語学は、わかるようになればそれだけ成長を感じられて嬉しいですし、その言葉を使っている人と話すことで意思疎通が可能になると有頂天にもなりえるものです。英語は中学生から習ってきているため大人になってからでも勉強しやすいものですが、しかし問題は「今更だけど、勉強の仕方がわからない!」ということではないでしょうか。
学生時代は勉強のやり方を教えてくれる先生や、過去問を用意してくれている大人たちがいましたが、そのサポートなしでどうやって勉強をすれば良いのでしょうか。この記事では、大人になってからの英語の効率的な勉強法についてご紹介していきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
英単語は寝る前にやるべし!
語学をやるならどうしても避けて通れないのが単語の暗記!しかし、暗記作業はとても単調で、覚えたと思っても忘れるからとやる気をなくしがちになってしまう厄介なものです。そんなものこそ効率的に短時間で効果が出る方法を取るべきですよね?
ならば!英単語や熟語などの暗記は寝る前に行いましょう!これはかなりおすすめの方法です。
なぜなら、人間の記憶をつかさどる海馬という手の込指の第一関節ほどの小さな器官は、寝ている間に記憶の整理を行うからです。
皆さんにはこんな経験がありませんか?夜寝る前に見ていた動画サイトの音楽が朝まで脳に残っていたり、寝る直前に見ていた動画やゲームの残像が夢に出てきたりすること。これは、寝る前の記憶が鮮明に焼き付いていることを示しています。
海馬は、どれが必要な情報でどれがいらない情報かをふるいに落とし、必要だと思った情報は長期記憶として脳内に残してくれます。英単語を長期記憶に残すには、寝る前の「暗記のゴールデンタイム」に覚え、その記憶が日中の出来事で上書きされないようにするのです。
英単語・熟語アプリの活用
英語力の上達は、英単語・熟語の習得がすべてではないですが、単語・熟語力が低いと、英会話や英文読解、リスニング、ライティングのすべてに影響してきます。
英単語・熟語はアプリを使っててもいいので、夜寝る前に少しずつ覚えたり復習したりする習慣をつけましょう。忙しい方でも、寝る前の10分、20分を使えば、英単語・熟語力をアップしていけます。おすすめの英語・熟語アプリをいくつか紹介します。
- 英語の友:英検の級別に書籍が分かれています。1日に30問まで無料で単語テストが受講可能。制限なしで単語テストを受けるには、月1,800円で有料コースに申し込み。
- mikan:新規ダウンロード時に有料教材の無料利用期間が72時間付与されます。有料コースに申し込まなければ、料金の発生はありません。英検、TOEICなどの試験に対応した単語テストがありますが、新規ダウンロードから72時間経つと、有料コースに申し込まない限り、ほぼ使えません。
- 英語漬け;英検、TOEICなどさまざまな試験に対応した単語テストが無料で受けられますが、情報源になっている書籍が何なのか不明です。
英会話のための効率的な英語学習
英語といっても、どんな目的で英語を学習するかによって勉強方法は変わってきます。大人になってからだと、受験突破や試験合格よりは、英会話スクールに通って英語が話せるようになることを目的にする人が多くなります。ですので、ここからは英会話のための英語学習方法についてご紹介しますね。
自主トレを1日最低5分続けてみよう!
英語学習者がよくやりがちなのは、英会話スクールの初心者コースに申し込むこと。確かに長い時間をかけていけばレベルアップはするかもしれませんが、それはとてもゆったりしていて効率的な上達ではありません。なぜなら、その状態では英語の会話方法をまったく知らない状態で本番に臨んでいることになるからです!
例えるなら、ゴルフでスイングの練習はせず、ルールだけ頭に入れていきなりコースに出るようなもの。その前にはある程度の自主トレが必要で、ここをすっ飛ばしてしまったらできなくて当たり前なのです。
英会話もいきなり英語で話すのではなくて、自主トレをしてみましょう!特別なものは必要ありません。今は英会話上達のための無料で使えるアプリなども豊富にあるので、まずは1日5分から始めてみてください。
よく、英語をシャワーのように浴びれば音が入ってくると言われることがありますが、あれが可能なのは幼児の間だけです。赤ちゃんのころは、皆どんな音だって聞き取れることを知っていましたか?その能力は次第に失われ、母語以外の言葉を母語と同じ脳の領域で覚えられるのは大体10歳までなのです。それ以降は母語以外の言語は第二言語として覚えられるため、母語ほど自由に扱えません。
ですから、忙しい場合でも1日5分、少なくていいのでなるべく毎日英語に触れるように気を付けている方がよっぽど効率的なのです。そしてこれならそれほど時間も体力も使わないので継続しやすいというメリットがあります。
達成目標を定めよう!
