高知県の英語教育について、どのような取り組みが行われているかご存知でしょうか？
また、高知で英語を喋れるようになるには、何からスタートすれば良いのか気になりますよね。
県全体での英語力向上を目指す高知県では、学校教育から地域活動まで幅広い施策を展開中。
小中高生の学びを支える弁論大会や、地域の魅力を発信するプロジェクトが充実しています。
高知県の英語教育に迫り、その学び方のヒントを探ってみましょう。
高知の英語教育
まずは高知県の小学生、中学生、高校生がどのような英語教育を受けているのかを見ていきましょう。
高知県は英語教育において特に「CAN-DOリスト」の活用に重点を置いています。生徒の学習目標へどのくらい到達しているのかを試す指標です。
詳しく見ていきましょう。
「高知県英語教育改善プラン」を知る
高知県での英語教育を知る上で、文部科学省が出している「英語教育改善プラン」を理解することが重要です。
「英語教育改善プラン」とは？
｢CAN-DOリスト｣による学習到達目標の設定
高知県では、生徒がどのくらい英語ができるようになったのかの評価軸として｢CAN-DOリスト｣による学習到達目標の設定を行っています。
文部科学省では、各中・高等学校が学習指導要領に基づき、生徒に求められる英語力を達成するための学習到達目標を「CAN-DOリスト」の形で具体的に設定することについて提言され、それを受けて検討会議を重ねました。
参考：文部科学省
高知県では｢CAN-DOリスト｣で設定した目標を達成するために、デジタル教科書の効果的な活用方法を教材研究会などで実施することで、理解促進をはかる施策を行っています。
英語力のある人材を確保する取り組み
高知県では英語教育全体の強化のため、「一定の英語力を有する小学校教師の新規採用に係る取組」を行っています。
具体的には、教員採用試験において、英検などの英語関連資格保有者に対し加点を行う施策です。
この取り組みは、「生徒の英語力を高めるためには、まず教員から」という考えに基づいており、県全体で英語教員の確保に積極的に取り組んでいる姿勢を示しています。
「Discover Kochi Project」の実施
高知県では、県内の児童生徒が地域の魅力を英語で発信するプロジェクト です。
こちらは高知県に住む小中高生が対象であり、一種のプレゼンテーションを行います。
英語を0から構築し、自分の住む土地についての知識を深められるのはもちろん、聞き手側に伝わりやすいよう「発音」も意識するようになるのです。
結果として、英語を学ぶだけではなく「発信する」ようなトレーニングがおこなわれ、英語力アップに繋がります。
このスキルは学校での英語にとどまらず、英検やTOEICなどの資格、実際に観光客の外国人に向けて説明を行えるという意味でも、幅広い応用ができるプロジェクトなのです。
参考：高知の魅力発信グローバル人材育成事業「Discover Kochi Project」ダイジェスト版（小学校編）
高知で英語を学ぶには
高知県在住の方で英語を学びたいけれど、どこから始めればいいのか分からない方も多いでしょう。
大都市のような英語学習施設が少ないイメージがある高知県でも、工夫次第でしっかり学べる環境を整えることが可能です。
ここでは、高知県で英語を学ぶための具体的な方法を紹介します。
オンライン英会話を利用する
高知で英語を学ぶためには、オンライン英会話の活用がおすすめです。
オンライン英会話では、自分のインターネット環境を使い、好きな場所から英語を学べます。自宅で手軽にレッスンを受けられるだけでなく、自分のスケジュールに合わせて学習を進められるのが魅力です。
また、録画された授業を視聴しながら学ぶ「eラーニング」も人気を集めています。
せっかくモチベーションが高いのに、周りに英語を学べそうな環境が見つからない方は、オンライン英会話の利用が非常に効果的なのです。
地域の勉強会に参加する
高知県ではオフラインで英語を試せる環境が存在します。
数ある中でもリーズナブルかつ、手軽に参加できるのが「高知英会話クラブ」です。
こちらは参加費がワンコイン（500円）となる上、グループトークやフリーカンバセージションなど、実践的な英語を学び、使える機会が設けられています。
このような勉強会にはもちろん英語力アップが第一目標となりますが、他にも「切磋琢磨できる仲間が見つかる」というメリットがあるのです。
自分と近しい目標を持つ仲間と出会える機会となるので、英語のモチベーションアップに繋がります。
観光地で直接話しかける
観光地に訪れる外国人観光客と英語で交流を試みるのも、実践的な英語力を磨く方法です。
高知県には桂浜、四万十川、龍河洞など、外国人観光客に人気の観光地が多く存在します。以下におすすめの観光地をピックアップしました。
高知県のおすすめ観光地
- 桂浜：高知を代表する景勝地。歴史的な背景や美しい景色を英語で説明する練習に最適。
- 四万十川：日本最後の清流と称される場所で、川下りやアウトドアアクティビティを楽しみながら外国人観光客と交流できる。
- 龍河洞：鍾乳洞の特徴や自然の驚異について、訪れる観光客と話題を共有。
「Discover Kochi Project」のような学生向けのプロジェクトで学んだ言葉、表現をこのように観光地で試すことも一つの手段です。
ただし、相手は見知らぬ人なうえ、観光中となるため、迷惑になりそうな場合は素直に引きましょう。
高知の英語に対する取り組み
高知県では、英語スピーチコンテストや地域特有の施策を通じて、県全体の英語力向上を目指しています。
以下に、高知県で行われている具体的な施策を2つピックアップしました。詳しく見ていきましょう。
1. 高知県中学高校英語弁論大会の実施
高知県では、「全日本中学校英語弁論大会」の高知県大会が開催されています。
令和6年度で第53回を記録し、読売新聞社、高知県教育文化祭運営協議会が主催の大型大会です。
こちらの大会ではレシテーション部門は存在せず、弁論部門のみとなります。
日常会話の英語力からはワンランク上の英語力が必要となり、制限時間の中で弁論内容や英語力はもちろん、表現力までを試される大会です。
この手の大会では自分の実力を試せるのはもちろん、自分よりもすごい人やカッコいい話し方ができる同世代の仲間たちと出会えるようなメリットがあります。
自分よりもすごい人をみて英語に対する姿勢を見直すきっかけになり、モチベーションアップに繋がるのです。
2. 国際ふれあい広場の実施
高知県では国際交流をできる場として、「高知県国際交流協会」の存在を知っておくことが重要です。
こちらでは国際交流系のイベント情報を定期的に紹介しており、直近では「国際ふれあい広場」というイベントを開催していました。
名前の通り国際交流をしながら、さまざまな国の文化を体験しつつ、交流が行えるイベントです。
英語圏からの参加も多く、自分でインプットした英語力を、現場でお試しできるよい機会となります。
参加している年齢層も幅広いことから、異なる年齢層の人たちとかかわりを持つ良いきっかけとなること間違いなしです。
他にもさまざまなイベントが開催されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
こちらの記事では、高知県における小学校・中学校・高等学校の英語教育方針や、そのやり方をしょうかいしてきました。
また、高知県で英語を学んでいく上で知っておくべき「オンライン英会話」の存在や、英会話サークルなどの勉強会の情報、そして学生向けの弁論大会や国際交流協会の存在まで、さまざまな知識をインプットできたでしょう。
今すぐに英語をスキルアップしたい方はオンラインから、実際に試したい方は高知県で開催されている勉強会やイベントにぜひ挑戦してみてください。
新しい出会いが見つかり、英語力アップの機会に繋がることでしょう。
