“and”は「そして」や「〜と」という意味で使われる接続詞です。
しかし単純に「そして」や「〜と」と訳すだけではなく、たくさんの訳し方があるのをご存知でしたか?
そこで本記事では、“and”が持つ10の意味や使い方について解説します。また記事の後半では、”and”と似た英語表現についても解説しています。
記事を最後までチェックすれば、”and”に関する知識が一通り手に入り、英語力がワンランクアップしますよ。
少しでも興味がある方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
“and”が持つ10の意味や使い方
“and”はAさんとBさんのように同じ性質を持つ要素を結ぶ英語表現で、等位接続詞と呼ばれます。
“and”が持つ10の意味や使い方は以下の通りです。
- 対等の関係
- 時間的連続
- 因果関係
- 目的
- 同時進行
- 条件
- 反復
- 強調
- 対比
- 挿入
全て「そして」と訳してしまうこともできますが、それ以外の訳し方や使い方を知っておいた方が、英会話の幅は広がります。
それぞれ例文付きで詳しくみていきましょう。
対等の関係
対等は、”and”が持つ最も基本的な意味です。
- スタートとゴール
- スマホと財布
- 机と椅子
上記のように対等な関係にある2つのものを表現する際に使われます。
対等の関係の”and”を使った例文を見てみましょう。
I lost my pencil and backpack.
訳)私はペンとバックパックをなくしました。
時間的連続
“and”は、時間的連続を表すことができます。「Aをした後Bをした」のような形です。いくつか例を紹介します。
- 買い物をした後、待ち合わせの場所に行った
- ご飯を食べた後、ゲームをした
- 謝った後、許してもらった
時間的連続の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
I ate lunch and then played video game.
訳)私は昼食を食べた後にゲームをしました。
因果関係
“and”は、因果関係を表すことができます。「AなのでB」のような形です。いくつか例を紹介します。
- 諦めたので負けてしまった
- むかついたので帰宅した
- 食べすぎたので眠くなった
因果関係の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
I gave up and lost the game.
訳)私は諦めてしまったので、試合に負けました。
目的
“and”は、目的を表すことができます。「〜するために」のような形です。いくつか例を紹介します。
- “Try and”「〜してごらん」
- “Be sure and”「必ず〜してください」
- “Come and”「〜しにきてね」
- “go and”「〜しに行きましょう」
目的の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
Come and see me today.
訳)今日私に会いにきてね。
同時進行
“and”は、同時進行を表すことができます。「AしながらBする」のような形です。いくつか例を紹介します。
- 寝っ転がりながらスマホを見る
- テレビを見ながら食事をする
- 勉強をしながら音楽をする
- 仕事をしながら別のことを考える
同時進行の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
We sat and had a meal.
訳)私たちは座って食事をしていました。
条件
“and”は、条件を表すことができます。「AすればB」のような形です。いくつか例を紹介します。
- 一生懸命働けばうまく行きます
- 後少し時間が経てば始まります
- 泣けばスッキリします
条件の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
One more click and the video will start downloading.
訳)もう1クリックすれば動画のダウンロードが始まります。
反復
“and”は、反復を表すことができます。「だんだん」や「どんどん」のような形です。反復の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
It got colder and colder.
訳)だんだん寒くなってきました。
Aさん
Tom thanked him again and again.
訳)トムは彼に何度も何度も感謝しました。
Aさん
Tom waited for hours and hours.
訳)トムは何時間も待ちました。
強調
“and”は、強調を表すことができます。「とても」のような形です。
強調の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
It’s nice and warm here.
訳)ここはとても暖かいです。
上記のように”and”の前にある形容詞や副詞の意味を強調します。上記の場合は”nice”に「十分な」という意味があるので、それを強調して「とても」という意味になります。
対比
“and”は、対比を表すことができます。「〜だったが」「〜なのに」のような形です。いくつか例を紹介します。
- 試験勉強を頑張ったのに不合格だった
- 学校に行ったが休みだった
- くじ引きを買ったがハズレだった
対比の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
He took a driver’s test and he failed.
訳)彼は運転免許試験を受けたが不合格でした。
挿入
“and”は、挿入を表すことができます。具体的には、節に情報を挿入する際に使われます。
挿入の”and”を使った例文を見てみましょう。
Aさん
It only took a few minutes, and as mentioned before, I only needed a small sponge to dry them off.
訳)それには僅かな時間しかかかりませんでした。また前述のように乾燥させるのには小さなスポンジが必要でした。
Aさん
There’s only one thing to do now – and that’s to apologize.
訳)今すべきことは一つしかありません。それは謝罪をすることです。
“and”と似た英語表現まとめ
“and”と似た英語表現は以下の2つです。
- so
- or
それぞれ例文付きで詳しくみていきましょう。
so
“so”には「だから」という意味があります。よって”and”の因果関係と同じような使い方ができます。
“so”を使った例文は以下のとおりです。
Aさん
It’s pouring outside, so please be careful on your way here.
訳)雨が降っているので、お気をつけてお越しください。
or
“or”は対等の関係を表すことができます。ただし”and”のように「AとB」と訳すのではなく「AもしくはB」と訳します。
“or”を使った例文は以下のとおりです。
Aさん
Hurry up, or you will be late for school.
訳)急ぎなさい。さもないと学校に遅れるよ。
まとめ
“and”が持つ10の意味や使い方と”and”と似た英語表現について解説しました。”and”に関する知識や理解は深まりましたでしょうか?
“and”に関することが一通り分かったら、次は早速英会話の中で実際に使ってみましょう。そうすることで、ただ知識として知っているだけではなく、本当の英語力が身につきますよ。
また今回のように分からない英語表現があったらすぐにその場で調べる癖をつけましょう。そうすることであなたの英語力は少しずつアップしていくはずです。