英語を改めて勉強したいと思った理由は、人それぞれでしょう。「仕事で必要になったから」、「会社でTOEICや英検資格の取得を義務付けられているから」、「資格を取ると、給与に資格取得手当てがつくから」など、英語を学び直したくなった理由は、本当にさまざまだと思います。
自分の学生時代と比べると、TOEICや英検は形式が変わり、難しくなりました。近年、文部科学省が英語4技能を強調しているので、「読む、聞く、書く、話す」の4技能がバランスよく整っていないと、英検2級以上にはなかなか合格できません。また、TOEICに関しても,850点以上や900点以上取得が、仕事への応募の基準になってきています。
「5年前、10年前より試験が難しくなっているのに、上位級の取得やTOEICでの高得点を期待されても…」と思ってしまう方もおられるのではないでしょうか。
確かに試験問題は難しくなっていますが、その合格対策のアプリやオンライン英会話は、5年前、10年前より充実してきています。そういった合格対策の手段をどううまく活用するかが、合格のカギだと言っても、過言ではありません。
まず、自分の現在の英語レベルを把握することから始めましょう。自分で今の英語レベルがよく分からない場合には、オンライン英会話の体験レッスンなどを受けて、英語のプロに今の英語レベルをチェックしてもらうのがいいです。
次に、今の英語レベルが分かったら、それより少し高い達成目標を立てましょう。英検2級、準1級、1級を持っていなかったら、そういった資格を取得するところから始めてもいいです。TOEICの点数をアップしたいと考えておられたら、アプリなども使って、その対策をしていくのが有効です。
「英語の勉強はしばらくご無沙汰していて、何から勉強し始めていいか分からない」という方には、まず自分の現在の英語レベルを把握して、達成目標を定めることをおすすめします。
習った文法は思い切って捨てよう!
中学・高校と必死になって学んだ英語の文法。確かに正しい英語を話すことは大切なことではありますが、日本の英語教育は特に正しさを重視するあまり、失敗が許されない状況に追いやられている節が大いにあります。そしてそれはいつまで経っても改善されません。
そんな状態で会話ができると思いますか?会話はすべてアドリブ。相手の言ったことについてその場で返すのですから、いちいち正しい文法を頭の中で考えている暇はありません。もし文法を考えてから言葉を発するとしたら、変な沈黙が生まれるか、「あー」とか「えー」といった言葉をつなぐ意味のない言葉をよく発する英語がへたくそな人になっていまいます。
よって、英語がペラペラになりたいなら今まで習ってきた文法は捨てるくらい気にしないようにすることが大事です。非常に簡単で基礎的な文法は頭に残しておいても良いですが、本当にコミュニケーションが上手な人は単語だけでも自分が言いたいことを相手に伝えてしまうものです。それならば、複雑な文法はなおさら使いませんよね?
アドリブで必要なのは瞬発力。ですから、文法を考えるのではなく相手の言ったことに瞬時に反応しようとする努力が必要です。初めは単語だけでも良いですし、ごく簡単な英文だけでも大丈夫!文法力よりも瞬発力を磨くことを意識してみてください。
外国人との出会いをシミュレーションしてみよう!
英会話をスムーズに行うために鍛えるべきアドリブ力と瞬発力。これらは、外国人との出会いをシミュレーションすることで上達していきます。
例えば、家族がいるなら誰にも独り言を聞かれないお風呂などでシミュレーションをしてみましょう。近所で外国人と会い、道を尋ねてきたというシチュエーションはおすすめです。そして道案内をしているうちにちょっと世間話をし、仲良くなるというところまで会話できればいいですね。
道案内のフレーズは中学生の間に何度か繰り返し習います。それくらいの簡単なフレーズで言えてしまうので、あとはそれをどの程度実際に口に出して言えるか確かめるのです。言えなくても単語で十分というところは忘れないでくださいね。リアルな英会話で大事なのは文法力よりも瞬発力!知っている限りの単語とジェスチャー、表情を使って相手を脳内でコミュニケーションをし、言えないところがあればお風呂から上がってネットなどで調べてみましょう。
ただし、某翻訳ソフトは使わないでください。めちゃくちゃな訳になりますから、できれば道案内でよく使われるフレーズをまとめたサイトなどを利用しましょう。
そうしてシミュレーションを重ねていくと、一人でもちゃんと英会話の自主トレができていきます。時間はかかりますが、大人になってから言語をマスターするのは至難の業。地道にコツコツと続けられた人のみがペラペラになれることを覚えておいてくださいね。英会話に言えるのは「継続は力なり」です!
