「英単語や英文法は得意だったけど、英語の長文になると、どうしても躓(つまず)いてしまう!」

「単語の意味はわかるものばかりなのに、長文になると読めなくなってしまう!」

そんな悩みをお持ちではないでしょうか?

英語の長文読解力は、英単語力と英文法力を掛け合わせることで養われます。

しかし、英語の長文読解が得意になるためには、英単語力と英文法力を「適切に長文読解に活かす力」もまた養う必要があります。

この記事では、英語の長文読解を得意になるための問題集、そして勉強法についてお伝えしていきます。

この記事を読み終わる頃には、英語の長文読解が得意になるまでのプロセスをイメージ出来るようになり、どの問題集にどんな取り組み方をすれば良いのかまで理解しているので、ぜひ最後まで読んでください。

英語長文読解に本当に役立つ問題集4選!

英語長文読解に本当に役立つ問題集4選!

本気で英語長文の読解力を伸ばせる問題集を4つ厳選しました。

レベル別に紹介していきます。

初級レベル

まずは初級レベルからです。

初級レベルとは言っても、「これまで読解プロセスを学んだことが無い!」という方にもぜひ取り組んでもらいたい問題集たちです。

現にこれを書いている筆者も、TOEICのスコアが700を超えてからこれらの書籍を読んで、読解プロセスの深掘りをしました。

その結果、後述する「精読」の精度がグンと伸びた実感があります。

ぜひ参考にしてください。

英文読解入門 基本はここだ!

「英単語や英文法は得意だったのに、長文読解になるとちょっと…」という方ほど、この問題集が刺さります。

なぜなら、英単語のレベルも英文法のレベルも中学レベルの英文なのに、「なぜか読めない、読みづらい英文」を取り扱って、読者の理解を促(うなが)すからです。

特に、「なんとなく、感覚で」英文を読んでしまっている方、「知っている単語を片っ端から日本語訳して」読んでいる方にはおすすめです。

今まで「なんとなく」で済ませていた文構造がクリアにわかることで、英文をスムーズに読めるようになり、少ない時間、少ないストレスで英文が読めるようになります。

英文の読み方が、それまでとは180度変わったような感覚を得られるでしょう。

また、本のサイズはB5程度で、ボリュームも150ページ程度とコンパクトで薄いことが特徴です。

コンパクトで薄いことで、心理的な負荷が少なく、サラッと取り組めてサラッと周回がしやすくなります。

その薄さや解説のわかりやすさからは想像が出来ないほど内容は濃密なので、最低3周はして、長文読解が得意な人の読解プロセスを身につけてしまいましょう。

入門 英文解釈の技術70

「自習室や図書館、自宅や喫茶店などで腰を据えて勉強したい。」という方には「入門 英文解釈の技術 70」がおすすめです。

先述の「英文読解入門 基本はここだ!」よりも少しだけ厚い書籍で、同じレベルの問題集としてよく挙げられます。

「基本はここだ!」が50項目だったのに対して、こちらは70項目を扱っており、加えて各項目の後に演習用の文章も用意されているので、腰を据えて勉強するだけのボリュームがあります。

書店に出向いて「基本はここだ!」と「英文解釈の技術70」を手にとって、実際に見比べてご自分に合いそうな方に取り組んでみてください。

中級レベル

「TOEICでハイスコアを取りたい!」「教養として英語を読めるようになりたい!」という方は、この中級レベルの問題集で完結してOKです。

それだけのことを、この問題集から得られるでしょう。

特にTOEICは、難関大学の入試やTOEFL、IELTSに比べてシンプルな文構造がほとんどを占めています。

ゆえに、この中級レベルをこなせば、十分にハイスコアを狙えると言えます。

基礎 英文解釈の技術100

先述した「入門 英文解釈の技術70」の中級レベル版です。

数ある英文読解本の中でも、この問題集が優れている点は「網羅性」です。

この書籍に書いてある通り、「大学受験初級レベルから難関大学入試レベル」までをしっかり網羅しています。

つまり、この1冊だけで初級レベルから難関大学レベルまでの技術を身につけることが出来るわけです。

その分ボリュームもそこそこ(約300ページ)で少し大変に思えますが、何冊も問題集を往復するよりはずっと楽です。

「基礎 英文解釈の技術100」を3周しているころには、長文読解が得意になっているはずです。

上級レベル

上級レベルは、「TOEICでハイスコア(700オーバー)が取れるようになってきたけど、英語力の伸びが頭打ちになってきた…」と悩んでいる方におすすめしたい問題集です。

というのも、これを書いている筆者自身が、「英単語がわかってしまうからこそ、文構造を意識する前に『なんとなく、感覚で』読めてしまう状態」に苦しんでいました。

そんな時に役に立ったのが、「上級レベルの読解問題集で、『なんとなくでは解けない問題』に取り組むこと」でした。

上述の悩みを抱えている方は特に、ぜひお役立てください。

ポレポレ

ポレポレは受験生の間で「英語が難しい最難関大学に、余裕を持って合格するための問題集」「難関大学志望でも、ここまでやる必要はない」と言われる問題集です。

だからこそ、「なんとなくで読めてしまうからこそ、行き詰まっている英語学習者」の救世主になり得ます。

この問題集は、「なんとなくでは絶対に読めない、難問だけど、しっかりとプロセスを踏めばちゃんと解ける問題」を50問厳選してあります。

これに取り組むことで、「なるほど!自分はここを何となく、直感で済ませてしまっていたんだ!」と発見することが出来るわけですね。

初級編で書いた「基本はここだ!」を書いた西きょうじ先生監修の問題集で、コンパクトで薄い冊子となっているので、ぜひこちらも周回したい問題集です。

英語の長文はどんな勉強法をすればいいの?2つの最適解を紹介!

英語の長文はどんな勉強法をすればいいの?2つの最適解を紹介!

最後に、効果的な長文の勉強法をお伝えします。

長文読解力を養うのに特化した勉強法は、以下の2つを実践すれば間違いないと言って良いです。

ぜひ取り組んでみてください。

精読

精読とは、英文ひとつひとつを正確に読んで翻訳していく勉強法です。

これを行うことで、「なんとなく読解、直感で読解」を排除した読解力を養うことが期待できます。

「ここまでが主語、ここが動詞で、ここからが目的語、前置詞があるから自動詞が前置詞とセットになって他動詞の役割をしてて…」と、しっかりと正確に読むことが大切です。

正確に読んでいくことで、英文構造のパターンを覚えることができ、英文を読むスピードも上がります。

音読

精読が板についたら、今度は音読をしてみましょう。

音読では、精読で行っていたプロセスを、自分が音読するスピードで理解する意識で行います。

最初はゆっくりでOKです。徐々にスピードを上げていきましょう。

これを行うことで、時間の制限が厳しいTOEICの長文も、時間に余裕を持って読めるくらいのスピードが養われます。

この精読、音読の、2つのプロセスを正しく踏むことで、英語上級者も驚くほどの読解力を身につけることが出来ますよ。

まとめ

この記事では、英語の長文読解を得意にする方法をお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、既に「英文読解が得意な人の読解プロセス」に至るため必要なことが既にわかっています。

この記事でお伝えしたことを活かして、ぜひご自身の英語の表現力をより豊かにしていただければ幸いです。