特訓コースをいくつか紹介します。
発音特訓コース<日本人が苦手な発音>編
発音に特化した特訓コースを設けているオンライン英会話スクールは少ないですが、Kiminiオンライン英会話には、発音に特化したコースがあります。
「今さらネイティブみたいな英語の発音なんて無理だから、発音を特化しても仕方ないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
短期集中型の英会話コースは、中学卒業レベルの英文法・英単語が身に付いている人という話をしましたが、そこまでできているのであれば、それを一気に伸ばしていく方法はあります。
日本人が苦手な発音を改善していくだけで、英語の発音は一気に改善されて、外国人との英会話もスムーズになり、英語が通じやすくなります。
英検の上位級合格を目指している人でも、英語の発音を改善するだけで、二次試験に合格しやすくなります。
文法特訓コース<つまずきやすい文法>編
文法特訓コースは、文法の単元に合わせて細かくコースが分かれており、自分の苦手が文法単元にターゲットを絞ってレッスンを受講することも可能です。
このコースのように、日本人がつまずきやすい文法だけを集めたコースもあるので、文法はあまり得意じゃないけど、具体的にどれを選んでいいのか決められないなという方は、<つまずきやすい文法>編コースを選ぶことをおすすめします。
<つまずきやすい文法>編コースの具体的な内容は、”There is/are 〜”の文章や、比較の文、受動態など、英語学習者がつまずきやすい文法を学習していきます。
文法特訓コース<仮定法・受動態・比較の文>編
文法特訓コースは、各10レッスンで、10のコースが用意されています。文法特訓10コースの中でも、最も難しい文法と考えられている<仮定法・受動態・比較の文>を取り上げているコースです。
中学や高校で、仮定法・受動態・比較の文を学びますが、それを英会話の中で使いこなせる人というのはあまり多くないでしょう。
中学・高校で学んだ難しい文法の単元を復習して、それをしっかりアウトプットする練習をしてみませんか。文法の復習とアウトプット練習がしっかりできるコースになっているので、成果が出ることが期待できます。
ビジネスシーン特訓コース
ビジネスシーン特訓コースは、各10レッスンで、8つのコースが用意されています。
具体的にどんなコースがあるかというと、<電話・メール・会議>編、<プレゼン対策>編、<ビジネス文法>編1、<ビジネス文法>編2、<語彙強化>編1、<語彙強化>編2、<語彙強化>編3、<上司/部下が突然外国人に>編の8コースです。
オンライン英会話でも、さまざまなビジネス英会話コースは提供されていますが、自分のビジネスで必要な内容をピンポイントに取り扱っている英会話コースは、見つかりにくいものです。
ビジネスシーン特訓コースの場合、内容別に細分化されているため、自分が必要なものだけを選んで受講することができます。
まとめ
今回は、短期間で英会話をことについて、メリットやデメリット、勉強のコツなどを詳しく確認してきました。
英会話は本来、長期スパンでコツコツ学ぶものですが、明確な目標と強い意志さえあれば、短期間で上達させることも充分可能です。
今回ご紹介したことを参考に、実践的な英語力を身に付けていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!