オンライン英会話を活用しよう!
オンライン英会話は、自分の英語力をチェックする際にも使えますし、弱点を強化したり、目標を達成したりするのにも使えます。
わざわざ英会話スクールに足を運ばなくても、インターネット上で申し込むだけで、オンライン英会話の無料体験が受けられて便利です。大人になってからの英会話学習法がよく分からない方にこそ、オンライン英会話を活用していただきたいです。
英会話の学習を検討されておられる方向けに、学研 Kiminiオンライン英会話のおすすめコースをいくつか紹介します。
日常英会話
日常英会話コースは、全100レッスンのコースで、初級中級コースの方におすすめです。細かな英文法のルールを学んで、決まった文章を話すだけのレッスンではなく、講師との会話を楽しみながら、自然に日常英会話を学ぶことができるコースです。
海外旅行の機会は減っていても、外国人とSNSでやり取りする機会は増えているのではないでしょうか。日本語があまりできない外国人とSNSでやり取りする場合、英語でやり取りする機会が多いと考えられます。
このコースでは、普段友達と話すような身近なトピックを使って、自分の話したいことをもっと英語で伝えられるようになる訓練をします。翻訳ソフトが普及してきていますが、先ほどもお伝えした通り、翻訳ソフトで提示される英語は必ずしも正しいとは限らず、混乱を引き起こしてしまうことがあり得ます。誤解が生じた時に、何が間違っていたのかを理解できないと、収拾がつかなくなってしまいます。
やっぱり、英語を使う人間が英語を理解していないと、外国人とスムーズなコミュニケーションがとれないということになってきます。
トピックスピーキング
トピックスピーキングは、初級コースと中級コースの2コースがあり、それぞれ20レッスンずつから成るコースです。
提示された4つのトピックの中から、自分が興味のあるトピックを2つ選び、講師と会話の練習を行います。興味がないトピックについては、話したくない、何を言っていいか全くわからないという人が多いため、開設されたコースです。
最初はあまり無理せずに、自分が興味があるトピックについて英語で話せるようになるという目標を立てて、それを着実に達成していきませんか。
英検®合格
Kiminiオンライン英会話には、英検®合格コースも用意されています。英検5級から英検2級までの5コースがあり、英検合格を後押ししてくれます。
英検合格対策のコースは増えていますが、どの書籍を使うのかが明確になっていなかったり、塾でもらったプリントを失くしてしまったりする可能性が高いです。
学研Kiminiオンライン英会話では、学研の人気書籍「英検〇級をひとつひとつわかりやすく」という書籍を使って、語彙や文法学習を進めていくので、後で学んだことが復習しやすく、リスニングやスピーキングにも対応しています。
3級以上には二次試験もありますが、英検®合格コースには、二次試験対策も含まれています。大人の中にも英検2級をまだ取得しておられない方もおられるでしょうが、オンライン英会話の英検®2級合格コースを試してみられてはいかがでしょうか。
英検®二次試験対策
Kiminiオンライン英会話には、英検二次試験に特化した 英検®二次試験対策コースもあります。英検3級、準2級、英検2級、英検準1級の二次試験対策に対応しています。
英検3級〜準1級の二次試験を想定した模擬試験を8回分受講できて、レッスン後には講師からのアドバイスも受けられます。二次試験対策で模擬試験を8回分受けると、しっかり練習できますし、本人も二次試験に向けて自信が湧いてきます。英検二次試験対策だけをオンラインレッスンで受けたい大人の方にもおすすめです。
まとめ
さて、大人になってからの英会話学習法、ここまで読んでみて効率的にできそうですか?単語は寝る前の「暗記のゴールデンタイム」に行うこと、1日5分自主トレをすること、文法は忘れること、そして英会話のシミュレーションを続けること、この4つを守って英語ペラペラさんを目指しましょう!英会話の勉強は受験勉強とはまったく違います。勉強の仕方を間違えるととても非効率な勉強をしてしまうので、自分が英語を勉強する目的をしっかり見据えることが大切です。長い時間がかかりますが、だからこそやりがいがありすぐには忘れない一生もののスキルになりますよ!